決戦
オーバーナイト対ブラックオニキス
会場に足を踏み込む。視聴数も今までにない程の視聴率、観戦者もかなり多い、ランキング第一位と第二位の対決
優勝を左右するこの戦いを誰もが見逃せない
ここで勝利を残せば優勝は間違いなく変わると誰もが思っている、俺の見た光景が正しければの話だ、優勝するかなんてわからなくても、それでもやっぱり勝ちたい。
あのブラックオニキスを相手にしてでも
会場中心に立つと、既にアキラさんたちが辿り着いていた
「よお、この前ぶりだな?」
「ええ、アキラさんたちも元気そうで何よりです」
「いろP、もう体調はいいのか?」
「一千花のおかげでね。お兄ちゃん、今度は勝つから」
「ふん、楽しめそうだ」
「帝!絶対に倒す!」
「おお、かぐやちゃんもやる気になっているようで何よりだね」
「一千花。今度は俺も入る。お前の強さはわかっている。なら俺も加わるだけだ」
「そうだよな・・・・わかっていますね、雷さん」
「先輩、今度は負けません、本当は俺だけでもう一回先輩に雪辱を果たしたいですが、これは個人戦じゃあないので」
「ああ、こうなるとわかっていた」
出会い頭、明らかに相手を決めていた
やはり俺の眼は明らかにこれを写していた。そうするとやはりこの後、どうなるか結果は見えているものだろう
信じたくないが、これはかなりの苦戦になる
本当に彩葉の提案を受け入れることになる、できるなら避けたいんだがな、絶対に大炎上するし。別に本当じゃないけど。勝つためには俺が苦労入れるか
「ヤオよろ!月見ヤチヨです!ヤチヨカップも今日で最後!この対戦ゲームが終わったら結果発表します!」
「ここで俺たちが勝つか、一千花たちが勝つかだな?」
「ファン数で決まるから分かりませんよ?それでも勝って見せますけどね」
「そうこなくちゃな!」
この対戦ゲームが終わったら、ヤチヨカップ優勝者が誰なのか結果発表がされる
今現在ブラックオニキスにまだファン数は負けている。これでは優勝できない。優勝するにはこの対戦ゲームで戦果を残す以外無い。それでファン数をゲットして優勝するしかない
この対戦に全てを賭けるしかない
「みんなのために、わんわんお!ヤチヨカップの公式実況担当!忠犬オタ公です!そして!」
「解説担当します!乙事・照琴です!」
「ついに今日でヤチヨカップも終わり!その前にこの対戦ゲームにて、あのブラックオニキスと、新星ユニットチーム!オーバーナイトが対決します!!」
「この対戦で優勝が決まるかもしれません、双方、準備は宜しいですか?」
「こっちはOKだ!!」
「いつでも!!」
「お互い準備は整っているようです!それでは配置についてください!10分間の作戦会議をしてから、開始します!」
準備は整っている、武器も十分、あとは始める前に自身の陣地であるAチームの配置を取る。そして作戦会議の10分間貰える。
それでからスタートだ
俺たちも作戦会議を始める
「一回戦目はかぐやといろPはボトムレーンを進んで、そのままアキラさんを抑えてくれ。絶対に鉢合わせするはずだ。倒せたら真っ先に櫓へ。ここは攻めだ。その間にトップレーンで俺が雷さんと乃依の二人を相手にしながら、牛鬼を倒す。そして二つの櫓を取って俺がコールドを狙う」
「じゃあ、ボトムは私とかぐやで、その間に一千花をトップの櫓を潰してくれるのね?」
「でも一人でそんなにできるの?」
「やるしかない。あっちは俺の恐ろしさをわかっている。だったら俺を落とすはずだ。残機は三つ。それを落とすために・・・・」
「っ!?二人がかりで容赦無く一千花を狙い撃ちにするってこと!?」
「ああ、俺は目立ちすぎた」
「一千花の残機を削るのが目的!」
「そういうことだ」
櫓とか、天守閣とか、それはアキラさんは狙いではない。狙いは先に俺を落とすこと
俺が厄介な敵であることをわかっているが故の選択をしてくるはずだ。かぐやといろPは天守閣に真っ先に向かわせる。当然ながらその間は全部俺が背負うしかない。俺はアタッカー。かぐやといろPは本丸。当然アキラさんが邪魔するけどな。そこは二人を信じるしかない
俺はミニオンと牛鬼をなるべく片付けながら、それと同時に乃依と雷さんを相手にする
「作戦は以上だ、始める合図を出す。いいか?」
「うん!」
「やろう!」
「よし、オタ公!照琴!こっちは準備OKだ!」
「はい!オーバーナイトの準備完了の合図を確認しました!」
「ブラックオニキスはどうですか?」
「ああ!こっちも作戦会議は終わった!いつでもいいぜ!!」
「ブラックオニキスの準備完了の合図が入りました!それでは始めたいと思います!!」
お互い作戦会議は済んだ。これでいつでも開始できる。
KASSEN、SENGOKUモードとは
三対三のゲーム対戦、三回戦の勝負で、相手の残機を奪うか、陣地の砦である二つの櫓と天守閣を落とすかが勝敗になっている
天守閣はいきなり落とせるわけではなく、それを落とすために各陣地に置かれている二つの櫓を落とさないとならない。これが一回戦目、二回戦目は櫓を倒すと、天守閣の前で大将落としが出現し、それを天守閣に打ち込んで試合は勝利を確定、両チーム必ず一勝するには相手のボトムとトップの櫓を二つ取らないとならない。それから天守閣を落とすための大将おとしが現れる
櫓を落とせば自分の陣地になる。もしもやられて、取ったばかりの櫓を守りたい場合、自身の天守閣前、スタート地点である幕営地にジャンプ台があり、そのまま櫓まで飛ばしてくれる
そして残機は三つのみ。やられたら天守閣の前にリスポーンされる。二回コンティニューでき、三回やられたら終わり。アキラさんはこれを狙ってくるだろう
そしてフィールドにはミニオンと言う、歩兵が無数に居る。このゲームはプレイヤーだけでなく、このゲームの雑魚キャラも相手にしないとならない。それも倒さないとやられる。無視はせずに必ず倒す。これは必殺技を使うチャージに必要だからだ。当然ゲームなんだから逆転する手段はある。ミニオンや中ボスや相手プレーヤーである敵を倒せば必殺技を使うためのチャージも手に入る。相手を覆すだけの力も確かにある
そして天守閣には三つのルートがある。上のトップレーン。真ん中のミドルレーン。下のボトムレーン。その内の三つが天守閣の通り道であり、始まりもこのルートする。そのルートの出始めでスタートする。そのルートの攻めで敵の出方もかなり変わる
そう言った感じで、このゲームは天守閣を倒すチームと、それを開く突破口を攻めるチーム、その二つが主な攻略法だ
そのSENGOKUが幕を開ける
「オーバーナイト対ブラックオニキス!」
「試合開始!!!!!」
法螺貝の音が鳴り響く。KASEENが開始された
相手の出方がどうなっているか、普通は調べてから挑むのだが、そんなことも言ってられないくらい、俺の予想が当たっていた
乃依と雷さんがトップレーンから出撃
アキラさんがボトムレーンから出撃
「本当に一千花の言う通りになった!?」
「頼んだぞ!俺は急ぐ!!」
「うん!いろP!かぐやたちも行こう!」
「うん!一千花!頼むわよ!」
「ああ!!」
俺の予想通り、俺が進む上のレーンに乃依と雷さんがやってきた。
そしてかぐやといろP の進むレーンにアキラさんが
信じたくないが、俺の見た光景が的中した。本当に信じていいのだろうかと恐れる。未来が見えるってことだよな?こんなことを信じたく無いんだがな
そんなことを考えながら、フィールドに居るミニオンの歩兵たちを片付けていく
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
このレーンに居る以上はいずれ乃依と雷さんがやってくる。俺でもあの二人を相手に勝てるとは思っていない。あの兄弟のコンビネーションは本物に強い。やられたプレーヤーを動画で何度も見た
相手した経験があっても、俺でも難しい
「は!!!」
『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?』
牛鬼はなんとか倒せた。これで櫓は壊せる。が、そう簡単に
ヒュン!!!
「っ!ふ!」
ガン!!ガン!!ガン!!
「この矢は・・・・来たか」
「先輩、今度は俺たちが勝ちます」
「来るのが早いな。しかも俺たちの櫓を放っていて、・・・・・・二人がかりで」
「それはリーダーが落とす。悪いな一千花。お前を放ってはいけないと、リーダーの命令なんでな」
「わかっていますよ。ここから実力勝負です」
「おおっと!一千花は牛鬼を倒したかと思えば、今度はプレーヤーである乃依と雷が参戦だ!!このまま一千花は櫓まで壊せるか!?」
櫓を目の前に、壊すのを阻む敵が前と後ろに現れる。後ろから飛んできた矢を三つ大剣で壊した
飛ばしてきたのはもちろん乃依だ
しかも前の対戦よりも強くなっている。素早さが前より増している。まあ俺に負けたから余計悔しくて練習するのは当然、ここで雪辱を果たしに行く
だが一人で勝てないくらい、理解している。だから兄の雷さんも居る。盾にも芭蕉扇にもなる鬼の顔をした盾を持って現れる。防御と射撃。この両方を相手にしながら櫓を落とさないとならない。言うならこの二人が櫓を守る本当の中ボス
「さて、どう乗り越えよう・・・・」
一方かぐやといろPは
「いろP!天守閣!」
「やっと見えてきた。行こう!」
「うん!」
順調にミニオンを制圧して、天守閣に向かっている
作戦通り天守閣に向かう。まだ櫓は倒せていないから大将落としは出てこない。まだ俺が櫓を落とせていないと言うわけだ
それに
「おっと、そこまでだ!」
「っ!お兄ちゃん!」
「あ!帝!」
「俺の相手を頼むぜ?彩葉。かぐやちゃん」
帝アキラが天守閣を守る。
二人を相手に一人でここを守る気だ。流石はリーダーとも言えるだろう。二人を相手に戦うことなど造作もないと言うことだ
「行くよ?かぐや?」
「うん!行くぞ帝!でやあああ!!」
「おっと!そう簡単じゃないぞ?かぐやちゃん?」
ガキン!!
「うわあ!?力強い!?」
「ふははは、かぐやちゃんかわいいね。ねえ?俺のお嫁さんにならない?」
「勝手なことを言わないでよ!!」
「ぬん!彩葉?一花に聞いたけど、お前あいつと一緒に住むんだって?しかも熱中症で倒れたから一人暮らしさせられないとか。お前は相変わらず一花に頼っているな?」
「うるさい!それが何!?」
「お前、結局あいつが居ないとダメじゃねえか?」
「っ!?」
アキラさんと戦っていると、彩葉に一つの注意をする。『お前は一花が居ないとダメだぞ』と。
結局俺を頼るしか何もできないと、ダメな所を兄に突かれる
アキラさんも気づいている。彩葉は何かあればいつも俺を頼ることを朝日さんは知っていた。兄妹だからこそわかる。妹のダメな場所を兄として知っていた。
これからも一花を頼って生きていくのかと、戦いながら問い詰める
「お前、いつまでもあいつを頼りに生きていくのか?」
「それは・・・・」
「母さんに文句を言われても否定できないな。あいつを頼って一緒に別の場所に住むなんて、母さんが聞いたら何て言うだろうな?母さんに未だに連絡してないみたいだけど、お前、何かあったら結局一花を頼るのか?」
「何が悪いのよ!?それの何が!別に迷惑なんてかけてないでしょ!一花は私の頼みを聞いてくれるくらい良い人なの!」
「たく、じゃああいつに好きな人ができたら、どうする?」
「・・・・・・・・・・・・・・・は?」
俺ばかり頼りにしまくる彩葉は、朝日さんにいい加減自立したらどうだと言われる。いや、自立しても結局は俺を頼ろうとする。もしも俺に好きな人ができたら、もう頼れない時が来るかもしれないのに。それでも俺を頼りにするのかと、朝日さんは彩葉に聞く
それを聞いた彩葉はかなり怒りの顔を見せる
「彩葉。あいつだって男だぜ?いつか好きになる人が出てきて、その好きな人に時間を費やすようになって、お前の頼みを聞けなくなったらどうする?例えばかぐやちゃんとか?」
「うん!私は一花のことが好きだもん!」
「と言う感じで、あいつに好きな人ができたら、もうお前と一緒に居られなくなって、もうお前はあいつに・・・・・ブフ!?」
「はあ・・・・・あいつに好きな人ができるだって!!」
「い、彩葉?」
彩葉はなぜか俺のことに関しての話で、朝日さんの言葉にキレた。何を勝手なことを言っているのか、いくら兄の言葉でも許せず、怒って彼の顔を殴る
彩葉はこれだけは譲れなかった。どうしても
「あいつに好きな人とか、できないから!」
「は!?何を言って・・・ぐへ!?」
「あいつは!私といつも一緒に居るの!!勝手にあいつに好きな人が居るかもで、私と離れていくなんて言うな!!」
「もしもがあるだろうが!?」
「うるさい!!あいつは常にこれからも私と一緒に居るの!一花は誰にもやらないんだから!!!」
「ぐへえええ!?なんて横暴な妹!?」
「おっと!いろPが兄である帝アキラを殴る!!お二人が兄妹であることはヤチヨカップ開催する前日に知りましたが、何やら一千花のことで、いろPの怒りを帝が買ってしまった!?いろPの怒涛の拳が連打!?」
俺にいつか好きな人ができた時、それでも俺に頼るのかと、いつまでも俺を頼って生きていくのかと、いい加減一人でも生活していけと、アキラさんは言う
しかし、俺に好きな人ができたらの話でいろPは激怒
俺が誰かの物になるって言葉が、いろPは許せず、実の兄を武器ではなく拳でボコボコに殴る。それだけは彼女は許せなかった。俺が自分以外の誰かの物になることだけは。彼女はそれだけ俺に想いがあったってこと
しかし、この言葉は
俺には届いていない。今現在乃依と雷さんを相手に集中しているため
いろPが怒涛の追い上げを見せる。しかし・・・・
「たく、彩葉は、そこまであいつが好きなのか。だが、俺も負けるわけにはいかねえ。これは勝負なんでね!」
ガキン!!
「な!?刀を出した!?」
アキラさんは、彩葉の俺への想いは理解した。しかし、これは対戦ゲームで勝負だ。相手が例え妹でも、本気で勝負する
そのため、棍棒の先端を抜くと刀の刃が出てくる。そして取った棍棒の先端は銃に変わる。銃と刀、これが帝・アキラの戦闘スタイル
ザシュ!!
「ぐわあ!?」
「彩葉!?」
「悪いな。かぐやちゃん。これは勝負なんでね!」
バン!!!
「きゃあ!?」
KO!!KO!!
「おおっと!?いろPとかぐやが帝に斬られ、撃たれる!?なんと先にオーバーナイトがやらてしまった!?」
いろPとかぐやが先にダウンしてしまう
いろPは斬られ、かぐやは撃たれてしまう。二人で相手にしてもダメだった。流石はアキラさん。二人を相手にしても勝つことができる、これがブラックオニキスのリーダーの実力
「さて・・・・あいつらはどうかな?」
アキラさんは二人に勝ったが、俺たちの方はどうなっているか、少し心配している。俺の抜け目なさもあって、乃依や雷さんでも勝てるかどうか、リーダーとして気にかけている
数分前
「ふ!ぬん!ふ!」
「これだけ矢を放ったのに!?」
「全部避けるのか!?」
「一千花はアクロバットを披露するように、乃依と雷の攻撃を華麗に全て避ける!!後ろに飛んでくる攻撃を振り向かずに避けるとか、後ろに眼でも付いているのか!?」
「照琴!!誰がニュータイプだ!?」
今のところ、ノーダメージで二人の攻撃を完璧に避ける。後ろの攻撃は耳が良いから振りかざす音と飛んでくる音が聞こえて、すぐ反応して攻撃を避けることはできる
決して後ろに眼が付いているわけじゃない!
だが攻撃できないのも事実。ここでなんとか巻き返さないと、櫓はもう目の前なのに、雷さんの扇ぐような芭蕉扇の振り翳しと、後ろから飛んでくる乃依の矢を避けるばかりで何もできなかった
「これならどうだ!」
バン!!
「っ!雷さんの盾が分離!?」
「武器のカスタマイズはお前だけの専売特許じゃない!」
「く!?」
「雷が持っている盾を分離させて、その分離した盾の破片が飛んでくる!雷の特殊武器だ!!」
これでも避けれるかと、雷さんの盾が破れるように分離した。雷さんの盾は割って飛ばすことができ、武器を遠隔操作もできる。持ち手が錫杖になっている。その錫杖の輪っか六つが、飛ばす盾の破片の六つをどう飛ばすか操ることができる
空中で移動してくるから、動きを予想して避けないとならない
「く!ふ!は!!」
「な!?これまでも避けるのか!?」
「先輩!?どれだけ予測しているんですか!?」
「なんて感応波だ!?空間認識能力とテレパシー能力を上手く扱っているのか!?」
「お前らまで俺をニュータイプ扱いするな!?特に雷さん!!俺はサイコミュ・システムを積んでませんからね!?」
「なんと!?一千花は雷のシールドファンネルも避ける!?おのれ!!これがニュータイプか!?」
「違えから!!」
:ええい!!オーバーナイトの龍は化け物か!?
:あれがオーバーナイトの黒い龍か!?
:パワーが違い過ぎる!?
:見せて貰おうか、オーバーナイトの龍の性能とやらを!!
「おい!!コメントまで俺を白い悪魔にするな!」
俺をボロクソに言いやがって、誰が白い悪魔だ!?俺はこの二人の攻撃を避けるので精一杯なんだよ。でもこのまま何もできないのはまずい
何もできずに終わってしまう
「これで動きを止める!!」
ピキピキピキピキピキピキ!!!
「しまった!?」
「乃依!ナイスだ!!」
ガキン!!
「ぐ!?武器が!?」
「一千花が遂に動きを止められ、武器を弾かれてしまう!?」
俺がちょこまかと避けてばかりしているため、乃依が俺の立っている地面に矢を打ち込んで、地面を凍漬けにする。その氷は俺の足まで凍らせてしまい、身動きが取れなくなる
その間に雷さんが芭蕉扇で俺の大剣を弾き、俺の手から大剣が離れてしまう
「トドメだ!!乃依!!!」
「うん!先輩・・・・今度は俺たちの勝ちです!!」
「一千花!まずは一勝を貰う!!」
ピキピキピキ・・・・ビュン!!
ビリビリビリ・・・・バチバチバチ!!
「っ!・・・・・・」
「おおっと!!一千花!ピンチ!!乃依と雷の必殺技が発動した!!このまま直撃するか!?」
足も凍って動けず、武器も手放し、逃げも防ぐこともできない状態で、乃依と雷さんが前後から
二人で必殺技を放つ
後ろから乃依の氷の弓矢が飛んでくる
前から、芭蕉扇で雷を帯びた斧が降りかかる
防御も回避も不可能。二人の必殺技を受けるしかない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんて
「ふん!」
甘い
「ぬん!!・・・く!」
ガシ!!!
「え!?」
「なに!?」
「なんと!?天龍・一千花!後ろから飛んできた乃依の氷の矢を『掴んだ』!!?」
俺は飛んできた乃依の氷の矢を、手を後ろに伸ばして掴んだ。無論あいつの必殺技だ。掴んだ手は凍る。だからダメージは少し入る
だが
「おおおおお!!!」
ザシュ!!
「ぐは!?」
「兄ちゃん!?」
KO!!!
「掴んだ矢を雷の胸に打ち込んだ!!!雷がHPがゼロになり、敗北!!!」
掴んだ乃依の必殺技である矢を前に居る雷さんの胸に突き刺し、HPがゼロになって雷さんは桜の花びらになって消える
それで終わりではなく
「うおおお!!」
ガン!!!バリン!!!
「っ!?」
「一千花はそのまま凍った地面を拳で殴って破る!!」
俺は凍った足を解放するために、そのままもう片方の腕で、拳を作って凍った地面を叩き割る。それで凍った足が割れて解放される
氷の地面を拳で割った衝撃で、突風で俺の大剣が空に舞う。その状態で俺は飛んだ
「ふん!はあああああああああ!!!」
ビュン!!ガン!!!
「嘘!?うわああ!?」
KO!!!
「乃依も倒された!?拳を割った衝撃で空に飛んだ武器を、飛んで足でオーバーヘッドキックで蹴り飛ばし、飛んでいく大剣が後方に居る乃依に直撃!!一千花は一気に二人を倒したああああああ!!!」
:うおおおおおおお!!すげえ!?
:ブラックオニキスを一気に倒しやがった!?
:マジで化け物だろ!?
俺は乃依もついでに倒そうと、兄が突然やられて呆然している乃依に、俺は凍った地面を拳で壊し、その衝撃で足を凍っていた氷が割れて、ついでに武器も空に向かって飛んだ。その勢いのまま俺は飛び、空に飛んだ大剣をオーバーヘッドキックで、乃依に向かって正確に蹴り飛ばし、乃依は避ける暇もなく飛んできた大剣が直撃し、撃破された
俺は一気に、乃依と雷さんを撃破した
「よし、このまま櫓を!」
「おおっと!ここでかぐやといろPが帝に倒されてしまう!!」
「っ!やられたか!急ぐしかない!!」
このまま櫓を落とそうとしたが、それと同時もオタ公のアナウンスが響き、かぐやといろPがアキラさんにやられたと知らせを受ける
やられたのは仕方がないとして、せめてこっちも櫓を落とそうと、目の前の櫓を落とす
その頃には
「なんと!?一千花は同時に乃依と雷を撃破!!オーバーナイトも追い上げる!!」
「あの二人が着いてもダメか。なら・・・櫓は俺が落とす!!」
アキラさんも考えていることは一緒。仲間がやられたら櫓だけでも落とそうと、俺たちの陣地を入り込む
おそらく、その時には、俺もアキラさんも
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ドカン!!
ドカン!!
同時刻、お互いの陣地の櫓が一刀両断で落とされ占領される。俺はアキラさん達の櫓を、アキラさんは俺たちの櫓を同時に落とした。
一回戦目の勝利をするには、コールドを狙うしかない
そのためにもう一つの櫓を狙うしかない
しかし、ここからでは俺は遠い。二つの櫓はトップとボトムレーンにある。トップは落としたが、ボトムレーンは残っている。ここから下に行くしかない。しかし、あまりにも遠い、届くかどうか
だから
「さて、かぐや!いろP!」
「うん!」
「準備できてる!!」
かぐやといろPと合流する。このままもう片方の櫓を潰す。しかし遠くていくら走っても間に合わない。マップを見る限り、アキラさんたちももう一つの櫓を目指している
それより早く、俺たちももう一つのボトムレーンの櫓を落とす
だが、遠い、だからそのために
ググググググ!!グググググ!!!
「角度と距離と方向?合っているか?」
「うん!ここを斜めに飛ばせば、届くはず!」
「よし!かぐや?しっかり俺の背中に乗っていろよ?」
「うん!」
いろPが竹二本にワイヤーを通して、ブーメランに巻き付けて、ブーメランだけを引っ張ると、弓のように、グググと竹を抑えにして引っ張られる。
そのブーメランの上に俺と、俺の背中にかぐやも乗る
大きな弓を作ってジャンプ台にして、ブーメランを弾力にして、このままボトムのレーンまで飛ばして貰う
「いろP!!」
「行けえええええええええええええ!!!」
スパン!!!
「「ぬううううううううううううううう!?」」
ブーメランを放すと。スパン!と引っ張られたブーメランが斜め上空に引っ張られて飛んでいく。その反動で俺とかぐやは上空に飛ばされる
俺とかぐやは上空を飛んでボトムにある櫓までショートカットするのが目的
「な!?あいつら!?空を飛んでもう一つの櫓を落とす気か!?」
「急いで戻らないと!」
「ダメだ!!もう間に合わない!俺たちが先に一千花の櫓を落とすしかない!」
俺とかぐやが空に飛ばされるのを見てアキラさんたちが気づくが、もう遅い。もうかなりボトムの近くまで飛ばされたため、今更戻っても間に合わず
先に俺のトップの櫓を落とせばいいが、間に合うかどうか
「一千花!あれ!」
「見えてきた!ここで発動する!!かぐや準備!」
「うん!全力で打ち込む!!」
「龍撃砲!!発射!!!」
ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!
「ぬうん!届けえええええええええ!!」
ボトムの櫓が見えてきたため、俺はここでずっと溜めていた必殺技を発動させ、ギターのヘッドのレーザー砲をジェットの噴射代わりにして、ボトムの櫓まで目指す。
ここで俺の必殺技をジェット代わりにすれば速度が上がって間に合う
その証拠にボトムの牛鬼が見えた
上空でかぐやと離れ、俺だけその真上から牛鬼を斬る
「はあああああああああああああああああああああああああああああ!!でやあ!」
『グオオオオオオオオオオオオオオオ!?』
着地と同時に牛鬼を、上空から一刀両断して、真っ二つにして倒す。
これでボトムの櫓は無防備
だから上空でまだ飛んでいるかぐやが狙える
「決めろ!!かぐや!!!」
「これで一勝!!!」
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
「もう一つのボトムの櫓が落ちた!!一回戦目はオーバーナイトの勝利!!両櫓占領でコールドです!!ボトムまで上空をショートカットして占領した!!」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』
:マジか!?
:あの上空をそこまで飛ぶなんて、凄すぎ!?
:このゲームでショートカットとかできるんだ!?
上空からかぐやがハンマーで上から櫓を壊して占領
一回戦目は俺たちオーバーナイトが二つ櫓を占領してコールドで勝利
一回戦目はなんとか俺たちが勝った。マップを確認すると、あと少しでアキラさんたちが俺たちのトップの櫓を落とすところだった。俺たちがショートカットしたことで、一足早く辿り着き、壊すことができた
一回戦目終了。各プレーヤーは天守閣の前に強制的に戻される
「やった!一回戦目は勝てた!」
「ああ、いろPもナイス!お前の計算はやっぱり完璧だな!」
「あんたが必殺技で飛ばす発想をしなければ、こんなことはできなかったけどね」
俺たち三人の連携でなんとか一勝した
なんとか乗り越えた。アキラさんに挑むにしても、やられることは考慮していた。だから俺が何がなんでもあの二人を倒して、トップの櫓を倒し、かぐやといろPがアキラさんに負けた場合、今度はトップに来て俺と合流し、上空をショートカットすると、いろPに飛ばす弾力と、角度と高さを計算して、いろPのブーメランを弓代わりにして、俺たちをボトムへ飛ばす作戦を立てたのだ
アキラさんの強さはわかっている。だから櫓狙いで一回戦目は勝つと、作戦は上手くいった
『驚いたぜ。一千花!まさかあんな高さと速度で、ボトムの櫓をショートカットして狙うとはな!』
「二人と協力した結果です」
『ふん、次は負けねえ、今度は俺たちが必ず勝つ!』
カメラ連絡でアキラさんから通信がやってきた。俺たちの作戦に驚きつつも見事だと、俺たちに敬意を払ってくれる。今度は負けないと。いよいよ次は二回戦、天守閣落としが始まる
「次はどうする?」
「二回戦目も俺は同じくトップの櫓を落とす。二人は今度はミドルを進んでくれ。アキラさんが居るが、今度はあの人を倒そう。あの人を倒さないと天守閣まで進めない。アキラさんと天守閣をいろPとかぐやでやってくれ。俺はその間にトップの櫓を片付けておく。二人が天守閣に辿り着くまでには大将落としを出現させておく。それが済み次第俺も天守閣に向かう」
「わかった!よし!次も頑張ろう!!」
「ああ、今度はあの人たちも本気だが、それでも俺たちは勝つぞ!」
「うん!今度こそお兄ちゃんに勝つ!」
一回戦目はなんとか俺たちが勝てた
次は本当にどうなるかわからん、一回戦は俺たちが少し早かっただけ、運が良かっただけだ。
次はそうじゃない。ここまでやられたら俺たちに負けないよう反撃に出るはずだ。ブラックオニキスが本気でやってくる。それ以上の本気を見せねば
SENGOKUがクライマックスを迎えた