超かぐや姫! 〜彩葉の幼馴染のかぐや姫物語〜   作:ソール

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デビュー配信

 

 

 

次の日

 

この日は学校、夜にはデビュー配信をする。ヤチヨカップの一ヶ月まであまり時間がない以上、急いで配信するしかないのだが、俺も彩葉も学生で配信だけをしている場合じゃない

 

 

「夏休みの宿題はこれだけだ。来年は受験や就職活動もあるから、夏休みとして遊べるのは二年生であるくらいだ。この夏休みを有効に使うように」

 

 

『はーい!!』

 

 

終業式を終えて、夏休みの宿題を発表されて、大した量じゃないから問題ない。来年が三年生、来年は就職活動や大学の受験もあるため、夏休みを遊べるのは二年生までだと先生に言われる

 

確かに高校を卒業したらどうするか、俺は決まっているわけだが、親父と母親にはまだ言っていない。シンガーソングライターに

 

いや、俺が今までバイトをして音楽系の機材を集めている時点で、多分察しはしているとは思う。だから目指すは音楽専門学校か、それに専念できる大学に行くこと

 

それを目標にやる、そのためにはまず

 

 

「彩葉、今夜、頑張るぞ」

 

「うん、大事なデビューだからね」

 

「何何?なんかやるの?」

 

「二人でまたツクヨミで何かやるの?」

 

「まあな、気になるなら来てくれ」

 

「もしかしてヤチヨカップに出場する?」

 

「ああ、今日からデビュー配信する」

 

「ユニットでね」

 

「二人で?」

 

「ああ・・・・それは・・・・・」

 

「えっと・・・・・・」

 

 

学校は終わった、帰ってすぐ今夜のデビュー配信の準備をすると彩葉に言っておく、彩葉もあのヤチヨのコラボライブを賭けて、今までに無い本気を見せる。

 

そんな会話をしていると芦花と真実が気になって声を掛けられる、二人にも来てもらおうか。俺たちがヤチヨカップに出場するユニットライバーである事を

 

しかし、二人だけでやるのかと言われる。まだ二人にはかぐやの存在を知らない。詳しく話そうとした瞬間

 

 

「一花ああああ!!やっと見つけた!探すのに苦労したよ!」

 

 

「は?・・・・嘘だろ?」

 

「ちょっと!?ここ学校で私たちの教室!?なんでここに居るのよ!?」

 

「え?誰?」

 

「なに?この可愛いの?」

 

 

かぐやが、突然俺の教室に入ってきて、抱き付いてきた

 

母さんと一緒に家で留守番をしているはずなのに、なぜか俺の学校の教室にやってきた。まさか俺に会いたくなって、母さんから学校の場所と教室の場所を教えたのか、我慢できずに来たようだ

 

完全に学校関係者ではない不法侵入だ

 

 

「まさかここまで来るとはな、かぐや。母さんに聞いたのか?」

 

「うん!我慢できなくなってここまで来た!あと、犬DOGEに一花のスマホのGPSを探って貰って、居場所がわかった」

 

『ワンワン!!』

 

「勝手にここまで来るなよ。一応今日はもう終わって夏休みに入るけど・・・・」

 

「ちょっとあんた!?ここまで来るとか正気!?学校関係者じゃない人がここに入るとか完全に不法侵入なんだけど!?」

 

「かぐや?・・・・・え?赤ん坊じゃあ・・」

 

「かぐやって、あの赤ん坊じゃないの?」

 

「ああ、二人に説明する」

 

 

かぐやは母さんからだけでなく。スマホに犬DOGEが居た。犬DOGEは人のスマホから入り込みGPSを読み込んで居場所を特定できるみたいだ

 

まさかここまで来るとは

 

芦花と真実はここで気づく、これがかぐやなのかと、二人はまだかぐやが赤ん坊であることしか認識がない

 

またも二人に信じられない話をする。急に一夜で急成長して俺たちと同い歳になったと、もう普通に説明するしかない。

 

 

「と言うわけだが・・・・・」

 

「ええ〜〜〜〜・・・・」

 

「ううん?・・・・・・・・」

 

「そういう反応するよな」

 

「あたしも信じれないくらいだしね・・・」

 

 

当然ながら二人は信じれない

 

無理もない。彩葉ですら信じられなかったくらいだからな、これを信じる奴は誰にも居ない。むしろ信じる奴を見てみたい

 

だが、もうそう信じて貰うしかない。他に説明ができない。真実は言った。信じる確証はないけど

 

とにかく、急いでここを出ないと

 

 

「かぐや。帰るぞ。お前がここに居ると騒ぎになる」

 

「うん!帰る!!」

 

「あ、私も行く!」

 

「あ、ちょっと!」

 

「待って!まだ話が!」

 

 

学校関係者じゃないかぐやがここに居ると大騒ぎになる。その前にさっさと学校を出ようとする

 

しかし

 

 

「天人?誰?その子?」

「可愛いな?」

「妹さん?」

「いやいや、天人にこんな可愛い妹が居るわけがないだろ、従姉妹さんとかだろ」

 

 

「そんなところだ。そこを退いてくれ」

 

 

かぐやが気になるクラスメイトが集まって囲まれる。それはそうだ。かぐやは見た目がかなり可愛いから気になるのも仕方がないだろ

 

しかし、変に問題を起こされても困るため、適当に誤魔化してこの教室を出ようとする

 

 

 

「私はかぐや!一花のお嫁さんです!!」

 

「おい」

 

 

「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」

 

 

「ちょっと!?」

 

「な!?どういうこと!?」

 

「まさかの寝取られ!?」

 

「「どういう意味よ!?真実!?」」

 

 

かぐやがそんなタイミングで軽い自己紹介をして。俺のお嫁さんだと、クラスメイト全員に聞こえるような声で言うとは、まったくまた勝手なことを

 

場を混乱するような事を言わないで欲しいのだがな

 

 

「ちょ!?天人!?マジかよ!?」

「こんな可愛い子をお嫁さんにするの!?」

「あの真面目な天人に、こんな可愛いお嫁さんが居るの!?」

「嘘だろ!?お前は俺たちと同士だと思っていたのに!?」

 

 

「色々言うな」

 

 

「ねえ?君?天人くんのどこがいいの?」

「天人くんと結婚したいのはどうして?」

 

 

「ええ?優しくてかぐやのためになんでもしてくれる人なの。しかもすっごくかっこいいんだよ!ほら!」

 

「っ!おい、メガネを取るな!」

 

 

 

「「「「「「「な!?」」」」」」」

 

 

「あ、ダメ!?」

 

「嘘・・・・・」

 

「めっちゃカッコイイ!?一花って隠れイケメンなんだ!?」

 

 

クラスメイトたちが質問攻めをする中、かぐやが真面目に質問を答えて、俺の何処かいいのかに対して、俺はカッコイイとか言って、かぐやは俺のメガネを取る。そういえば眼鏡を取った素顔クラスメイトに見せたことはない。プールの授業以外は、まあその時はゴーグルしているから、あんまり俺の顔を見たことが無いのかも

 

 

それを見たクラスメイトは顔が赤く

 

 

彩葉は俺の素顔を知っているから、かぐやが取った眼鏡を取り戻して取り返そうとする

 

芦花は俺の素顔を見て、顔が真っ赤だ。俺を素顔を見たのは初めてのようだ

 

真実も顔が赤い、それで俺が隠れイケメンだと言い始める

 

 

俺が眼鏡をしていたのは、若干目が見えないからだが、そんなに俺の素顔が新鮮なのか意外な顔をしている

 

 

「返しなさいよ!あんたは!はい、一花」

 

「ああ、悪いがこいつのことを話す気はない。行くぞ」

 

「うん!だから一花に近づかないでね?」

 

「いいから行くぞ」

 

 

彩葉がかぐやから眼鏡を取り返して俺に渡し、俺のクラスメイトが俺の素顔を見て呆然している間に、俺はかぐやを連れて学校を出る。先生に見つかる前に

 

そんなに意外だろうか、俺の素顔は

 

そしてかぐやはあまり俺とは嫁であることは言わないで欲しいな、しかも最後にはクラスメイトたちに俺に近づくなとは、彼女ヅラか。

 

やれやれ、夏休みに入るのに、変な感じで一学期を終わらせることになった

 

 

 

教室を出た後の、俺たちが居なくなって残っていたクラスメイトたちは

 

 

「ねえ?見た!?」

「なにあれ!?ツクヨミに居るアバターのイケメンくらいの顔立ちなんだけど!?」

「天人くんが隠れイケメンなんてノーマークだった!?」

「おい・・・・・あいつってそんな顔をしていたのか?」

「あれはもはや王子様顔じゃえか!?」

「あれはモテるわ・・・・・」

 

 

「大丈夫?芦花?」

 

「え、あ、うん。大丈夫だよ。でも・・・・まさかあれだけ良い顔をしているなんて」

 

「改めて惚れた?」

 

「な!?別にそんなんじゃないし!!」

 

 

クラスメイトや芦花と真実は俺の顔がそこまで良い顔立ちをしていると思うのだろうか

 

俺にはよくわからなかったが、ただ俺がそんな顔をしているとは思いもしなかったらしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうあんたは勝手に!」

 

「だって、一花の魅力を教えたかっただけだもん」

 

「だからって俺の素顔を見せただけで、伝わらないだろ?」

 

「いやいや・・・・」

 

「あんたって、本当に鈍感ね?」

 

「なに?」

 

 

学校を出て、まっすぐ家に向かう

 

かぐやのせいで物凄く混乱をした、次にあいつらに会う時、学校へ行く時、かなり変な質問攻めをされるだろうなと、かなり面倒が増えるだろうなと、覚悟を決める

 

ただ、なんで俺の顔を見て呆然としていたのはなぜだろう?かなり変な顔をしていたのだろうか

 

俺にはわからない話だった

 

 

「ねえ?明日も学校ある?」

 

「もう夏休みで学校へ行く必要はない」

 

「え!?じゃあかぐやと家でいっぱい遊んでくれる?」

 

「バイトもあるから毎日は無理だな、宿題もあるし」

 

「ええ〜〜〜!!やだあああ!!かぐやと遊んで!!」

 

「いい加減にしなさい!あんたと違って、一花と私は忙しいのよ!!」

 

「悪いけど、我慢してくれ。こればかりは、良い子ならできるな?」

 

「ううう・・・・・・一緒にゲームして、一緒にママのご飯を食べて、『一緒にお風呂入って』、一緒に寝るんだもん・・・・」

 

「そこをなんとか堪えてく

れ」

 

 

「まったく・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?今なんて言った?」

 

 

「え?だから・・・・・ふぐ!?」

 

「かぐや、言わなくていい」

 

「ねえ?今聞き捨てならない事を今聞いたんだけど!?」

 

「気にするな」

 

「いや、気にするよね!?あんた、こいつと家で何をしているの!?」

 

「勘違いだ。幻聴だろ?」

 

「いやいやいや、今確かに聞き捨てならないことを言ったよね?ねえ?ねえ!!!」

 

 

学校が終わって、もう夏休みに入って学校に行く必要はなく、しばらくは家で遊んでくれるとかぐやは思っていたが

 

俺も彩葉と同じバイト先で働くこともあって、毎日家に居るわけではない。かぐやには申し訳ないが、ここは我慢して貰い、俺もバイトをしないとならない

 

 

ちなみに、かぐやが気になる言葉を言ったが、それは聞かなかったことにしてくれ

 

 

「とにかく、今日の夜で俺たちはデビュー配信をする。ここで知名度を上げて、なんとしてでもファン数を増やす。ブラックオニキスはゲームで人気を取った。こっちは音楽で勝負する」

 

「デビュー曲も準備できた。まさか一花が徹夜であれを完成させて、私のスマホにデータを送った時はびっくりしたわ」

 

「でも、良い曲だよ?あれ」

 

「うん、物凄く盛り上がる曲だった」

 

「こっちはあの月見ヤチヨが本気で俺たちが優勝することを願っている。やるぞ!!俺たちで!」

 

「うん!」

 

「ええ!」

 

 

今夜にて、デビュー配信を行う

 

会場も確保してあり、かなりのファンとライバーの数を集めるために、会場を広めを取っておいた。あいつに頼んだからな

 

 

昔のプロゲーマー仲間である『乙事照琴』に会場の確保を任せた

 

 

今照琴は実況解説の仕事をしているが、昔はプロゲーマーだった。なんでやめたかは知らないが、最近は今のプロゲーマーの実況が解説が楽しいのか、今の配信を楽しんでいる

 

あいつとは中学時代でよく張り合った相手だ。今でも何度かあいつと一緒にKASSENをやってたりもする。中学時代の友達と言えばいいだろう

 

そいつに今回ユニットデビューするから会場を確保してくれと頼んだ。

 

 

俺はこれでもコラボ相手は多く居る方でね。ほぼツクヨミ絡みだけどな

 

 

会場も確保した。あとは俺たちがどれだけ輝けるかのパフォーマンスを出せるかだ

 

 

「それでさっきの話だけどさ・・・・」

 

「話す気はない」

 

「何をこいつと、一緒に入ったって?」

 

「さあな」

 

「ああ、それは・・・むぐ!」

 

「お前は何も喋らなくていい」

 

「一花、私たちの中でしょ?話しなさい?」

 

「断る。お前でも話す気はない」

 

「後でこいつに聞くからいいわ」

 

「おい!よせ!」

 

 

彩葉はさっきかぐやの言った発言に気になって、何を言ったのか聞くと、俺は何も答えない

 

答えないのならかぐやに聞くと、俺に聞くのをやめて、かぐやに聞こうとする。何も言わせないよう、あとでかぐやに釘を打っておく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校が終わって、即まっすぐ家に向かって準備を始めた。多少かぐやと彩葉と打ち合わせをして、本来なら練習をしてから配信をする

 

ほぼぶっちゃけ本番に近い、あまり練習はできなかった。それに対してかぐやが『かぐやと一花と彩葉なら楽勝だよ!』と、なんの根拠もない理由でやり切るなど。彼女は無茶苦茶だ

 

 

だがもう時間がないため、本番でやるしかない

 

 

そうしてツクヨミにて

 

 

「今日だよね?新しいユニットのデビュー配信」

「うん、もう来るらしいよ」

「どんな奴なんだろうな?」

「でも羨ましいよな?あのヤチヨがファンだって?」

「だよな?」

「歌、うめえのかな?」

 

 

ライブ会場にはもうほとんどアバターが集まっていた。

 

気になるのは当然だろう、あのトップライバーが普通の人気のないライバーであるヤチヨがファンとなる俺が中心として組んだユニット、気になって当然だ

 

だからみんな、ライブ会場に足を運んで見に来た

 

すると、ライブ会場の中心にある大きな鳥居の上から

 

 

 

『ガアアアアアアアアア!!!』

 

 

「うお!?なんだ!?」

「空から龍が!?」

「もしかして天龍・一千花!?」

「おい!?見ろ!あの龍の背中に誰か二人居るぞ!」

 

 

「みんな!!来てくれてありがとう!」

 

 

空から俺が龍そのものになって、かぐやとピアノギターを持っている彩葉を背に乗せてライブ会場に現れる演出を見せる。

 

登場演出も驚かせるものがいいと彩葉が提案し、俺の特別モードで俺は龍そのものに変身できる。それで空から龍が舞い降りる演出を見せる

 

かぐやと彩葉を鳥居の上に乗せて、俺は一旦上に上がり、全身を光で包むと、元の人型に戻ってエレキギターを持って鳥居に着地する

 

 

「みんな!かぐやっほー!かぐやだよ!」

 

「天龍・一千花だ。よろしく頼む」

 

「い、いろPです」

 

「もう!彩葉!もっと愛想良く!」

 

「わ、わかっているわよ!」

 

 

まずは自己紹介する

 

大抵キャラを演じるために、アバターと言うキャラクターとして、キャラなりの挨拶を出してかぐやは愛想よく見せるのだが、俺と彩葉はそんなものはないため、軽く挨拶するだけ

 

俺の場合は名前だけ覚えてくれればそれでいい。俺は歌うくらいしかできないからな

 

 

「知らないのも無理はない。俺を知っている人は少ない。俺は歌枠を中心に活動するライバーだと思ってくれ」

 

「それだけ!?もっと言うことないの!?」

 

「すまん。他に無くてな」

 

 

:なんか変なライバーだな?

:でも良いイケボしている

:あのかぐやって子も可愛い

:あのいろPもいいな!

:あの天龍・一千花も顔がかなりイケメン

:クール系のライバーか

:こんなライバーが、ヤチヨがファンになる程、すごい奴なのか?

 

 

コメントでも俺たちの印象を覚えるのが難しいくらい普通よりもパッとしない第一印象だった

 

チャンネルでもこんな感じだ。俺は派手なキャラ性はなく、かぐやのように愛想良い挨拶はできない。俺には普通な性格でしかなぜか振る舞えない

 

しかし

 

 

「だが、これだけは流しておくか、いろP」

 

「うん、わかった!」

 

♪〜〜〜〜〜♫〜〜〜〜〜〜〜

 

「お!一千花のギター捌き!彩葉のピアノ捌き!」

 

「名前で呼ぶな!」

 

 

 

 

:上手!?

:ギターの扱いは上手いわね!?

:あのいろPもピアノが上手いんだな!?

:音楽系ライバーか

 

 

俺はギターで、彩葉はピアノギターでメロディーをかなり披露する

 

俺もギターの扱いだけは誰にも負けない。部屋にある昔に親父が買ってくれたギターを上手く弾けるよう、努力を続けた

 

彩葉もだ。昔からピアノのコンクールに出た経験もあるほど、朝久さんの教えを必死に受け継いだ。その結果が今に繋がっている

 

その結果を今皆に披露し、下手な歌はしないはずだと、少し会場に居るアバターが安心する

 

 

「かぐや。そろそろ俺たちのユニット名を」

 

「うん!みんな!聞いて!私は一花と彩葉と共に、みんなが惚れ憧れるような歌を歌い、二人とユニットを組みました!!」

 

「だからアバター名で呼びなさいよ!?」

 

「もう諦めろ、いろP」

 

 

:俺たちが惚れて憧れる!?

:でも彼、本当に歌は上手いのよね

:チャンネル見てみたけど、雑談はイマイチだけど、歌枠は本当に上手いのよね

:そんな歌に今度は二人とユニットを組んだのか

:どんなデビュー曲を歌うんだろうな?

 

 

ユニットを結成したなら、当然ユニット名を発表する

 

二人で昨日の夜から考えた。ユニット名は大抵自分達の名前を因んだ名前にする、俺の花という名前と彼女の月と言う苗字を使った名前

 

それは

 

 

「名前は『オーバーナイト』!!このツクヨミに一時の夢を授けるユニットです!!」

 

「主に歌枠の活動で」

 

 

:歌枠のユニットか

:あの龍の方、かなり歌は上手いからな

 

 

オーバーナイト

 

このツクヨミに一夜の夢を見せてあげると言う意味で結成したユニット。俺たちは歌で皆に夢と言う一時を見せる

 

俺とかぐやと彩葉が、このツクヨミを歌で盛り上げると、ユニットで更に盛り上げる

 

 

「それじゃあオーバーナイトのライブを始めるよ!!」

 

「新曲も含んでいる!俺たちのライブをご堪能あれ!」

 

「お、お楽しみください」

 

 

:お?始まるぞ?

:どんな曲を披露するんだろうな?

 

 

俺たちのオーバーナイトのライブが開始される。

 

ここで俺たちは。ヤチヨカップに出るだけに組んで実力を出さないと意味がない

 

だから全力で歌う。どこかでヤチヨも見ているはず、彼女がファンとして貰えるだけの実力を。ここでヤチヨを失望させるわけにはいかない、リスナーやファン、他のアバターやライバーを驚かせる歌を見せてやる

 

声を上げて叫ぶようにデビュー曲を歌う

 

 

「「「♬〜〜〜〜〜♩〜〜〜〜〜♫」」」

 

 

『っ!?』

 

 

:す、すげえ!?

:あの一千花って奴、すげえ歌が上手え!?

:あのかぐやって子もすげえ良い声している!?

:いろPとあの一千花も演奏しながら上手く歌ってやがる!?

:曲も良いしな!

:ギターも上手え!!

:何者だ!?あいつら!?

 

 

歌を披露すると、皆心を奪われるように魅了する。俺とかぐやといろPの歌が予想以上に皆の耳に入るくらい良い曲だったようで、俺とかぐやといろPは楽しくそのまま歌い続ける

 

お互い顔を見ながら、かぐやはマイクを持って、エレキギターを弾いている俺とピアノギターを弾いている彩葉に張り合うかのように歌う

 

 

今の俺、物凄く楽しい。ここまで一緒に歌ったのは中学の時くらいだ。

 

 

この三人で楽しく歌うのは

 

 

すると

 

 

 

「イエーイ!!オーバーナイトのデビュー配信、最高なのです!!」

 

 

『ヤチヨだ!?』

 

 

:ペンライトを持って応援している!?

:本当にあの天龍のファンなんだな?

:初めてかも、月見ヤチヨが普通に出てきて、ファンみたいなことを振る舞うなんて

 

 

「っ!ヤチヨ!?」

 

「狼狽えるな!いろP!配信に集中しろ!」

 

「あ、ごめん!」

 

 

ヤチヨが会場の最前列でペンライトを持って応援してくれている。

 

本当に俺のファンなのか。俺たちのユニットの応援までしてくれている。彩葉がヤチヨが応援してくれることに驚いて、演奏中だと言うに乱れが発生する。俺が小声で彩葉を集中させる

 

更に

 

 

「おお!やってる!やってる!」

 

「久しぶりだな、一千花の歌は」

 

「相変わらず・・・歌は上手い・・・だけど俺たちと組んだ方がもっと良くなる」

 

「まだそう言うか?」

 

 

:おい!?ブラックオニキスだぞ!?

:わざわざ見に来たのか!?

:それだけこの三人がすごいってことなのか!?

 

 

まさかヤチヨだけでなく、アキラさんたち応援に来てくれるとは流石に思いもよらなかった、だったら尚更盛り上げなければならない。ここからは全力だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブが終わると

 

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!』

 

 

「すごい・・・こんなの初めてだ・・・」

 

「一千花!上手くいったよ!」

 

「やったね!一千花?」

 

「ああ、お前らのおかげだ。ありがとうかぐや。いろP。俺とユニットを組んでくれて」

 

「前も言ったけど、かぐやが一千花と歌いたかったもん!」

 

「私は誘ってくれたからには、それなりの実力を出したかったから」

 

「初めはヤチヨカップに出ることに、戸惑いはあったし、俺はもう歌えないと思った。けど、今日お前らとライブをしてとても楽しかった。三人で歌うとここまで違うんだな」

 

 

ライブが終わると、とても周りは盛り上がっていた。新曲と、今まで作曲した曲全てを出した

 

感想としてはとても楽しかった

 

一人で配信してもここまで楽しくはできなかった。でも、この二人が一緒に歌ったことで、ここまで楽しく歌えるとは思いもしなかった。かぐやと彩葉には何もかも感謝だ。乗り気しなかったユニットもここまで楽しいとは思いもしなかった

 

すると

 

 

「凄いよ!三人とも!」

 

 

「おい、ヤチヨ!?」

 

「うわわわ!?」

 

「あはははは!」

 

 

「三人とも!最高のライブだったよ!」

 

 

「お前の配信にはまだ負けるけど、この調子でどんどん良い音楽を出してみせる。だろ?かぐや?いろP?」

 

「うん!このまま優勝を目指す!」

 

「なんとか頑張るので、応援・・・お願いします!」

 

 

「うん!これからも頑張って!」

 

 

ヤチヨが俺たち三人に抱き付いてきて、上手く受け止める

 

俺たちのライブが予想以上に楽しかったのか、我慢できずに俺たちに近づいて感想を言われる。余程俺たちのライブが楽しかったようだ

 

彼女がここまで楽しめるのなら。これからの歌枠も通用するだろう。もちろん俺たちの合唱力にもなるが、少なくとも俺たちがツクヨミのライバーとして力を発揮出せたのは間違いない

 

 

優勝を目指せる力はある

 

 

「ふん、これは楽しめそうだぜ?」

 

「ああ、良い音楽だった」

 

「まあ・・・・楽しかった」

 

 

「っ!・・・・アキラさん。雷さん。乃依・・」

 

「お兄ちゃん・・・・・・」

 

 

アキラさんたちは何も言わずに、会場から去る

 

次に会う時は敵同士になる。ここで話す必要はない。ヤチヨカップの最終日に会うことになるんだからな、それでも顔は楽しそうな顔をしている。

 

余程、この先がどうなるか楽しみにしているようだ

 

 

 

「これから俺たちオーバーナイトが、このツクヨミを盛り上げるぞ!目指すは優勝だ!!」

 

「うん!!」

 

「ええ、やっていこう!!」

 

 

これが俺とかぐやと彩葉のユニットの始まり

 

俺たちオーバーナイトがツクヨミを盛り上げる。今までは一人で無茶しながら配信をしていたが。この二人が居れば。この先もやりきれる、そんな気がする。今度は俺たち三人でツクヨミをよりもっと楽しくなるように俺たちの活動でもっと輝かせる

 

 

そして、ヤチヨカップで優勝して、主催者が望んでいる月見ヤチヨとコラボライブする。

 

 

俺とかぐやと彩葉がこの夜の世界に月光を照らすのだった

 

 

 

 

 

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