百式観音を背負いて。   作:ルール

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 赤胴ヨロイさんと剣ミスミさんて、アニオリで生存されてたんですね(驚愕)。
 
 そして中忍選抜試験おそらく最高年齢参加の木の葉の下忍赤門マナブさん38歳。受験回数十八回のベテランらしいですが、第一試験すら受かったことがないらしいです。



原作4巻⑤

 

 次の日。

 

「サクラちゃんオ〜〜〜ス!!」

 

「うん、お早う」

 

 冷やし中華をはじめた中華料理屋(どこだ中華?)酒酒屋の前で待ち合わせをしていた俺達第七班はナルトの元気な挨拶を聞きアカデミーへと向かった。

 

「どうした狭間?様子がおかしいぞ」

 

「・・・・・・・・・少し才能差ってヤツに、打ちのめされてね」

 

 クールぶってるが目ざとく仲間想いであるサスケがどこか煤けた俺の表情に気づき心配してくれる。

 いやね、流石は未来で三忍が一人綱手に弟子入りし、戦闘力ある医療忍者になるなんてとんでもない逸材だよ。

 まさかあの短期間(半日足らず)で適性高いとはいえ術と技を会得するなんて。

 俺がいったいどれだけ時間をかけて覚えたと思ってるんだろうか。

 十分に休息はとったから体調は万全である。

 しかしそれは十分に休息とれる程度の時間でサクラが体得したことを意味している。

 うん、当然か。

 春野サクラは特別な血統なく、うずまき一族の血を引く人柱力のうずまきナルト、うちは一族当主の息子うちはサスケと肩を並べる天才なのだから。

 

「・・・・・・お前がそれを言うか?」

 

「俺の強さは才能じゃなく蓄積にあるから」

 

 前世と転生とHUNTER×HUNTERを筆頭とした娯楽の力よ。

 

「無理はすんなよ」

 

 ナルトが志願書に慌てて名前を書き、俺達は忍者アカデミーへと向かった。

 

 

 いつもなら小学生くらいの年齢の子ども達が通い学ぶ忍者アカデミー。

 しかし今日は多くの年齢も出身もバラバラの下忍達が集っていた。

 数ヶ月ぶりという、懐かしいと思うには早すぎるかつての学び舎を歩けば、志願書を提出する先である301号室前(に見える201号室)に人集りができていた。

 

「ふ〜〜ん、そんなんで中忍試験を受けようっての?」

 

 201号室に入ろうとするも扉の前に門番のように立ち塞がる二人組に顔を殴られ尻もちをつく下忍。

 

「お願いですから、そこを通してください」

 

 続いてくノ一が一人進み出るも再び顔を殴られ邪魔をされる。 

 ・・・・・・・・・というか何をしてんだろう、一期上の先輩であるロック・リーさんとテンテンさん。

 彼らなら気づいていてもおかしくないのだが、いやリーさんの幻術スキルでは気づいてない可能性もあるのか?ないだろうな。

 

「中忍試験は難関だ」

 

 下忍に変化している中忍のイズモさんとコテツさんの話は続く。

 中忍試験の難関さ(十八回受験するも未だに下忍の人もいる)。

 中忍試験を受験したから忍を止めてしまった者、再起不能になった者達がいる事実。

 部隊長である中忍の責任の重さ。

 他の下忍を跳ね除ける実力ある下忍に見える二人の言葉だけあって下忍達には重く響き、幾人かの下忍は怖じ気づいて引き返していた。

 篩いにかける。

 その言葉通り、既に中忍試験は始まっていたのだ。

 そんな誰もが足を止める状況で、一歩踏み出す者がいた。

 

「正論だな・・・・・・だが、オレ達は通して貰おう」

 

 第七班うちはサスケである。

 

「そしてこの幻術でできた結界をとっとと解いて貰おうか。オレ達は3階に用があるんでな」

 

 彼の言葉に幻術に気づいてない者達から「なに言ってんだアイツ」「さあ?」と困惑の声が上がり、術をかけているイズモさんとコテツさんはニヤリと笑う。

 

「気づいたのか、キサマ」

 

 自分だけではない。

 そう示すようにサスケもまた笑い、

 

「当然だろ。なあサクラ。

 分析力と幻術のノウハウが第七班で一番伸びてるお前もとっくに気付いてたろ?」

 

「フフ」

 

 サスケに褒められたことに、努力を認めてもらえたことにサクラは顔をほころばせ、

 

「もちろんとっくに気付いてるわよ。

 だってここは二階じゃない」

 

 魔幻・此処非の術。

 今現在自分がいる場所を別の場所だと思い込ませる幻術。広範囲に渡って術をかけることが可能で幻術をかけられた地帯に足を踏み入れた者全員が術にかかるのが特徴。

 だがその認識の誤認も第七班全員の肯定で歪み、ぐにゃりと301の表札は変わり201へと戻る。

 集団幻術の欠点。

 痛みという外的要因でも解けてしまう幻術は、規模とかかる人数が増えれば疑念一つが共有されるだけで解けかき消えてしまうのだ。

 

「ふ〜〜〜ん、なかなかやるねェ。

 でも見破っただけじゃあ・・・・・・ねえ!!」

 

 コテツさんによる床に手をつき威力を上げた蹴りがサスケを襲う。

 サスケも即座に反応し迎撃の蹴りを放つが、両者の蹴りは間に滑り込んだロック・リーが受け止めた。

 腕よりも強い脚の力をそれぞれ片手で受け止める。驚くべきはそのパワーだけではなく、双方の攻撃の軌道を完全に見切り捌く技量。

 殴られて尻もちをついていたのが不思議なくらいの実力者だ。

 

「狭間君、あの人って」

 

「やっぱ凄いなリー先輩」

 

「知ってるのかお前」

 

「むしろ一期上の先輩をなんで知らないの?」

 

 学生時代、アカデミー校舎からリーさんが頑張る(暑苦しい)姿を何度か目撃したんだけど(あとガイさんとの青春語り)。

 

「フーーー」

 

 息をつくリーさんに同じ班員のネジさんが問いただす。

 

「お前約束が違うじゃないか。

 下手に注目されて警戒されたくないと言ったのはお前だぞ」

 

 だからこそわざと頬を打たれて尻もちついたのか。周囲を油断させるために。

 だがそんな計算は熱き想いの前にはあっさりと放棄され投げ捨てられてしまう。

 

「・・・・・・だって」

 

「!」

 

 頬をポッと赤らめたリーさんは(テンテンさんは呆れて首を振り、ネジさんは冷や汗を掻き出した)、ガッツと気合を入れると、まっすぐにサクラへと歩み寄る。

 

「あのー、ボクの名前はロック・リー。

 サクラさんというんですね」

 

「?」

 

 サスケが呼んだからね、わかるよね。

 そうして彼ロック・リーは、

 

「ボクとお付き合いしましょう!!

 死ぬまでアナタを守りますから!!」

 

 中忍選抜試験開始前、衆人環視の真っ只中で愛の告白をサクラにし、

 

「ぜったい・・・・・・イヤ・・・・・・あんた濃ゆい」

 

 あっさりと振られた。

 リーさんは良い人だが初対面でこの行動で、サクラはサスケに惚れてるから仕方ないよなあ。

 

「いきなりの告白、スゲーってばよ」

 

「東の海には【恋はいつでもハリケーン】って言葉もあるくらいだしねえ」

 

「どこだその海」

 

 リーさんの見事な告白劇に俺達はただただ呆気に取られた。

 いや漫画で見た時も衝撃的だったけど実際目撃するとより凄いな。

 そして東の海はワンピース世界です。

 

「おいそこのお前ら」

 

 リーさんがガクリと落ち込みだすと、今度はネジさんが絡んできた。

 

「名乗れ」

 

「人に名を聞く時は自分から名乗るもんだぜ」

 

「千手狭間です」

 

「名乗っちゃったよコイツさあもう」

 

 いや我愛羅の時とは違ってはっきりわかるくらい俺も見てきたからつい。

 

「お前らルーキーだな・・・・・・。

 歳いくつだ?」

 

「答える義務は「一期下なんで十二歳です」ないけど言っちゃったよコイツ」

 

 ごめんつい。

 クール感を出したいサスケの行動を俺が台無しにしてしまったすいません。

 

「オレってばまたノーマークだってばよ」

 

「今だけだから気にすんなって」

 

 ナルトが周囲から落ちこぼれのドベ認識なのはこの中忍試験限り。

 これで落ち込むのももう終わりだろう。

 

「さあ!サスケ君狭間君ナルト、行くわよ!!」

 

 サクラはサスケの言葉により元気になり、リーさんの告白は瞬時に切り替え、サスケとナルトの手を引きながら廊下を進む。

 そんな俺達をリーさんはずっと見つめていた。

 

 

「目つきの悪い君と黒長髪の君、ちょっと待ってくれ!」

 

「!」

 

 廊下から階段下の開けた場所に移動したところで、わざわざ追いかけてきたリーさんが声をかけてきた。

 

「!!」

 

「げっ!!」

 

「何だ?」

 

「え、俺も」

 

 原作ではサスケだけだったが俺にも用があるらしい。となれば次のセリフは、

 

「今ここで、僕と勝負しませんか?」

 

 あのロック・リーに勝負を挑まれる。

 それは、少し、

 

「滾るね」

 

 戦ってみたかった相手の申し出に俺は胸が熱くなるように感じた。

 





 補足・説明。

 今話は中忍試験参加からリーとの遭遇までです。
 サクラの習得ぶりに狭間は凹んでました。
 そして狭間とサスケですが、
 割と銀魂の近藤さんと土方さんみたいなノリになります。
 天然ボケとツッコミですね。
 
 ナルトの評価。
 ガチで今だけですよね。
 だがその成長ぶりがサスケを焦らせた一因でもありますが。
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