原罪 諦囚者 【アキラメニトラワレタモノ】   作:oldsnake

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ちっこい厨二少女

 

牢屋敷の玄関前にマットレスを置いておき私は食堂で昼ご飯を食べていた。ショウコとは別のグループへいきワイワイと話が盛り上がっている。

1対1なら話せるが多数対1とか私には無理。

 

それにしても最初は気にもしなかったが理不尽な決まりがある。

一番最初に来た人だけにマトモなご飯を食べられるという規則だ。バターやニンニクとか匂いが強い料理が中心で食力を煽る。そんな匂いが食堂に充満しそれ以外の人達はゲロ不味い飯。

 

気まずい気持ちと恨めしそうな視線を向けている人達の気持ちが【危険予知】で伝わってくる。

ほんの小さい殺意すら感じる程に。

 

羨ましいが最初に来なかった自分が悪いし…。

 

そう思い私はアメリカのゲロ不味い刑務所の飯みたいな料理を飲み込む。身体に入ってしまえばこっちのもんよ。幸いにも固形物は無くドロドロしたゲル状の奴だ。

 

心を殺す事は慣れている。無心で胃に詰め込む。

 

「ウェッ…… マッズ……。」

 

それでも不味いものは不味い。わざと不味くしてんのか?って思う程に味が酷い。

こんなの毎日は無理に決まってる。

 

私はある程度食べて一人で即行で食堂を離れ湖方面へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖につくと私は何か食べられそうなものは無いか探す事にした。湖と言えば魚、それかなんか野草でも見つけられたらいいとおもったからだ。

適当に

 

キノコは…… 。流石にやばいか。

野草はある程度は知ってるけどキノコは知識ないと無理だと言葉は分かってるから。

 

赤色の何の種類か分からない実がなってる低木、クソでかいゼンマイみたいな奴、松ぼっくり、少し肌に塗ったり舌で舐めて大丈夫だったよく分からない実と…。明らかに毒がないであろう奴を片っ端に集める。

 

「ここのご飯より美味かったらいいか…。たしかゼンマイとかそう言うのって鍋で茹でて灰を入れてアクをとるんだったか?

…と言うか…。ここに鍋とかあるのか?」

 

意外と湖方面の森は豊かであまり人の手が入っていないらしい。なので広くて1日じゃ探索出来ないので少しずつ探索して食べれそうな物を探そう。

 

あまり人に会いたくないし一人は気楽でいい。

 

私は……

 

 

【更に探索を進める】危

【戻って食材を焼いてみる】

 

 

帰った方がいい気がしてきた。帰りの時間も考えないといけないし今日の探索はやめて手に入った物を焼いたり色々としよう。

焼くのにも時間がかかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は湖方面から牢屋敷の前に戻った頃にスマホを確認すると16時頃だった。そかの興味津々そうな目を無視しラウンジの暖炉へ向かい……。その前に一回洗わないとダメだな。ドロつか虫とかついてたら嫌だし。シャワー室で洗えばいいか。

 

1時間あるさっさと洗って……

 

「貴公…!いや、剣士殿…!話があるのだが…!」

 

私を呼び止めたのは包帯で眼帯、ボロボロの黒いマントをし怪しい魔女みたいな格好。

いや完全に厨二病全開の背の小さい少女だった。

 

「な、何?」

 

「興味を持ってくれた様で何より…。

我は虚なる深淵より深き深淵より遣わされた闇の使徒・綾部クロノ……。ふふふ…。」

 

高らかに名乗り上げなんか気持ち良くなってるクロノちゃん。

めんどくさいがなんの用があるのか聞いてみるか。

 

「クロ…… クロノちゃんは何の用があって私に話しかけてきたの?」

 

「気になるか?我はこの終焉の檻・牢屋敷を探索し【影】を這い、何か魔道具や情報を探していたのだ……。剣士殿向けの獲物を見つけてな。どうだ?気になるだろ?」

 

怪しい笑みを浮かべる厨二病のゴスロリちびっ子。

全く怖くない。むしろ可愛い。木偶の坊で鉄仮面な私とは大違いだ。

 

「なんなのか教えてくれると助かるのだけど……。」

 

「シャワールームに行くのだろう。まさに運命的だな、そこがいい。あそこは音を遮断している。秘め事ややましい事をする場所には最適だ。」

 

 

 

私とクロノちゃんはシャワールームへ入った。

 

ドアが閉まると確かに防音がしっかりしていて外の音が聞こえない。私はどうでもいいがプライバシーがちゃんと守られている。……と思うがここで何かあったら絶対手遅れになりそうだと思った。

私は野草を洗う為に浴槽に栓をして水を溜め始める。

 

「剣士殿、これを見てほしいのだが?剣に知見のある貴公なら分かる筈と思うのだが……。」

 

背中に来ているボロボロのマントの【影が薄く】なり隠していた物が姿を現した。そしてその物体を手に私に見せてきた。

 

「こ、これは…… 打刀?こんなモノどこで見つけたの?って言うか何処に隠してたの?」

 

「良くぞ聞いてくれた!ふふふ……。深淵より遣わされし闇の使徒としての力【影の支配者(シャドウ・マスター)】だ……。我に相応しい力だろう?

さぁ、この剣を受け取り我を守護する暗黒騎士(ブラック・ナイツ)となるがよい!」

 

なんなんだコイツは?

決めポーズまでしてハイテンションで自分の魔法を堂々と言って自分を守ってくれって……。

 

まぁ、いいけども。

…と言うか私は羨ましいよ。恥ずかしがらずに自分を出して尖っている彼女が。

我がなく価値の無いカスみたいな自分とは大違いだ。

それに趣味や嗜好や容姿に文句を言い否定するのは私は嫌いだ。過去に全てを貶されて否定した奴ら()と同じになるのは絶対に嫌だからだ。

 

私は浴槽に溜まった水に野草を放り投げた後、クロノちゃんの前に立ち跪いて剣を手に取る。

 

「これより私は暗黒騎士(ブラック・ナイツ)・藤宮チサト。なんなりと御命令を御主人様(マスター)。」

 

「ほ、ほ、本当か!?

……コホンッ……。ではこれより暗黒騎士(ブラック・ナイツ)として深淵より遣わされし闇の使徒である我を守護せよ…!」

 

 

乗ってくると思って無かったのか少し動揺していたがすぐに仕切り直して私に指を刺しながら決めポーズ。ちっこくて可愛いなコイツ。

厨二病に乗ることにした。防音室で良かったよ。じゃなかったらこんな事は恥ずかしくて出来ない。おそらく剣道やってて知識あると知ってるのはショウコからきいたのかな?

あんまり私の事を言いふらすのは嫌だがこのぐらいなら別にいいか。

 

それにしても私の身長は色々と諸事情あって中学生だが大きく175cmもある。たいしてクロノちゃんの身長は145cm?くらいか?30cmぐらいの差があるし私は感情の起伏がなく愛想が無く怖い印象を持たれやすいのにも関わらず怯えずに堂々としてる。

 

私よりしっかりしてて偉い人だと思う。

私は打刀を受け取り腰のベルトに簡易的だが差した。

その時、ぐ〜〜…。と腹の音がシャワールームに反響し鳴り響いた。

 

「…………//。それでは早速だが……。今洗っている野草の類を少し分けてくれないか?形容し難き汚物の様な贄に手をつけたくない故に……。」

 

顔を赤らめ恥ずかしそうにお願いしてきた。

なんだコイツめちゃくちゃ可愛いな。

 

その後、二人で洗って食べられそうな野草を洗いラウンジで火を通した野草や木の実を食べた。

元から少ない量を二人で分けた分食べる量が減ってあんまりお腹を満たさなかったが牢屋敷の飯よりまともな味のご飯を味わえた。

 

私にとって刀を貰った事より、この平和な感じが何より大事だった。

私じゃ、言葉で言い表せないけどとても楽しかった。

 

 




綾部クロノ
月下美人の花の髪飾りをした右目に包帯のゴスロリ厨二少女。
背が低くとても可愛い。
魔法は【操影】本人曰く【影の支配者(シャドウ・マスター)
影を操る魔法?で色々とできるらしい。


チサトの考察と疑問
・何故、打刀がある?
・どうやって見つけた?
・クロノの魔法のできる範囲は?

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