超かぐや姫! 〜彩葉の幼馴染のかぐや姫物語〜   作:ソール

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一章はこれで終わり


これが俺たちの物語

 

 

 

 

パチパチパチパチ

 

「お見事だ。天人一花よ」

 

 

「っ!月読様!」

 

「見事だ。月人を倒すとは」

 

「月読様!?」

 

「久しいな。月姫よ。まさか其方が天人家の者に拾われるとはな・・・・」

 

「かぐや?誰?」

 

「月読様!私たち月の神様だよ!」

 

「な!?あの日本神話の・・・あの月の神か!?」

 

「かぐや姫の次は・・・月の神様!?」

 

「私たちの世界って、そんなファンタジーの世界だったりする?」

 

 

「そう思われても仕方がない。初めまして、人間の諸君、我はその月姫の住む月の神、月読の命である。どうぞお身知り置きを」

 

 

「ど、どうも!」

 

「本当に月の神様!?」

 

「みんなが驚くのも無理はないな」

 

 

全てが終わると、月読様が現れる

 

俺たちの戦いを遠くから見ていたようだ。かぐやは月読様を知っているらしく、すぐに膝を地に着けて敬礼をした。

 

彩葉達にも自己紹介し、月の神が人の前で現れる。存在を信じるべきか、疑う話ではあるが、さっきの月人と言い、かぐやと言い、月の神でもあろうと信じるしか、彩葉たちにはなかった

 

 

「一花。あそこまで私以上の力を発揮するとはな・・・・」

 

「かぐやを守るためなら、俺はなんでもやります」

 

「一花・・・・・・」

 

「そうか、しかし。もうそこまでの力を持つと、月の神である我としても見過ごすことはできぬな」

 

「どう言うことです?」

 

「単純な話、もう其方は月の者からすれば脅威でしかない。月人たちからすれば其方は消すべきだろうと判断するだろう。今の其方は月の世界をも壊せるからな」

 

「そんな・・・・・」

 

「そのため、月人達はまた月から増援を送って、其方を殺すだろう」

 

「まだ来るか・・・・・」

 

「そうなれば、其方は月の世界を壊して、そこの月姫を守るのであろう?」

 

「当然です」

 

「そうか・・・・・・かぐや姫よ!」

 

「は、はい!!な、なんですか!?」

 

 

 

「月の神として命令を送る。かぐやよ。今後月の脅威である。天人一花の監視を命令する。このまま地球に滞在せよ!!」

 

 

 

「・・・・・・・・え!?それって・・・」

 

「月読様!それは・・・・・」

 

「うむ、月人の者たちには私が言っておく、月に帰る必要はない。其方には地球で仕事をして貰う」

 

「や、やったあああああ!!ありがとうございます!」

 

「ありがとうございます!月読様!このご恩は忘れません!!」

 

「なに、私は月の神としての判断を下したまでだ」

 

 

俺が月光を使いこなしたことで、月の世界を壊せるだけの力を会得したと、月の脅威となった

 

 

その脅威を決して自由にさせるなと、かぐやとヤチヨに常に俺の監視を頼まれる。それだけもう俺は無視できない存在だと。このまま地球に残るよう言われる

 

 

「それと月見ヤチヨ」

 

「は、はい!」

 

「其方にも命令を下す。この天人家の管理を其方に務める。月姫一人では大変だろうからな、一花の管理、其方も頼んだぞ?」

 

「わ、わかりましたけど!かぐやを月に返さなくていいのですか?」

 

「なぜ?」

 

「彼女を月に返して、八千年前に地球に来ないと、歴史が変わってしまうのですが・・・」

 

「ああ、タイムパラドックスの話か。まさかとは思うが、其方が歩んだ歴史がループしていると判断しているのか?」

 

「え?」

 

「残念ながら、其方は一花に会いたいがために、再び地球に行く際、隕石にぶつかって八千年前の過去に辿り付いたが、その星自体が別の世界だ。其方は別の世界でツクヨミと言う我の名を使った仮想世界を作ったことに過ぎない、其方の輪廻は、残念ながらタイムパラドックス。並行世界を作ることに過ぎない」

 

「そ、そんなはずは・・・・・」

 

「確かに我々の技術であればタイムトラベルも可能だ。しかし、それも隕石の衝突により時空に彷徨い、その時空を抜け出した先が、別世界だっただけだ」

 

「っ!私は・・過去の歴史に飛んだのではなく、別世界の過去に飛んだと!?」

 

「そう考える方が普通であろう、それとかぐや姫を月に返さなくても、八千年前に送らなくても、其方の作ったこの我の名を借りたこの仮想世界が消えることはない。この世界はもうこれで成り立った。過去へ行って何か変えようとしたり、時代を変えたりしても、この世界は繁栄しない。それこそ別の世界が生まれるだけ。過去にかぐや姫を送る必要はない」

 

「月の神が、そう仰るなら・・・・」

 

「それに、仮にかぐや姫を月に返したら、一花が月に乗り込んで月の世界を壊してでも、かぐや姫を取り戻すであろう。彼はもう月人や月の世界を壊せるだけの力を手にした。彼を敵に回す行為を避けたい。そうであろう?一花?」

 

「ええ、俺はそうなったら月に乗り込むか、月の世界を月光を使って壊します。月の世界を壊されたくないならかぐやを返せって脅します」

 

「一花・・・・・」

 

「お前も居て欲しいけど、俺はかぐやにも居てほしい。そうなったら誰がなんと言おうと、月の世界を壊してやる」

 

「なんてことをしようとしているのよ。あんたは」

 

「と言うわけだ。かぐや姫を輪廻に回す必要はない。この世界はそういう世界だと認識する以外ない」

 

 

月読様はかぐやとヤチヨにこの地球に止まって、俺の管理をするよう命令される

 

その言葉に嬉しさで二人は承諾する

 

月人たちには月読様からかぐやを連れ出さないようにと命令してくれると、かぐやを月に返さないよう手配してくれる。

 

 

しかし、その場合、歴史はどうなるかと。ヤチヨに言われる。

 

ヤチヨは八千年前の地球からこの時代になるまで、ツクヨミと言う仮想世界を作るために人間の歴史を歩んだ、かぐや姫を月に返して輪廻に回す必要があると言うが

 

 

その必要はないと月の神が断言する

 

 

この世界はもうそれで成り立っている。今更過去にかぐやを飛ばしたところで、この世界は変わることはない。過去に行って時代や歴史を変えてもこの世界は変わらない。この世界はこの世界。過去を変えてもこの世界がその通りに変わることはない。よく現代を変えたいがために、過去に行って歴史と時代を変えると言うSFのファンタジーがあるが、あれこそ理論的におかしい。もしそんなことをしたら別の世界が生まれるだけ

 

ヤチヨのやることは全て、別世界を作る行いでしかない。意識だけ飛ばしたとしても、この世界は変わらない。だからかぐやを月に返して、八千年前の地球に送る必要もないと。心配するだけ無駄だと言われる

 

ってことで月に帰る必要なく、ここに居て、月の脅威である俺を二人管理するよう、月の神様から命令される

 

更に

 

 

「八千年月姫。確か・・・・体を消滅してまで、一花に会いに来たのだったな?」

 

「ええ、そうですけど・・・・」

 

「一花よ。この配信とやらが終わった後、八千年月姫を連れて、我の所に連れてきなさい。私の力で、彼女の体を現実で作ってやろう」

 

「え!?」

 

「それって・・・・ヤチヨの体を現実で作るってことですか!?」

 

「ああ、その通りだ。AIである彼女はそこまで現実に干渉できない。現実でもかぐや姫だけでなく、八千年月姫にも一花の管理をして貰いたい」

 

「月読様!?そんなことできるんですか!?」

 

「うむ、神である我なら、人間の体を生成することくらい問題ない。彼女には現実でも管理を頼みたい。できるか?八千年月姫?」

 

「も、もちろんです!!ヤチヨはこれからも一花を管理します!」

 

「うむ、良い返事だ」

 

「ねえ、一花?ヤチヨのことを八千年月姫って呼んでいるけど、どういうこと?」

 

「ああ、かぐやにはまだ言ってなかったな。後でヤチヨの話をしておく」

 

「ちょっと待って!?ってことはヤチヨは現実で私達と一緒に住むってこと!?」

 

「まあ、そうだろうな」

 

「嘘!?私推しと一緒に住むってこと!?」

 

「そうなるけど、お前も知っているとは思うけど、これ八千年後のかぐやな?」

 

「そうじゃん!?私かぐやの未来を推しにしていたんだった!?」

 

「気づくのが遅えよ」

 

 

なんと、月読様はヤチヨの体を現実で再現すると、後で彼女を連れてくるよう言われる

 

月読様は現実でも俺を管理して貰いたいと、現実で体を失った。しかし、それでも月の世界を壊せるだけの力を持つ俺を放ってはおけない。かぐやだけでは管理しきれない場合もある。これが月の神の判断。そのため、ヤチヨにも管理をさせると

 

地球に戻る時に、体を生成する力を捨ててまで、地球に戻った

 

 

その体を現実で月読様の力でヤチヨの体を生成すると、現実の世界でも俺の管理を彼女にも頼まれる

 

 

その言葉にヤチヨは喜ぶ。現実でも俺と共に居られるという事、ヤチヨは大喜び、俺と一緒に遊んだり、食事もできる。AIである彼女は現実で生きているだけの幸福を得られる。なにより俺の体に触れて居られる。これだけで嬉しい話だった

 

だが、かぐやにはヤチヨの話をまだしてないため、軽くしておく

 

 

「え!?つまり八千年後の私!?ヤチヨが!?」

 

「まあ、そうだ・・・・」

 

「信じられない!?かぐやが月に帰るとこうなるんだ!?」

 

「その後の道のりを考えるならな」

 

「そういうことだ。かぐや、ヤチヨ、良いか?」

 

「「あ、はい!!」」

 

「本来なら月に戻って職務に戻って貰いたいのが、月の神である我の考えだ」

 

「「・・・・・・・」」

 

「しかし、二人に聞く。天人一花を愛しているか?」

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

「月読様・・・何を・・・・・」

 

「聞いてみたくてな。かぐや姫が本当に地球の者を愛しているのか・・・・」

 

「はい、かぐやは一花を愛しています」

 

「ヤチヨもです・・・一生添い遂げたいです」

 

「二人とも・・・・みんなを目の前にして、流石に恥ずかしいな・・・・」

 

「うむ、かぐや姫が地球の者を愛した。これは竹取物語であるなら存在しない話だ。少なくとも一花よ。其方の言う通り、これは竹取物語ではない。其方の物語だ。悪くなし」

 

「月読様・・・・・・」

 

「その言葉に責任を持つように、月に帰還は剥奪する。其方達は地球に残り、この者を愛している同時に月の脅威である彼を監視せよ。これが月に神の命である」

 

「「承知しました。月読様・・・」」

 

「うむ、では失礼する。我は月に戻ってあの者たちに軽く説教もしなくてはならないからな。地球を混乱させた事に関してな」

 

「何から何までありがとうございます!月読様!」

 

「なに、我は仕えてくれる一族に、褒美を渡しただけに過ぎない、しかし、我に恩を感じるのなら、月には手を出さないで貰うぞ?」

 

「もちろんです。俺は二人がここに残ってくれるなら、月には何もしません」

 

「そうか、では失礼する」

 

「本当にありがとうございました!!」

 

 

そう言って、月読様は消えた

 

最後の最後まで俺たちの味方で居てくれた。かつての従者の一族とはいえ、あのお方が居なかったら、俺は多分勝てて居なかった。あのお方が俺を助けてくれなければ、あの神様には恩しかないため、月には手を出さず

 

助けてくれたお礼に、月読様が消えるまで頭を下げた

 

そして

 

 

「ふう・・・・みんな!今日はありがとう!みんなのおかげでかぐやと一緒に要られた!俺はみんなとかぐやともっと思い出を作りたい!まだ俺ちの物語は終わっていない!俺たちはこれからだ!そうだろ?」

 

「ええ」

 

「うん!」

 

「そうだな」

 

「楽しみだ」

 

「はい!そうですね!」

 

「そうね!」

 

「いっぱい楽しもう!」

 

「ヤチヨ。俺たちと一緒に居てくれるか?まだまだ俺たちと遊び足りないだろ?」

 

「一花・・・・・・・うん!!」

 

 

俺たちの物語はまだ続く

 

月人はかぐや姫を連れてかれずに消えた、かぐやは地球に留まり、これからも平和な日常を過ごしていく

 

そして新しい家族である月見ヤチヨを迎え入れる

 

かぐやが二人居るから彼女にはこれからも月見ヤチヨとして生きて貰う、彼女には八千年分の楽しみをここで過ごそうと約束する

 

寂しかった彼女にたくさんの思い出をこれから作るんだ。俺たちの物語はまだ終わらない

 

 

が、その前に

 

 

「あ、忘れてた。かぐや。今これ卒業配信だけど、ここに居ることが決まったなら、配信は卒業しないよな?」

 

「ああ!?そうだよ!?かぐやは月に帰ると思って卒業するって、今ライブ中だよ!?」

 

「じゃあ、こうなった場合はこうするしかないな。ヤチヨ!頼む!」

 

「はいはい!お任せあれ!」

 

「彩葉!俺たちでフォロー!」

 

「わかった!」

 

 

今はかぐやの卒業配信ライブだ

 

月に帰るかもしれないってことで、卒業配信したが、なんとか月人にも勝てて、帰る必要は無くなった。となればこの卒業配信は無駄となる。もうかなりのユーザーとファンを集めた。この勢いで卒業はできない上に、地球に残る以上は配信は続けたい

 

そうなった場合の対象はこうだ

 

 

「みんな!!ごめんだけど!!かぐやは卒業しません!!!今回はドッキリ企画なんだ!みんな!騙してごめんね!!」

 

「皆さん!騙してすいません!サムネまで卒業配信と告知しましたが!実はドッキリです!!」

 

「この度は皆さんを騙し申し訳ありません!オーバーナイトの企画で!今日はドッキリ企画です!かぐやは卒業しません!」

 

「みんな!これはオーバーナイトのドッキリ企画コラボ!ヤチヨと帝様たちと一緒にツクヨミのみんなを騙そうと言う企画です!騙してごめんね!」

 

「悪い子兎共!少しヤンチャが過ぎたみたいだな。ごめんな!騙して!」

 

 

「「「「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」」」」」

 

 

「それは・・・・かぐやは卒業しないと言うことですか!?」

 

「かぐやはライバーを継続ってことか、一千花!?」

 

 

「ごめん照琴!オタ公!今日はドッキリ企画なんだ。騙してごめんな!」

 

「オーバーナイトの企画で、かぐや卒業ドッキリ企画として開催したイベントです!」

 

「これからもかぐやはオーバーナイトとして活動します!!!」

 

 

「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」」

 

「なんと!?かぐやは卒業せずにオーバーナイトを継続!?」

 

「オーバーナイトがドッキリ企画をするとはな!だけどかぐやが卒業しなくて安心した!!」

 

 

ドッキリ企画として誤魔化すしかなかった

 

かぐや自身、本当に月に帰るつもりだった。そのお別れとして、卒業配信をしたが、結局俺たちが阻止したことで、月に帰る必要は無くなった

 

ならば当然ながら俺たちと一緒にライバーを続けたい。そのためにはドッキリでこの場を乗り越えるしかない

 

 

ヤチヨやアキラさんも説得して謝罪もするも、みんなを騙したわけだからブーイングをされるかと思いきや

 

 

他のユーザーやファンも大歓喜

 

 

それだけかぐやには卒業して貰いたくないようで、これからもアイドルとして活動することに、ドッキリ企画で騙されたとはいえ、みんな簡単に受け入れてくれた

 

騙されたことよりも、かぐやがアイドルとして継続する方がみんなの心にはないようだ

 

だが、これで終わりじゃない

 

 

「そして!ここからお知らせがあります!!聞いてくれ!」

 

「大事なことだよ!物凄く!」

 

「今後の配信に関わります!」

 

 

「なんだ?」

「また告知?」

「それとも・・・やっぱかぐやちゃんは卒業か!?」

 

 

このタイミングで一番大事な話をする

 

今みんなは俺たちに注目している。話すなら今しかないと乗り出す。それは

 

 

「オーバーナイトに新しいメンバーが入ります!この方です!!」

 

「ヤオよろ!!月見ヤチヨです!!AI管理ライバーであるヤッチョがオーバーナイトのメンバーに入ります!」

 

 

 

「「「「「「「「「「「なに!?」」」」」」」」」

 

「一千花!?それ本当か!?」

 

「あのトップライバーをオーバーナイトの一員!?」

 

 

 

「ああ!月見ヤチヨはオーバーナイトの一員としてこれからも活動します!」

 

「ヤチヨを迎え入れて楽しいことをいっぱいやるよ!」

 

「どうか!皆さんお願いします!」

 

「ヤッチョは一花とかぐやと彩葉の三人と一緒にオーバーナイトで活動したかったのです!三人の許可は貰いました!これからはヤチヨはオーバーナイトで活動します!みんな?よろしくね!」

 

 

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』

 

 

 

ヤチヨの正体が分かったとして、これからも俺と一緒に過ごすのだから、オーバーナイトのメンバーに加入した

 

トップライバーが現在人気上昇中のユニットアイバーのメンバーに入るなど、前代未聞かもしれないが、これはヤチヨが望んだ結末

 

彼女が選んだ未来だ、誰であろうと否定はできない

 

 

「みんな!!新メンバーも増えて、これからもオーバーナイトはみんない娯楽を作る!みんな!俺たちの思い出!見てくれよな!!」

 

 

「「「「「「「「「おお!」」」」」」」」」

 

 

こうしてかぐやの卒業配信はドッキリで終わり、新メンバーに月見ヤチヨが入り、かぐやは月に帰ることは無くなった

 

夏の終わりにかなりの苦労が出たが、それでも良いハッピーエンドが作れた。これでかぐやは月に帰らずに俺たちと居れる。そしてヤチヨとも、八千年分、寂しかった時間をこれから取り戻す

 

 

俺たちの物語はまだ始まったばかりだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 

それからは物凄く忙しかった、かぐやは変わらずだが、あの卒業配信でアキラさんたちが使ってはならないチートモードを使ったことへの対応をしないとならなくなった

 

月人を倒すとはいえ、ツクヨミで使ってはならないチートツールをかぐや卒業ドッキリ配信の演出であると、誤魔化すのが大変だった

 

 

そして、ヤチヨだ

 

 

ヤチヨの話をかぐやにし、彼女の本体が入っていると思われるタケノコを持って、月読様の所へ行く。とは言っても、俺と彩葉のバイト先だがな

 

ヤチヨが現実世界で体を作るために

 

 

「まさか月読様が、ウチの聡店長の体を乗っ取っているなんて・・・・・」

 

「初めは俺も驚いているよ。まさかウチの店長の体を借りているなんてね」

 

「ここが一花と彩葉のバイト先なんだ。そして月読様が、一花と彩葉のバイト先の店長さんの体を借りるなんて・・・・」

 

「其方たちを観察するには、彼がいいと思ってね。悪いようにはしていない。ここで真面目に働いているさ」

 

「月読様。このタケノコです」

 

「うむ、懐かしいな。この宇宙船も。そして確かにこの中に八千年月姫の魂も入っている」

 

「これでできますか?」

 

「ああ、この中から魂を取り戻して体を作ろう」

 

 

俺と彩葉のバイト先である、BAMBOOcafeに居る、バイトではなく。ヤチヨの魂が入っているタケノコの宇宙船をマンションから持ってきて、月読様に渡す

 

ヤチヨの体を作るために

 

彩葉には多少話しておいたが、月読様が人間に憑依してこの地球で過ごしていることに驚く。もちろん普通の肉眼では聡店長の姿だが、スマコンでAR機能でしか月読様の姿は現れず、その状態で聡店長を見ると、月読様に変わる

 

月の神が身近な人に憑依しているなど、彩葉はかなり驚いていた

 

 

とにかく、月読様の力でヤチヨの体を生成する

 

 

「では、お願いします」

 

「うむ、ふん!!」

 

 

月読様はタケノコに手を触れる、するとそこから小さい光を取り出した

 

これがヤチヨの魂だ

 

その小さな光を、人の形に形成して光が大きくなる。そして神経のような線が出来上がり、髪の毛や肌を生成する

 

そして

 

 

体を消滅したはずの月見ヤチヨの体が出来上がる

 

ただし、全裸で

 

 

「うう!あれ?ここは?」

 

「うお!?いきなり全裸!?」

 

「ちょ!?月読様!?」

 

「ヤチヨが全裸で作られた!?」

 

「すまない。我は服までは作れない」

 

「ここは、本当に現実!?一花・・・・一花!!」

 

「お、おい!全裸で抱きつくなって!?現実で体ができた喜びとはいえ!服を!誰か服!」

 

「ああ!?ヤチヨ!!一花はかぐやのだよ!!」

 

「私だってかぐやだもん!」

 

「ワガママな所は同じ、やっぱりヤチヨもかぐやか!」

 

「ヤチヨ!やめて!その状態で一花に抱き付かないで!一花も見ない!月読様!店の制服一着借ります!」

 

「うむ、他に服はないから、そうするしかないだろ」

 

 

全裸であるのに、ヤチヨは現実で生きられると喜び、そして俺に触れられる、感触と味覚を現実で味わえるヤチヨはその喜びで俺に抱きつく

 

全裸なんだから服を着て欲しいのだが、それともしばらく現実世界で生きてないあまり、全裸であろうと羞恥心が無くなった可能性も高い。我儘なところもかぐやと同じ。やはりそこは未来のかぐやらしさはあった

 

彩葉がとりあえず、店の制服を着させる。他に服もないため、いくら神でも月読様でも服は生成できないため、今は店の制服で我慢する

 

これでヤチヨも現実で俺たちと共に過ごすことに

 

 

 

それでからは物凄く大変だった

 

 

 

ヤチヨのマンションにあった機材を俺たちの家に移動。人間の体を取り戻したヤチヨは当然ながらウチの家で共に暮らす。そのためヤチヨのあのマンションにある物は全てこちらに移動させる。あの機材はツクヨミのデータがある。これが壊されたらツクヨミの仮想世界が無くなってしまうと、俺たちの家でツクヨミの運営を活動する。管理はFUSHIに任せる。あいつも月読様に頼めば現実世界で体を作って生きることも可能だと言うが、ツクヨミの管理の関係で、FUSHIはAIのままで、ヤチヨの代わりとしてツクヨミの管理を行う

 

ツクヨミはヤチヨが作った世界だ。その生みの親が人間として生きている以上。睡眠も食事も取らないならない。そうなると二十四時間も彼女は管理できない、そのため代わりにFUSHIがツクヨミの管理をする。何かあれば報告するなりと、ヤチヨが現実世界で生きるために人間の生活をもう一度慣れないとならなくなった

 

あとかぐやが二人居るとややこしいため、八千年経ったかぐやは月見ヤチヨとして生きることに、しかし名前は『天人・八千代』と名付けることに、ヤチヨが現実世界で生きる以上は、ツクヨミの月見ヤチヨである有名人の名前をそのまま使うわけにはいかないので、身バレ防止のために俺の苗字で現実世界で生きる

 

かぐやは月に帰らなくなって、ヤチヨが新しい家族として迎え入れて、ヤチヨの服を買ったり、美味しいものを食べたり、新しくヤチヨのメンバーを入れて、オーバーナイトの音楽ライブなど、それからの九月は物凄く楽しい日常を送っている。もっと楽しいことをたくさんするだろう

 

 

かぐやが月に帰らなくたって幸せになれる。ヤチヨの八千年分の寂しさをここから幸せで埋め尽くす。楽しいことをいっぱいして幸せになろうと笑う

 

 

これが俺たちの結末、これが俺たちのハッピーエンド、これが俺たちの物語だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かぐや姫救済物語編  END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自室

 

俺はある写真を見ていた。首元にぶら下げているピアノのキーボードのネックレスを握って

 

なぜそんなことをするのかと言うと、少し不安になっている

 

ここまでかぐやと彩葉とヤチヨと楽しい日常を送っている。それは嬉しい限りだ。三人で共に過ごせるこの人生が最高に嬉しくて楽しい

 

 

だから

 

 

『良いのだろうか?』

 

 

『自分が幸せになって』

 

 

 

「俺・・・・・幸せになっていいのかな?俺にはそこまで資格も価値もないのに、それでもあんたは、俺に・・・・・楽しくなっていいのかな?幸せになっていいのかな?」

 

 

と、俺は写真に映る『男』に話しかける

 

この人が俺に幸せを一時期くれた人。けど、もう『居ない』。俺が・・・・・・・。そう、これは俺がどうしても拭いきれない、己への憎しみ

 

そんな俺は幸せになっていいのかと、今でも『過去』を忘れることも、拭いきれない。少なくとも『彩葉はそれでも』と言うだろうけど

 

 

 

それでも俺は

 

 

 

 

 

 

 

これを抱かないと、これを自分のせいにしないと、この先生きていけないから

 

 

 

 

 

 

 

新章 一花の咎人呪い歌編

 

 

 

 

 




次回  一花の咎人呪い歌編

オリジナル話


ヒロイン酒寄彩葉編と、酒寄朝日が関わる話だと思ってください
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