ヤァ、オデダ。ポッターダ。さっき、心さんにキモいことを言い続けていたら、股間を蹴られて天井に思いっきり当たり、体がグチャクヂャになって死んだはずだった。
しかし、この俺の脳内回想?で思っていることを見ている人たちがいると言うことは俺はまだ生きていると言うことだ。エシュの話だと心臓とかが一瞬で破壊されたら死ぬはずなのだが、どうやら俺は死んでいないらしい。エシュの言っていることが間違っている・・・と言うことは多分ない。こんなことを適当に言っても意味がないからだ。
・・・て言うか回想長くね?
〜少し時流れて〜
歩田「ん?」
目が覚めた。少し明るすぎるような光が目に飛び込んでくる。白色の天井が見えているから、「実は死んでいてここは天界」なんてことはなさそうで安心した。
あれは周りを見回す。分かったことは、隣はシーツで限られていて自分がベットの上にいると言うことだ。まぁ、確定で病院だろうな。そして、どうやら俺の体も無事らしい。ないはずの上半身も元どうりになっている。本当になぜ生きているのかは分からないが、とにかく生きていることに感謝だな。
スタスタ
誰かの足跡が近づいてくる。その足音の方に目を向けると白衣姿の美しい女性がいた。
歩田「え?可愛い」
おっと、思わず声に出してしまった。しかし、だけでもこの人を見ればそう思うに違いない。顔がものすごく俺のタイプということもあるかもしれないが、とにかく可愛い。
???「えっと、起きての最初の言葉は『かわいい』と。とりあえずこんにちは」
歩田「えっ、あぁはい。こんにちは」
???「体に痛いところは?」
歩田「ないです」
???「ここにくるまでの記憶が曖昧ということは?」
歩田「はっきりと覚えています」
???「そうですか。なら後2日ほどここで安静にしていたら退院となります」
歩田「え?はい」
???「それては、失礼します」
歩田「え?ちょっと待ってください」
何でこんなに病院っぽい会話しかしなかったのか疑問に思い、思わず呼び止めてしまった。
???「・・・何ですか?」
歩田「君の名は?」
華奈「何ですか?その聞き方。私の名前はこの名札の通り星付華奈よ。」
歩田「あぁ!貴方が!」
確か俺が初めに殺された時に言ってたような気がする。
華奈「私のこと、何か知ってるんですか?」
歩田「エシュトーニヒャっていうやつから聞きました。」
華奈「あら、国王様が?」
歩田「まぁ、はい」
華奈「そういえば貴方を運んできたのも国王様って言ってたわね。もしかして、あの新聞の通り国王様の彼氏なの?」
歩田「はぁ!?俺が!?あいつと!?な〜いないないないないない、ない!絶対にありません!」
華奈「じゃあやっぱりあの記事も捏造記事なのね」
歩田「はい勿論!そうじゃなきゃおかしいです!」
全く、正しい情報を知らせるのが新聞の役目だというのに、その情報を捻じ曲げてしまっては新聞の意味がないじゃないか!と俺は内心キレる。
華奈「それじゃあ私はこれで」
歩田「あっ、はい」
華奈さんはくるりと後ろを向いてここから出ていった。後2日ここにいなきゃいけないのかぁ。・・・よし、抜け出そう!
俺はベットから降りる。どうやらここは6人部屋のようだ。大体の人たちは寝ているが1人だけ何かを必死に書いている。何を書いているかは気になったけど初対面なので何もきかないでおいた。
ふと、病室内にある時計を見てみると13時時を指していた。大体3時間くらい気絶してたってわけだ(1日以上経っている可能性もあるけど)。俺は扉から出て正面から脱出するのではなく窓から脱出することにした。理由は単純、窓からの方が少しかっこいいような気がしたからだ。正面からもなかなかにスリルがあっていいと思うが、俺はチキンだからやめておくことにした。
カチッ ガラガラ〜
ここは2階らしいから降りるのは簡単だ。
歩田「よっと」
どたん!
歩田「いったぁぁ!」
まぁ、2階だからと言って痛みゼロということは全くない。何なら6メートルくらいあったから痛いのはしょうがないのだが・・・。
???「何をしているの?」
歩田「え?華奈さん?」
おかしい。さっき部屋を出たばかりだというのに、何故?
麗奈「違うわ。華奈は妹。私は姉の麗奈よ。で、何してるの?」
歩田「夜風を浴びようかと」
麗奈「まだ昼だけど?で、本当は?」
歩田「・・・もう治っているので抜け出そうかと」
麗奈「あのね!確かに完治しているけど今は安静にすべき時なのよ!」
歩田「す、すみません」
麗奈「ほら、だったら早く戻る」
麗奈さんは俺の手を引く。
歩田「だが断る!」
麗奈「なに?」
俺は麗奈さんの手を払い、走り出そうとする・・・
麗奈「遅い!」
どたん!
俺は走り出しが遅すぎて足をはらわれ転んでしまった。
麗奈「さぁ、さっさと戻る!」
歩田「くそ。」
俺はさっきよりも強めに麗奈さんに手を引かれる
俺は諦めて戻ることにする。なぁんていうとでも思ったかい?あいにく俺は素直じゃないんでね。
歩田「俺は勿論対抗するで?魔法で。熱くなれ!」
俺は手に炎を召喚する。俺はまだ未熟者だからそんなに熱いことはないだろう。
麗奈「熱っ!・・・このクソガキが!!!!!」
歩田「ヤバッ」
どうやら本気で怒らせてしまったらしい。殺気立っているのが俺でもわかる。とりあえずら俺は全力で逃げた。
麗奈「注射・『幼児に注射器は持たせられぬ』」
麗奈さんがそう唱えると鋭い針状の弾幕?がこちらに向かって15本ほど飛んでくる。
俺は避けようと努力したが、運動音痴の俺には避けることができずにほとんどの腹を体で受けてしまったが、手加減していたからか体を深く傷つけるなんてことはなく、すぐに傷跡が回復した。
この物語で登場人物の姿が説明されていないのは、これを読んでいる人たちに自由にその登場人物の姿を想像してもらうためなので、個人個人で自由に想像して楽しんでください!