ミオのグループに入ってから数日たった。入ったってより連絡先を交換してお願いされたら協力するって感じの浅い繋がりだが。
リハビリで森で剣を振るったり体を動かすとよくクロノちゃんが見にきたりミオのグループやエマのグループも見に来ていた。
そして、今日も就寝時間が近くなり、相部屋のショウコも早めに部屋に戻ってきていた。
「なぁ、チサト……」
「なに?」
「なんで、そんなに頑張れるんだ?
「え?」
「いやさ、毎日素振りしてえらいな〜って思ってさ」
「私にはこれしか才能がないから。こんな才能より、小さくて可愛い女の子になって普通の暮らしがしたかったよ」
「はぁ…… 『これしか才能がないから』か…… そうか。
なんか真面目な話いきなり振って悪かったな。お互いにここから出られるといいなチサト」
「そうだね。見つかるといいね」
【危険予知】の反応が少しだけ反応したが、眠かった事もあり2段ベットに上りベットに横にになる。一週間とちょっとに干した布団からはほんの少しだけお日様の匂いしたがカビの匂いが強くなっている。
明日は天気良かったらベットを干しに行こう。改善できるのならした方がいいからは……。
そんな事を思い出す思いながら眠りについた。
朝起きて朝ごはんを食べいる最中にゴクチョーから通知が来た。
『え〜、規則についてお話ししたい事ありますので、朝食を食べたらラウンジにお集まりになって下さい…… 』
そして私含めて全員、ラウンジに集まると。ゴクチョーが天井のダクトから飛んでテーブルの上にちょこんとたった。側に看守が立っている。黒色の私が斬り合った看守。
黒色の看守とは別に、切先がない西洋剣、確かあれは処刑剣って言うのか? そんな西洋剣を持っている黄色の看守がいる。
「皆さん、お集まりですね……。私とそれほど時間がないので簡潔にいいましょう。
看守が1人追加しました。
とても嬉しいです……。ただでさえ、人手が足りないので私としては嬉しい限りです。』
黄色の看守を見ると所々、動きが目立つというか大袈裟というか……。カッコつけてる様な動きをしている。動きの邪魔にならない程度の目立つ装飾がされている。
看守の怪力で処刑剣が振るわれるなると……。刀ではへし折られるし、力負けして吹っ飛ばされだろう。大我慢より
この人もかつて私達みたいな魔法少女の成れの果てなんだろう。自分も皆んなもいずれアレになると思うと嫌だな……。
「看守1人では限界もありましたし、本当に助かりますね。それと後もう一つ、前々から準備して検討を重ねてきたモノがあありましてね。
物騒になってきましたし看守が1人増えましたし、前々から検討していた規則に【密告】を導入じしょう。」
周りが騒つく、ゴクチョーは構わずに話し続ける。
「【密告】は皆さんのスマホのアプリに追加しました。規則をやぶった者や危険な人物にたいして、【密告】で投票できます。二人以上の投票で選ばれた囚人は一日懲罰房に拘束します。魔女化が進んでいた場合速やかに処理しますので。
あ、そうそう。【密告】で投票しても誰か分からない様にしていますので。ご安心してお使いください。」
おいおいおい……。そんなの、そんなの。明らかにヤバい。やりたい放題が過ぎる。黒幕はやりたい放題できるし、私達の間に不和も生まれる。
「まぁ、殺人事件は起きないに越した事はありませんしね。…では私はこれで……。」
ゴクチョーが飛び立ち、黒と黄の二人の看守は牢屋敷の巡回に戻って行った。
「エマさん……」
「大丈夫だよ…。メルルちゃん。ボク達は絶対【密告】なんてしないよ。
ボクは信じてるから… 」
手を繋ぎ側から見れば固い絆で結ばれた尊い二人に見えるが、私から見たらドス黒い邪悪に見えた。こんな事正しいわけが無いし、許す理由もない。
「チサト殿、大丈夫か?顔が険しいぞ?」
「ありがとう。クロノちゃんも大丈夫?」
「大丈夫だ。それにしても【密告】か……。余りにも残酷なモノを……」
「酷いシステムよね。二人居ればワザと懲罰房送りに出来るのよ? 本当に酷いわ」
私は【密告】のアプリを消そうと長押ししたが消去のアイコンは出ない。
クソが、対策されていたか。
この流れ、嫌な予感しかしない。