現代に帰還したら、災厄級の従魔たちまで付いてきた~俺を溺愛するヤンデレ従魔たちの無双が晒された結果、魔王だと勘違いされて大バズりしています~ 作:むらくも航@書籍&コミカライズ発売中
「【大地の
ミカが祈るように両手を握ると、辺りにはブワっと黄緑色の光が広がる。
ミカの“奥義”だ。
もう二度とカナタを失わないようにと編み出した技だが、
すると、マウロを倒したことで
「こ、これは……」
光はヴァレリアの風化を止め、生命力を
これが“
しかし、力を込めていたミカは、突如ハッと目を開く。
「ま、待って……
「え?」
ミカの奥義──【大地の息吹】。
これは正確には、体を再生するのではなく、一から再構築した成分を元の姿にまで成長させるもの。
つまり、記憶や力を元にもう一度同じ生命を作り出して、年齢を進めているのだ。
本来ならば、ミカが生まれた大地で使用することで、周囲の魔力込みで完全に再生できる。
だが、この現代では魔力が足りず、技が不完全となってしまった。
何かを察したカナタは、光に包まれるヴァレリアへ目を向ける。
「ま、まさか、師匠……!?」
再構築を順に終えているのか、黄緑色の光は段々と薄まる。
光が完全に収まると、再生されたヴァレリアは目を開き、ふわりと地上に舞い降りた。
「カナタ、ミカ、ありがとう」
心から感謝している表情だ。
どこか現実だと信じられないながらも、生を実感しているように思える。
「し、師匠……」
再び死ぬと思われた師匠が復活した、感動の再会シーンだ。
だが、カナタは言葉を選ぶような表情で、ヴァレリアの両肩に手を乗せた。
「師匠……落ち着いて聞いてください」
「ど、どうした──って、ん!?」
その違和感を感じ取ったヴァレリアも、何かがおかしいと察知する。
「カナタ達が大きくなって……いや、え!?」
そして、改めて自分の体を見直して気づく。
カナタ達が大きくなったのではない。
「な、なんだこの姿わあー!?」
ヴァレリアはあどけない声を上げた。
小さな手足に、低い身長。
サラサラの金髪はそのままだが、セミロング気味になっている。
幸い、着ていた装備が大きく体は隠せているが、
師匠は、
《えええええええええ!?》
《師匠がちっちゃくなったあ!?》
《あの魔人と繋がってたのか!?》
《それでミカママが復活させて……》
《足りないってそういうことかよwww》
《力が足りなかったんか!?》
《それで成長途中で……》
《ロリ師匠爆誕》
その結果、早速『ロリ師匠』というあだ名を付けられてしまう。
すると、カナタはヴァレリアと目線を合わせるように姿勢を落とす。
「大丈夫。どんな姿になっても、師匠は師匠だよ」
「カナタ……」
「安心して。これからは俺が守るから」
「やっぱり守られる立場ぁ! その優しい目をやめぇい!」
さらに、奥義を使ったミカも急いで駆け寄ってきた。
「ごめんなさい、ここだと魔力が足りなくて。成長
「そ、そういうことだったのか。だが、本当に感謝をしている。ありがとう」
「ぐすん。小さくなっても立派なのね」
「小さい言うなぁ!」
それには、周りの従魔たちも続く。
ココネ、エルヴィ、ルーゼリアだ。
「ココネにも妹ができたみたいで嬉しいです」
「かわいいじゃん、ヴァレリア」
「ふふっ、お姉さんの立場は守られたわ」
「みんなバカにしてないか!?」
ココネとエルヴィは、ロリ師匠をなでなで。
ルーゼリアはお姉さんの立場が返ってきたことに
ヴァレリアが帰ってきたことは嬉しいが、やはりどこか可愛がりたくなる姿のようだ。
《やばいロリ師匠かわいい》
《ロリ師匠うおおおお!》
《かわいいいいいいい!》
《服ブカブカでかわいいな……》
《予備軍もいっぱいいます(俺も)》
《まさかこんな結末が待っているとは》
《待望のロリ枠》
《ココネちゃんに妹扱いされてる笑》
《みんな愛でんじゃんwww》
《お姉さんは安心してて草》
《パーティーにかわいさが増したね^^》
しかし、ヴァレリアはコメントには首をかしげる。
「ロ、ロリとはなんだ?」
「……あー」
異世界にはない言葉なのだろう。
カナタは渋い顔を浮かべつつも、嘘はつけないと説明した。
「少女とか幼女のことだよ。まあ、意味的にはかわいがられてます」
「ワ、ワタシをか!?」
「うん。それもかなり」
「くっ、なんか恥ずかしいような……」
ロリの意味を知ったヴァレリアは、赤くなる顔を
もちろん、生き返らせてもらったことはこの上なく嬉しい。
だが、もう少しなんとか出来なかったのかとも思ってしまう。
それでも、カナタはヴァレリアに優しく声をかけた。
「おかえり、師匠」
「……! ああ」
それは本心からの言葉だ。
もう二度と会えないはずだった師匠が生き返ったのは、かけがえのない事だ。
そして、四天王マウロの姿も消えると、カナタは配信を閉じる。
「本日もありがとうございました。これからもよろしくお願いします!」
《おつ》
《今日も面白かったぞー!》
《衝撃の展開だったな!w》
《こんな良いものが見られるとは》
《またロリ師匠出してくれええ!》
《ロリ師匠またね!》
《ロリ師匠の次回出演を待ってます》
「ロリ言うなあー!」
こうして、ロリ師匠のヴァレリアが仲間になった。