百式観音を背負いて。 作:ルール
ちなみに狭間は自分達を見ていた音忍三人に気づいていましたがスルーしました。
この子達の末路が哀れでなりません。
初代二代目の穢土転生にはザクとキンが使用されたとして四代目(屍鬼封尽で多分無理)は誰が使われたのやら、赤胴ヨロイさんかな?
独自設定あります、閲覧注意です。
砂隠れ兄弟と出会った次の日。
いつものごとくカカシ先生から呼び出されては待たされる俺達第七班。
寝坊したからと身嗜みを諦めたサクラとナルトの叫びにサスケがイライラし始めた頃。
「やあ!お早う諸君!!」
人生という道に迷ったという言い訳をしながらカカシ先生が現れた(鳥居の上に登るのは罰当たりではないだろうか?)。
「ま!なんだ・・・・・・。いきなりだがお前達を中忍選抜試験に推薦しちゃったから」
・・・・・・・・・下忍歴半年未満の十二歳を中忍にして本当に良いのだろうか?戦時中じゃないってのに。
前世にて中間管理職の辛さと割に合わなさを経験している俺は実は出世に興味がない。
中忍になりたいか、部隊の隊長になりたいか、と言われると正直困るのだが。
最初は疑っていた皆も志願書の実物を見せられては本当だと理解せざるをえない。
参加したがっていたナルトはカカシ先生に抱きつき、サスケは強者との戦いにワクワクしだす。
ただサクラは、少し悩んでいるようだった。
「あ、カカシ先生」
「どうした狭間」
そこで俺は気になったことについて訊ねる。
「この試験は三人一組でしか受験できないと聞きましたが、四人一組の俺達は大丈夫なんですか?」
人数が多い分だけ他の班より有利で、他里から批判されそうなネタだ。
サクラが自分の意志で参加するか確認したいだろうけどこちらも訊いておかねば。
「ん、問題ないよ。事前申請さえ欠かさなければ他里の忍びもOK。やむを得ずに班員が減ったりとか、減った班を合わせたりとかするしね。
確かに人数差で有利にはなるが、それだけで突破出来る試験じゃないから」
どうやら結局は個人戦になるから問題ないらしい。個人的には中忍という中間管理職昇格はご遠慮したいからここで弾かれても良かったのだが(ナルト達が直接的な命の危機があるのは第二試験の死の森くらいなのだし)。
「といっても推薦は強制じゃない。受験するかしないかを決めるのはお前達の自由だ」
うそつけぃ。
人数の問題が申請で解決しても同じ小隊から不参加者がいたら参加できない感じだろこれ。
受けたいものだけがその志願書にサインして、明日の午後四時までにアカデミーの301号室に来るとのこと。
・・・・・・・・・考える時間が少なくないですか?
やはり忍は上司命令絶対な縦社会か。
自分の意志を通すには出世するしかないのかもしれない、ただし大将は駄目だ(某海賊漫画理論)。
「むっふっふっふーん。中忍試験!中忍試験!強いヤツがたくさんでるんだろーなー」
強いヤツよりも年上のヤツばかりです。
二十三歳の下忍とかザラに居たようだから(臨の書に載ってた)。
「あの砂瀑の我愛羅ってのとも闘えるかもしれねえ。おい狭間、アイツはどれだけ強い?」
人柱力だから兵器級。
とは言えんか。
砂の盾の厄介さにあの砂の忍術を考えると、強さ的には。
「気配からだけではなんともだけど、カカシ先生より弱くて白より強いかな?」
「「微妙にわかりにくい!!」」
俺だって里の実力者の強さなんか原作からしか知らねーよっ!!
再不斬と我愛羅どっちが強いとか考えたけど、あの砂が水を吸ったらどうなるとか描写ほとんどないし(二代目水影戦くらいか?)、首切り包丁の吸血効果が砂の盾に効果があったらあっさり再不斬が斬り殺せるだろ!!
砂の盾を含めた直接操る砂は血液を吸わせてチャクラで操作しやすくなってる説があって(キバと赤丸の臭い判定から)、吸血する首切り包丁なら効果ありそうなんだよ。
というか大刀鮫肌なら砂の盾をゴリゴリ削り食えるから楽勝なのでは?
やっぱり干柿鬼鮫の強さって別格だよなあ。
そしてカカシ先生が我愛羅より強い認識なのは、あの人が躊躇わず雷切を使えば我愛羅を殺せる可能性があること。
下位互換時のサスケが押せた状態なら殺しきれるだろうしね(守鶴が顕現しても剥き出しな肉体を狙えばワンチャン)。
「白よかつえーのか」
「ふっ、楽しみだ」
白のメインウェポンである千本が我愛羅には通じないからなあ。
白が劇場版に出た他の氷遁を使えたらまた別だけど。
やる気満々な二人に、こりゃ参加しないとまずいかなと思う。
まあ、中忍(中間管理職)にはなりたくないけどロック・リーを筆頭に戦いたい相手はいる。
出たいか出たくないかと言われたら、俺だって参加したいのだ(皆が心配な気持ちも強いが)。
「・・・・・・あのさ、狭間君」
参加を決めて帰路につこうとする俺にサクラが不安そうに声をかけてきた。
千手家、居間。
例の掛け軸の前には棚を移動して人目に触れぬようにしてあるその部屋で俺はサクラと向き合っていた。
卓の上のほうじ茶が香ばしい匂いを漂わせる空気で何かを悩んでるサクラは振り絞るように口を開いた。
「いきなりごめんなさい、でも相談したくて」
「相談くらいなら別に構わないよ。俺なんかが年頃の娘さんの悩みを晴らせるかはかなり疑問だけど」
「同い年よね?」
「だからこそだよ」
精神年齢を加味しても自信はないけどね。
「私ね、今回の中忍選抜試験の件で悩んでいるの」
「下忍になって半年足らずで中忍に成りたがる方がおかしいから当然だと思う」
まだ十二歳よ俺ら。
実力とかの問題抜きに普通になりたがらねえよ。でもカカシ先生は戦時下とはいえ六歳で中忍になったからなあ。
「実力だって、確かにチャクラコントロールは得意で最近は幻術破りも覚えたけど、サスケ君はもちろんナルトにすらついていけないじゃない。狭間君はもう教えてくれる立場で別枠だし」
「別枠にしてハブらないでよ泣くぞ」
第七班での扱いにもの申したい今日この頃。
お前らが教えを乞うてくるんじゃろうがい。
「だから、その・・・・・・」
こりゃ不参加するために二人を説得する協力をお願いとかそんな感じかな?
かなりまずい原作改変だぞ(むしろ改悪)。
「私になんか必殺技を教えてください!!」
「一晩で必殺技が体得できるか無茶言うな」
大蛇丸の呪印だってそこまでお手軽じゃねーよ、ふざけんなっ!!
「皆の足を引っ張りたくないの!!」
「いやねサクラさん、小隊の役割分担としては必ずしも戦闘力が必要なわけではなく、君の分析力はかなりのものだよ。あと他人に幻術破りができるのは年齢考えたらおかしいからね」
原作でカブトの涅槃精舎の術を即座に反応して破れたのはかなりおかしいから(反応できたのは上忍クラスで中忍クラスは倒れていた模様。シカマルもおかしいね)。
「やればなんでもできる狭間君に言われても」
「俺が強いのは貯蓄分が多いだけだからだっての。一人でやることないし楽しいから生まれた時からチャクラコントロールをしていたんだよ」
これは本気ね。
はっきり言って成長速度はかなり遅め、百式観音にしても前世の貯蓄経験値分からだろうし。
「う、そこは考え無しにゴメンナサイ。
でも、皆の役にたてる技が欲しくて」
「必殺技は基礎を積み重ねた先の最高の一撃か、自身の特性や才能にピタリと嵌った決め技をいうからなあ。やっぱり時間が足らないよ」
カカシ先生が明日までとか無茶言わなきゃなんとかなったかもなのに。
「そうよね、無理を言ってゴメンナサイ」
落ち込んだ様子で立ち上がるサクラ。
だがその姿があまりにも辛そうでそのまま帰すことができない気持ちになった。
原作でも死の森で彼女は単身ロック・リーが駆けつけるまで音忍三人と戦った。
俺が居るとはいえ、そうなった時の対策は必要だろう。
「一つ、いや二つ、技がある。
片方は一回教えたらできるだろうからメインはもう片方。
ただしコレは覚えたからといって、実戦ではほぼ使えないと思ってくれ」
「狭間君っ!?」
「時間がない、さっそくやろうか」
とはいえこの二つを身につけるのに俺はかなり日数がかかったんだよな。
一晩、数時間で覚えられたらガチで凹むんだけど。
これで皆の役にたてると喜ぶサクラに俺は二つの術、正確には一つの術と一つの技を教えた。
活かせるかは彼女しだいだが、やらないよりは彼女のメンタル的に良いだろう。
結果。
翌朝まで原作主要キャラとの才能差にガチ凹みする俺の姿がそこにあった。
個人的な解釈だが、才能とは習得速度と認識している。凡人が数日単位で覚えることを数時間で出来るようになるから天才なのだと思う。
そしてそういった意味でサクラは天才で、俺は凡人だった。
朝日が昇る前にサクラが体得した術と技。
それが使用されるのは死の森でのこととなる。
補足・説明。
今話は、中忍選抜試験に参加するかの意志確認とサクラから狭間への相談となります。
原作では三人一組でしか受験できない中忍選抜試験ですが、申請すれば問題ないことにしました。
担当上忍や下忍の離脱や怪我などで難しい場合もありそうですし、結局最後は個人試合なので。
また里に訪れる他里の忍は警戒からチェック厳しめですが木の葉隠れ出身だから融通が効きます。
我愛羅の強さ。
ナルト達の現時点の知り合いだと、カカシより弱くて白以上。
カカシは殺害に徹したらそれこそ最強格だと思います。白は相性がなあ。
再不斬も例に出しましたがかなり悩みどころ、砂の盾次第であっさり殺せる可能性もあります。
そして格が違う干柿鬼鮫。
ガイ以外に勝てるヤツいるのか?塵遁ならばとは思うけど。
サクラ強化案。
死の森で登場予定ですが、あまり大した術と技ではありません。
明かした方が悩みましたがお楽しみに。
ヒントは、術はサスケとダンゾウ先生とオーバーロードのサキュロント。技はチャクラコントロールです。
アニオリではここでイルカ先生からの要望で幻術を用いた第七班の実力と意志確認がありましたがこの作品ではありません。
あと劇場版雪姫忍法帖もこの時期でしたっけ?作品に書くにはレンタルでなかったので断念しました。