造の魔法使い   作:星のニースケ

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いつのまにか日常回ばかりで魔法が全く出てこなくなっていた。本当なら日常回の中に魔法を入れる予定だったに・・・


第19話 羞恥の歩田スリー

 心さんと別れ再び俺は廊下を走る。さっきのことも踏まえて俺は少しゆっくりと走った。そしてもうそろ3回を走り終える。この館は一周が200メートルあるんじゃないかと思うほどに長い。実際はそんなでもないと思うが、俺からすれば一周とはいえど長距離走みたいなもんだ。

 そのためゆっくり走ったとしてもこの時点でもうバテバテだ。

 今、2階に降りている最中だが階段なんて無くなってしまえと思う。疲れているのに一段一段踏み外さないように慎重に降りなければいけないのだ。もうちょい降りるのが楽な設計にしてほしかったところだ。

 俺は2階まで辿り着いた。そこで気づく。まだ廊下であった人は心さんしかいない。これは奇跡なのか、それとも9時くらいに廊下を歩く人が少ないだけなのか、それは全くわからないのだが。

 俺としてはこのまま心さん1人だけの方がいいのだg

 

歩田「はぁぁぁ?」

 

 俺がそう思った瞬間、誰かが狙い澄ましたかのように人が現れた。本当ならば!もつけたかったところだが、今疲れているのでそんな元気に喋ることはできなかった。

 

???「あっ、本当にいたんだぁ」

 

???「うわっ、まじでやってんじゃん。キモすぎでしょ」

 

 こいつらの名前は・・・なんていうんだっけ?自己紹介の時に確かに名乗っていたけど、俺が40人分の名前なんて記憶できるはずがないだろう?確かメイドっていうことは覚えているんだが。

 

???「本当にあれもやるの?」

 

歩田「はぁ?あれ?何のことですか?」

 

???「え?会った人に土下座するとかいうやつ」

 

歩田「・・・誰から聞いたんですか?」

 

???「そりゃあエシュトーニヒャ様ですよ」

 

歩田「へー」

 

 エシュトーニヒャ様か、珍しい呼び方だな。しかも様付だし。従者関係だからかな?俺はさっききもいとか言われてたけど。

 

???「いや、へーじゃなくてうちらにもやりなさいよ!」

 

歩田「名前を知らない人にやる柄はありませんよ」

 

???「はぁぁぁ!?名前知らないですって!?あの時私たちちゃんと名前と能力言ってたじゃない!」

 

歩田「いやぁ、あの時確かに言ってもらったんですけど・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

???「・・・」

 

???「・・・」

 

歩田「・・・」

 

歩??「・・・」

 

???「いや、何よ?」

 

歩田「ちょっと言いにくくて」

 

???「言え」

 

歩田「ハイ。忘れちゃって。てへぺろっ!」

 

???「さいっってい!あとてへぺろってなんだよ。きもいよ」

 

裳世「まぁまぁ、女召ちゃん。人は誰だって忘れることがあるのよ。すみませんねぇ歩田ちゃん、女召ちゃんはちゃと毒づくタイプの子なので。改めていうけれども、私は望月裳世(もちづきもよ)。雷を操る程度の能力よ。覚えてくださると嬉しいわ。」

 

歩田「二度と忘れない思うので大丈夫です」

 

女召「『思う』て何だよ?また忘れるかもしれないのか?」

 

歩田「いや、多分大丈夫」

 

女召「『多分』?」

 

歩田「いえ!絶対忘れません!忘れたら自害します」

 

裳女「いや、そこまでじゃなくてもいいんだけど」

 

 まぁ、冗談のつもりで自害すると言ったのだが・・・

(良い子のみんなは冗談でも自害する、自殺するなんて言わないでね!)

 

裳世「ほらっ、女召ちゃんも自己紹介して。じゃないと彼の土下座が見れないわよ?」

 

女召「土下座が見たいわけではないんだけど・・・まぁいいや、うちの名前は天遣女召(あまつかめめ)生物を召喚する程度の能力。ちゃんと覚えろよ?」

 

歩田「はい」

 

裳世「はい!ていうことで歩田ちゃんは私たちの名前を知ったわけだから、『土下座』できるわよね?」

 

歩田「え?まぁはい」

 

裳世「早く早く〜、私たちは急がなきゃいけないのよ」

 

 そこまで土下座を求める人がこの世にいるのかと内心疑問に思いつつ床に跪き、土下座の体制を取る。はぁ、本当に何でこんなことする羽目になったのだろうか。

 

歩田「すみませんでした!」

 

裳世「ふふっ面白い人ね」

 

女召「『惨め』な人の間違いだよ」

 

歩田「あ?

 

女召「何か?」

 

歩田「・・・何でも」

 

 俺の今現在の強さなんて俺が一番知っているのだから喧嘩なんてふっかけないでおいた。「次あったら覚えとけ〜!!」と心の中で言う。

 それからも俺は走り続け何とか3人だけに見られる程度で済んだ。多分みんな自分の部屋にいたんだろう。それかトレーニングをしているかのどちらかだと思う。

 そして俺は遊び部屋に戻ろうと、遊び部屋の扉に手をかけようとしたとき、あの3人の話し声が聞こえてきた。

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