治療狂人のヒーローアカデミア   作:熊田ラナムカ27

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 息抜きを兼ね、ふと思い浮かんだものを書いてみました。
 
 途中で筆を折らないよう、頑張ります。
 
 オリ主のイメージはFGOのナイチンゲールです。
 
 あんな感じのぶっ飛んだキャラ……良いよね。
 
 


プロローグ
1 治療を開始します


 

 

 世界の人口の約8割が特異体質となった超人社会。

 

 超常が日常となり、犯罪件数は爆発的に増え、この世界は何時しか病み、少しばかり狂ってしまった。

 

 ヴィランを退け、市民を救うヒーローの存在は、対処療法として適切なのかもしれないが、それはあくまでその場しのぎの治療法であり、根本治療ではない。

 

 この世界に真に必要なのは根本治療。

 

 全ての人を救う為の万能薬の存在。

 

 この世界は、命を粗末にし過ぎている。

 

「という訳で、私の行いはあくまで目の前の病源体を切除しただけの事であり、やましい事も、咎められるような事も一切していません。帰らせて貰います」

 

「待て待て待て。こっちの話も聞け。うちの生徒が他校の生徒に苛められているのを止めたのは、確かに立派だ。ヒーロー志望として行動自体もまぁ間違ってない。だが、病院送りは流石にやり過ぎだ。あと、いい加減、人の事を病源体呼ばわりするのは止めなさい」 

 

「病原体を病源体と呼んで、何が悪いのです?あの者達は既に多数の苛めを行い、我々の街でも度々問題を引き起こしていた、癌そのもの。これ以上悪性化する前に切除するのは当然であり、適切な処置だと考えます。怪我の方も完治済みなので、問題ありません」

 

「そういう問題じゃないから。暴力が問題なの」

 

「暴力ではありません。あくまで治療です」

 

 何度目か分からない問答に、先生は溜息をついた。

 

 教職というのは、実に苦労の多い職だ。

 

 何時もながら苦労を掛けている。

 

 まぁ、それはそれとして、一切反省はしないが。

 

「それで結局、反省文20枚で妥協したんだ。何時もながらよくやるよね。ほんと、ほんと。同情する」

 

「先生方にも立場というものがあるのでしょう。ですが、流石に面倒でした。せめてパソコンが使えたなら、コピペが出来て楽だったのですが」

 

「いや、私が同情してるのは先生の方だから」

 

「俺は男らしくてカッケーなって思うけどな」

 

「すべき職務を遂行しただけです」

 

 修練の合間、そんな会話を私達はした。

 

 芦戸さんは苦笑いし、切島君は快活に笑っている。

 

 2人とは、同じ学校の同級生で友人だ。

 

 入学当初、番長とやらを気取っていた元病源体の先輩と下っ端達が、芦戸さんとその友人に絡んでいたので、私は即刻全員に治療を行った。

 

 けれど、その現場を遅れて目撃した切島君は、私が芦戸さん達に暴力を振るおうとしていると勘違いし、それを止めようと私に向かって強襲してきた。

 

 とはいえ、当時の切島君は物理的に脆かったのもあり、私のアッパーカットを喰らって即座に気絶。

 

 外傷も少なく済んだので大事には至らず、芦戸さん達の説明もあって、その騒動は丸く収まった。

 

 それ以降は、同じヒーロー志望で気も合い、同じ修羅場をくぐった仲という事もあって、仲良くなり、今日に至るまでそこそこ良い関係を築けている。

 

 なお、影で私のことを『治療狂人』。

 

 芦戸さんのことを『結中のストッパー』。

 

 切島君のことを『狂人の舎弟』。

 

 などと言う輩が割と居るそうだが、切島君を舎弟にした覚えはないし、そんなものは知った事じゃない。

 

 五月蠅くなるなら、治療するだけだ。

 

「無駄話はこれぐらいにして、そろそろ修練に戻りましょう。雄英の試験日まで残り僅かですし」

 

 私は切島君と芦戸さんに行っていた()()を一度止め、軽く伸びをしつつベンチから立ち上がった。

 

 ヒーローを志す者達にとっての王道。

 

 世界の万能薬となる為には避けれぬ道。

 

 そして、憧れのヒーローが居る学校。

 

 何があっても入らなければならない。

 

「よっしゃぁ!!勿論やってやるぜ!!どうせなら3人で入りたいしな!!じゃあ早速再開だ!!」

 

「最高の高校デビュ-ってやつをやってやりたいしね。そんじゃまぁ、思いっきりやっちゃうよ」 

 

 私の言葉に2人もにっと笑って立ち上がった。

 

 この世界で病み苦しむ病人は余りに多い。

 

 故に世界には、一人でも多くの特効薬(ヒーロー)が必用だ。

 

 その為なら私も喜んで職務を実行しよう。

 

 それが私の結論付けた、世界の治療法なのだから。

 

 構える2人向かって、私もまた拳を構える。

 

「それでは、治療を開始します」

 

 これは、私が特効薬(ヒーロー)になるまでの物語。

 

 この世界を癒す、万能薬(いしゃ)になるまでの物語。

 

「ただいま。今帰ったよ波音。遅くなってごめんね」

 

「いえ、お婆様。お仕事お疲れ様です。ご飯の用意があと少しで終わるので、ゆっくりしていて下さい」

 

「そうかい。そうかい。じゃあ気長に待ってるよ」

 

 そして私が祖母自慢の孫になるまでの物語だ。

 

 




 
 主人公 プロフィール
 
 癒月 波音(ゆづき なみね)
 
 個性 次話以降発表
 
 誕生日 5月12日
 
 身長 165cm
 
 血液型 B型
 
 好きなもの おにぎり・お菓子・祖母
 
 性格 アグレッシブ(人の話をほぼ聞かない)
 
 出身地 東京
 
 
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