造の魔法使い   作:星のニースケ

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第31話 解放の歩田

 11月7日0時、病院の面会時間もとっくに終わり、患者たちも眠りについて病院内が静かさでいっぱいになっている中、ある1人の少年はほぼ休みなしに説教されていた。

 出来事自体はかなり短かった。それなのに何故かこの説教は約24時間続いていたらしい。皆さんはできるだろうか?大体5分くらいの出来事から24時間の説教を生み出すことが。その5分の間にどんな悪いことをしていたって、この説教は理不尽なのではないのだろうか?その少年はこう思っていたらしい。

 

〜それから約30分後〜

 

歩田「やっと、・・・やっとおわったぁ」

 

 おじいちゃんのような声で少年はつぶやく。ずっと座っていたためか歩き方がぎこちない。ロボットみたいな感じだった。

 

歩田「ほんとになんであんな目に...俺も悪かったよ、でもあんなことをする必要はないじゃないか」

 

 手術?だけだったらまだよかった。しかし、その苦痛を味わった後にもう一度絶望させてきたのだ。おばあちゃんのやつの無限ループみたいなやつ、あれは流石に怖かった。リアルであんな体験するとは思ってもいなかっし、あれが華奈さんが作った薬の症状っていうのも驚いた。薬ってすごい。

 俺はまた厳格に侵されることを心配したがそんなことはもう流石にないらしく、無事に病院から出れた。そして、俺の恐怖症の中に病院恐怖症が追加された。

 

歩田「くっら、てか寒む。そういえばもう11月かぁ」

 

 日本でも全然冬は寒かったが異界の寒さは異常だ。11月も冬ではあるが、まだそこまで寒さが厳しいわけではない。しかし異界は11月の上旬なのにもう雪が降ってもおかしくないくらいに寒い。

 

歩田「はぁ、この寒い中歩いて帰るのか?...はぁぁぁぁ」

 

 かなり長めのため息をついてしまったがこれは仕方がないだろう。この前、焔紫さんにぶん投げられた時に若干ではあるが道が見えたので、帰ること自体はできる。しかし遠い。とてつもなく遠い。5キロくらいはあるんじゃないか?その程度?と思う人もいるかもしれないが、俺からしたら東京〜名古屋間くらいの距離があると思っている。

 

歩田「帰れるのは2時くらいか?いや、でもあの館結構高い山の上にあるからもっとかかるな」

 

 3時に帰ればいい方か、と思いながら少しだけ歩く速度を早める。お腕時計を見てみると12時40分を指している。

 

歩田「はぁぁぁぁぁぁ」

 

 俺はもっと長いため息が出た。すると同時に長時間寝なかったための眠気が襲った。俺はその眠気に対抗できるはずもなくそのまま寝てしまった。

あんなことになるとは知らずに....




今回で急遽追加しましたが、歩田はいついかなる時でも腕時計をつけています
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