原罪 諦囚者 【アキラメニトラワレタモノ】 作:oldsnake
剣術を披露してから数日がたった。【瀬戸川セト】【綾部クロノ】【星見ララ】と私は集まったグループになっていた。毎回毎回セラちゃんが余計な事を言おうとするが【危険予知】のお陰で言う前に止めている。
そして午前の自由時間、図書室へ来ていた。中央に桜が咲いてる不思議な図書室だ。
もしメモや情報が何か残っているとしたら図書室だ。大量の本の中に忍ばせて隠すってのはありがちなパターンだ。葉を隠すなら森の中に…。言うしな。
「読めないしわかんな〜い。」
「……英語?しかしこれは……。読めない……。何の言葉なんだ? ふふふ……。興味がそそる。
読めないが、この中に魔術の奥義や秘術があるのだとしたら心躍るな〜…。」
「おい、チサト。なんか分かったか?私はさっぱり分からないけど。」
「私の通信簿はオール2のゴミだ。
だからその……。察してくれ……。」
「お、おう……。まぁ、何でもいいから分かりやすそうな本を探そうか。」
体育以外は得意な教科はない。
英語の単語や文法も覚えられない。…だから無理なんだ。
「そう言うセラちゃんは?」
「並みには出来る。でも得意って程じゃない。書くのは苦手だけど聞く事は出来る。私の魔法の影響だけどな。」
「我は歴史が得意だぞ。だがその代わりに数学は苦手なのだ。九九がスラスラ言えないぐらいだ。
「私は今でも九九を間違えるからかなりマシだな。」
数学は苦手だ。足し算、掛け算、割り算さえあればこと足りないか?って思ってしまうし、元から頭はいい方じゃないから。
「以外だな。剣士殿は普通に賢いと思っていたが……。」
「見掛け倒しのハリボテだよ。
だから頭使うのはよしてくれよ?力にはなれそうにないから。」
ぐだぐだと話しながら本を見ていく。何の本かは分からないが…。友達と言っていいのだろうか分からないが。多分友達ってモノはこう言うモノなんだろう。
「なんか見つけたよ〜。絵本だけども。」
ララが何見つけたらしく私達は見つけたという絵本を食い入る様に見る。
題名は読めない。表紙には砂時計が書かれていて、絵本で図解が多い。童話か伝承。昔話みたいなモノか。判別がつかない。
「ララ、ありがとう。」
「この辺りに沢山絵本あるよ。騎士が表紙のヤツとか、あと……、その……。」
「?」
「少し開いてみてみたら血文字が書いてあった本とか……。怖くて見れなかったよ……。」
「血文字……。黒魔術か?!錬金術か?!」
クロノが目を輝かせた。そしてララはその本を指差した。本棚に慌ててしまったのか上下逆さまだ。見た目は至って普通の本、私はその本を手に取り、少し開いた。血文字が少し見えた瞬間嫌な予感がする。
「っ!?」
【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】
【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】
【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】
【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】【見るな】
…
…
…
私は本の中を見る事を止め、懐に本をしまった。【危険予知】が発動し知らせてくれた。あの本はヤバい本だと。後で焼却炉にでも捨てておこう。
「この本はダメだ。危なすぎる。」
「剣士殿見せてくれ!我は気になる!」
「昔のr18本だ。まだ早い。なかなかグロいモノが見えたから止めた方がいい。気分悪くすると思うから。」
「そうだぞ〜。止めた方が精神的にいいぞ。目に焼きついて寝小便しても知らないぞ〜。ちびっ子。」
「そんなにか……。分かった。気になるが仕方ない……。
セラちゃんは察してくれて言い包めてくれた。本当にありがとう。
取り敢えず……。私は絵本を手に取る。砂時計の絵本と騎士の絵本を見る?
「内容は……
魔女に助けられた騎士が恩返しする本?…子供向けの本って感じだな…。
ほかに砂時計の方は……。時間を操れる魔女がお宝の砂時計を隠そうとするけどトラブルにあう絵本……。コレも子供向けだ。ダメだ図解が多いけど全然脱出に役立ちそうにない。」
「このお宝の砂時計でもあればなぁ…。
まさかひっくり返したら時間を戻せたりして…。ならば良いのだが……。失われし時を求めて時の砂時計を求め彷徨う……。それはそれでカッコいいがな……。」
「流石になぁ……。」
「そんなモノあったら、もうとっくに見つかってるっしょ。」
「え?探さないの?面白そうじゃん。」
「絵本のお宝を探すっていっても絵本は絵本だよ。流石にないない。」
絵本は子供向けっぽい絵が中心で役に立ちそうにない。
そもそもこんな分かりやすい所に役に立てる情報を置くものなのか? 私が【運営側】の立場なら絶対におかないだろう。
「でも…… この量の本だ。絶対何かはあるとはおもうんだが……。」
しかし、探しても探しても出てくるのは読めない本ばかりで解読しようにも出来ない。皆んなで探したが重要そうな情報は見つからなかった。
諦めかけて適当に本をみている。そんな時一枚の古い紙がが出てきた。ここの本で書いてある言語じゃなく英語だと私にもわかるが草書っていうのかそれのせいで分からない。だが何かの報告書の様な紙だ。
「これ、英語っぽいのが書いてる紙が出てきたけど読める?」
「何これ?草書体って奴? 読めないし分からない……。字がミミズに見えてきた……。」
「この紙の文字だけ草書体なんだよ。他の本は一文字一文字しっかり書いてるのに。
読めれば分かるけど………。このスマホAI翻訳とかないの?」
「ララさっきから弄ってみてるけど、そんなのないな〜。」
「我も分からん、……もうゴクチョーにでも聞けば良いのでないか?
あの鳥は随分と長生きしているらしいからな。」
それが一番良いかと知れないが。あのゴクチョーは素直に聞いてくれるか? 手詰まりだからアリって言えばアリだが。それは最終手段って事で自分達で何とかしないといけない。
希望は見えないが……。
この後、私達は図書館の本を調べたが、何の情報も得られなかった。絵本と英語の草書体で書かれた書類が見つかっただけだった。何も見つからないよりマシだが。