「ねえ?一花?」
「なに?」
「眼鏡はしないのですか?」
「いや、もう要らないだろ?」
「伊達眼鏡でもしない?」
「彩葉までどうしたんだよ?もう眼鏡しないで見えるなら、そっちの方がいいだろ?」
次の日、学校へ行くのだが、なぜか三人に伊達眼鏡でもしていかないかと?勧められる
なんでだ?もう眼鏡が必要なく、視力が見えるなら、眼鏡はもう要らないだろ。眼がかなり見えるようになったのに、なんでそれでも眼鏡を掛けられるのか、三人の気持ちがわからない
すると
「だって、今の一花!前より百倍かっこいいもん!!」
「だから?」
「少しでも地味に見えるように、他の女に寄り付かれないように、少しでも目立つ顔を避けるためです!!」
「それだけのために伊達眼鏡をするの?」
「あんたにはわからない事だけど、あんたのその顔は目立つのよ。眼鏡はした方がいいわ」
「別に気にしないし、別にカッコ良くもないだろ?」
「「「はあ〜〜〜〜〜」」」
「なんだよ?そのため息は?それに俺には輝夜が居るわけで、変な女に言い寄られても反応はしねえよ」
「それは嬉しいけど・・・」
「この一花は百倍イケメンになったことを、自覚するべきです!ねえ彩葉?」
「そ、そうよ。あんたはなんでそんなに無自覚なのよ?」
「思ってたら、ナルシストだわ。嫌だわ。流石に・・・」
俺が他の女に言い寄られたくないためと、他の女を引き寄せる程の魅了ある顔をしているからと、眼鏡を掛けることを強制させようとする
別に、俺の顔はそこまで良いものではない気がするけど、見た目は日本人でアルビノってなかなか変だろう?
だから別に誰かに魅了されようが、俺は気にしないし、俺には輝夜って言う彼女も居るから、周りがどう言おうが、俺が気にすることはない
けど
「彩葉、早く学校へ行こう。親父が先に学校へ行っているから」
「え?なんでおじさんが?」
「親父に『手術で薬を投与したせいで、副作用』で体と髪の毛と眼がこうなったとな」
「ああ、流石に染めたと思われるものね」
「親父に今日学校に来て貰うよう頼んであるから、早く行こう!」
「一花!眼鏡は?」
「掛けた方がいいですよ!」
「大丈夫だ!ほら、行くぞ!」
親父に学校へ来て貰っている。理由は俺の体になった言い訳を先生に言わないとならないから、今まで普通の肌と黒髪で黒目だ。それが白髪、白肌、赤い眼になったなんて、どういう言い訳をすればこんなことになるのか、説明も納得もできないだろ、俺から言えば
もちろん瓦礫に埋もれた一回死んだなんて言えるわけもないため、京都の病院で嘘をついたように、キャンプをしていて土砂崩れに遭い、重症になって緊急手術をして、ある薬を投与してこんな姿になったと、薬でこんなことになるとは信じて貰えないかもしれないけど
親父は医者でそれなりに階級も高いから、それに親公認であるなら、先生も納得いくだろう。結構無茶ではあるが
「ええ、と言うわけで、天人はこんな姿をしているけど、薬の副作用でこんな姿になったため、決して髪を染めているわけじゃないと、みんな理解するんだぞ?」
「すまんが・・・・・・頼む」
「「「「「「は、はいーい」」」」」」
なんとか親父が学校に来てくれて、先生にこの事を通達し、担任の先生だけでなく、校長先生にも一緒に話して貰い、なんとか俺が髪を染めたわけではないと納得してくれた。と言うか、肌が白くなって、眼が赤くなって。兎になるみたいな話を納得することに結構先生方が戸惑っていた。とりあえず申請だけ出しておいた
いくら医者である親父の説得であるとはいえ、あまりに信じられないと、思うのが普通である
「まあ、こうなるよな・・・・・」
「あんたのその姿じゃあ当たり前よ」
「誰も驚いているね〜」
「当然ね、みんな一花の方を見ているし、特に女子が・・・・」
「みんな黒色で、俺だけ白色、こうも異端扱いされるのも想像ついた話だな」
「私はそんな一花でも良いけどね・・・・」
「どうも、彩葉」
担任の先生が俺のクラスメイトにも説明する
手術に施した薬の副作用でこうなったと、中々の変わりように、信じられないと思うのがほとんどだった。無理もないだろう。こんな姿じゃあ。あまりにも変わりすぎる姿に誰もが、俺の方を向く
不老不死になっているんだから、当然か
「それで今日やるんだよね?一花のソロライブ」
「ああ、すぐにでも開始できるようにしてある」
「自分のチャンネル以来になる?」
「ああ、輝夜と会ってからは」
「一人で大丈夫?」
「ああ、もう俺は一人でも歌えるさ。楽しくしてやるから、期待してくれ」
今夜、俺はオーバーナイトのライブではなく、俺のソロライブをする
修行の成果を見せる時だ。あの夢なのか天国なのかわからない場所で、朝久さんと歌って学んだ。自分もみんなも楽しくなれるような曲を全部用意した。過去のもあるけど、俺はもう楽しく歌える。今なら過去の曲ももっと盛り上げることができるようになった
今夜は俺が夢を見せる
が、その前に
「ねえ!天人くん!どうしたの!?」
「お前!?なんか病気でもあったのか!?」
「手術したからって、そんな姿になるなんてありえねえよ!?」
「ねえ?天人くん。今日一緒にカラオケ行かない?」
「なに言ってんのよ!私と遊ぶのよ!ねえ天人くん?」
「白髪のイケメンなんて、二次元でなきゃあり得ない!?」
「悪いけど、今日用事あるから」
「ほら?一花?こうなったでしょ?」
「何かの間違いだろ?」
「コラ!みんな!一花の顔が良くなったからって、一斉に質問責めしない!」
「一人!一人ずつ!質問してください!」
「なんでこうなるんだ?」
なぜか周囲のクラスメイトは全員俺に集まってきた。真っ白な化け物にそこまで気になるのか、俺にいろんなことを質問される。
彩葉と輝夜と八千代の言う通り、物凄く注目を浴びた。ここまで真っ白になるだけで、クラスメイト全員に声を掛けられるなんて、初めてだな。ある程度のクラスメイトしか話しかけてこないのに、しかもなんか女子が結構を話しかけてくるんだけど
輝夜と彩葉と八千代の言う通り、この姿ならモテるのかな
ま、俺は輝夜と言う彼女が居るから、答えることはしない
「はあ・・・・ここまで酷いものとは・・・・」
「あんた、今日いろんな女子たちに声を掛けられていたわね?」
「みんな、一花を狙っている眼をしていたわね」
「その内・・・・あむ・・・一花が食べられちゃう・・・あむ・・・かも・・・」
「真実、喋るか、食べるかにしなさい」
「そうですよ先輩。今の先輩はあの朝日よりカッコいいんですから、もうこの学校一のイケメンですよ?」
「俺はモテたいからこんな姿をしているわけじゃないのに・・・・ていうか乃依。なんでお前がここに?」
「先輩を守りに来たんですよ。一年の間でも、今の先輩の姿は話題として盛り上がっているんですよ、心配なので俺が来ました」
「一年でも俺狙われるのか?なんだか・・・・・これからの学校が大変になりそうだ」
お昼、外にあるベンチ席で弁当を食べている。
いつものメンバーである彩葉と真実と芦花と食べているのだが、そこへ珍しく、後輩で一年である乃依もやってきた。乃依はこれから俺たちの事務所に入るメンバーだ。全然授業外でも、俺の所に来てくれて構わないけど
乃依が一年の間でも、俺が魅力ある男になったとかで、一年の女子でも俺に付き合おうと、何かと俺を狙っている様子、一年の女子も俺を狙うなら、先輩である三年も居そうだな
「俺、彼女居るんだけど」
「逆寝取られ、ありそうね」
「勘弁してくれよ・・・マジで」
「下手すると、芸能界のアイドルにもなれるんじゃない?」
「俺はツクヨミのライバーで十分だっての」
「いろんな女子たちが隠れながら、一花を待っている。まるで嫁に欲しいかぐや姫ね」
「俺は化け物だから、どっちかと言う八百比丘尼だろ?俺のどこがいいんだ?」
「今まで先輩なんてあまり目もくれない生徒ばっかりなのに、不老不死になって、ここまで綺麗になって、顔がもっと良くなって近づくなんて、この学校の女子は勝手ばっか」
「それお前が言う?お前や彩葉や芦花だって、俺に好意あるし」
「「うぐ!?」」
「じゃあ俺の好意に答えて、輝夜と別れてくれます?」
「お前は俺と同じ男だろうが」
「あはははは、かなりモテるようになったね?一花?」
「他人事のように言うな、真実。あ、そういえばさ。お前俺と一緒に居て大丈夫?」
「なんで?」
「お前、『あいつ(真実の彼氏)』はどうしたんだよ?俺とばっかり居たりして、浮気してないかと疑われない?昨日も一緒に京都に行ったし・・・・今日あいつと話したりしてないのか?」
「え、まあ・・・・・・・・少し疑われている」
「そろそろあいつの時間も作ってやれよ。付き合っているんだから」
「そ、そうだね」
真実もこれからの事務所に入れるつもりで、俺たちとほぼ居るけど、こいつ付き合っている彼氏が居るんだよな。唯一の俺の男友達、そいつと時間はしっかり取っているのか、友人として心配していた。そして今肝心なことを聞いたら、取ってないらしく、付き合っているんだから大事にしろと忠告する
それにしても、外で飯を食っているけど、周囲にチラチラとこっちに見てくる。そんなに見ても俺は答えないし、何度誘おうとしても応じない。かぐやもこんな感じだったのかな?相手が居るのに、それでも他の人に好意を寄せられてアプローチされる。本当俺も輝夜も。人に好かれるものがここまで大変だなんて
思いもしなかったよ
「これからも言い寄ってくるわけだし、いっその事、彼女は居るって、みんなに言えば?」
「言ったけど・・・・・・・それでもなんか集まってくる」
「完全に奪うことを考えているのね」
「じゃ、じゃあ・・・・・また私がなんとかすればいいじゃない、『夏休みの海』みたいに」
「え!?またあんなことを言うのか!?結構を恥ずかしいんだけど!?」
「え?夏休みの海?」
「あ!確か一花、あの時年上の女の人にナンパされたんだよね?その時、輝夜と彩葉がなんとかしてみたけど、何か言ったの?」
「それは・・・・まあ・・・・こいつとは思えないことをさ・・・・・」
「先輩?もしかしてHなことですか?」
「まあ、そんなことを言った。彩葉と輝夜が・・・・」
「「え!?」」
「彩葉先輩?何を言ったんですか?」
「べ、別に・・・・乃依君には・・・・関係のないこと!」
「むう!先輩ふしだらです!」
「なんで俺だよ!?」
例え彼女が居ても、俺には女が言い寄られる。女ってこんな恐ろしい生き物だっけ?
男を奪うのなら容赦なしかよ。そしてもう言い寄られないために、ナンパされないために、また彩葉が『あんなこと』を今度は学校の連中に言うとか、完全に不純異性交遊なんどけど、それも優等生の彩葉が言うのは余計ダメだろ
その彩葉の提案は今回は無しで
とまあ、こんな感じで、俺の不老不死になってからの学校生活は
今日一日目でこんなものだった
ツクヨミの夜
「もうすぐだよね?」
「うん、一花はもう会場に居る」
「楽しみです!一花のソロライブ!」
「どんな歌を歌うのかな?」
「一花のチャンネル知っているけど、ピアノとギターを弾いて演奏して歌う曲ばかりよ」
「先輩のソロライブ!久しぶり!」
「乃依は、昔から一花のソロライブを見てきたんだっけ?」
「ああ、乃依は一花がライバーを始めてからのファン第一号だからな」
時間は夜を周り、ツクヨミで俺のソロライブが開始されようとしていた
今回はオーバーナイトは関係ない。俺の個人チャンネルで開催させるイベント。久しぶりの配信であるのに、休み明けでイベントを開催させるなんて、おかしな話と思うのが普通だ
「さーて!あの人気ナンバーワンの『オーバーナイト』がここ最近事情によりお休みしていたようですが、その休み明けでなんと!、そのメンバーである天龍一千花がソロライブをするとのこと!とても楽しみです!」
「このソロライブのために、休んでいたのでしょうか?理由は謎ですが、急な告知とはいえ、会場には多数のファンが集まり、他のライバー、そしてあのブラックオニキスや、一千花のメンバーであるかぐやといろPとヤチヨも居るぞ!一千花のソロライブは仲間にも聞かせるようだ!言うなら数年ぶりに彼の個人チャンネルでのライブ配信だ!!」
「「「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」
俺のソロライブの司会をオタ公と照琴がやってくれる
今回は俺が頼んだわけではない、二人が基本的にイベントに関して紹介してくれるのが、二人のチャンネル方針だ。二人でさえ驚いている。今までかぐやたちと共にやっていたのに、今度は俺一人でのライブをする
個人チャンネルでのライブ以降の演奏になる。あれからどれだけ自分でやれるのだろうか、彩葉達は俺のことを心配する
そう思っていると
『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
「あ!来た!」
「相変わらず派手な演出するわね!」
「一千花の龍バージョン!」
「おお!来たぞ!天から龍バージョンの天龍一千花が登場だ!」
「天に舞う龍が舞い降りた!」
「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」
天から龍になった俺が雲から姿を現す
空を舞うように降りて、地に着く前に姿を人型に戻る。この姿はあくまで登場シーンだけに使っただけだ。この龍バージョンはKASEENには使えないが、別のゲームで何度も使っていた。
ライブ会場の中心に立つと
「っ!」
「え!?嘘」
「なにあれ!?髪色もツクヨミで変えた!?」
「あんなコスチューム!?いつの間に!?」
「おおっと!一千花は新コスチュームで登場だ!」
「かぐや達も驚いている様子!オーバーナイトのメンバーも知らない、一千花の新しい姿だ!しかも髪色が黒髪から白髪に!!!」
俺は新コスチュームで現れる。
新コスチュームは昔の日本の軍服。明治19年制定の兵用軍衣、その上にオーバーコートを着ている。戦闘服ばかりしか着ない俺には、とても合いそうだと思い、これを立体化させ、このコスチュームで俺は歌う
あと現実では不老不死で体が白くなったため、それに合わせてツクヨミのアバター姿も、白髪、白肌、眼が赤目に変えている。
あの人と歌った修行の成果を今、ここで見せる
「みんな!今日は集まってくれてありがとう!久しぶりの配信で、しばらく休んでいたことはすまない!今日はそのしばらく会えなかったお詫びとして!かぐや達とでは違う!俺にしか出せない音楽を、どうか聞いてくれ!!!」
「「「「「「「うおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」」
「ええ!?あんな一千花もかっこいい!」
「まあ、いいわね・・・」
「国を守る一千花って感じで、素敵です!」
「また派手な演出しておいて、あんな姿になるなんて・・・・」
「でも一千花が凄く楽しそう!」
「先輩が!ツクヨミで更にカッコよくなったよ!」
「おお、これはまた・・・・」
「あいつとは思えねえ!演出をしてきやがった!?」
俺の派手な演出をしたことに、メンバーであるかぐや達でも驚く
今まではそこまで派手な登場の演出はしたことはない。今日はみんなを楽しむためのライブだ。これくらい初めにやっておかないと盛り上がらない。俺の今までのライブは派手なこともせずにいきなり演奏をしたから。盛り上がりが足らなかった。
今度は誰も驚く派手な演出をして歌う
しかも・・・・・・・かぐやたちに話していない『新曲』含めて
「♫〜〜〜〜〜〜♪〜〜〜〜〜〜〜♬」
「え!?これって!?」
「新曲!?」
「ヤッチョ達にも聞いたことのない、一千花オリジナルの曲!?」
「え!?いつの間に作ったの!?」
「流石に聞いてない!?」
「一千花先輩!!あんな演出な上に、新曲なんて、盛り上げらないわけないじゃん!?」
「す、すごい・・・・・・」
「あいつ、どんだけ派手に歌う気だよ!?」
「でも・・・・・・」
「彩葉?」
「今の一千花は、前よりも楽しそうかも・・・・・・」
新曲を披露する俺に、いろPは楽しそうだと。俺のライブを自分もしっかりと楽しそうに笑顔を振る舞っていることがわかる
以前の俺は真剣にやるばかりで、笑顔にすらならなかった。朝久さんを超えることばかりで、使命感でやっていたから、みんなを楽しくできなかった。でも、今は違う。今はみんなを楽しめる音楽を提供できるよう、俺が盛り上げる
嗚呼、あの人の教えを今やっと全部活かせていると、音楽が楽しく感じられる
あの人の教えをやっとこの身で受け継いだ、まるで俺の隣で朝久さんが歌っているように
その光景を見た、いろPとアキラさんは
「っ!?お父さん!?」
「っ!?親父!?」
「え?彩葉?」
「帝?」
「二人ともどうかしたのか?」
「あ、ううん、なんでもない。でもお兄ちゃん・・・・・」
「ああ、あいつが・・・・・羨ましいな」
いろPとアキラさんは、俺のライブを見ていると、二人にしか見えない光景が見える
それは
俺の隣で朝久さんが楽しく歌っている光景が見えた
もちろん幻覚だ。二人の。もう朝久さんは亡くなっている。でも何故か二人には、俺と朝久さんが歌っている光景にしか見えない。しかも物凄く俺と朝久さんと二人で楽しく歌う姿が。二人は羨ましかった。そりゃあ実の父親が自分の子供とは別の、その子供達の幼馴染と楽しく歌うんだ。実子においては羨ましい話であり
それと同時に
「お父さん・・・・・一花を助けてくれたんだ」
「ああ・・・・・・・だからあいつはあんなにも楽しそうなんだな」
「羨ましいね、お兄ちゃん」
「母さんが、一花のことが嫌いな理由、わかるわ」
俺が一人で楽しくソロライブをやる理由がわかった気がすると、二人は気が付く
ずっと俺の背中から見守っていたのだと、あの事故以来から、ずっと俺のそばに居てくれたのだと。俺は気づいてないけど、二人にはそう感じた。これでは紅葉さんに恨まれても文句が言えない。人様の父親と何楽しく遊んでいるんだと、実の家族に文句を言われても仕方がななかった
俺が歌う時に、あの人が守ってくれている
だから見せてやる。もうあの人に負けない楽しい音楽を、ここからハッピーな曲を作って盛り上げる。シンガーソングライターを目指しているんだ。頭の中で俺の曲が自動的に再生して覚えてしまうくらい
みんなを夢中にさせる
「みんな・・・・・ありがとう!今日は楽しかったか?またいろんな曲を作ったら、ソロライブするから、みんな!期待してくれよ!」
「「「「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」」
俺のソロライブは無事に終わった。とてもあっと言う間だったが、みんな楽しんでくれた。今までのソロライブに比べると、盛り上がりが全然違う。だとするなら今までの俺は予想以上に、楽しくできなかったと理解する
でもこれからはオリジナル曲をどんどん作っていくから、それが完成次第、またもソロライブをすると、これからの予定に入れておく
この調子でこれからも俺は音楽を作っては盛り上がらせる。やっと自分の過去の罪で音楽を使命とやっていたが、もうあの人に償うために、そんなことはしない。俺はこれからもみんなを楽しませる最高の曲を作って歌い続ける
シンガーシングライターになるなら当然だろ
それに、今日は一人で歌ったけど、かぐやたちの分もこれから作らないとならない。インフルエンサー二人の芦花と真実、ブラックオニキスのアキラさんの分まで、俺はみんなと歌える曲を作らないとならない
これから事務所も作るんだ。楽しい音楽を俺の手で作ってみせる
「一花。カッコよかった・・・・・」
「そうですね。あんな演出を見せるなんて、流石はヤッチョの一花です!」
「コラ!ヤチヨ!かぐやの一花だぞ!」
「・・・・・・・・・」
俺のソロライブを見て、今までにないライブ演出を見せて、俺の魅力をかぐやとヤチヨはどんどん俺が好きになっていき、二人も楽しめたようで何より
だが、彩葉はなぜか『沈黙』する
俺のソロライブは楽しめなかったのだろうか、いや、『何かを考えていた』
俺はこれからもこんな楽しい曲を作り続ける、これからみんなで事務所を開いて所属するんだ。メンバーのためにこれからもみんなのために曲を作る。これから俺はいろんな将来を考えているわけだ
だから彩葉はどうする?
彩葉は考えた。俺は将来を考えた上での行動をこれからをしている。だけど、自分はどうするのか。俺にはこれからも先がある。何せ『百年先まで生きる』のだから、だから彩葉は考えた
俺と過ごせるのはこの百年だけ
だから
「かぐや、ヤチヨ」
「ん?」
「なに?」
「後で少し話があるんだけどいいかな?」
「「なに?」」
彩葉はかぐやとヤチヨにあるお願いをする
これは二人にお願いしないと通らない話。この話は二人においては『絶対に納得しない話』だ。
それでも彩葉はお願いしたい。この願いはかぐやでもヤチヨでも譲れない。けど、この二人の許可が必要だ。もちろん許してくれるかもわからない。いや、そんなことを許してくれるはずもないだろう
それでも、彩葉のこの想いは抑えたくない
一方、別世界の俺は
「ほう・・・・・それはつまり、将来ウチの娘をくれちゅうことか?」
「ええ、そうです。俺は彩葉が好きです。是非とも俺にください、紅葉さん」
「ちょ!?一花!?」
「俺は本気だ。彩葉。俺は将来彩葉と結婚したい」
「一花・・・・・・」
将来彩葉と結婚するから、大学に出たらそのまま彩葉をくれと、母である紅葉さんに願い出る
彩葉を守るためにこれからも生きる。けど、それだけでなく、将来彩葉と結婚すること。そこまで将来を計画して、今その許しを貰おうとする
しかし
「私から旦那も奪って、娘まで奪うんか?」
「ちょ!?お母さん!?」
「ええ、そうです。俺はあの人を殺してしまった」
「っ!?」
「ですが、その分も生きて、娘である彩葉を幸せにしたいんです。これが俺のあの人への償いです」
「・・・・・・・」
当然ながら、紅葉さんは許さない
昔に旦那を事故に巻き込んでしまった、そんな男は今度は娘をくれだなんて、妻からすれば確かに許し難い話だ。それでも別世界の俺は引かない。もう別世界の俺も、朝久さんの死の過去を乗り越えている。むしろ受け入れているからこそ、彩葉のために生きようと、朝久さんの分まで生きようと、償いはしっかりやろうとしている
それだけでなく、今でも自分と向き合ってくれる彩葉が本気で好きだからこそ、将来でも一緒に居たいと、まだ高校生なのに、結婚前提のお付き合いを頼む
あの人の分も生きて、必ず彩葉を幸せにするその意思の結果
「ふう・・・・・泣かしたら許さへんからな」
「っ・・・・ありがとうございます!!」
「っ!ありがとう!お母さん!」
「彩葉、これからもよろしくな?」
「ええ!!」
こうして別世界の俺は彩葉を貰う許しを得た
でもここからが大変、ちゃんと大学に入れるように勉強しないとならないと、この先は意外にも大変だ。まあ苦楽を共にすると言うことはそういうことだ
と言う感じで、別世界の俺も、過去を乗り越えて、未来に向けて生きていた