百式観音を背負いて。 作:ルール
ナルト原作開始時が十二歳。
それて原作最後の決戦で、修行期間や移動やら込みで多く見積もっても十六歳程度だったのか。
過酷過ぎじゃないですかNARUTO(汗)
いやまあデルムリン島出発から九十日そこらで大魔王バーンを倒した勇者ダイよりマシですが。
原作主人公うずまきナルトによる忍者学校卒業試験不合格から封印の書盗難及び火影昏倒事件から数日がたった。
ナルトはイルカ先生によって無事に不合格から合格になり新たな下忍として忍者登録を済ませたようだ。
この時の写真を未来で七代目火影になったナルトがどんな気持ちで見るのか少しばかり気になるが、まあ定期的に写真更新くらいはするだろう。
怪我の絶えぬ忍者業。
この後の中忍試験で試験官を務める森乃イビキさんほどではないが顔や身体に生涯消えぬ傷がつくのはおおいにあり得ることなのだ。
ナルトが忍者登録書を作成提出し、後に大きな繋がりとなる三代目火影の孫である猿飛木の葉丸と縁を結んでるその期間。
俺はシカマル達猪鹿蝶と日向ヒナタさんの四人とナルトが九尾の人柱力であることを調べあげ、それを皆の胸の内にしまうと決めた。
ナルト本人に伝えても良いが、本人がどこまで知っているかはわからない以上こちらから教えることもない。ナルトが知っているならばナルトが伝えてくるまで黙っていようとしたのだ。
しかしそうなるだろうと推測はしていたが、ナルトが九尾の人柱力だと知っても一切忌避をせずに態度が変わらないシカマル達は立派だなと思った。
今はまだ忍者学校の同期程度の付き合い、それが戦友として肩を並べる日は遠くないだろう(ヒナタは恋人やら嫁になるかもしれないが)。
ただまあ、そんな凄い力が封印されてるのになんでナルトはドベなんだと全員首を傾げていた。
・・・・・・・・・前世のNARUTO原作考察で、父親や子供達(予定)と比較するとナルトはガチでセンスがない可能性が高いという意見があった。
チャクラ量とド根性こそ人外レベルだが、多重影分身の術を活用した修行法による経験値底上げしても、うちはサスケと同格(忍界最強)だったという見方もできるのだ。
仮に同じ多重影分身修行を天才であるうちはサスケや日向ネジが出来たらどこまで高みに到達できたのだろうか?
多重影分身の術は二代目火影扉間様が創り出したが、初代火影柱間様とうちはマダラがこの修行法を実行しなかったのは救いなのかもしれない。
そんなこんなを終えて忍者学校。
卒業試験合格者だけの説明会のために新たな下忍達は教室に集まっていた(大半はこの後に学校に戻されるが)。そこにイルカ先生から譲られた額当て(ゴーグル書くのが面倒だから思いついたネタらしい)を装着して嬉しそうに笑うナルトの姿があった。
その辛い人生が(傍から見たら両親が死去して4歳から一人暮らしの千手狭間も大差ないが)ようやく一つ報われたのだと見ているこちらが感動の涙を流しそうになる。
若干離れた位置からそんな風にナルトを眺めていると(横のシカマルはそんな俺にドン引きしていた)、この世界のヒロイン?である春野サクラがしゃーんなろーとナルトをどかしていた。
彼女のお目当ては忍者学校くノ一クラスで1、2を争う人気者(誰と争っていたんだろ?)、原作主人公のライバル・宿敵であったうちはサスケである。
彼女はナルトとサスケの間に座りスス・・・・・・と徐々にサスケ側に距離を寄せていく。
そんな恋する乙女の行動にムム〜と面白くないと思うナルト。この時の彼は春野サクラが気になる女の子だったからだろう。
サスケを気にするサクラ。
サクラを気にするナルト。
なんか冷や汗をかき出したサスケ。
ナルトを教室の端からじっと見つめるヒナタ。
まさに恋の鞘当てというやつだ(ワクワク)。
「お前はお前で横にいのが居ることに気づけよメンドクセー」
「どうもいのさん」
「狭間君が名前で呼んでくれた(ポッ)」
「うちは君はあちらですよ」
原作中忍試験編で彼女はサクラとサスケを巡って熾烈な戦いを繰り広げたんだよなあ懐かしい。
「「なんで?」」
?
原作ではまだこの時は登場してなかった山中いのさん。彼女もまたサスケの席の後ろにいる女子二人のように彼の側に近寄りたいのでは?
「あっ」
そう零したのはお菓子を摘んでいた秋道チョウジ。ヤバい衝撃シーンを見逃したかと慌てて振り向けばそこには熱く唇を合わせるうずまきナルトとうちはサスケがいた。
連載3話にして主人公がファーストキッス(しかも相手が男)する忍者漫画はNARUTOだけ。
ナルトはサクラ(気になる娘)がサスケ(当時一番嫌いなヤツ)に夢中なことに腹を立て、机の上に座りガンたれして至近距離で睨み合っていたところ、前の席の少年がドンとぶつかってしまったのだ。
「メンドクセー」
「うわぁーサクラかわいそ」
「レモンの味とかしたかな?」
「(バタリッ)」
サクラが核爆発的衝撃を受ける中で猪鹿蝶はそれぞれコメントをし、ヒナタはあまりの精神的ショックに机に突っ伏した。
「ナルト君とサスケ君の口から涎の橋が」
「どれだけガン観してたの君?」
この距離でそんな一瞬のワンシーンをよく見れたな。
もしや白眼を使用していたのか?一族固有瞳術使って想い人を見つめる内気少女、愛が重いぜ。
その後ナルトは怒り狂うサクラにフルボッコにされ(彼女の体術成績はよろしくない筈だが)イルカ先生が到着するまでプスプスと崩れ落ちていた。
「今日から君達はめでたく一人前の忍者になったわけだが、しかしまだまだ新米の下忍」
イルカ先生の説明が始まる。
そう重要なのはここからだ。
今後は下忍達は三人一組の班を作り、各班ごとに担当上忍の指導のもと任務をこなしていくことになる。
しかしこの世界には原作には存在しない自分という異物が存在する。
原作の班員の誰かと入れ替わるのか、原作では登場しなかった下忍と新たな班を作るのか、それとも別の形になるのか。
ナルトと同期だと知った時からずっと気になっていたことなのだ。
「班は力のバランスが均等になるようこっちで決めた」
あ、それならナルト達とは無理か。
サスケは忍者学校2番手、サクラはくノ一クラス座学トップ、ナルトはドベだったのだから。
・・・・・・・・・?
よく見たら今期の卒業生は28人居るような。
「ちなみに7班は特例とし四人一組だ。
春野サクラ、
うずまきナルト「ヤッター!!」「ガク」
うちはサスケ「しゃーんなろー!!」「ガク」
そして、千手狭間「へぇ」」
あ、こうなるのか。
ナルト達7班は強敵と戦う機会に恵まれてるからありがたいな。
イルカ先生の読み上げに極端な反応を繰り返すナルトとサクラ。我関せずな態度のサスケだが俺の名がでた時にニヤリと笑っていた、なんでだ?
「イルカ先生!!よりによって優秀なこのオレがなんでコイツと同じ班なんだってばよ!!」
しかしせっかく気になる娘と同じ班になれたのに嫌いな男子もいることにナルトは抗議をしだした(俺は眼中にないようだ)。
「サスケは今期二番目の成績。
ナルト、お前はドベ。
いいか!班の力を均等にすると自然とこうなるんだよ」
表向きの理由はそうなんだろうが、うちは一族の生き残りと九尾の人柱力を縁と実力のあるはたけカカシ上忍に指導させる為の割り振りではないのだろうか?
「それなら!なんでソイツも一緒なんだってばよ!」
今度は俺を指さしながら叫ぶナルト。
「・・・・・・・・・成績一番手二番手と一緒にする必要があるくらいお前が圧倒的ドベなんだ」
「あ、はい」
悲痛な空気で告げるイルカ先生に流石のナルトも押し黙る。
多分本心ではなく上からの指示を誤魔化すためだろう。
「フン、せいぜいオレの足引っ張ってくれるなよ。
ドベ!」
ファーストチッスを奪われ対抗意識を剥き出しに絡まれたサスケは不快そうにナルトへ言い捨てた。
「二番目がいばんなよ」
「ああっ!?」
そこは気にしてたのかサスケよ。
「あーあ、狭間君とは別班か。残念」
「そこはうちは君じゃないのか?
それに猪鹿蝶は別班にしないでしょ」
「アイツラと同じ班か、メンドクさそうだな」
「お菓子いる?」
「ナルト君と同じ班、羨ましい」
なんか原作とは違いサスケに興味なさそうないのと、同情してるシカマルとチョウジ、羨んでいるヒナタに声をかけられて、上忍の先生を紹介する午後まで解散となった。
補足・説明。
今話はナルトと木の葉丸のエピソードを飛ばして班員分けのエピソードとなります。
まだ見ているだけのオリ主も、ようやく次回からナルト達と絡みだすことになります。
原作ではまだ未登場だったシカマル達を同じ教室にだすだけでけっこう面白いなと書いてて思いました。
特にナルトとサスケのキスシーン。
ヒナタが目撃してたらどうなっていたのやら。
当作品ではショックで倒れました(笑)
ちなみにサスケはけっこうオリ主を意識しています。境遇もナルトより近くて学校で勝ったことがないので。
キバとシノはだす余裕がありませんでした。嫌いではないのですがオリ主との付き合いがあまりない設定と流石に書くのが大変でして(キバの場合は赤丸も必要なんで)。
猪鹿蝶三人とヒナタはナルトの境遇を親から聞き、それを表に出さないと決めました。
掟ではありますし、ナルトを気遣ってのことです。
ナルトに才能があるかどうかは議論の余地がおおいにありますが、当作品はチャクラ量が怪物でセンスはないと設定しています。
六道仙人のアレコレは外付けですので、その段階で才能もプラスされる感じです。
無い才能を影分身修行で引き上げた、という方向性ですね。
最初は泥臭い努力系主人公なのに、結局は血統頼りかよと揶揄されていたナルトの議論が今となっては懐かしいです。