百式観音を背負いて。   作:ルール

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 みたらしアンコさんの未来の姿が酷いって。  
 やはり呪印がカロリー消費をしていたんだろうか?大蛇丸様、もっかいお願いします。ガブッとやってナイスバディリターン希望。
 


原作5巻④ 原作6巻① 中忍選抜第二の試験

 

 第二試験会場、第44演習場。

 別名【死の森】。

 フェンスで囲まれたその森の全体はまるで見渡せず、奥がどうなっているのかまるでわからない。

 説明を黙って聞く、下忍になってからたびたびナルトにそう注意してきたせいか、特にトラブルもなく同意書を試験官から配られた。

 試験中に死んでも自己責任、そう書かれた同意書を配られても今更怖気づく班はいない。

 試験内容は危険地帯でのなんでもアリの巻物争奪戦。26チームを半分にし、それぞれ13チームに天の書か地の書のどららかを渡す。

 試験の合格条件は天地両方の書を持って円状に配置されたゲートから直進約十キロ先にある中央塔にチーム全員で来ること。

 半分以下にしてやる。

 さっきの発言はそのままの形で果たされそうである。合格条件の時点で半数になることは確定、しかし試験内容的により多くのチームが脱落する可能性は高いのだから。

 さらに期限も設けられていて、120時間ちょうど5日間となる。

 食事は自給自足、一応兵糧丸は持ってきているが非常食扱いが妥当だろう。

 続いて失格条件。

 時間以内に天地の巻物を塔まで持ってこれなかったチーム。

 班員を失うか再起不能者を出したチーム。

 最後にルールとして、途中のギブアップは一切出来ずに5日間は森の中にいなければいけない。

 もう一つが巻物の中身は塔の中に辿り着くまで見てはいけないこと。

 任務で超極秘文書を扱うことも出てくる中忍。そういった文書を興味あるからと見てよいわけなどないのだ。

 試験官であるみたらしアンコさんから死ぬな!というアドバイスを貰い、暗幕の下ろされた小屋で同意書と引き換えに巻物を受け取る。

 さてここからが大変だ。

 HUNTER×HUNTERのハンター試験、ナンバープレート争奪戦と大差のない危険な試験(割と全部これくらい危険な試験だった気もするが)。

 ヒソカとイルミは居ないが大蛇丸と我愛羅は居る閉鎖された環境。

 気を引き締めて臨まねばならない。

 44あるゲートから決められたゲートに移動。

 そして全班がゲートへ着いたら開始だ。

 

 

「試験開始か。

 狭間、千手一族らしい策はないか?」

 

 中央塔へと歩きだしたところでサスケがそう話を切り出した。巻物争奪戦、とれる戦略は山程ある。

 

「千手ハラスメント本気で止めて。というか二代目様は千手一族の異端でスタンダードじゃないからね?

 とりあえずナルトに多重影分身してもらって分身体に情報収集させよう」

 

 消されたら記憶フィードバックするから出してばら撒くだけでOK。受験者だけじゃなく獣とかの情報も得られるだろう。

 

「消された影分身から情報は得られるけど、人の心とか無いのかってばよ」

 

 影分身体って本体と喧嘩できるくらい自我があるからね。いやそれでも掴み合いの喧嘩するのはナルトくらいのものだが。

 

「影分身はそもそもその為の術だから」

 

 チャクラ消費は激しいが他の分身術と違って消えたらそこまでで得た記憶を本体へと送れるという便利過ぎる機能がある。

 

「なら自分でやれってばよ。多重影分身の術はスゲー疲れるんだってばよ」

 

 それもそうだし、他の班を撹乱するために全員影分身して複数の第七班を作り出してバラけるのも良いかもしれない。

 まあ、ダントツで数を出せるナルトが変化の術と併用してやってくれたら楽なのだが。

 

「基本的に手段選ばないわよね狭間君」

 

 あと思いつく手段は知り合いの同期メンバーを探してから合流して協力し合うとかだ。でもキバ達なんかは原作通りだったら下手したらもうクリアできそうなんだよな。

 でも大蛇丸一派からサスケが狙われてる以上(原作知識)は巻き込みたくないしなあ。

 

《うわああああ!!》

 

「今の人の悲鳴よね?」

 

「人の声真似して獲物を誘い込む獣の類かもしれない」

 

「どんな魔獣だ、いるかそんなもん」

 

 HUNTER×HUNTER世界にも某火薬電気エンジンが禁止された異世界にも普通にいるんだって。

 

「なんか緊張してきたわね」

 

「緊張したら尿意が。

 オレってばちょっとションベン」

 

 その場でゴソゴソとしだしたナルトをサクラが拳骨。レディの前で何をさらそうとしてると怒るが、サスケならばOKだと内心で思ってる彼女は果たして本当にレディと言えるのだろうか?

 叱られたナルトはサクラの指示に従い草陰へと入っていったので、俺もその後に続く。

 

「狭間もか?」

 

「まあね」

 

 サスケの問いにはそう答えた。

 本当は連れションではなく原作でこれからどうなるか知っているからその対策のためだ。

 原作通りなら縛られて拘束されただけだが、危ないことにかわりはない。

 そういった目的で追っかけたら「ふぃーー」と満足げに用を足すナルトの背後に躙り寄る怪しいガスマスク男を発見。

 状況的に仕方ないが、傍から見たらコスチュームも相まって不審者丸出しな襲撃者に俺は痺れ薬付きの撒菱を何発かぶち込む。

 

「アン、ラッキー・・・・・・」

 

 背後からの奇襲をしようとしたところに背後から奇襲され、撒菱が命中した痛みと衝撃と痺れ薬の効果でバタリと倒れ伏す雨隠れの下忍。

 この山椒魚の半蔵リスペクトしたみたいなガスマスク付きの忍び装束姿の下忍が存在することから、まだペインは雨隠れの里を制圧してないようだ。

 

「わ、悪い、狭間」

 

「はいはい、いいから出したままこちらを向こうとしない」

 

 ズボンを上げずに振り向いたらその小さな尻尾に撒菱ぶち込むぞ。

 用を足すタイミングを狙われたナルト。

 こういったサバイバルな状況では、睡眠食事排泄時は襲撃者の狙い目になってしまうもの。

 だからできる限り警戒役がいた状態ですべきなんだが、一人異性であるサクラの時はどうしよう?まさか付き添うわけにはいかない。となればチャクラを消費するけど本人の影分身(ナルトに習ったのでサクラも使用可能、チャクラ消費が激しく多重の方は無理だが)にやってもらうべきか。

 ゴソゴソ。

 

「何をしてんだってばよ」

 

「あ、手はこれで拭いて」

 

 ションベンを済ませたナルトが近づいてきたので懐からウェットティッシュを取り出して渡す。

 サバイバル時に清潔やら除菌なんて気にしてもしょうがないが、できる範囲ではしたいものだ。

 清潔であることで病気にならずに済むのだから。

 

「んで何をしてるかってのは荷物漁って巻物を探してる。仲間の気配はしないから単独行動っぽいし、直接戦闘に自信あるならリーダーかもしれないしね」

 

 記憶にある限りだと雨隠れの下忍で幻術で嵌めてきた連中の直接攻撃担当がコイツ。他二人は感知タイプと幻術役だった筈。

 なら巻物を持ってる可能性は高い。

 おっ。

 

「あった」

 

「やったってばよ。囮作戦大成功!!」

 

「・・・・・・・・・そんな作戦いつ立てたっけ?」

 

 囮というか、釣餌?

 

「フッ、そういうことにしておいてくださいお願いします」

 

 まあ用を足してる最中に背後から襲われそうになり助けられたとは格好悪いし言えないか。

 

「まあこうして目当てのブツも手に入ったから問題はないしね・・・・・・・・・あっ」

 

「どうしたってば?あっ」

 

 雨隠れの下忍が所持していた巻物は原作と変わらずしっかりと、こちらが配られた巻物と同じ【天の書】であった。

 

「「かぶった」」

 

 まあ試験内容的にこんなこともあるか。

 俺達は襲撃してきた雨隠れの下忍から武器全てとブーツを奪いとり木に縛りつけてからその場を後にした。

 

「なんでブーツも取るってばよ?」

 

「サバイバルで靴の有無は大きいんだ。

 それに武器は予備があってもブーツまでは普通は持ち歩かない、替えの効かない装備だからね。

 殺しはしないがこれくらいはしないと再襲撃されそうだろ?」

 

 死の森と呼ばれる過酷な環境を素足で踏破は非常に厳しい。試験を諦めてゲート付近で過ごす可能性はある。

 雨隠れの忍は執念深いらしいのでこれくらいはして置くべきだ。

 痺れ薬で数日は動けないとしても諦めない可能性があるからだ。

 原作でも執拗に探していたらしいし。

 だから殺す方が手っ取り早いのだが、そこまですることにまだ俺自身抵抗があるんだ。

 

「ん、わかったってばよ」

 

 襲撃者を殺さない。

 ナルトもその甘い決断を支持してくれたようで俺はホッとした。

 取り上げたブーツは処分。

 武器類は使えそうなのは皆で分配。

 ダブった天の書は俺がこっそり所持しておこう。阻止はするつもりだが、サスケが持つ方は焼かれる可能性もある。

 諸々すませサスケ達の元へ戻る。

 

「・・・・・・というわけで見事にナルトの囮作戦が決まったわけでして」

 

「うんうん」

 

 約束通りに雨隠れの下忍の撃退をナルトの作戦通りだったと証拠を見せながら二人に説明した。

 

「「はいウソ」」

 

 しかしナルトの要望通りに囮作戦だったと告げたのだが、サスケとサクラは即座に見破った。

 俺の嘘が下手なのか、ナルトの態度があからさまだったのか、嘘を見破れるくらい付き合いが深くなったのかどれだろう。

 

「しかし襲撃者だがナルトを捕らえて巻物があれば良し、持って無かったら変化の術で成り代わってきた可能性もあるな」

 

 原作では変化が拙すぎたから発覚した変装。手裏剣のホルスターの位置を逆にするとか致命的なミスをしてたやつだ。

 

「そうなると一旦バラけたら本人か確認する必要とかありそうね」

 

 原作では拙い変装だから気づけたが普通は変化の術は見抜けないからね。

 俺はチャクラの質で本人かわかるから騙されはしないが。

 

「念の為に合言葉を決めておくか。

 いいか、合言葉が違った場合はどんな姿形でも敵とみなせ!」

 

 背後の地中から突き出た不自然な竹をチラ見しながらサスケは言う。

 節からが真っ直ぐ横に切られた竹が木々の間に一本だけ生えるなんてまずありえない。

 だからサスケは気付いたのだろう(俺はチャクラの反応からわかった)。

 

「それでどんな合言葉に?」

 

 と返しながら、人差し指を突き立てそこからチャクラで文字を描く。

 

【口頭の合言葉はフェイクで、話しながら右手人差し指を立てて数字を作るのはどうだろう?】

 

 ワンピースのアラバスタ編でもやった二段仕込みの確認法だ。

 人差し指の先からチャクラの形態変化。

 こんなことは同期メンバーしかやったことはない筈だ。

 俺の内緒話に全員が窺っている者が近くにいると察し表情が引き締められた。

 

「よく聞け、言うのは一度きりだ。

 忍歌『忍機』と問う。

 その答えはこうだ」

 

 大勢の敵の騒ぎは忍びよし。

 静かな方に隠れ家もなし。

 忍には時を知ることこそ大事なれ。

 敵のつかれと油断する時。

 

 こういった忍歌ってかなりあるんだよな。流石は忍中心の世界だ。

 

「・・・・・・・・・、もっとさ短いのにしねえ?

 山!川!とか。とんこつ!チャーシュー大盛り!とかさ」

 

「アンタバカね、私なんて即覚えよ」

 

「(俺も元の歌を知ってるから答えられるけど、即覚えは無理なんだが)」

 

 サクラのスペックって大概おかしいよな。

 

「(地中の気配が移動したか)」

 

「オイ、ホントこの合言葉で」

 

「巻物はオレが持つ」

 

 奪った方は俺が持てとサスケにアイコンタクトされ首を縦に振り了承。

 

「いてっ・・・・・・。なんだ?」

 

 来たか。

 不自然な風、おそらくは風遁が俺達へと襲いかかる。散らして合流時に混ざる腹づもりか。

 

 さあて、こっから、

 こっからが本番だ。

 桃地再不斬を超える作中最強格(最強というよりはしぶといとかのほうが相応しい気がするが、強い筈なのに原作でペインに敗北した自来也様の方が強く見える)の相手が来る。

 気合を、いや、死ぬ気で戦わなければいけないな。

 

 





 補足・説明。
 ボルト時代のアンコさんが酷いって(まだ言ってる)。
 今話は二次試験開始から雨隠れの朧君撃退、草隠れの忍に成りすました大蛇丸襲撃までです。
 ナルトのションベン時に襲いかかり成りすました朧君は狭間に撒菱を打ち込まれ、巻物を持っていたせいで装備ごと奪われました。
 サスケと戦って逃げ切る腕利き下忍ではありますが、奇襲しようとした時に奇襲されたのであっさりです。

 チャクラの形態変化。
 HUNTER×HUNTERでビスケがゴン達に見せていたオーラ操作です。
 まだサクラ以外はグニャグニャですが一応数字に見えるかな?くらいはサスケもナルトもできます。
 これは修行というより、カカシの待ち時間で身についた技術です。
 内緒の筆談に使えることが実証されたので今後三人とも気合を入れて鍛えそうです。

 不自然な竹筒。
 下には草隠れの忍に成りますました大蛇丸がいます。なお狭間はこの竹筒の上に葉っぱを置いて動くか試したかった模様、やりませんでしたが。

 次回大蛇丸戦。
 明日が土日で良かったと作者はホッとしています。本腰入れて書きたいシーンの一つなので。
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