52年前
俺、天人一花。28歳
アース・ヘブン所属にして社長。今は8周年記念で、夏に開催する『アース・ヘブン・フェス』の準備をしている。色々所属してくれるライバーも増えて、今では新人も含めて21人も居るなど、アース・ヘブンは大きいライバー事務所になり、所属になりたいライバーが続出だ
アース・ヘブンを作ってから、テレビでも呼ばれて毎日が忙しい日々を送ると同時に面白いことをしている。春にはツクヨミでブラックオニキスが開催した『KASSEN・DANJON』や、夏には『ツクヨミ夏祭り』を犬DOGEとFUSHIが開催して、秋には真実と芦花が『グルメレース』を開催。冬は紅白歌合戦に初のツクヨミライバー出場で、俺たちオーバーナイトが毎年出演するなど
アース・ヘブンは一年中、人気を爆上がりするようなイベントをたくさん開催させて大きくなっていく
「ふう、こんなものか。犬DOGE、FUSHI。フェスのイベントはみんな順調か?」
『ワンワン!!(ほとんど終了しているよ)』
『うん、なんとかみんな準備を進んでいる。出店とかも手配は順調だ」
。ステージライブも上手く準備が完了した』
「よし、あとは俺たちの準備を完了させないとな」
『ワンワン!!(がんばれ一花)』
『ああ、輝夜も八千代も、乃依も芦花もダンス頑張っているから、あとは一花達のパフォーマンス次第だな』
「ああ、必ず成功して見せる」
今はフェスの準備で大忙し
もう入場チケットも数日経たずに完売した。今回は会場はドームまで借りて、お客はかなり入れるとはいえ、入場チケットが数日で完売するとは思いもしなかった
入場チケットを取れない人には、ライブだけでも有料配信にして見せるようにしているとはいえ、こっちの方もかなりお金を払ってくれている。
今回でフェスは七回目。今まで以上に盛り上げるフェスにしないとならないため、今回も本気でみんなを楽しませる
新しく入ってくれた新人ライバーにも、みんなを楽しませるパフォーマンスなイベントもあるため、今回も今まで以上に、見たことのないイベントを開かないとならない
こういう所は社長として忙しい、社長である俺も出ないとならないからな、曲作りもあるし、ダンスもある。不老不死だから過労とか無いけど、忙しくて休む暇も無い
『一花、今回は彩葉は?』
「もちろん出て貰うよう言ってある。愛花と一葉は母さんに任せるから問題ない」
『あと真実の旦那は?』
「もちろん、あいつにも出て貰う。真実と一緒にライブダンスもあるしな」
『ワンワン!(よく頼んだよね?真実の旦那にも、ライバーになってウチの事務所に入るよう頼むなんて)』
「ああ、少しでもメンバーを増やした方が、アース・ヘブンも大きくなるからな」
今回のフェスは配信でツクヨミでは来ずに雑談しかしていないライバーのメンバーも居る。
それが奥さんになった彩葉と
五年前にライバーになって所属してくれと頼んだ。あいつ(真実の旦那)だ
彩葉は子供の面倒もあるため、あまりツクヨミで顔を出すことが一ヶ月に二回くらいしかない。愛花と一葉の面倒は俺に任せて、輝夜と八千代でツクヨミで遊ぶのも良いのに、母親として子供と離れたくないのか、ほぼライバー活動は雑談しかしていない。でも一ヶ月に一回は、愛花と一葉を輝夜と八千代に任せて、俺と二人でツクヨミで遊ぶようにはしている。これは夫婦の時間だな。ツクヨミでもいろPが俺と結婚していると発表している。俺も彩葉もファンは少なくなったけど、俺のファンだけ、『奥さん居るけど、寝取る』とか『こう言うのは浮気で奪えばいい』とか、明らかに女のファンが恐ろしいコメントが流れるのが悩みだ
とにかく、今回は愛花と一葉は母さんに任せて、彩葉もフェスに出る
そしてあいつ(真実の旦那)だ
五年前にあいつにライバーになって事務所所属になって貰うように頼み、少しでもメンバーを増やすために、俺の知り合いでも所属して貰うよう頼む。あいつも副職として良いと判断し、ライバーになって所属して貰った。アバターは真実と同じ狸の漁師系のアバターになって、真実と一緒にグルメ系の配信をしている。あいつは調理も真実より上手いから、料理紹介配信で多少人気も出ている。けど、ライバーを始めた時に真実と結婚すると決めたため、ウチの事務所は結婚発表ありである事務所でもあるため、真実と共に結婚発表もしている、それでも奥さんのために料理ができる旦那として人気だ
今は本職と子供の世話で、料理動画の紹介といろんな美味しいお店の雑談しかしていない
でも、今回はアース・ヘブン事務所の所属のライバーとして、ライブに出て貰う。アース・ヘブン共通ライブ衣装を着て貰って参加して貰う
真実とあいつの子供は母さんに頼んで、保育士仲間に面倒を見て貰うよう頼んであるため
普段ツクヨミに顔を出さない彩葉もあいつ(真実の旦那)もフェスだけは出て貰う
ピコン!!
「ん?これは・・・・・・」
『またあの『メール』?』
「ああ、誰なんだろうな?犬DOGE、FUSHI。わかるか?」
『ワンワン!!(分からない)』
『送り先を逆探知したけど、特定できなかった』
「これ・・・・・俺宛てだよな?」
『ワンワン!!(うん)』
『誰なんだろうな?これ?』
「ああ、悪質なファンなのか?・・・・でも、俺のアドレスを知るはずないし、誰なんだ?」
最近、俺のアドレスに謎のメールが送られる
しかも送り主が書かれていない、謎のメール。送り主の分からないメールは送れないはずなのだが、送り主が変な数字で送られてくる
そしてこの文が数週間に送られる
『迎えに行きます』
と、この文だけ送ってくる。迎えに来るって事は俺に対してのメールだろう。一体なんのメールだろうか、悪戯メールなら、迷惑メールに転送されるはずだが、送られないってことは、間違いなく送り主が居るって事だろ
一体誰が送っているのだろうか
「これはちょっと、彩葉たちに見て貰うよ。そろそろ俺もダンス練習してくる」
『ワンワン!!』
『うん、わかった』
このメールは彩葉である家族に見て貰うことにした。犬DOGEやFUSHIでも探れないなんて事、あり得るはずがないのだが、とりあえず彩葉達には話しておくべきだと思い、この話は一旦保留する
俺もライブでダンスをしないとならないため、ダンス練習に向かう
「それがこのメール?」
「ああ、ここ最近メールに来るんだ」
「まさか!?一花にストーカーとか!?」
「そんなこともあり得るかもです!?」
「パパ?ストーカーってなに?」
「まだお前に教えられない。そんなことではないだろう」
家に帰って、彩葉達家族に謎のメールを見せる
当然ながら、家族に見せても誰なのか全く分からない。八千代と輝夜に調べて貰っても特定はできなかった
誰なんだろう、メールの文は不吉であるけれど、悪い文ではない。だからなのか、輝夜と八千代は俺のストーカーだと思っている
てことはメールの送り主は女なのではないのかと思っている
なんでこんなものを送るんだ。俺結婚してんだけど。妻三人に、子供が二人居るんだけど、既婚者に迎えに行きますとか、もうこれ浮気疑われちまうじゃねえか
だから
「一花。私たち以外で女性に知り合っていないよね?」
「まさか芦花!?」
「まさか愛人の所で親密に!?」
「だから芦花を愛人にしてねえし、普段は社長で忙しいわ!!?どうせお前らの事だから犬DOGEとFUGHIに監視頼んでいるんだろ!」
こうなるんだよ。既婚者なのに
俺が三人以外と浮気をするかっての。こういう話は俺が必ず追い詰められる。俺にこの話になると俺の疑いになるから嫌なんだよ、俺が浮気なんてしないっての。どうせ俺のスマホを犬DOGEとFUGHIが監視しているはずだし。愛花と一葉の親である身でありながらそんなことできるか
まあ、芦花に何度か食事を誘われたりはしているのは事実だけど、愛花と一葉とが居るから勘弁してくれと何度も断っている。
行くとして彩葉達とだ
『一花、八千代、今良い?』
「FUGHI?」
「どうかしたの?」
『最近、家の監視カメラが勝手に動くことがあるの?何か知っている?』
「「「っ!?」」」
「家の監視カメラが勝手に動く?」
「FUGHIや犬DOGEは何もしていない?」
『ワンワン!!(うん、何もしていない)』
『犬ころも何もしてない。見てない内に監視カメラの操作を乗っ取られている時が、履歴にあるんだ』
「まさか・・・・このメールの送り主が・・・」
「そんなことを。犬DOGEとFUGHIの監視の目を盗んで、できるわけ・・・・・」
FUGHIと犬DOGEの報告で、ここ最近監視カメラが
乗っ取られることが多いとのこと
家の監視カメラは犬DOGEとFUGHIがやってくれているはずだ。それなのにその二人の操作を乗っ取って、操作を奪うなど、あり得ない
このメールの送り主がやっている可能性があるが、一体なんのために
とにかく家の監視カメラはプライベートまで写っている。
そのため
「彩葉」
「うん、監視カメラのコードを切っておくね」
「ああ、犬DOGE、FUGHI。しばらく家の監視カメラをOFFにする。また何かあったら連絡してくれ」
『ワンワン!』
『わかった!』
「監視カメラの電源をOFFにするの?」
「ああ、この二人の監視の眼を盗んで操作を奪えるなんて、相当だぞ。誰がこんなことをしているのかは分からない。思い当たるとしたら・・」
「このメールの送り主?」
「ああ、そうだと思う。とにかく監視に関わる機械やシステムは停止するように」
家の監視カメラの操作を全て停止するために、コードを切っておく
家の管理のシステムを常にしている犬DOGEとFUGHIの監視を掻い潜るなんて普通じゃない。相手はかなりのハッキングができる奴で間違いない
誰がそんなことをしているのか知らないが、これをしているのは
疑うなら、このメールの送り主だな
なぜこんなことをしてくるのか
更に
「ねえパパ!」
「どうした愛花?」
「タブレットで今までに撮っていた写真を見ていたんだけど、『パパが写っている写真が一枚も無いよ』!!!」
「え!?」
「そんなはずないわ!」
愛花は今までに撮ってきた思い出の写真を、タブレットに入っている写真をフォルダを見ていた。しかし、突然異変に気づく
写真フォルダの中に、『俺が写っている写真』が一枚もなかった
そんなはずはないと、彩葉が愛花が持っていたタブレットを取り、写真をフォルダを確認すると、愛花の言う通り一枚も無い。俺が写っている思い出の写真が一枚も、彩葉と輝夜と八千代との結婚の思い出すら、一枚も残っておらず
それだけでなく動画まで消されており、俺が映る全ての思い出のデータが一つも残っていなかった
「本当だ!?何も残っていない!?」
「そうでしょ?言っておくけど、私は何もしてないよ。ママ」
「消した履歴もない。履歴も残さないよう消したのか?」
「他は消されてないね。消されているのは・・・一花が写っている写真と動画だけ・・・・」
「一花!輝夜のスマホの中身は一花の写真と動画はあるよ!」
「じゃあ、タブレットだけのフォルダが消されたと」
「一体何が起きているんだ?また何か起きるのか?」
変なメール、監視カメラの操作が奪われる、タブレットのフォルダの中にある俺の写真と動画が消えていること
また何か起こるのだろうか、俺に関わる何かが、もう28になって彩葉と輝夜と八千代の旦那になって、子供も居るのに
これから11年ぶりに何か事件でも起きるのか
フェス前だと言うのに、またも波乱な幕開けな夏を迎える
「はあ・・・やっぱりかっこいいな・・・一花・・・・28になってもイケメンでかっこいい・・・やっぱり一花は世界で一番かっこいい・・・早く・・・・早く会いたいな・・・だけど・・・・・・・『おばあちゃん達』が邪魔・・・彩葉もおばあちゃんも・・・・・みんなも・・・なんで一花と一緒に居るの・・・・・・・・ずるい・・・・・ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるい・・・邪魔者はみんな排除してやる・・・もうすぐ・・・・・・・・迎えに行くからね・・・一花。今度は一緒だよ」