主にツクヨミではなく、現実世界が舞台だと思ってください
学園祭 準備
月人の戦いから過ぎて
10月
もう暑い季節は通り過ぎ、季節は秋へと変わりゆく、俺はと言うと、かぐやとヤチヨと彩葉と楽しく過ごしている、とは言っても、もう夏休みはもう過ぎたため、俺も彩葉も学校に行っている。その間は家にはかぐやとヤチヨしか居ないのだが、最近彼女たちはバイトを始めた。ずっと遊びたいと、仕事なんてしないかぐやとヤチヨが現実世界でバイトを始めるのは意外だ
とは言っても、なぜ二人がそんなことをするのか、バイト先を知ればわかる
バイト先は、BAMBOOcafeである
つまりは聡店長の体を乗っ取る、月読様の計らいである
現実世界で遊び惚けるだけでは怠けるだろうと、二人を俺と彩葉のバイト先で働かされる。当然月の神の命令に二人は逆らえるわけもなく、二人は俺と彩葉と同じバイト先で働く。二人に接待できるかは怪しいけど、まあ、そこは月読様の指導があるから問題ないだろ。地球で遊び怠ける未来と今の月姫に月の神が正す
だが、ヤチヨはツクヨミではトップライバーであり、創設者。そのAIだと思っていた彼女が現実でカフェでバイトしていると、月見ヤチヨ本人ではないのかと、ネットで若干な身バレを引き起こしていた。外見はツクヨミのヤチヨと変わりないから、AIライバーだと思っていた彼女が実際が存在するかもしれないと、俺と彩葉でバイトしている先で少し騒ぎと噂ができた
と言う感じで、波乱が少しあるとはいえ、楽しい日常を送れている
そんな中で、俺たちの学校では
「文化祭か・・・・・」
「遂にこの日が来たよ!」
「随分盛り上がっているな、真実」
「そりゃあ美味しい売店が出展するからね。真実はそれが楽しみなんだよ」
「なるほどな」
俺たち、学校では文化祭を行おうとしていた
高校生活においてのイベントだ。当然ながら我が校も文化祭は存在する。十月の下旬に行う。俺たちは出し物をどうするか話し合っているところだ
「去年は普通のカフェやったよな?」
「うん、私と一花が結構率先してやったよね」
「実際カフェでバイトしているわけだしな」
「今年も普通のカフェにするか、どうするか話し合うってことだな?」
「そういうこと」
「そうか、彩葉。今年もよろしく」
「私、クラス委員長だった」
「優等生だからな」
俺たちのクラスの出し物をどうするか、クラスで話し合う
去年は普通のカフェ。俺たちのクラスは部活をしている奴よりも、バイトしている奴が多いから、バイトを活かした出し物がいいと、普通のカフェになった
今回は何をするのか、クラス委員長である彩葉が率先して、代表としてみんなの意見を聞いて、クラスの出し物を決める。優等生らしく教卓の前に出る
「皆さん!今年も文化祭はやってきました!出し物を決めましょう!何か意見があれば挙手でお願いします!」
彩葉が率先して、委員長としてみんなの意見を聞いて、出し物をどうするか決める。出し物によっては早めに準備しないとならないため、今日で決めないとならない。
さて、去年と同じになるか、どうなるか。模擬店か、アトラクション、展示、ステージ、やれることはたくさんあるけど、どうなるか
まずは俺が模擬店であることを意見を出す
「はい!彩葉!俺に意見がある。いいか?」
「うん、いいよ。何?」
「去年同様、俺たちのクラスは模擬店がいいと思う。隣のクラスはスポーツ部が多いから、アトラクションにするって隣の奴に聞いた。その他のクラスは文化系の部活がほとんどで展示物をするはず、こっちは部活に入らずに、バイトをしている奴が多いから、今年も模擬店を出すべきだと思う」
「おお、天人。率先したな」
「じゃあ、去年同様にカフェ系やる?」
「いや、それなんだが、複数店舗出したいと思っている?」
「「「「「「「「複数!?」」」」」」」」」
「このクラスで班を決めて、それぞれで店を出す。鉄板系、揚げ物系、スイーツ系、ドリンク系、この四店舗出そうと思う。食材の方は、俺が手配する。今年は少し思考を変えて挑戦してみるのはどうだ?」
「それはいいけど、食材は誰に頼む気で居るの?一花?」
「ウチの店長、俺のふじゅ〜ポイント。使ってなんとか」
「ああ・・・・・・・あの人に頼む気?」
「今連絡した。許可取れた」
「いつの間に!?」
「天人くん。携帯は授業中はしまって欲しいのだが・・・・」
「すいません先生、携帯は大事な連絡の場合は使用していいと、言ったはずです。それなら構いませんよね?」
「まあ、いいだろ。それで食材の手配はなんとかなるのか?」
「ええ、相談先は俺と彩葉が働くバイト先の店長です。今電話できますので、連絡します?」
「そうだな、安全のために。連絡先教えて貰えるか?」
「ええ、これです」
「はい、じゃあちょっと連絡するから待っててくれ」
「一花。またあの・・・・・神様に頼んだの?」
「対価を用意すれば手配してくれると思ってな」
「微妙に神頼りしまくっているよね。一花は?」
「いつでも頼っていいと言ったから大いに頼ませて貰っているだけ、その代わり金を払うだけでなく、かぐやとヤチヨの出勤が増やすことを条件にらしい」
「うわあ〜〜〜」
「あの神、月姫二人を甘やかす気ないね」
「余程、あの二人のワガママを修正する気ね」
「あの二人が可哀想だから俺も出勤する日を増やすけどな」
今年の文化祭は四店舗で売店を出す。鉄板系、揚げ物系、スイーツ系、ドリンク系と、その四店舗で出そうと、少し幅を広げて出展しようと俺が考えた
来年は三年生で、受験やら就職活動で忙しく、まともに学園祭を楽しむ行えるとは思えない。最後になる奴も居るかもしれない。そのため最後になるかもしれない今回の学園祭は派手に大きく出ようと思う
一クラスで四店舗も出すなんて、他のクラスでもやらないだろけどな
問題は食材だが、去年はそれ専門のネットに頼むのだが、今回は聡店長の体を乗っとている月読様に頼む
四店舗に必要な食材はかなりの費用がかかる。そこまで学校は出してくれないだろう。だから月の神様に頼む。対価を用意して
こっちは人間でそんな簡単に神に頼むものではないと、真実も芦花も月読様の存在を信じたのか、神頼みを簡単にするべきではないと。神に対して烏滸がましいのではと言われる
でも無理に頼んでいるわけではない。チャットでできますかと頼んだだけだ。もちろん食材の費用と別の料金で
しかし、月読様が対価を求めたのは、かぐやとヤチヨの出勤数を増やすこと
月の神様は自身の出身の者には容赦がないのか、月姫二人を出勤数を増やす、乗っ取っている体の人間の店を繁盛させるために、二人の接客の良さも相俟って、店は好評らしい
少しまだ借りたいと、月の神は月姫の美貌利用して、店を大きく評判を増やすようだ。さすがは月読様。体を借りている人間のことを考えてのこと、店を繁盛させるようだ
仕事をしたくない二人からすれば最悪だが、俺も一緒に手伝うと出勤数を増やすよう頼んだ
「今相談したが、天人くん。君の言う通り、店長さんは君の頼みに応じてくれるようだ。教師である俺からしても、これなら問題ない。天人くんの提案を引き受けるよ」
「よし、彩葉?」
「一花がこう言っているけど、食材の確保もできたわけですが、どうしますか?」
「「「「「「「「「「「「やろう!!」」」」」」」」」」」
「決まりね」
「ああ」
月読様は先生に話をして、なんとか許可は降りた。教師としても俺の提案は引き受けることができると、先生の許可は降りた。あとは俺たちがやるかだが
満場一致でみんなやると言った
俺たちのクラスは食品系を取り扱いするバイトをする奴ばかりで、少し学園祭とはいえ、少しみんな、力を入れたいのかもしれない。普段やっていることを学校でも発揮したいのかもしれない
そのため、俺の提案は意外にも賛成してくれた
そうなった場合は
「では、店舗で出し物を決めましょう!一花がさっき決めた通り、鉄板系と揚げ物系、ドリンクとデザートでいいでしょうか?」
「他の学年と被らないか?」
「今からその出し物を決めるってことだろ?」
「そうだ。俺たちにしかできない料理を出せばいい、他の学年で真似できない奴をな、みんなは他のバイトでいろんなことをしているだろ?食材を使ってそれを作ればいいんだよ。部活はやってないで飲食店でバイトしている俺たちの力を使ってな」
「とはいえ、多くても困ります。格四店舗、四つまでにします。多くても出しきれない場合もありますし、そこまで食材の保管も確保できないので」
「店舗で、六人付ければいいだろ。交代も含めてな」
「そうね。学園祭回りたい人も居るだろうしね」
「なんとか、良い班決めを決めないとな」
「ああ・・・・・天人?・・・酒寄さん?」
「「なに?」」
「すげえ息ピッタリに話しているけど、天人。委員長でもないのに、なんでお前が率先して言うんだ?」
「しかもすげえ酒寄さんと話すよね?お前らって、いつもこうなのか?」
「ん?・・・・・ああ、そういえば俺、委員長じゃないな。いつもこうなのさ」
「私たち、幼馴染だからね」
「「「「「「「「幼馴染なの!?」」」」」」」」
「初めて知った。先生でも知らなかったぞ?あれ?酒寄さんは京都出身じゃあ・・・」
「色々あるんですよ、先生」
「そう、私と一花で、色々あるんです」
委員長でもないのに、俺が出しゃばってしまった。
オーバーナイトでリーダーをやっていると、率先するようになったから、今でも委員長でもないのに、彩葉の助けをした。もうここまで彩葉と一緒に住んでいると、俺たち幼馴染がどんな会話をしているのか、学校でも出てしまうようだ
そして遂に彩葉が俺たちが幼馴染であると、クラスのみんなに明かす
もう隠す必要もないのか、夏休みで引越ししてから、学校でも彩葉と一緒に居るようになったし、別に明かしても問題ないと。俺たちは幼馴染であると明かす
そんなこんなで、学園祭の出し物は決まり、班を決めて、各々やりたい売店を決めて、メニューをどうするか話す
そして、俺は
「またこの四人でやれるとはな」
「一番馴染むわね」
「私たちはデザート担当」
「でも、四人だけで大丈夫?」
「店舗は二人で問題ないだろ。作るのはクレープだし」
「確かに二人居れば十分ね」
「作るの初めてかも、私は食べる方専門だしね」
「そういえば、そうね」
「作り方は教えるから大丈夫だ」
俺は彩葉と芦花と真実と班を組むことになり、デザートの店を担当する。
他が揚げ物と鉄板焼きとドリンクを担当している。デザートを作ったことがない奴が多くて、俺と彩葉は月読様のカフェのメニューでクレープを何度も作っているため
デザート担当は俺たちになった。あと身近な真実と芦花の四人で担当する。各店舗で六人くらいに絞るつもりが、中途半端になってしまい。デザート系は四人でも大丈夫ってことで、俺たち四人が担当することに
「芦花は手が器用だから問題ないだろ。ネイルとかやっているわけだし」
「それ?関係ある?」
「クレープが慣れるまでが難しいから、器用な奴はすぐ覚える。だから真実は・・・・」
「真実って・・・・料理したことある?」
「実は・・・・・・あんまり!食うのが専門だけど、一応作ったりするけど、簡単な奴しかやんないんだよね・・・クレープは一回も作ったことはない!」
「グルメ系インフルエンサーなのに」
「今から覚えるしかないな、俺、あのお方にまた頼んでくる」
「だね。芦花、真実、今日ちょっと付き合って」
「「?」」
もちろん実践するしかない。クレープ作りは実際にやるしかない。
そのために作れる場所で練習するしかない。そのために今日から、『またあるお方』に頼んで、ちょっとキッチンを使わせて貰う。生地をなんとか完成させないとならないからな
あと、残飯処理が必要だと、そちらの手配もしておく。今日は帰りは遅くなる
クレープ作りは実践して覚えるしかない
だから、そのために
「そう、いいぞ。真実。上手くなったな?」
「これでやっと10枚目!」
「うん、これで生地は上手くできたな」
「お店に出せますか?月読様?」
「うむ、これなら店に出しても恥ずかしくはあるまい」
「いいわよ。芦花ちゃん。そう、まんべんに広げてね。そして焼けたらこの道具で上げる」
「はい!こうして・・・こう!」
「うん!良い感じ、上手くできたね。これで芦花ちゃんの方も売店で出せるわ」
「ありがとうございます。一花のお母さん」
「なんとかなりそうですか?」
「うむ、二人も腕がいいのか、時間もそこまで関わらず作れるようになれたぞ」
「これで売店に出してもいい形になれたわ」
場所はBAMBOOOcafe
聡店長の店、月読様が代わりに経営している。俺と彩葉のバイト先のキッチンでクレープ作りを練習している。指導はもちろん聡店長の体を乗っ取る月読様と、俺の実家から母さんに頼んで二人に教わって貰っている
普段料理をしている母さんと、飲食店で店長の体を借りている月読様に教わる。普段料理出している二人に教わった方がいいだろうと、また俺は月読様と母さんに頼む
本来なら、俺とかぐやか彩葉とヤチヨで教えるはずだが
「みおちゃん!七番テーブルO K!お客さん入れてください!」
「はい!今行きます!八千代先輩!」
「林田さん!ハンバーグできたよ!持ってて!」
「ありがとう!輝夜ちゃん!輝夜ちゃんが居て助かるわ!」
「二人とも慣れてきてね、ここのバイトも」
「輝夜は相変わらず敬語で喋れねえけどな」
こっちも忙しい。バイトもあるため教える時間はなかった、新しく輝夜と八千代に入って貰って客はなんとか対応できるようになった。だけど、二人の美貌のせいなのか、輝夜と八千代に接待して貰いたいと言う常連さんができたため
店は前より繁盛した。そのため客も多く入り、俺も彩葉も入らないと店は回らない結果となった
「輝夜ちゃんも、八千代ちゃんも、可愛い制服着て、よく働いているね」
「店は大繁盛だな」
「ええ、おかげで店は忙しくなりましたけどね、はい。これお願いしますね」
「お兄ちゃんたち、お願いね」
「うお!?すげえ量のクレープ!?」
「夕飯はクレープ尽くしだな」
「甘いものだけでなく、シーフードもありますので、飽きないかと・・・・」
「タダで食えるクレープをご馳走すると聞けば、まさか残飯処理とはな」
「しかし、タダでクレープを食えるのはラッキーな限りだ。遠慮なくいただく」
「ちゃんと失敗した奴もある。クレープ屋を文化祭でやるんだな?」
「はい、これは練習の奴です。捨てるのも勿体ないので、アキラさん達を呼びました。食べきれなくなったら、俺たちの賄いにしますので、食べれるだけお願いします」
「なるほどね。まあタダで食えるわけだし、貰うけどさ」
カウンターで朝日さん達がきていた。アキラさん達は客と言うより、残飯処理として呼んだ
今月読様と母さんにクレープ作りを教えて貰っている。ウチの店はクレープ用の鉄板もある。クレープを作るための道具も揃っている。これも金と、失敗したクレープの残飯処理を用意すると言うことで、月読様にまた頼む
流石に引き受けてくれないかなと思ったが、地球の人間に料理を教えるのも面白いと、神様として人間に知恵を与えると言う、神の娯楽と言うもので、簡単に引き受けてくれた
でも月読様だけでは大変だろうと思い、母さんにも頼んだ
そして朝日さん達がここに居るのは残飯処理で頼んでいる。タダでクレープを食えますから来てくださいと頼んで。来て貰った。失敗した生地もあるけど、それでも金を払わずにタダでクレープを食べられるならと来てくれた
流石に多いから、食えない場合は俺たちの賄いにする。朝日さんも、雷さんも来てくれるなら、乃依も居るのだが
その乃依は無言でクレープを食べながら、耳にイヤホンをして。手に持っている歌詞を確認して何も喋らない
「乃依。どうだ?」
「はい、なんとかやれると思います!あとは練習すればですけど」
「そこはツクヨミでしよう。ステージのライブは俺とお前で盛り上げようぜ」
「はい!やりましょう!先輩!」
「そういえば、乃依も同じ学校だったな?何かやるのか?」
「二人でステージライブで、デュエット曲を披露するんです」
「先輩のデュエット曲、楽しみ〜」
「久しぶりに派手に歌おうぜ、乃依」
「はい、先輩♡」
「へえ、面白そうだな」
「俺たちも招待するのはそのためか」
「ええ、そうです」
乃依がさっきから黙っているのは。学園祭でステージライブで、俺とデュエット曲を披露するからだ
乃依も俺と同じ高校で一年生、乃依も当然学園祭で出し物をするが、それ以外で俺と二人で音楽ライブをやると決めた
そのために乃依は必死に歌を覚えている。中学のゲーマー部仲間で久しぶりに派手なことをする。乃依と仲直りしてからそれなりに遊ぶ時間を増やしている。輝夜たちと一緒に居ることが多いが、それでも俺は後輩とだって仲良くしていきたいから、学園祭で二人で楽しく歌おうと俺が誘った
俺の誘いでもあり、俺がこれだけのために新曲を作って、かなり本気出して歌を覚えているからな、当日が楽しみだ
ただ輝夜達が、乃依と遊ぶと『浮気!?』なんて言われるけど、それがどういうことかわからないけど、とりあえず後輩と遊ぶだけだからと。そういう言い訳をして、乃依と遊んでいる
輝夜達のその言葉だけは俺には理解できないけど、どういうことなんだろうな?
とにかく、俺と乃依のステージも見て貰いたいと言うことで、朝日さんと雷さんにも学園祭のチケットを渡す
「一花!輝夜達も学園祭行きたい!」
「ヤッチョも!」
「わかっている!お前達の分も用意してある!是非とも来て楽しんで欲しい!」
「わーい!やった!」
「ヤッチョ貰えました!感謝感激!雨アラモード!」
「おいおい、身バレするぞ八千代」
「何をしている?輝夜、八千代、サボることは許さぬぞ?」
「「っ!?ごめんなさい!!」」
「月読様、今のは俺が悪いので、それと月読様も来てくれますか?ウチの学園祭に」
「うむ、地球の子供が作る祭り、神としては気になる、是非とも行かせて貰おう」
「母さんも、これ親父の分ね」
「ありがとう。あの人と一緒に行くわ」
輝夜も八千代も学園祭に行きたいと頼まれる
当然二人にも来て欲しいともあるため、二人にもチケットを渡し、今回協力してくれた月読様にも渡す。月読様は地球の子供がどんな学園祭をやるのか興味がある様子。神でも人間の娯楽に興味があるようだ
母さんにも二枚渡す。もう一枚はここに居ない親父の分だ。当然親にも来て貰うのは当然。是非とも親父と母さんに来て貰う
となると、彩葉は
「彩葉、紅葉さんは?」
「え?っ・・・・・いいわよ。別に」
「なんだよ。母さん呼ばないのか?彩葉?」
「別にいいでしょ。お兄ちゃん。ここは東京で京都からは遠いし、それに弁護士の仕事で忙しいのよ」
「それだけが理由じゃないだろ?未だに連絡してないし」
「は?そうなのか?彩葉?まだ母さんに連絡してないのか?」
「いいわよ。どうせ話なんて聞いてくれないだろうし」
「連絡は来ている癖に、出ようとしないんですよ」
「マジか・・・・・・」
「ここまで来ても大変だろうし、私は呼ばない。皿片付けてくる」
「ああ」
「あいつ、いつまでああしているんだろうな?」
「いつまでも逃げたいのでしょうね、正直紅葉さんの言葉は厳しいですけど、確かにあまり言い方はなってないなとは思うところはあります」
「母さんも、そういう所は不器用だからな」
「母親が娘に厳しいのは何処も一緒だと思いますけどね。ですからこれお願いします」
「学園祭のチケット。母さんにか?」
「ええ、俺が誘ったなら、話は別でしょう?」
「確かにな、でもバレたら文句を言われるぞ?あいつに?」
「いいですよ。あいつの口喧嘩は昔から何度もしましたし。またやるくらい問題ないですよ。お節介なのは本当ですけどね」
「それだけ向き合って貰いたいのか?あいつに?」
「ええ、絶対に意味がないんですよ。親から目を背けて逃げて、それで前へ進むことなんて、できるはずないんだ」
俺は朝日さんに、紅葉さんの分のチケットを渡しておく、彩葉が紅葉さんを誘わないなら、俺が誘う
あいつもいい加減、向き合うべきだ。母親と喧嘩したとはいえ、このまま母親を避け続けたって絶対に意味がない。あいつに文句を言われる覚悟で、お節介だと思われるけど。それでも彩葉には紅葉さんと向き合ってほしい
何が嫌で目を背けても、意味がない。逃げたって追いかけてくるんだから
だから向き合って、腹を割ってぶつかるしかない
俺みたいに
まあ、俺の場合は
向き合うと言うか、受け入れて『汚れたんだけどな』
『真っ赤な血』で