カナリィ?....もう私のことなんて覚えてないでしょ   作:はんぺんの素揚げ

1 / 2
前書いていた物を全て消してしまい一からなので初投稿です。感想、評価してくださるととても嬉しいです













第1話

 

 

 

「__だからさ、もしぼくが売れた時、メルには隣にいてもらうから!」

 

 

「忘れんなよ!ぜったい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・

 

 

Pipipi....とスマホロトムのアラームが鳴り、今日も朝が来たことを伝えてくる。

 

時刻は午前七時ごろ。朝日が本格的に指導してくる。

私は遠い昔の夢を見た。

 

「懐かしいなぁ...」

 

子供の頃、そんな約束していたっけ。疎遠になっちゃったけど

 

6.7年前、私は友達の配信の手伝いをしていた。おじいちゃんのとこの工場の一角を占領して、「ここがぼくのホームグラウンドね!じいちゃん!」と言って困らせていたのが思い出す。

 

 

 

借りているホテルの窓を開け、大きく伸びをした。

外の景色はビル群でいっぱい。元いた時もこんな感じだったっけ?

 

私が来た”ミアレシティ”は5年前に大きな事故があって、再開発?みたいなことをしたらしい。通りで夜が騒がしいと思ったんだ。

なんでもいちばん強いトレーナーには一つだけ願いが叶う?叶えてもらえる?とか書いてあったな。

 

まあ今の目的は観光だし、そんなのは置いておこう。無闇に戦うのも好きではないからね。

 

「.....ジジ」

 

ベッドにいるジュペッタが起きた。

もうかれこれ....ミアレを出る前から会っている付き合いが長い私の相棒だ。

 

 

 

「そうだね、そろそろ出よっか。」

 

 

 

 

街中を歩く。どうやら人とポケモンの共生は本当らしく、街の至る所にいる。

 

「随分と野生が多いんだねぇ」

 

「ジジ」

 

 

 

私はジュペッタを抱えながら歩く。

 

そこで、私の目にちらっと移ったものがあった。

大きな変電所...に多くの人が集まっている。

 

なんだろうと思い近づいてみると、門番みたいな人(見た目は現場の人みたい)が話しかけてきた。

 

 

 

「もしかして大会にエントリーか?」

 

大会?なんだそれ、ゲリラで行うものもあったの?

 

「あっいや、私は」

 

「では合言葉を言ってもらおうか!」

 

語気が強くなった男の人がぐわっと言ってきた。

キツい...

てか合言葉ってなに...と困惑しつつ、一つだけなにか昔のことを思い出した。

 

ーーー

 

「ぼくたちの合言葉ね!やっぱりでんきだし.....決めた!」

 

ーーー

 

 

まさか。そんなまさか。いや、もしかして、

 

「れっつ、ごー、でんじほう....」

 

そんな訳が無い。だとするならばこの状況...

 

「うむ!通って良し。」

 

 

 

 

 

 

 

 

開けた場所に着いた。

 

ステージのある所の周りには様々な人が待機している。

 

 

小さい子から大きな人...男の割合の方が多いかな。

 

 

 

「...ジッ!」

 

抱えてたジュペッタが急に警戒の声を出した。

その時、声を上げた方向から話しかけてくる人がいた。

 

 

 

「おや?オタク見ない顔ですな」

 

 

ちょっと太り気味の人が話しかけてきた。

 

「にわかではこのカルトクイズ、勝ち上がれませんぞ?....今回はどうしましょうか。優勝は吾輩ですし...やはりここは、金のサイン付きカナリィぬいを....」

 

と言って去ってしまった。

 

 

 

 

なんだったんだろう。と思い....その男が言ったことを思い出す。カナリィ....やっぱりこれって

 

 

 

 

「おい!ゲーマーども〜!!しびれさせるぞ!!!」

 

 

この会場に大声が響いた。

見るとホロキャスターではあるがその姿形は覚えている。

ハッキリとしたまつ毛、一緒に紙に書いた、「こんな衣装でやる!」と言っていたままの装飾。

 

 

そっか。もう大人気になったんだ。

ほら、やっぱり私がいない方がいいんだって言ったでしょ?

 

 

誰も聞こえないような消えそうな声で呟いた。どうせ届かないのに。

 

「ジ.....」

 

ジュペッタが姿勢を変えて抱きついてきた。

 

「...大丈夫。痛くないよ、もう」

 

昔怪我をした所を抑えるように、優しく布の部分で摩ってくれた。

私には勿体ないくらいの完璧な相棒だ。

 

私もその頭を1撫ですると、前を向いた。

 

「せっかく来たんだし、楽しまないとね。」

 

「ジ!」

 

 

 

 

ホログラムの幼なじみが私の方を向いて驚いていたのは、きっと気のせいだろう。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。