「よし、こっちは出せる、おい、そっちは?」
「ああ、いいぞ。できた」
「あいよ、輝夜!王里!こっちは焼けたぞ!そっちは?」
「うん!いいよ!」
「こっちもだ!」
「よし、料理が全部揃ったので、ええ、アース・ヘブンが8周年を迎えました!8周年も長く続けることができたのは皆さんのおかげです。社長として皆さんには感謝いたします。フェス前ですが、今日は大いに楽しんでください!それじゃあ手を合わせて!!」
「「「「「「「頂きます!!!」」」」」」」
「ばぶばぶ!」
今俺たちはアース・ヘブン全メンバーと、真実の家族と俺の家族で、あるキャンプ場でバーベキューをしていた
今年でアース・ヘブンは事務所を設立して、8周年を迎えるため、その記念として、あるキャプ場を貸切にして、久しぶりに全メンバーが集まって、バーベキューを楽しんでいる
今は俺と輝夜とあいつ(真実の旦那)と王里が肉と野菜とか、魚とか焼きそばとか焼いている
今回は俺と彩葉の子供だけでなく、真実の子供も居るため、かなり量の多い料理を俺と輝夜と王里とあいつ(真実の旦那)で用意した
「彩葉。一葉は俺があげるから、お前も食べろ」
「あ、じゃあお願い」
「輝夜ママ!あれ取って!」
「はいはい!」
「いっぱい食べてくださいね。愛花」
「きゃああああ♡愛花ちゃん!可愛い!」
「オタ公!写真を撮るのは後にして食えよ!?」
「ふ!あれが天龍の子供か、可愛らしいな」
「オメガ、あんたリアルでも厨二病かい?」
「はい、一花が持ってきてくれたから、食べてね」
「あ!これ美味しいですね!王里さん!」
「味付けに自信のある料理だ」
「わあ!これまん丸まん丸で、可愛い!」
「おやおや、皆さん楽しそうで何よりです」
「そういうカカも、食べな」
「まだまだいっぱいありますよ!」
「あ!コラ!何しているの!すいません!朝日さん!ウチの子が!」
「ええで、俺は子供は大好きやからな!ほら、これも食ってな」
「ああ!?ウチの子が帝様と遊んでいる!?」
「真実。あんたいい加減、朝日さんに慣れなよ」
「飲み物を持ってきたぞ」
「兄ちゃん!真実先輩の子供に炭酸ジュースは早いよ!リンゴジュースだよ!子供には!」
「あ、ありがとうございます」
アース・ヘブン所属のメンバー全員が揃うと、ここまで楽しい時間を味わえるなんて、俺たちの事務所も大きくなったものだ
ブラックオニキスや真実や芦花だけでなく
乙事照琴
忠犬オタ公
テレリリ・ティートテート
湯雲ぬくみ
黒羽カカ
神北林檎
オ・ランダム・オメガ
運銅寺睡馬
マル=マリー・真珠
両舷航希
米斗王里
数年前に所属してくれた。そのおかげで、アース・ヘブンは大きくなり楽しくなった
ここまで8周年もやれているのはみんなのおかげだ。これからどこまでやれるかなんてわからないが、それでも長くやられたらと思う
この事務所を設立してよかった
「一花?どうしたの?」
「いや、賑やかになってきたなって思って」
「ん?」
久しぶりにみんなと集まれたからかな、みんなで集まって何かするのが楽しいのか、今なんだか幸せな気分だった
こういうのだろう。みんなで楽しく過ごす
これが俺たちのハッピーエンドって感じだろ
みんなで楽しい時間がいつまでも続けたらなと思う。しかし、俺と輝夜と八千代以外は人間であり、彩葉たちはたった百年以下のみしか生きられない
そう思うと、今この楽しい時間が今しかできないのなら、寂しい気持ちにもなった
どうにか長くみんなと居られたらいいよなとは思う、けど、仕方がない。俺と輝夜と八千代は不老であり、終わらない命で生きていくしかない。17歳の時に無茶をしたせいで、みんなより先に死ぬことになった俺の罰であり、彩葉を幸せにすると言う約束も兼ねて、俺はこの人生を生きていくしかない
もう荒げない事だった
「色々協力してくれたことには感謝するけど、まさか、お前と二人でボートに乗るなんてな」
「先輩、俺と一緒で楽しいでしょ?」
「悪くはないけど、彩葉たちが睨んでいるから怖いんだけど・・・・・」
「大丈夫です、その時は俺が守りますから」
「あはははは・・・・まあ、頼むわ」
今は乃依と二人でボートに乗っている。
このキャンプばは大きな湖の上をボートに乗って景色を眺めることができるのだが、本来なら彩葉と一葉か、輝夜と愛花、もしくは八千代かで一緒に乗るはずが
乃依に、色々不審メールについて調べて貰ったお礼があるため
今は乃依と二人で楽しむ時間を、朝日さんにこの前なるべくしてくれと頼まれたため、彼には恩もあるため、今は乃依と二人でボートに乗って景色を見て楽しむことにした
遠くから、常に彩葉と輝夜と八千代の監視の眼があるが、スマホには犬DOGEとFUGHIも監視されている
「それにしても・・・・・お前も大人になったんだな?」
「ええ、もう大きくなりましたよ。あと3年になれば、朝日と同じくおっさんです」
「羨ましいよ、本当に・・・・」
「ん?先輩?まさか不老不死になったから、俺たちみたいに成長できなくて、自分だけそのままの姿で、まるで自分だけ取り残されているとか、思ってます?」
「ああ、今になってな。寂しさを感じるようになった。この先に・・・・・」
「でも、俺は先輩が羨ましいですけどね。ずっと若いままって、女性なら欲しいものですよ?」
「かもな、こうなったのは俺のせいで、俺が彩葉の約束をしっかり守らなかったから、こんな姿に成り果てたんだけど・・・・・みんな、みたいに老死できないなんて・・・・この先が怖いんだ」
「でも、輝夜ちゃんや八千代ちゃんが居るじゃないですか?」
「わかっている。一人で残されることはない。でも・・・・・・・・彩葉やお前たちはそうじゃないだろ?」
「・・・・・・・・・」
今が楽しいから、この先に不安を思う
本当に今がすごく楽しい。みんなで居たいから作ったこのツクヨミが予想以上に、いろんなメンバーも増えて、楽しい日々を送れている
でも、それは永遠じゃない
『今』だけだ
俺と輝夜と八千代はそのままの姿で生きていく、俺は不老不死で、輝夜と八千代は月人。どちらも永遠の存在であり、人間ではない。だから終わりがない
彩葉たちは人間で、終わりが存在する。いつまでも若いままで生きていくわけではない。いつか老人になって老いていき、老死する結末を迎える。
不老不死は若いままで居られるけど、みんなみたいに一緒に終われない。俺が17歳の時に馬鹿なことをした結果であり。彩葉と朝久さんの罰とはいえ、みんなと一緒に居られないのが悲しい
その寂しさにこのアース・ヘブンを作ったわけだけど
今こうして、後輩でもあった乃依と一緒にボートを乗っているけど
いつか、これができなくなる時がたった数十年経つだけで、実現できなることに寂しさを早めに感じてしまう
「でも、先輩がそのままで居てくれて、俺は安心しましたよ」
「え?なんで?」
「先輩が変わらないおかげで、俺たちは変わらない楽しい日常を送れるわけです。先輩がアース・ヘブンを開いてくれたおかげで・・・・・」
「・・・・・・・それって、俺のおかげ?」
「そうですよ。先輩がこの事務所を作ったおかげで、毎日が楽しいんですよ?それに先輩は変わらないから、毎日楽しい日々をいつも考えてくれるおかげで、俺たちはめっちゃ楽しい日々を送れています」
「・・・・・・・・」
「先輩、大人になると、どうにも子供の頃に思っていたことを忘れてしまう節があるんですよ?でも、先輩は高校生の時から変わらず、楽しいことを俺たちに用意してくれるから嬉しいんです。俺たちは・・・・・・」
「そうか・・・・・・俺、そんなことを、みんなにしてあげられたんだな」
「ですから、このまま俺と駆け落ちしません?」
「お前それが狙いかよ!?良い雰囲気だったのに!?今の発言で全部台無しだ!!あと、お前は男だし、俺も男だわ!!」
「むう・・・・先輩をあと少しで墜とせそうだったのに・・・・」
「どこかがだよ!?ていうかお前、まだ俺のことを先輩って呼んでんだな?」
「じゃあ一花って呼んでいいんですか?」
「いいよ、別に」
「じゃあ・・・・・・一花♡」
「普通に呼べよ。なんだその気色悪い呼び方は?」
「コラ!乃依!!輝夜たちの夫を誘惑するな!」
「乃依!!一花はヤッチョたちの夫ですよ!!」
「一花!!浮気は許さないからね!!」
「だから乃依は男だ!!」
まったく、良いことを言ってくれたとはいえ、まさかくだらないオチになるとは
それにしても、俺が変わらないから、今も楽しくやれる・・・・・・か
大人になったら、大事なことを忘れるかもしれない。それを乃依が大人になってわかるのか。大人になると、どうしても子供の時に抱いていた気持ちや考えが忘れることもある、社会に出て働いていると、現実に呑まれて厳しく考えてしまうかもしれない
それでも乃依は言ってくれた
俺が居るから、毎日が楽しいと
つまりは幸せと言うことだ
俺が不老不死になったことで、得られるものもあった。それはいつか消えてしまうものだけど。俺がみんなのためになるべくこの楽しい日々を長く続けることだけしか俺にはできない
どんなものでも終わりはやってくる。俺は終わりがない。だから終わってしまったら、別の何かをまた始める
これが不老不死にできることなのだろうな
「なんや一花?もう先に不安を感じたんか?」
「お前が不老不死なのはわかる。しかし、まだその時ではない」
「そうですよ。その時に考えればいいですよ。一花」
「お前が不安になることがあるなんて、珍しいね。でも、今はまだ・・・・その時じゃないぞ?」
「不老不死も、若いままだけが取り柄で、それ以外は不幸を齎すようだな」
「だけど、今がその時じゃないよ」
「一花。私たちといつか別れる時があり、それは悲しいものかもしれません。ですが、その時に後悔しないように、思い出をたくさん残しましょう」
「不老不死にできることは、それくらいしか無いぜ」
「一花。まだフェス前だから、そういう考えはよそう」
「そうですよ、今はまだ楽しいことを考えましょう」
「お前の悪い癖だな、そういう悪いことを思う所は」
「あ、ああ、悪い」
「私たちはまだ居ますよ」
「ああ、みんなも、俺も一緒だ」
「一花のそういう真面目な所は、本当に高校時代から変わらねえな」
「それが一花だもん」
「でも、まだ早いわよ。そう思うのは」
「そうよ。一花。そういう考えはもっと先にしよう?」
「そうだよ!せっかくみんなが居て楽しいんだから!!」
「一花、こう言うパーティの時に、そういう考えはまだ先にしましょう」
「そうだな、悪かったな。変なことを言って」
確かにフェス前でこんなことを思うのは良くないな。この不安はまだまだ先にしておこう
ちなみに新しく入ってくれたオタ公たちにも、俺が不老不死であることを教えてある。自分の体に傷を入れても再生するところを、みんなも見ている。初めは全然信じてくれなかったけど、腕を斬って再生するところを見て、俺が不老不死の化け物であると認識し
それも俺を人として扱ってくれた
だからこそ思う
いつまでも、彩葉たちと居たい
輝夜と八千代たちだけでは足りない。それ以外のみんなも長く居たい。そんな人間の限界を凌駕できるわけもないと言うのに
そんな叶うはずのない想いを、今はフェス前であるため、今はこの想いは心の底にしまっておき、まだ先に考えることだと、後回しにした
「そんで一花?今回のフェスは、今まで以上に盛り上がるんよな?」
「はい。皆さん!今年のフェスの会場は去年より倍の広さのあるドームになります。チケットも今年も完売で、客も去年の倍やってきます。今年はイベントもグッズも多く出しますので、今年のフェスも、俺たちアース・ヘブンが、ファンやリスナーを楽しませよう!!!」
『はい(おう)(ええ)!!!』
今年のアース・ヘブンフェスも、俺たちが盛り上げる
今までよりもっと大きなフェスのイベントを開催する。去年と同じじゃあつまらない。俺たちの配信で、ツクヨミライバーランキングは常に俺たちアースヘブンが上位を独占している状態。テレビでも何度も話題やニュースにされたりと、俺たちの知名度は世界に広がり驚かせた
V tuberが世界に知られるようになってから、俺たちはかなり注目を浴びた
だから世界を更に驚かせる、俺たちが
アース・ヘブンが8周年を迎える
一週間後にはフェスが開始する
ツクヨミも、地球でも、俺たちが楽しい祭りを開いて、より楽しみを増やしてやるさ
お楽しみはこれからだ、てな