造の魔法使い   作:星のニースケ

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この物語ではほとんど矛盾がないようにするので、おかしくね?と思っても後から理由が説明されたりするので、気にせずに見てくださると助かります。


第13話 驚愕の歩田

 ヤァ皆んな、俺だ、歩田だ。つい先程、何時間にわたって栞に弄ばれた。周りから見ればスカートを履いている男が、ただひたすらに空に向かってぴょんぴょんと飛び跳ねているのだから、通報されてもおかしくなかっただろう。そして、午後の5時くらいになったら、栞が「はーい、タイムアップ」と言って空の彼方から降りてきた。

 俺は栞が目の前に降りてきたものだから、降りた瞬間に捕まえようと全力で飛びかかったが、踊るようにひらりとかわさせた。しかも、俺は全力で飛びかかったから、勢いのあまり盛大に転んでしまった。俺っていうやつは本当に恥の多い人生を送っている。それで栞に大声で笑われ、その後に「明日の新聞、楽しみにしててね」と言われた。栞が立ち去った後に残ったのは、俺のひどい絶望と疲れだけだった。

 土の地面に足をつき疲れとともに倒れる。今に全く関係ないが今気づいたことがある。どうやらこの家は森の中にあるようだ。エシュが外国の人と言っていたから、ここは俺が住んでいた国ではない。そもそも俺はまだ自分のいる国の名前すらわかっていないのだ。なぜ今まで聞いていなかったのか、自分に対して疑問をいだく。

 そのまま、地面に倒れたままでいたら少しずつ足跡が近づいてきた。俺はその足跡の方に頭の向ける。どうやら足跡の主はメリーらしい。

 

メリー「どうしたの?地面に倒れて。」

 

歩田「栞といろいろあって。」

 

メリー「へー、栞。・・・って!なんで私の服を着てるの!!?」

 

 メリーは非常に驚いた顔をする。うん、当たり前だ。

 

歩田「メリーさんが洗濯した服、あれ、俺の最後の一着だったんで

す。」

 

 そうだ、そもそもメリーさんが洗濯しなければ、俺はこんな格好をせずにすんだのだ。メリーさんに俺はキレしようとしだけど、あまりに理不尽すぎるのでやめておいた。

 

メリー「え!?そうだったの!?ごめんね?」

 

歩田「別にいいですよ」

 

メリー「最後の一着だったってことは、異界に来る時に着てた服しかないってことだょね?」

 

歩田「そうです。だからこっちにきてから一度も服を変えてません。」

 

メリー「かわいそうだね。私が服を作ろうか?」

 

歩田「い、いいんですか!?」

 

メリー「勿論だとも」

 

歩田「ありがとうございます!」

 

 この人は優しさの塊なのか!?ここにずっといたいなぁ。でも1週間が経ったらあの館に戻らなきゃいけないのなぁ。そう言えばエシュって大丈夫なのかな?死んでたりして・・・それはないか!

 

メリー「もう家の中に入ろう。」

 

歩田「はい!」

 

 めりーさんにそう促され、俺たちは家の中に入る。

 

メリー「栞となんかあったていうのは、栞が新聞を渡しにきた時に歩田その服装だったからなんかあったの?」

 

歩田「そうです。新聞に載せるのか、とかいたら、もちろんと帰ってきたので追いかけていました。(かけてはいないけど)」

 

メリー「それで、追いつけたの?」

 

歩田「いいえ、飛ばれたのでどうしようもありませんでした。」

 

メリー「あちゃー、新聞に載せられるのは確定なのか。あいつは新聞の内容を脚色しがちだから、これから街に出るときは冷ややかな目で街の人から見られるかもね。」

 

歩田「怖いこと言わないでくださいよ。ていうかあの人、吸血鬼だった・・・ん?」

 

 あいつ吸血鬼なのに晴れた日の昼に空を飛んでいなかったか?吸血鬼って日光に当たると燃えてしまうんじゃ?

 

メリー「どうしたの?」

 

歩田「あの人吸血鬼なのに日光にあたっても燃えていなかったなぁ、って思ったんです。吸血鬼が日光にあたれば死ぬって朝だったんですか?」

 

メリー「嘘じゃないよ。でもあの人は吸血鬼の進化形態みたいなんもだから、日光が効かないんだ。」

 

歩田「吸血鬼の進化形態?」

 

 なんと、休暇付きには進化形態があったのか!?俺が厨二病の時に吸血鬼とかのモンスターのことを調べまくっていたが、そんな情報は耳にしたことがなかった。

 

メリー「あぁ、日光で死ぬ吸血鬼とかは魔界神が生成したものじゃなくて、造られた吸血鬼のモデルになったものが君の知っている吸血鬼さ。」

 

歩田「そ、そうなんですか。完全に理解しました。」

 

 俺の脳みそはとても貧相なものだから、これだけの内容でも頭に言葉の渋滞ができてしまうのだ。「完全に理解した」だなんて虚勢を張ってしまったけれども、内容は全くわかっていなかったのでもう一度聞きたかった。しかし、こんなことを言ってしまっているのだから、今さら聞き返したらダサさがレベルマックスになってしまう。まぁでもつまりは、日光に耐えられる吸血鬼と耐えられない吸血鬼がいるってことだ。

 

メリー「もう服も乾いていると思うし一旦着替えてちょうだい。」

 

歩田「え、でも洗濯干してませんよ?」 

 

メリー「洗濯を干す?現世ではそうゆうスタイルなのか。こっちだと乾燥も自動でやってくれるからもう乾いているよ。」

 

歩田「すげ〜」

 

 でも確かドラム式洗濯機って自動で乾燥もしてくれるんじゃなかったっけ?俺の家は貧乏だったから最新の洗濯機とかはよくわからない。かろうじてスマホは持ってはいたものの、そうゆうものを全く調べずに、ゲームをしたりYouTub○を見たりしていたから、高校生としては知識量が乏しいものとなっている。

 俺は脱衣所に向かい洗濯機を開ける。そこから俺の洗濯物だけを取り出す。うむ、確かにもう乾いている。俺はささっと着替え脱衣所から出た。

 




前回から少し時間が巻き戻っていますけど気にしないでください。
後400UAありがとうございます。まだ全然ストーリーは終わらない予定ですので、これからもよろしくお願いします。
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