そんな彼女に関係する話です
「そんなことがあったのね」
「うん、一花のスマホにしかそんなメールが送られなかったわ」
「じゃあ間違いなく狙いは先輩ですね」
「写真や動画までも一花が写っているのを無くなっているとなると、消したと言うより、盗んだに近いな」
「また一花に関連する話か、まさかまた女か?」
「アキラさん。俺のことになると女が関係しているとか言わないで貰えます?」
「そうよお兄ちゃん、一花には私と輝夜と八千代が居るんだからね」
「ついでに私も・・・・」
「な!?芦花!?」
「俺もだけどね」
「とにかくだ。どうやら高校時代ぶりにまたも何かの波乱に巻き込まれるか、起こるかもしれないっての話になります」
「難儀だな。一花よ」
「フェス前だって言うのに」
「災難ですね。一花さん」
ツクヨミにて、天守閣である八千代の部屋で、来れるだけのアース・ヘブンの仲間たちに来て貰い。昨日に送られたメールの内容と、何者かがこの事務所に攻撃してくると、警告を掛ける
ここにアース・ヘブンのメンバー全員が揃っているわけじゃないが、集まれるメンバーだけでも、これからフェス前とはいえ、謎のメール不審者に気を付けるよう言っておく
だが、消された写真や動画は俺が写っているものばかりだった
となると、狙いは俺なんだろうけど
「何か心当たりとかは?ここ最近ストーカーされているとか?」
「何者かに付けられている可能性もないぞ」
「ぬくみ、オメガ。それはなかった。犬DOGEとFUGHIが常に俺のスマホからサポートもしてくれている。少なくともそのような被害は全然ない」
「じゃあ、勝手に家に入り込んでいるとかは?」
「タブレットの動画も写真も盗まれるなんて、そのタブレットを弄らない限りはできないと思うけど」
「ううん、それもなかった。王里、カカ。家には常に私と愛花と一葉が居るもの、買い物行っている間に入られたってのもあるけど、その時はまだ監視カメラも機能していたわ」
「完全に正体不明だな」
「警察には?」
「もちろん通報はしました。しかし・・・・・」
「手掛かりがないから、特定ができないのね」
「そうです」
「一花。フェスの会場には警備は付けられるんだよな?」
「ああ、こんなことになったからな。少し警備を更に強くした」
「お前の三日月眼は?」
「なぜか・・・・・機能しません」
不審者に狙われている以上
もう少しでフェスがある。家のことはなんとかするとして、フェスに関しては警備を更に強くすることにした。
客やファンを危険に晒すわけにはいかない。そのため、今日に警備会社に連絡して。更に金を賭けて警備を強化する、もしも客やファンに迷惑をかけたら、事務所としては最悪だ
未だに正体不明を相手に、できる警戒を行った。
しかも、三日月眼で未来も見えない。なんでこう言う時に限って見えないのか、もしかしたらそれすらされない相手なのだろうか
「目的はなんだろうな?」
「そりゃあお前関係だし、寝取りだろ?」
「寝取りだな」
「禁断の寝取りだ」
「寝取りじゃない?」
「寝取りじゃねえ?」
「寝取りだわ」
「不潔の寝取りですね」
「寝取りだろ」
「迎えに行くってメールに来てんだから。寝取りだろ?」
「大丈夫、私が寝取る」
「大丈夫、俺が寝取る」
「大丈夫、私が守る」
「大丈夫です、ヤッチョが阻止します」
「おい!?なんで俺関係だからって、俺を寝取る事になるんだよ!?しかも芦花と乃依!!お前ら今とんでもないことを言ったよな!?」
「社長、いつ食事に連れてってくれるの?今夜行こ?今夜」
「先輩のせいですからね、俺がメス堕ちしたの」
「やめてくんない芦花!?俺今までお前を食事に誘ったこと無いんだけど!?そんで乃依!!俺は男でお前も男だ!?あとなんか聞いたことがあるからそんなことを言うのやめてくんない!?」
「コラ!芦花!乃依!私の旦那を取るな!!」
「ヤッチョたちが許しませんよ!!」
「もうお前らが犯人だわ!!」
なんで俺関係だからと言って俺を寝取ることになるんだ
俺も嫁三人を持つ既婚者だわ。寝取るとか言うけど、浮気だから。冗談じゃねえから!!しかも不審者が女であることを決めつけるなんて、判断が早いわ!!
でも、迎えに行くって、メールで送るくらいだから、女性の可能性があるな
結局、正体はわからずじまいか
「ねえ。月読様に頼むってのは?」
「俺も考えたけど、こればかりは」
「ヤッチョたちでなんとかするしかありませんね」
「眷属とはいえ、主神様に俺たちの問題を頼むってのも、気が引けるしな。こればかりは自分達でなんとかするしかない」
月読様に正体を探って貰うと言う手も、彩葉が提案するが
これは人間の問題でもあるため、そこまで月読様に頼めない。人間の問題は人間の力で解決せねば。眷属とはいえ、そこまで月読様には頼れなかった
本当に、このメールの送り主は何者だろうか
「パパ。こんなのどうかな?」
「ああ、いいな、このビートは」
「あと歌詞を覚えたら、パパみたいな曲が作れると思うんだ」
「一番難しいぞ。そこは。俺も意味合いとかでよく悩まされていたからな」
「そんな時、お爺ちゃんがパパの背中を押してくれたんだね?」
「ああ、色々後悔することもあったけど。ここまで大きくなれたのは、あの人のおかげだ」
「私も、パパにいろんなことを教わりたいな」
「教えるさ。俺よりも良い音楽ができるようにな」
社長の仕事を休んでいる時は、当然ながら子供の相手をしている、愛花にいろんな曲を教えてあげる。愛花も音楽が好きなようで、まだ4歳なのに、幼稚園児なのに、音楽を覚えようと、俺が今まで作った曲の歌詞を全て覚えていた
学習能力は彩葉譲りだな。彩葉の子として、俺の曲を完璧に覚えていた
曲も作りたいって言い出すし、なんだか愛花が昔の俺と彩葉みたいで、懐かしく感じるよ
「今でも、ママたちの曲を作っているんでしょ?」
「ああ、ツクヨミでアイドルとして今も活動している」
「パパの音楽は最高だもん。嫌なことがあっても、パパの音楽を聞けば忘れられるもん」
「ふふ!だから音楽プレイヤーとヘッドホンが欲しいって言ったのか」
「うん!パパの曲を毎日聞いてから幼稚園に行きたいもん!」
「ルーティンかっての」
愛花はこの前の誕生日で、音楽プレイヤーとヘッドホンを買ってあげた
俺の作った音楽が好きだからと、俺が今までに作った新しい曲も含めて全部入れてあげて、それを愛花は全て聞いている。
幼稚園に行く前に必ずなんでもいいから一曲を聞いてから幼稚園に行くなど、まるでルーティンかと思うかのように、時間に暇な時がある時は音楽を聞いているなど
俺は朝久さんの約束である、『音楽は楽しくやるもの』だと、俺は上手く朝久さんの約束を果たして。その証拠に娘を楽しませていた
俺の今の音楽はみんなを楽しませるものになっていると、あの人の言葉をしっかり俺は守っていた
「そういえば幼稚園の先生に聞いたけど、幼稚園でピアノを先生に頼んで弾かせて貰っているんだな?」
「うん、パパもママも私と同じ小さい時は弾いてたんでしょ?」
「まあな、彩葉とよく競ったよ」
「私もパパとママみたいに、まずはピアノから習いたいな」
「やれやれ、完全に音楽バカになったな。まるで昔の俺だな」
俺の娘である愛花は、昔の俺のように音楽好きになっていた
俺みたいにシンガーソングライターを目指しそうではあるが、やっぱりここまで音楽好きになると、音楽に関わるもの全てに趣味を持ちたいのか、習い事がしたいと、ピアノを覚えたいと言い出す
幼稚園で先生に頼んで、幼稚園にあるピアノを弾かせて貰っているらしい
ピアノの演奏の仕方も、確かに多少を教えた。それで実際に弾いてみたいと、簡単な演奏しか教えてないはずだが、幼稚園でも音楽のことしか頭に無いようで、幼稚園でピアノを弾かせて貰っているとは
「あ、居た。また一花の部屋で音楽の作り方を教わっているの?愛花?」
「あ、ママ。うん!パパに楽譜の読み方を教わっているの!」
「一葉は?」
「今寝てる。あの子はあんたみたいに大人しいから、一度寝たら全然起きないもの」
「一葉は本当に全然夜泣きしないからな」
「ええ?愛花は?」
「頻繁にあったかな」
「嘘!?私そこまで泣き虫じゃないよ!!」
「そこは彩葉に似ているな」
「どういう意味よ、一花」
ここで彩葉がやってきた
一葉と遊んでいたはずだが、数時間経つと寝てしまったらしい。一葉って夜中でも全然夜泣きしないから、かなり睡眠を取るんだよな。その点に関しては俺と似ている。俺もあんまり夜更かししなかったからな、すぐ寝ちゃうし。今不老不死である俺に睡眠は全然必要ないけどな
ていうか、不老不死になった時は大変だったな。全然眠れなくて
不老不死に何がなんでも死なないから、溶解炉に触れたらどうなるかは分からないが、とにかく体の負担が何も感じなくなった。そのせいで睡眠が取れなくても夜更かしできるから、頭痛が出るか心配したし、不老不死になってからの一ヶ月は全然睡眠できなくて頭痛もなく、不眠症にもならないから、俺ずっと起きたままで気持ち悪かったくらいだからな
そう、考えたらやっぱり不老不死も化け物で、楽なものはないと思った
でも、まあ、輝夜と八千代と彩葉の誰か一人と一緒に寝ると、寝れるようになる。なんでこの三人の誰かと寝れるかは知らないけど、まあ、愛の力みたいなものだろうか、今でも三人と一緒に寝ているし、俺を寝かしつける事ができる三人の力とでも言うんだろうか
そう考えたら俺も寝かし付けないと寝ない赤ん坊みたいなもんだなと、恥ずかしさを感じた
まあ、いいか
それだけ三人と愛花と一葉と居て、今幸せな時間を過ごしているんだから、これぞ俺たちが目指したハッピーエンドを果たせたはず
なのに
あの不審なメールが送られる
人生生きていれば、トラブルにも遭うって事だ。でも何者だろう。何が目的で俺を狙うのか
まあ、何がなんでもまた家族とみんなで協力して対処するしかない
どんな困難でも、みんなで一緒なら
「いいな・・・あれが一花と彩葉の子供か・・・私も一花と子供を作りたかったな・・・いいな・・・・いいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいないいな・・・・・まあ『アバター』の私じゃあ・・・・無理か・・・・でも。必ず会いに行く・・・・待っててね・・・一花」
と、遠くから彼女は俺を見る