百式観音を背負いて。   作:ルール

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 名前だけ予定だったオリ主父のはっちゃけぶりに作者も驚いています。
 こうなったら忍界大戦で穢土転生するしかないですね。大蛇丸様なら絶対にやりませんがカブトさんならやらかす可能性が。




原作1巻⑤

 

 次の日。

 

 本日は晴天なり。

 こんな日はのんびり読書に限るなと演習場の片隅で用意した本を読み出す俺。

 別に修行やら手遊びでも良いのだがサバイバル演習で戦闘を行うのだから体力とチャクラは温存しておくべきだろう。

 ぽかぽか陽気のした、俺は木陰で読書に耽る。

 待ち合わせ予定時間は九時。

 カカシ先生以外は遅れることなく集結。

 しかしカカシ先生は来ていない。

 これは原作通りに演習が開始するのだとしたら最低あと二時間は待たねばならないだろう。

 ・・・・・・・・・インド人か東北人でも無ければ待てないくらいの遅刻(予定)ぶりだ。

 

「おい千手、お前まさかあの上忍が遅刻する前提で用意してやがったな」

 

「はら、減った」

 

「普通は本なんか持ち歩かないわよ」

 

 いやいやカカシ先生も持ち歩いているから。

 自分だけ備えやがってとジト目で三人が睨んでくる中、俺はひたすら読書に励んでいた。

 

 二時間と少し後。

 

「やーーー、諸君おはよう!」

 

「「おっそーーーい!!!」」

 

 十一時におはようは挨拶として正しいのだろうか?もうほぼ昼です。

 というか、十一時ちょいから開始なら朝食をとっていても胃が空っぽになる気がします。

 

「よし!十二時セットオーケー!!」

 

 サバイバル演習内容。

 課題はカカシ先生が持つ三つの鈴を昼までに奪い取ること。

 昼までにカカシ先生から鈴を奪えなかった者は昼食は抜き(弁当は先生が買ってきた【あったか弁当】)で、立てられた丸太に縛り付けた上にその前でカカシ先生が弁当を食べる。

 カカシ先生の隠された口元が見れるかもしれない数少ない好機なのではないだろうか?

 鈴は一人一つで良い。

 四人に対して三つだから必然的に一人は丸太行きになる(制限時間内に鈴が取れたらの話だが)。

 そして鈴がとれなかった者は任務失敗となり失格。仮に鈴が取れたとしても一人はアカデミーに戻されるというわけだ。

 

「手裏剣も使っていいぞ。

 オレを殺すつもりじゃないと取れないからな」

 

 挑発のようなその言葉。

 けれど上忍ならば当然の態度だろう。

 なにせ上忍とは里において一握りの存在。

 言わば幹部格の者達なのだから。

 

「じゃ始めるぞ!!

 よーい、スタート!!」

 

 開始の合図と共に散開。

 先ずは気配を消して様子見が忍者の基本。

 

「いざ尋常に、勝〜〜〜負!!

 しょーぶったらしょーぶ!!」

 

 基本なんだよ〜〜ナルト。

 

 

 ナルトとカカシ先生の戦闘(?)開始。

 ナルトはイチャイチャパラダイス中巻を読むカカシ先生にあっさりとあしらわれている。

 この試験の意図は原作知識から知っている。  

 ならばカンニングにより正答に沿った行動をするのが合理的だ。

 だが、

 果たしてそんなことをしてカカシ先生に部下として認められるのだろうか?

 そういった打算的な思考は如何に取り繕おうと表に出てしまうもの。それはカカシ先生を不快にさせるだけだ。

 またなんと言って三人を説得する?

 一人が脱落する状況、協力をすんなりのんだりはしないだろう。

 

(でもまあやるだけやるか)

 

 サスケとサクラが潜んでる位置は把握している。近いサスケの方から行こう。

 

(取引ネタは俺が鈴を辞退する、が妥当。

 それならば受け入れる可能性は高い)

 

 ナルトがカカシ先生の千年殺しをくらい川まで吹き飛ぶ姿を確認し、俺は動きだした。

 

 

「てなわけでさ、うちは君。

 俺と組まない?」

 

 ナルトがトラップでびよんびよんしている中、うちはサスケに交渉を持ちかけた。

 

「お前となら異論はねえ。

 だが、あのカカシってのはそこまでしなきゃ鈴すら奪えない忍びなのか?」

 

 あら意外とすんなり。

 チームワークを見定める試験であることは伏せて、純粋に実力が足りないから組もうと誘ったら思いの外あっさりと頷かれた。

 

「うちは君なら読書をさせないくらいはできるだろうけど、あの人は欠片も本気じゃないから」

 

 写輪眼を使用してないカカシ先生は八門遁甲を使用してないガイ先生みたいなもんだからね。十分強いじゃねーかバカヤロー。

 

「なにせ木の葉の英雄である【白い牙】の息子で、四代目火影の元部下。

 あの世代の火影候補筆頭だから」

 

 火影候補ならば他にも何人かいるが(自来也や綱手など、ダンゾウは年齢考えろ)、世代間で分けるならその一角にカカシ先生は居る。上忍頭の奈良シカクさんもカカシ先生の上の世代で有り得そうだし。

 

「そこまでのヤツか」

 

「鈴の分配で揉めないよう個人でやろうって考えは理解できるけど、 

 そもそも鈴を取れなきゃ、取らぬ狸の皮算用だよ」

 

 分配で揉めるなら組まない。 

 しかしそれは個人で取れる実力がなければ無意味な前提だ。

 

「ちっ、つまりお前は最初から全員で組もうって腹か」

 

「プリントに書かれた試験内容見てそうしようと決めてたんだけど・・・・・・・・・」

 

「どっかのウスラトンカチが交渉する間もなく突っ込んだわけだ」

 

「まあね」

 

 アレが悪手だとは思わないけど。

 上忍相手に潜むなんて無駄。

 すぐさま襲いかかるのも有りだ。

 

「・・・・・・いいだろう組んでやる。だが本当にあの上忍がそこまでの実力者なのかは試したい」

 

 ようするに一当たりはしたいのね。

 

「当然俺も一度はカカシ先生とタイマンで戦うよ。格上から胸を借りれるせっかくの機会を逃したくはない」

 

 ひらひらと手を振りながらサスケに自分の意志を告げる。

 

「忍者に成れるかどうかの状況で腕試しかよ」

 

「ついでに俺の手の内や動きを把握すれば良いでしょ。うちは君だってうずまき君が多重影分身の術を使えるなんて知らなかったでしょ」

 

「フン、あの術が出来るならあのウスラトンカチも足止め役には使えるかもな」

 

「じゃあ、うちは君は春野さんを誘っといて。俺は縛られてるうずまき君を誘うから」

 

「・・・・・・あのウスラトンカチが受け入れるか?」

 

「君が誘うよりはマシでしょ」

 

「絡んでくるのはいつも向こうからだ」

 

 吐き捨てるようにそうサスケは言うが、ナルトを誘うことそのものには異論はないようだ。

 多重影分身の術を使える。

 その事実から足手まといから使えるヤツに考えを改めたのだろう。

 

「そんじゃ、合流タイミングはそっちに任せるよ」

 

「ああ」

 

 俺達はザッ!!と音を立てて別れるのであった。

 

 

 

「そんな感じで一人だと無理だから皆でやろうよ」

 

「・・・・・・交渉する前にさあ、降ろしてくんね?」

 

 プラーンプラーンと片足を縛られ逆さに吊るされてるナルトに交渉を開始した。

 

「うちは君ならいいトコまでいくだろうけど、カカシ先生が忍術使いだしたら勝ち目ないんだよねえ」

  

「聞けってばよ、オイ」

 

「春野さんも幻術をやられたみたいだし。時間もそろそろヤバいよね」

 

 遠くから感じる気配からサスケとカカシ先生は戦いだしたことがわかる。是非観戦したかったがもう猶予はないか。

 

「そんじゃ俺も一当たりしてくるから、その気があるなら合流してね」

 

「縄を解けえーー!!」

 

「あと軟膏を置いとくからきちんと塗っておきなよ。千年殺しなんてくらったんだ、肛門が裂けて痔になるかもしれない」

 

「軟膏より食いもんが欲しいってばよ」

 

「痔は一生もんだよ?」

 

「勝手に人を痔にすんなってば」

 

 苦無を投げてナルトを縛る縄を切断。

 

「なあ、狭間?」

 

「なに?」

 

 あの、はたけカカシと戦える。

 そうワクワクしながら向かおうとしたらナルトが縋るように話かけてきた。

 

「お前らは、お前とサスケはオレを認めてくれたから誘ったんだよな?」

 

 なんか痛々しいね。

 自分を認めてほしい。

 そんな心からの願いがこの時のナルトを突き動かしていたんだろう。

 

「・・・・・・・・・実力を示せば認められる。

 そういうことだよ」

 

 原作主人公。

 まだナルトをそうとしか見れない俺は自分の考えを述べれないままその場から離れた。

 

 

 

 

「時間も押してるのでやりましょう」

 

「君がタイマンを選ぶのは意外だね狭間君」

 

 場所は移り、俺はカカシ先生と相対する。

 

「アカデミーの図書館の蔵書を読み尽くした君なら試験を正しく理解していると思ってたんだけど?」

 

「仲間割れを誘発させられる状況下でチームワークを取れるか、という試験ですよね?」

 

「わかってんじゃない」

 

 期待外れだと言わんばかりの反応は俺の返答で変わりだす。

 

「ただ、チームワークを見る為の試験だと伝えて上辺だけ組んでも仕方ないでしょう?お互いの手の内だって知りませんしね」

 

 本心から協力しあうには、協力しないと勝てない、という共通認識が必要だった。

 

「なるほどね」

 

「ま、そんな建前はいいとして」

 

 スゥと息を吸い、体内にエネルギーを貯めるイメージから細胞の一つ一つから少しずつパワーを集めどんどんどんどん増えていく、

 そして蓄えたその力を一気に、外へ!!

 四大行が一つ【練】。

 

「!?」

 

 通常以上にオーラを生み出す技術をチャクラで応用して発動する。

 

「敗色濃い難敵に全霊を以て臨みたいんですよ」

 

 転生してからこれまでの人生。

 知る限りのあらゆる修行はこなしてきたが、できなかったことがある。

 それは強者と戦うこと。

 アカデミーの同期達との組手も得る物はあったが、念能力の応用でチャクラコントロールができる俺には物足りないものだった。

 

「この歳でチャクラを纏うか、天才だね」

 

「貴方だって俺くらいの年齢でできていたでしょうっ!!」

 

 確かその歳くらいにはもう千鳥を創り出していたよなこの人。

 

「忍術で纏うのとチャクラコントロールで纏うのは別物だけどね!!」

 

 俺は【練】を発動した状態のままカカシ先生へと拳を突き出した。

 

「(まともにくらったら不味い)」

 

「(当たらない、あのマイト・ガイと対決を繰り広げてきたのだから当然か)」

 

 カカシ先生はサスケとの戦いのようにガードをせずにひたすら回避する。

 千鳥のように雷遁を纏っているわけではないので触れても感電したりはしない。

 しかしチャクラで強化された身体能力からの一撃は十二歳の子供とは思えない威力を誇る。

 

「たく、それだけチャクラを操れるなら普通に忍術使いなさいよ」

 

「正直言いますと、相性で威力が増減する五行遁って無駄だと思ってるんで」

 

 五行遁は同威力であれば相性が良いほうが勝つ。打ち消すだけなら多少威力が弱くとも可能。  

 つまり五行遁忍術を全て使える者ならば後出しジャンケンで必ず勝てるのだ。

 本来ならそんなことはできない。

 自分に合った属性など二つか多くとも三つだ。

 しかし三代目火影とコピー忍者カカシは別である。全種の手札を握る彼らは忍術の打ち合いで負けることはありえない。

 

「相性関係ないチャクラを直接ぶつけた方が合理的でしょう!!」

 

「普通はそんなチャクラコントロールができないんだけどねえ!!」

 

 螺旋丸からわかるように、印を組まない忍術の難易度は極めて高いのである。

 

「全力で戦いましょう、カカシ先生!!」

 

「君はガイの班の方が良かったよ」

 

 げんなりとするカカシ先生だが俺は構わずに襲いかかるのであった。

 

 





 補足・説明。

 今話はサバイバル演習待機からの開始してそれぞれぶつかるまでです。
  
 プリントには九時集合と書かれていましたが、カカシ先生到着は十一時過ぎです。  
 狭間はきっちり朝食をとって、暇つぶし用の本も用意してました。
 長時間待てるのはインド人か東北人、の発言は前川つかさ先生のビンボー生活マニュアルからのネタです。

 演習ですがナルト、サクラ、サスケサイドは基本的に原作のままです。
 試験内容を知る狭間は最初から協力を提案して、狭間を認めていたサスケはあっさり了承しました。
 それはそれとして戦いたいからカカシとタイマンします。
 現段階では【練】の状態で戦っていますが、カカシからは八門遁甲を自力で覚えたのかと勘違いされてたりします。

 次の話でサバイバル演習は終わらせたいです。
 
 当作品はスマホで打っているので字数が多いと大変なので、だいたい3、4千字で一話を切りたいと思っています。
 
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