百式観音を背負いて。   作:ルール

24 / 80

 ちなみに白ですが、霧隠れの里で忍者はやめませんが追忍ではなく医療班になりました。
 針治療だけではなく一通り医術もおさめていますので。そんな白を一人で育てあげた再不斬さんは教官適性も高い気がします。万能型すぎる。
 なお白に治療を受けた患者の皆さんが性癖を破壊されまくる未来が待ち受けていますが、今はまだ誰も知りません。
 霧隠れの里に男の娘ブームがおこるまであと少し。


 あとオマケがギャグなので閲覧注意です。




原作4巻③

 

 波の国での任務が終わり第七班に日常が戻ってきた。相変わらずナルトは元気いっぱい、サスケはクールに決め、サクラは恋に一直線、カカシ先生は遅刻ばかりと、これぞ第七班だと感じる(俺は修行漬け)。

 ここで僅かな原作との変化だが、ナルトはサスケとやたらと張り合うようなことにはならず力んで任務で失敗などもない。

 原作でサスケに助けられたから良いとこを見せて認められたいということがないのだ。

 かといってサスケではなく俺に張り合うこともない。最初からではあるが、ナルトはサスケに対するようなライバル視を俺にはしてこないのだ。

 サスケもサスケで原作では白の存在により強さを求める思考が強まっていたのがそこまで焦ってはいない。

 波の国で滞在中に会話し知った白の過去。

 彼の強さの根底とその理由を知ったからだろう。恩人の為に強くなった、その在り方に思うところがあるようだ。

 

「ぬ、ぬう〜〜」

 

「これは、またむずいな」

 

「ふー、やっと1ができた」

 

 指先にチャクラを集めて数字を作る。

 HUNTER×HUNTERでビスケが教えた変化系レベル1の修行である形状変化だ。

 後の風遁や雷遁に活かせる良い修行だが、やはりまだ難易度は高いようで、サクラ以外は形を変えることにすら手こずっている。

 

「0から9までの数字を一分以内に作れたらクリア。最終目標は五秒以内、文字が作れるようになったら内緒話にも使えるテクニックだよ」

 

 基本的にチャクラが扱える者にこの形状変化は見えるが、眼球・視力頼りなので角度次第で密談も可能。

 色々と応用できる便利なテクニックなのだ。

 俺達第七班は遅刻魔カカシ先生のせいで待つことに慣れきってしまい、その時間に身一つで場所も取らないチャクラ操作修行をする習慣がついてしまったのだ(また遅刻時間もランダムなせいで約束時間をズラして来ることもできない)。

 さーて今日は何時間待つかね。

 両手十指の先にそれぞれ別の数字を作り、カカシ先生の到着を待った。

 

 ・・・・・・今日は3時間でした。

 

 その後に任務を行い、ナルトが(多重影分身で)大活躍し本日は終了。

 第七班が波の国に行ってる間に畑仕事や荷運びの依頼がかなり溜まっていたようだ。

 

『ピィーヒョロロー』

 

 一羽の鳥が里の空を翔ける。

 本部からの招集の合図である。

 

「さーてと!そろそろ解散にするか」

 

 カカシ先生がその合図に従うためそう告げた。

 

「・・・・・・なら帰るぜ」

 

「じゃ、俺も」

 

 今日はこの後に予定があるのだ、確かチラシによるとこの近くだった筈。

 

「ねー!サスケ君待ってー!

 あのねェ、これからぁー♡

 私と二人で修行しない?」

 

 その恋愛アピール丸出しな行動にナルトはショックを受け、サスケは呆れだすが今日のサクラはひと味違う(入れ知恵した張本人談)。

 

「私は今、幻術の修行をしてるんだけど、サスケ君の写輪眼を慣らす修行にもなるかなって」

 

「む」

 

 原作ではナルトと同じと酷評したサスケだが、具体的な修行案と自分にも利点ある提案に少し悩みだす。

 単なる恋愛アピールなら一蹴したが、自身の適性を踏まえた修行もするなら一考するのだ(サスケは女子にキャーキャー騒がれることにうんざりしていたのだ)。

 

「いや、また今度な。

 幻術か、写輪眼も催眠眼としての機能もあるから修行前に調べておきたい」

 

「そ、そっかぁ。なら仕方ないよね(狭間君のアドバイスに従ったら良い感触だったけど不発!!しゃーんなろーー!!でも効果あったから勝負は次ね)」

 

 スタスタと去るサスケを見るサクラの眼差しは獲物を狩る捕食者の眼差しであった。

 

「あ、あのサクラちゃん?」

 

 ナルトがアピールをし出したところで、俺もカカシ先生に倣いその場を去った。

 今日はこの後にやるべきことがあるからだ。

 

 

 一決戦を終え、戦利品をぶら下げて次の戦場へと木の葉隠れの里を駆ける。建物の間を飛び跳ねながら次の戦場には人手がいるなと思って下を見れば、そこには木の葉丸を掴み上げる砂隠れのカンクロウがいた。

 どうやらぶつかってきた木の葉丸にカンクロウが怒ってるらしい。

 しかし、三代目火影の孫を四代目風影の息子が殴ろうとしている国際問題一歩手前な状況だったりする(ナルトも四代目火影の息子で人柱力だが)。

 しょうがない介入するか。

 

「何をしてんのさお前ら」

 

 原作のワンシーンだと思うが用事に夢中で忘れていたなと思い、その場に降りたった。

 

「「お前こそ何をしていたっ!!」」

 

 俺の声に勢いよくこちらを見たナルトとサクラだが、俺が両手に大量の買い物袋をぶら下げていることにツッコんできたのだ。

 

「買い物、今日は特売日なんだ」

 

 中忍試験開催特売セール。

 他里の忍が大量に訪れ、さらに長期滞在する(原作で我愛羅達は一月以上木の葉隠れの旅館暮らしだったのだろうか?)この期間は店にとっても稼ぎ時。

 どこの店でも特売をするので買う側としてもありがたい。観光客のように名産品や土産を買う者や、木の葉隠れ独自の指南書を買う者、長期滞在を見据えてインスタント食品を買い漁る者など大繁盛なのだ。

 

「ほら君たちも暴力なんてやめて、買い物でもしたらどうだい?」

 

 ヒョイと木の葉丸をカンクロウから回収して特売チラシを配る。

 

(こいつ、いつの間にじゃん!?)

 

(動きが見えなかった!?)

 

「木の葉丸君もきちんと謝りなさい」

 

「ぶつかってゴメンナサイだコレ」

 

 解放された木の葉丸がペコリと頭を下げた。

 

「・・・・・・まあ謝ったから良いじゃん」

 

「(いい男なのに、主婦感丸出しで台無しだね)」

 

 するとこちらへの警戒からかカンクロウは引き下がるようだ。

 あとテマリから酷評を受けた気配が。

 

「そこの二人も降りてきなよ」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 見下ろせる木の上に居たサスケと我愛羅(逆さ)。我愛羅に気がついてなかったサスケは驚いている。

 

「気がついてたか」

 

「目ざといな」

 

 俺の呼びかけに二人は瞬身の術で降り立った。

 我愛羅の出現にカンクロウとテマリは焦りだしてビクつく。

 原作通り兄姉弟関係はよろしくないようだ。

 

「お前達悪かったな」

 

 そんな兄姉を一瞥した我愛羅はこちらへと謝罪。

 

「どうやら早く着きすぎたようだが、俺達は遊びにきたんじゃないんだからな」

 

「わかってるって」

 

 そしてその場から去ろうとする。

 

「ちょっと待って!」

 

 サクラが立ち去ろうする三人を止める。

 他里の忍が木の葉隠れの里にいることに疑問を抱き、その理由を問いかける。

 

「ふん、灯台下暗しとはこのことだな。何も知らないのか?」

 

 通行証(波の国はなかったなあ)を見せつけながら話すテマリはこちらを馬鹿にしているようだったが、

 

「まだ下忍に告知されてないので」

 

 というか担当上忍に通達するのも今日です。

 

「マジかっ!?」

 

 俺の言葉に驚きだす。

 マジなんだよなー、他里や店には早めに告知するってのに。

 まあ移動やら仕入れとかあるから当然か。

 しかし担当上忍より特売チラシの方が先に中忍試験開催を教えてくれるのはどうなんだろ?

 

「まあいい。私達は砂隠れの下忍、中忍選抜試験を受けにこの里へ来た」

 

「中忍選抜試験?」

 

「本当に何も知らないんだな」

 

 数ヶ月前に下忍に成り立てのルーキーなんで。

 そしてナルトの疑問にスラスラ答えてくれるトコとか姉御肌だよねテマリ。

 

「木の葉丸ってばよ!オレも中忍選抜試験ってのに出てみよーかなぁ!!」

 

 一通りテマリが教えてくれてるにも関わらず(そもそもアカデミーで習ったからこれ)、途中で会話しだすとかナルトのこんなとこがガキっぽいよね。

 

「てめー!質問しといてこのヤロー最後まで聞けー!」

 

「「うちの班員がすいません」」

 

 サクラと同時に頭を下げて謝罪。

 忍はそう簡単に頭を下げるべきではないが、この場合は悪くて無礼なのはこちらだ。

 

「苦労してんじゃん」

 

 違う形で末っ子に苦労しているカンクロウは俺達に同情の眼差しを向けた。

 

「おい!そこの瓢箪、名は何て言う?」

 

「砂瀑の我愛羅」

 

 そして白の件もあってか同世代の強者に興味ありありなサスケは我愛羅に名を尋ねていた。

 

「・・・・・・オレもお前らに興味がある。

 ・・・・・・名は?」

 

「うちはサスケだ」

 

「?」

 

「お前だお前、キョロキョロするな」

 

 お前【ら】で誰か(ネジとか)いるのかと見渡していたらサスケに肩を叩かれる。

 いやあの原作の超重要人物が元一般人の俺に興味持つとか思わないでしょ。

 

「千手狭間。どうもよろしく」

 

 あの砂瀑の我愛羅に興味持たれちゃったか、果たしてどうなるやら。

 

「あのさ!あのさ!オレは?オレは?」

 

「興味ない・・・・・・行くぞ!!」

 

 この時は本当にナルトが眼中にないんだよな我愛羅。未来の大親友ぶりからは想像できないわ。

 オレってば弱そうに見える?と落ち込みだすナルトにサスケ兄ちゃんと狭間兄ちゃんよりはね!コレ!と木の葉丸がトドメを刺していた。

 

 

  

 オマケ(本編には入れられなかったネタ)。

 

「ウオオオ!カップラーメンが半額だってばよ!!」

 

「あらお得じゃない」

 

「他里の下忍目当てか?外食ばかりってわけにはいかねえしな」

 

「食事抜きの素泊まりだけの宿泊施設もあるからね、そこで自炊やらせるみたい。ちなみに野宿用のキャンプスペースも開放されるよ」

 

「「他里で野宿」」

 

「いつもよりカップラーメンが半額、いつもよりカップラーメンが半額、つまり」

 

「いつもより半分の出費で済むんだろ?」

 

「いつもの倍食えるってことだってばよ!!」

 

「どっかで見たなこれ」

 

「カップラーメンを一食で2個とか食べたくないわ」

 

 こんな一幕があったとか。

 





 補足・説明。

 今回は中忍選抜試験開始と我愛羅登場です。
 原作から飛ばしたのは、
 ナルトと木の葉丸達(描写してませんが、木の葉丸友人のもえぎとうどんも居ます)とのやり取り。  
 カカシ、紅、アスマの受け持ち下忍の中忍選抜試験推薦とイルカ先生のやり取りがあります。
 原作未読の方はカカシとイルカ先生の言い争いが見どころあるのでオススメです。

 中忍選抜試験特売セール。
 年2回の行事だからあるかなと。
 宿、土産屋、食事処など稼ぎ時ですね。


 砂瀑の我愛羅。
 砂【漠】の我愛羅と間違えそうになりました。瀑布の【瀑】なんですね。

 中忍選抜試験について。
 昔読んだので設定を勘違いしてましたが、
 砂・木の葉隠れ里、それに隣接する小国内の志願した下忍が集められ行われる試験。
 なので岩隠れ、雲隠れ、霧隠れ、の下忍がいなくて当たり前でした。
 だから他里では合同中忍選抜試験そのものがない、木の葉隠れ周辺独自のイベントの可能性があります。

 オマケについて。
 このやり取りに我愛羅を混ぜてやりたかったけど上手くいきませんでした。
 喰いタン、のネタですね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。