風の祝が奇跡を運んでくれることを   作:ミスブルー

75 / 77
蠱毒 終

人形を迎え撃つなら場所は守矢神社がいい。

 

そう決めて戻ってきた頃には、それまでどうにか持ちこたえていた空からぽつぽつと雨が落ち始めていた。

境内の石畳に小さな黒い染みが一つ、二つと増えていき、それはほんの数分もしないうちに数える意味もないほど広がっていく。

早苗が社務所へ走って洗濯物を取り込んでいる間、俺は境内の真ん中に立って空を見上げていた。

厚い雲だ。遠くではまだ音だけだったが、時折低く雷鳴も聞こえる。

 

「……使えるかもしれないな」

 

「何がです?」

 

戻ってきた早苗が俺の隣から同じように空を見上げる。

 

「雷だ。あいつをここまで誘い込めるなら陣を描いて落とせるかもしれない」

 

「雷を……落とすんですか?」

 

「俺が雷を出すわけじゃないぞ。そんなこと出来たら苦労しない。落ちてくるものを少し借りるだけだ」

 

蔵から持ってきていた道具を広げて雨で消えないようにしながら境内の一角へ陣を作っていく。

こういう術は晴れている日にやっても意味がない。

雷雲がなければいくら陣を描こうが空は答えてくれない。

その点では今夜の天気は都合が良かった。

ただ問題なのは、あの人形が都合よく陣の真ん中まで入ってくれるかどうかだった。

 

「私が誘導します」

 

「頼めるか?」

 

「はい。でも……私も実は護くんを見ていて思いついた技がありまして……」

 

地面にしゃがみ込んで陣を確認していた俺は手を止めた。

 

「どういうのだ?」

 

「まだ上手くできるか分かりませんけど……護くんって、紙をよく使うじゃないですか。お札とか紙飛行機とか。それを見ていたら私も紙を使えないかなって」

 

「早苗が?」

 

「はい」

 

そう言って早苗が取り出したのは札――ではなかった。

 

「……お守り…?」

 

「商売繁盛のお守りです」

 

「なんでそれなんだ…?」

 

「売れ残りです」

 

「売れ残りか……」

 

「今年、ちょっと作りすぎまして……」

 

なんとも締まらない理由だった。

早苗の手には商売繁盛を祈願する文字の入った紙のお守りが何枚もある。

妖怪退治に商売繁盛という組み合わせがどうにも結びつかず俺はしばらくそれを眺めてしまった。

 

「これに奇跡の力を込めて一気に飛ばせないかなと思ったんです」

 

「なるほど……」

 

理由はともかく考え方そのものは悪くない。

むしろ俺が紙飛行機に札の力を乗せているのを見て自分の力に置き換えて考えたのなら十分応用が利いている。

 

「そうか。頼りにしてるよ」

 

「……はい!」

 

早苗は嬉しそうに頷いた。

それから俺たちは日が沈むまで準備を続けた。

 

夜になる頃には雨脚はさらに強くなっていた。

屋根を叩く雨音が絶え間なく響き、境内を囲む木々も時折吹く風にざわざわと揺れている。

神奈子と諏訪子にも事情は話してある。

二人が直接どうにかすればおそらくあの人形程度なら簡単に片付くのだろう。

それでも今回は俺と早苗に任せると言って少し離れた場所から見守っていた。

 

そして――。

雨音の中に、それとは違う音が混じった。

 

カタ、カタカタと音が混じる。

 

「……来ました」

 

「ああ」

 

石段の下を見る。

暗闇の向こうから、白い何かが上ってくる。

 

カタカタカタカタカタカタ――そんな音が響く。

 

人間が階段を上る音ではない。

硬いもの同士がぶつかるような乾いた音が、雨の中を異様な速さで近づいてくる。

そして境内へ姿を現したのはあの人形だった。

 

白くて真竹で出来ているようだった

 

雨に濡れた真竹で出来た身体は月明かりすらない夜でも妙に浮いて見え、その頭からは人間のものとしか思えない髪がびっしりと垂れている。

顔には不釣り合いなほど大きな黒い目玉が二つ。

俺たちを見つけると口に当たる部分が上下にカタカタと震えた。

 

声はないがただ音だけを鳴らしている。

人形の顔が俺へ向いた。

でもほんの一瞬だった。

大きな黒い目が俺を流すように見て――すぐ隣にいる早苗を捉えた。

 

「やっぱり早苗か…」

 

「来ます!」

 

真竹の人形が走り出す。同時に右腕が不自然な方向へ捻れた。

カポン……!と竹の節が外れるような音がした。

右腕の内部から刃物が飛び出した。

 

「早苗!陣の方に!」

 

「わかりました!」

 

早苗が境内を走る。

人形は迷うことなくその後を追った。

俺は懐から針を抜き、人形の足元を狙って投げる。

 

一本と二本と三本。

石畳に突き刺さった針を避けるように人形の進路がずれた。

 

「こっちだ!」

 

紙飛行機を投げる。

雨の中を飛んだ紙飛行機が人形の横を抜けた瞬間、指を鳴らした。 乾いた破裂音とともに紙が爆散する。

細かく裂けた紙片が人形へ叩きつけられ、真竹の身体がわずかによろめいた。

 

効いているが倒せるほどじゃない。

それでも進路は変えられる。

 

「そのままだ、早苗!」

 

「はい!」

 

あと少し、あと数歩で陣へ入る。

ところが人形が止まった。

 

「……っ」

 

陣の手前だった。

黒い目玉が地面へ向く。

俺が描いた陣を見ている。

そしてゆっくりと顔がこちらを向いた。

 

「……こいつ」

 

俺を見ている。

睨まれた。

そう感じた。

 

表情なんてない。

眉もなければ瞼すらまともにない。

ただ巨大な黒い目がこちらを向いただけなのに明らかに俺へ敵意を向けているように思えた。

 

仕掛けた人間が分かるのか…?。

 

「護くん!」

 

人形が進路を変えた。

早苗ではなく俺へ来た。

術者を先に消そうと判断したのかもしれない。

 

「そうくるか……!」

 

右腕の刃物を振り上げながら一直線に走ってくる。

俺はもう一枚、紙飛行機を投げた。

 

「弾けろ!」

 

真正面で紙が爆散する。

人形が腕で顔を庇う。

その隙に距離を取ったが足を止めたのは一瞬だけだった。

 

「護くん、離れてください!」

 

早苗の声が飛んだ。

俺は振り向くと早苗が両手いっぱいにあの紙を持っていた。

 

商売繁盛のお守りだ。

 

「やってみます……!」

 

「早苗?」

 

「上手くいくか分かりませんけど――!」

 

早苗の周囲に風が吹いた。

雨粒の軌道が変わる。

 

彼女の手から一枚のお守りが離れ、それに続いて二枚、三枚と紙が宙へ浮かび上がっていく。

俺が使う札とは違う。

祓い屋の使う術の気配じゃない。

もっと明るく綺麗だ。

それでいて巨大な何かが紙の一枚一枚へ流れ込んでいく。

 

奇跡。

 

東風谷早苗という現人神が持つ力。

 

「――行ってください!」

 

早苗が両手を突き出した。

 

次の瞬間に大量の紙が真竹の人形へ殺到した。

 

「なっ……!?」

 

一枚一枚ならただの紙だ。

けれど奇跡を込められたそれは違った。

何十枚ものお守りが風に乗って一斉に人形へぶつかり、真竹の身体を押していく。

 

初めて人形が驚いたように見えた。

 

「押して……!」

 

早苗がさらに力を込める。

 

「くださいっ!」

 

風が弾けて真竹の人形の身体が浮いた。

 

「押し飛ばした……!」

 

俺は思わず声を上げていた。

人形が陣の中央へ入った。

 

「護くん!」

 

「ああ!」

 

考えるより先に手を組んだ。

 

人形も自分が何処へ入ったのか理解したらしい。

黒い目玉が地面を見てすぐに俺を見る。

 

 

「影を踏みしめるもの、そこに空はなし――」

 

空が光った。

真っ暗だった境内が一瞬だけ昼間のように白く染まる。

 

「光影かき消すものなり……!」

 

轟音が轟き雷が真竹の人形へ一直線に向かって落ちていった。

 

白い閃光が視界を埋め尽くし俺は反射的に腕で顔を庇った。

少し遅れて腹の底まで揺さぶるような雷鳴が境内を駆け抜ける。

 

数秒雨音すら消えた。

いや、実際には一秒もなかったのかもしれない。

目を開くと陣の中央に人形はいなかった。

黒く焦げた跡だけが残っている。

そこに雨が落ち煙を上げていた。

 

「……終わったか」

 

返事はない。

カタカタという音もしない。

何も残っていなかった。

 

「護くん!」

 

早苗が駆け寄ってくる。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「ああ。早苗こそ大丈夫か」

 

「私は大丈夫です!」

 

そこで二人して陣を見る。

しばらく黙った後、俺は早苗の手に残っていた最後の一枚のお守りを見た。

 

「……すごいな、それ」

 

「え?」

 

「押し飛ばしたじゃないか。あの人形を」

 

「私もびっくりしました……」

 

「自分でびっくりするなよ」

 

「だって初めてやったんですよ?」

 

 早苗が困ったように笑う。

 

「名前とかあるのか?」

 

「ありませんよ。今思いついてやっただけですから」

 

「商売繁盛のお守りなんだろ?」

 

「はい」

 

「じゃあ商売繁盛なんとか」

 

「雑すぎません…?」

 

そんな話をしていると、後ろから拍手が聞こえた。

 

「見事だったよ」

 

神奈子だ。

 

「二人ともよくやったね」

 

諏訪子も続く。

俺と早苗は顔を見合わせた。

 

「神奈子も諏訪子も見てただけだったな」

 

「任せるって言っただろ?」

 

「危なくなったらちゃんと助けるつもりだったよ」

 

「本当に?」

 

「本当だって」

 

 諏訪子が頬を膨らませる。

 神奈子は陣の跡へ目を向け、それから俺と早苗を順番に見た。

 

「でも、これで終わりだね」

 

「ああ」

 

「諏訪の街の曰くを解決してくれてありがとう、護、早苗」

 

神奈子のその言葉だけはいつもの茶化すようなものではなかった。

俺は少しだけ照れ臭くなって頭を掻く。

 

「俺一人じゃ無理だったよ」

 

「私もです。護くんが陣を作ってくれなかったら、あのお守りだけでは倒せませんでしたし」

 

「そういうことにしておこうか」

 

神奈子が笑った。

いつの間にか雨は弱くなっていた。

やがて境内を叩いていた音も一つ、また一つと消えていく。

 

空を見上げると雲はまだ厚い。

星も月も見えない。

それでも、もう雷鳴は聞こえなかった。

 

     

 

 翌日。

 

「それじゃあ護くん、行ってきますね」

 

「あぁいってらっしゃい」

 

「お昼休みが終わる前には戻ってきますから」

 

「別にゆっくり食ってくればいいって」

 

「そうですけど……」

 

早苗は何故か申し訳なさそうな顔をしてから一条のいる教室へ向かった。

 

俺としてはいいことだと思う。

 

これまでの早苗は俺といることが多かったし図書委員では他の生徒と普通に話していても、こうして誰かと一緒に昼飯を食べに行くようなことはほとんどなかった。

一条の家の件がきっかけだったとはいえ、そこから普通に友達になれたのなら、それに越したことはない。

 

「さて」

 

俺も食うかなと弁当箱を開ける。

 

今日は玉子焼きが入っている。

一つ箸で取ろうとして――。

横から伸びてきた小さな手に取られた。

 

「おいしいね!護!」

 

「…………」

 

横を見ると諏訪子がいた。

 

「いつからいた…」

 

「今来たの」

 

「そして人の玉子焼きを食ったのか」

 

「うん」

 

「堂々と言うなよ」

 

諏訪子は俺の机の横に立ったまま、もぐもぐと玉子焼きを食べている。

 

「これおいしいね」

 

「ありがとう…」

 

諏訪子がけらけら笑った。

周囲を見る。

幸い誰もこちらを気にしていない。

そもそも諏訪子の姿が見えている人間が俺以外にいるとも思えないが誰もいない空間へ俺が話しかけているように見られるのは困る。

 

「ねえねえ護」

 

「なんだ?」

 

「今度、神社で早苗と料理しない?」

 

「料理?」

 

「うん。早苗と護で料理作ってよ」

 

「早苗がいいって言うなら、いいかもしれないな」

 

「ほんと?」

 

「ああ」

 

「じゃあ今度早苗に言っておくよ」

 

諏訪子が嬉しそうに笑う。

 

そして今度は俺の弁当の唐揚げへ手を伸ばしたのでその手を箸で止めた。

 

「それは駄目だ」

 

「けち」

 

「玉子焼き食っただろ」

 

「一個だけじゃん」

 

「俺の昼飯なんだぞ」

 

「神様へのお供えだと思って」

 

「勝手に人の弁当を供物にするな」

 

諏訪子はしばらく唐揚げを狙っていたが俺が弁当箱を少し遠ざけるとようやく諦めたらしい。

 

「早苗に友達が出来たらしいね」

 

唐突に言った。

 

「一条のことか?」

 

「うん」

 

「よかったじゃないか」

 

俺は普通に答えた。

諏訪子は俺の向かい側へ回る。

 

「ほんとに?」

 

「何がだよ」

 

「寂しくない?」

 

「なんで俺が」

 

「だって、おかげで護は一人でお昼ご飯かぁ」

 

少し意地悪そうに笑う。

俺は箸を止めた。

 

「今諏訪子と一緒だろう?」

 

「う?」

 

今度は諏訪子が止まった。

 

「……うん、そうだね」

 

少しだけ間があった。

 

「ありがとう」

 

「俺の昼メシ食べておいて『一人でお昼ご飯かぁ』なんて言わせんぞ」

 

「あははっ!」

 

諏訪子が声を上げて笑った。

俺も弁当を食べ続ける。

しばらくして諏訪子がぽつりと言った。

 

「あの時は悪かったよ」

 

「ん?」

 

「前のこと」

 

 何のことか少し考えた。

 

「祓い屋がどうこうの話か?」

 

「うん」

 

 諏訪子は頷いた。

 

「早苗が決めていたことだからね。私や神奈子が決めることじゃなかった。でも……」

 

そこで言葉を止める。

俺は諏訪子を見る。

いつもの子供っぽい顔ではない。

 

「神奈子と諏訪子、二人が早苗を大事に思ってる。それは俺も分かってるから、気にしなくていい」

 

「護……」

 

「俺が二人なら、俺でもきっとそう思うよ」

 

ずっと大切に見守ってきた相手の近くに落ちぶれたんだか落ちぶれてないんだかの祓い屋なんてわけのわからない曖昧な人間が現れたら警戒する。

当たり前だろう

 

ましてや俺の家がどういう家なのか二人は知っている。

だから責める気にはならなかった。

 

「うん」

 

諏訪子が笑った。

 

「ありがとう、護」

 

「どういたしまして」

 

「じゃあこれもらうね」

 

「おい」

 

今度こそ唐揚げを取られた。

 

「話の流れで取るな!」

 

「おいしいね」

 

「返せ」

 

「もう食べた」

 

神様というのは本当に自由だ。

 

結局その後も諏訪子は俺の弁当から少しずつおかずをつまみ食いし続けた。

止めても隙を見て取っていくので途中から諦めた。

昼休みが終わる少し前になると、廊下の向こうから早苗が戻ってくるのが見えた。

 

「ただいま戻りました」

 

「おかえり」

 

一条とは途中で別れてきたらしい。

早苗が自分の席へ戻ろうとして――止まる。

 

「……?」

 

俺を見る。

次に机を見る。

そしてもう一度俺を見る。

 

「護くん」

 

「なんだ?」

 

「何かありました?」

 

「何か?」

 

「いえ……なんとなくですけど」

 

 相変わらず妙なところで勘がいい。

 

「諏訪子が俺と昼飯を食べたぞ」

 

「え?」

 

 早苗の目が丸くなる。

 

「え??ええ?」

 

「そんな驚くことか?」

 

「諏訪子様がですか!?」

 

「うん!」

 

俺の横から諏訪子が答える。

早苗の視線がようやく諏訪子を捉えた。

諏訪子はテーブルと俺の身体で器用に隠れていた。

 

「いたんですか!?」

 

「ずっといたよ」

 

「どうして学校に……というか、また来たんですか!?」

 

「護が一人で寂しそうだったから」

 

「勝手に話を変えるな…」

 

「えっ……護くん、寂しかったんですか?」

 

「違う…」

 

「そうなんですか?」

 

「違うって」

 

「早苗が友達とご飯食べに行っちゃったから護が一人で寂しくお弁当を――」

 

「食べてない。普通に食ってた」

 

「それで私が一緒に食べてあげたんだよ」

 

「俺の玉子焼きと唐揚げを勝手に食っただけだ」

 

「…………諏訪子様?」

 

 早苗の声が変わった。

 

「なに?」

 

「護くんのお弁当、勝手に食べたんですか?」

 

「ちょっとだけだよ?」

 

「ちょっとでも駄目です」

 

「護はいいって言ってたよ」

 

「いや言ってないぞ」

 

「護!?」

 

「なんで俺が怒られるんだよ」

 

早苗はしばらく俺と諏訪子を交互に見ていたがやがて小さく息を吐いた。

 

「もう……諏訪子様ったら」

 

「でもおいしかったよ」

 

「そういう問題じゃありません」

 

「今度三人で料理しようって話もしたよ」

 

「料理?」

 

早苗がこちらを見る。

 

「護くんと?」

 

「ああ。諏訪子が言い出したんだ。早苗がいいなら俺は別にいいぞ」

 

「…………」

 

「嫌なら無理にとは――」

 

「やりましょう」

 

早かった。

 

「ぜひやりましょう」

 

「お、おう」

 

「神社でですよね?」

 

「そのつもりだけど」

 

「分かりました。じゃあ何を作るか考えておきますね」

 

さっきまで諏訪子を注意していたのが嘘みたいに機嫌が良くなった。

 

諏訪子が俺を見て、にやりと笑う。

俺は何も言わずにその顔から目を逸らした。

 

「そういえば一条とはどうだった?」

 

「はい。楽しかったですよ」

 

「ならよかった」

 

「……はい」

 

早苗は少しだけ笑った。

昼休みの終わりを知らせる予鈴が鳴る。

 

諏訪子は「じゃあ私は帰るね」と言い残しいつものように俺たちの都合などお構いなしに教室から出ていった。

早苗も自分の席へ戻っていく。

 

一条と昼飯を食べる早苗。

俺の弁当を勝手につまみ食いする諏訪子。

そして今度は三人で料理をする約束まで出来た。

昨日は雨の中で、奇妙な人形と命懸けで戦っていたというのに。

 

一日経てばこんなもの。

俺は空になった弁当箱を閉じた。

 

早苗に友達が出来た。

それはきっといいことなのだと思う。

少なくとも俺は――そう思っている。

 

窓の外には、昨日の雷雨が嘘だったような二学期の空が広がっていた。




ここまで読んでくれてありがとうございました。
蠱毒という言葉はご存知でしょうか。
今いろんなアニメが多くある最中、もしかしたらよく聞く言葉の一つと言えるかもしれませんね。
今回はそれを題材にして物語にしました。

早苗が人形と対峙した際に使用した売れ残った商売繁盛のお守りの攻撃は東風谷早苗のスペルカード「商売繁盛守り」は、対戦格闘ゲーム『東方非想天則』などに登場するコスト2のスペルカードです。
大量の紙の物量で押し潰す技ですが物語では初めて使った技ということで押し出す技として書かせてもらいました。


ここまで読んでくれてありがとうございました
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。