「ふ〜ん、一千花は良い曲を相変わらず歌うのね?しかもこんな可愛い子達と歌うなんて」
「褒めて頂き恐縮です。カカさん。貴方に褒められるのなら、この先にも希望が持てそうですから」
「でも本当にすごいよ!ランキングがいきなり一週間で五十位にも上がるなんて・・・・・」
「それでもですよ、まだ足りませんよ林檎さん。俺たちが目指すのは一位のみです。今現在第一位はブラックオニキスです。俺たちは優勝したいんです。だから貴方達にも負けたりしません。オメガさん。貴方もです」
「大きく出たな、天龍。我を敵に回そうとは、邪龍になってでも我を超えると言うのか?」
「ええ、俺の仲間であるかぐやもいろPもそれしか眼にありませんので」
今は配信ではない。ツクヨミの世界で、知り合いと話をしている
ランキング第四位、黒羽カカ
第五位 神北林檎
第六位 オ・ランダム・オメガ
この三人は俺が個人チャンネル時代の時に何度もコラボしたライバーである。今日は少し相談に近い、配信外での楽しい雑談をしている。リアルで会ったことはない。しかし、こうやってツクヨミで友達作りして楽しい会話をするのも、このツクヨミと言う仮想空間の楽しみ方でもある
今日は久しくコラボ仲間でこれからの話を楽しく話をするだけ、俺だってこう見えて友達は居る。現実では真正面で話せない人も居る。現実の姿を見られたくないからとか、でもツクヨミならアバターの姿で気軽に話せる。友達作りには持ってこいだ
「でもさ、一千花。本当にこれなら私たちに並び立つじゃない?」
「いや、伸び代が少しづつ弱くなっています。やはり上位に上がるにも中々に簡単ではないことだ、もっと誰もが注目するような配信をしないと」
「KASSENはどうだ?一番注目の配信はこのゲームだぞ?ツクヨミのゲームの中で一番プレイ数の多いゲームだ」
「もちろんやっています。勝ち続けています。それでもやっぱりまだ足りない・・・・」
「無茶なことをして体を悪化するだけだぞ?」
「わかっています。でも・・・・・・」
林檎さんとカカさんとオメガさんにいろんなアドバイスを貰っている。それは有難いのだが、まだ足りない。執着し過ぎるのもどうかと思うが、それでもあまり期間なんてない。たったの一ヶ月半、残り一ヶ月。まだ夏休みは始まったばかりで。八月の初旬。それでも時間なんてあっという間だ
少しくらい焦らないと、上位に行けない気がする。ここまでの二桁の上位に上がったんだ。一桁の上位にまで上がりたい
そのためにはどうしたら
すると
「だったら、お前達にしかできない配信をするかだな」
「それ以外、他に無いだろうしね」
「照琴、オタ公」
「今配信の実況終えて、遊びに来たよ」
「相談が欲しいみたいだしね。私も一千花のユニットのファンでもあるの。あのかぐやって子も気になるからね」
乙事照琴、忠犬オタ公
この二人は実況ライバー。照琴は元プロゲーマーだが、今は誰かのプレイ配信を見るのが好きで、ツクヨミがリリースして以降から配信をしてきた実況ライバー
オタ公はNEWS TSUKUYPMIの紹介番組でアナウンサーをしている実況者でもある。ツクヨミクリエイターとライバーの紹介をたくさんしている。今でも俺たちオーバーナイトも紹介してくれている
大会の実況者もやってくれている。
その二人が俺たちにしかできないことをやるべきだと言った。おそらく今までのライバーとクリエイターの配信を見てきて、かなりのファン数を取ってきた結果を見たのだろう。それを俺にもやるべきだとアドバイスする
「俺たちにしかできないことか・・・・」
「そう、俺はお前の歌配信は特に見ている。いっそのこと、ライブでもしたらどうだ?もっと大きな会場で・・・・」
「それもやったが、限界はある。今が限界だ」
「私とこいつに言えるのは、君たちにしかできないことをして注目を集めるしかない」
「そうか・・・・・難しいが、誰もが驚くような、むしろ俺たちにしかできないことをして配信にしてファン数を集めることだな?」
「「その通り!!」」
「・・・・・・・・・」
照琴とオタ公が俺たちにアドバイスするのは、俺たちにしかできないことをする
わかりやすく言うなら、誰も見たことがない俺たちにしかできない配信をして注目をあげること
偉業になるような配信をすればいい。そうすれば上位に上がるはずだと、照琴とオタ公が保証すると言わんばかりに言う。
俺たちにできる事と言えば歌枠で配信する事しかできない。オリジナル曲で、それは何度もやっている。小さな路上ライブもやった。かぐやといろPも相談してやったけど、まだ足りない
何か皆が注目するような、あっと驚くことが配信でできないだろうか
そんなことを考えていると、とある出来事が起きた
:かぐや結婚して!
:結婚しよう!
:いろPも結婚して!!
:私のお兄ちゃんになって!一千花
「それは・・・困るよ」
「ふじゅ〜は有難いですけど、そう言うのは受け付けてませんので」
「またか・・・・・・」
今は雑談配信をしている。歌枠の感想や、ゲーム配信の今後の活動を話していると、突然ファンとリスナー、もしくは他のライバーとアバターから投げ銭をされるも、かぐやといろPに結婚してくれと婚姻を迫られる。投げ銭とは有難いとはいえ
前にもあったが二人の可愛さに魅了をされたのか、リアルで会ったこともない相手に婚姻を迫ると言う投げ銭が来るようになった、随分と無茶なことをする人も居るんだなと思ったよ
「会ったことがない人と結婚しても幸せにならないよ〜〜」
「そうよ、少しみんな落ち着いた方が・・・」
:結婚しよう!
:どんな姿でも添い遂げる!
:絶対に幸せにする!
:私のお兄様になって!
「「っ・・・・・・・・」」
「流石に困るな・・・・・」
今回ばかりの雑談は少し戸惑う形となった
婚姻を迫るように二人に婚姻を掛ける。なぜか俺の場合は兄になってくれと頼まれるが、流石にエスカレートをしている。しかもどんどんそのコメントと投げ銭しか来なくなった
何をしたらこんな結果になるのかはわからないが。ここで何か言わないと、流石に印象が悪くなる。何か次の手を考えないと
そう思っているとかぐやが
「よし!じゃあ一千花と『KASSEN』の『SETSUNA』で勝負して負けたら結婚してあげる!名付けて『かぐやといろP争奪戦』!!!」
「な!?あんた何を勝手なことを言ってんのよ!?」
「おい。勝手な事を言って・・・・・・しかも『KASSEN』でか」
かぐやがなんとかしたい、一心で俺を代表にしてイベントを開催を宣言
名付けてかぐやといろP争奪戦
ゲームで俺に勝負で負けたら婚姻は諦めろと、かぐやはまたも勝手に提案を出した、ゲームで勝敗で決めようと強引な方法を出した。
KASSENとは
ツクヨミで大流行中のVRアクションゲームである。このゲームに対戦機能モードがあり『SETSUNA』。一対一の格闘ゲームみたいなものだ。このゲームで俺に勝ったらかぐやといろPが知らない人と結婚すると宣言
そんな無茶なことをイベントとして開催宣言、俺が負けたらどうするのだろうか
「本気なのか?かぐや?」
「うん!だってかぐやの一千花は負けないもん!負けないよね?」
「いや、俺でも絶対に勝てるとは限らない。無茶にも程があるぞ?」
「でも、これからはかぐやのために活動するって言ったじゃない?」
「確かに言ったな、だがこれは流石に無茶だ」
「そうよ!!あんたまた一千花に無茶をさせる気!?」
いくらなんでも俺がそこまで完璧にできるわけじゃない。KASSENで一戦も負けることなく勝利し続けるなど無理にも程がある。確かに一度は彼女のために活動するとは言った
だが、これは流石に俺は無茶であるため、今すぐ撤回した方がいいと言おうとするが
「お願い!かぐやのために戦って!」
「いい加減にしなさい!こればかりは迷惑よ!そうよね?一千花?」
かぐやは俺なら守ってくれると思って無茶苦茶な提案を出した、それだけ俺を信じている証拠だろう。彩葉はそんな俺に無茶なことはして欲しくないと、心配をしている
強引と言うべきか、強情と言うべきか、もうわからなくなってきたが。しかし、ここで注目を集めるチャンスでもある、ここで照琴とオタ公の言う言葉を信じるべきだろう
俺たちにしかできない、いや、俺にしかできない偉業を成し遂げて注目を集めてファン数を集める
だから、ここは俺が証明する
「わかった。そのイベントを承諾する。負けたら俺たちはユニット解散。お前達は知らない男たちの者になる。いいな?覚悟は決めろよ?」
「うん!一千花なら勝てるって信じる」
「ちょっと一千花!?本気!?」
「勝てばいいんだろ?上等だ。全員俺が片付ける。俺の姫二人は俺が守る」
「私が姫・・・・・・」
こうなった以上、どうせ引き下がる様子もないだろうから、もうやるしか。退路の道はなかったため
このイベントを承諾する
一応経験はある。負けはそれなりにあるが、なんとしても勝つしかない。かぐやが言い出したことだが、ここは彼女の提案を受けるのみだった
「だが人数は絞らせて貰う、聞け!この姫二人が欲しいなら俺に勝って見せろ!!題して『天龍一千花!百人組手!!』だ!!百人相手する。その一人でも俺が負けたらこの姫達はお前らにくれてやる!!そして俺が勝ったら、二度と俺のお姫様二人に婚姻も近づきもするな!わかったな!!!」
「うん!挑みたい人多いから、百人までだね!」
「本気でやるの?百人相手に勝つなんて。勝てるの?・・・・・」
「勝つさ。お前もかぐやも誰にもやらない。俺が守る」
俺は勝負に出る。ここで注目を集める
挑みたい人は多いからと、百人まで人数を絞る。流石に参加人数は絞らないと、俺でも全員を相手にできない、人数を百人にまでとし、その百人に一戦も負けることなく勝利しないとならない。まさしく百人組手。一人で百人を落とす。空手の修行の一環とゲームでよくある高難易度のクエストなどでも出るイベントを
ハードルとしては大きすぎるが、やるしかない
俺が一人で注目を集めさせる。そうすれば上位に上がるはずだ。かぐやが簡単に表を作り、コメント欄から自動的に参加を表明される
「ではこれより、参加を募集します!」
:参加します。ここで龍を討伐する!
:参加します。かぐやちゃんと結婚する!
:参加します。いろPは俺の物だ!
「早いな。思った以上に」
「参加するのはいいのですけど、一々一千花の悪口を言わないで!!」
「うわあ〜〜〜、本当にこの人数に勝つの!?ほとんどプロゲーマーばかりじゃない」
表を作ると、どんどんコメント欄から参加すると、アバター名が表に記されていく。あっという間にもう半分は埋められた
参加者がこんなに多く出るとなると、かなりの実力者揃いなのだとお見受けする。何度か彩葉とでKASSENの大会を見たことがあり、上位だったプレーヤーが、大会出場した経験者の名前のアバターを見かける。相当俺たちを解散させたいのだろうか、かぐやと彩葉を賭けられたからの試合だからてのもある
すると
「なに!?」
「どうしたの?」
「どうかした?一千花?」
「ブラック・オニキスだ!?しかも・・・乃依!?」
「え!?黒鬼!?」
「ちょっと!?最終日に勝負するんじゃなかったの!?」
:俺も参加します。帝の許可が取れているので、俺も一千花とその百人組手勝負します。勝ったら俺が一千花を貰います
「な!?一千花を貰うだって!?そんなことかぐやは許さないよ!!」
「あんた、そこまであの乃依って子に恨まれているの?」
「まあな」
参加者ブラックオニキス・乃依
あの有名なプロゲーマーユニット。ブラックオニキスが参戦した
リーダーの帝・アキラ、雷、乃依のメンバー。その内の一人、乃依が参戦する。アキラさんや雷さんは参加せずに彼だけが
そんな有名なユニットの一人が、俺の相手にすることになった。しかも知人だ。あいつ、まだ俺を恨んでいるとのことだろうな、そこまで俺とやりたいってわけか。しかもかぐやでも彩葉でもなく、勝ったら俺を寄越せとは、また強引な
それからも表に参加者は集まり、あっという間に参加者百人が揃ったユニットまで相手にするとは、これはとんだイベントになりそうだ
そうしていると、あっという間に参加者が揃った
「揃った!!これが今回イベントの参加者!」
「結構有名なプロゲーマーの名前があるわね」
「ああ、骨が折れそうだが、やるしかない」
参加者は集まった。
きっちり百人揃っている。しかも有名なプロゲーマーばかり、予想以上の対戦になりそうだ。俺か、かぐやか、彩葉が欲しいのか、もしくは俺に挑んで見たいのか、かなりの強敵で緊張感は走る
だが、それでも負けるわけにはいかない。このオーバーナイトは終わらせない
「いつやるんだ?練習時間は欲しい」
「明日の夜でも大丈夫?」
「全員か?」
「うん、いけそう?」
「なんとかやる。今から練習するから俺はここでログアウトする。あとは頼んだ」
「頑張って、一千花」
「ああ」
「うん!一千花の決闘百人組手!明日開催します!参加者のみんな!一千花は強いからそんな勝てるとは思わないことだよ!!」
「煽らない!かぐや!!」
「だが、負けるつもりはない」
明日の夜、プロゲーマーも含まれた百人のプレーヤーとKASSEN、『SETSUNA』で一人も負ける事なく勝利する
ヤチヨとこれからのユニット活動を賭けられている。負けるわけにはいかないと、配信中にも関わらず、俺は途中退室をする
今から練習をする。KASSEN自体久しぶりな事もあり、ちゃんとプロゲーマーに勝てるように鍛えておく、一人も負けるわけにはいかない。ここでかぐやと彩葉との活動を止めるつもりはない、優勝目指すために、こんな無茶な事をするイベントをするなど、頭がおかしいと言われても文句は言えない。だがプロゲーマーであろうと、一人残らず倒す。そうすれば上位に上がるはずだ
プロゲーマー百人相手を倒せば知名度は上がる。そうすれば上位にも上がる。今人気上昇中のライバーユニットがゲームでも負けないと
そのため、今日は徹夜だ