造の魔法使い   作:星のニースケ

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第9話 暴走の歩田

エシュ「まずいな」

 

 体は歩田だが、精神と魂は狂気に乗っ取られているから、もはや歩田とはいえないのかもしれない。 

 彼は私をギロリと睨んだ。

 

歩田(狂)「オイオイ、挨拶モナシニ攻撃スルカ?気ヅクノガ遅カッタラ、オデ死ンデカモダゾ?」

 

 言葉がめちゃくちゃかたことだ。しかも、結構な時間一緒にいたのに『挨拶』と言っているあたりから、おそらく記憶もやられているのだろう。

 

エシュ「殺しはしない。ただ気絶させるだけだ。」

 

歩田「ア?気絶ツ?オデヲ気絶ツサセルノカ?ソリャムリダナ。」

 

エシュ「無理なことではない。すぐに終わらせるからな。」

 

 いくら暴走してるとはいえど、まだ魔法の扱いには慣れていないだろう。それに、風月が歩田を斬った時と同じようにすれば、痛みで気絶するはずだ。

 

歩田「オデヲ気絶ツサセルニハ、イタミヲアタエルトカト思ッテイルカモシレナイガ、ソンナンジャ気絶シナイゼ。」

 

エシュ「それはどうかな?光魔法 リッチペアー!」

 

 槍状の光がかれのも他にたくさん飛んでいく。

 

歩田「石魔法 鉄壁ノ防御!」

 

 歩田が呪文を唱えて前方に大きな鉄を張る。それにより光の槍を全て防いだ。

 

歩田「デハ、ツギハコッチカラダ!石魔法 音速ノ石ツブテ!」

 

 歩田がそう唱えると、10個くらいの石が現れこっちにとんでもない早さで向かってくる。

 もう終わりたかったから、魔法をまだ使い慣れていない相手に使うのは、大人がない技を使うことにした。

 

エシュ「光魔法 ウェンタノーナ」

 

 私の手のひらの少し前に魔法陣が出現し、そこからゴゴッッ!!だと言う爆音を立てて、光のレーザーを発射する。

 歩田の出していた石はそれとぶつかったら、即座に砕け散った。

 

歩田「ッ!石魔法 鉄壁ノ防御!」

 

 彼が慌てて呪文を唱えるが、私の魔法に耐えられるはずもなく、すぐに壊れた。

 

歩田「マズイ!ウワァァァ!!!!」

 

 歩田は私の魔法と直撃すr...

 

エシュ「あっ!」

 

 待って?歩田鉄砕ける魔法とぶつかった?しかも全身でくらってたよね?.....マズイ!!!!え?あいつわんちゃん死ぬよねこれ。ていうかほばかくで死んだよね?

 めちゃくちゃ焦っていると、私の魔法は壁を突き抜けや前飛んで行った。

 歩田は室内にいない。つまり外へと飛んで行ったのだ。もしかしたら体ごと粉々になっているかもしれない。

 大きな穴が空いているところから下を見下ろす。しかし、そこに歩田の姿はなかった。他のところにいる気配もない。多分粉々になったんだと思う。

 

エシュ「葬儀、いつにしよう。」

 

 内心諦め、葬儀のことを考えていると外から「ゴゴゴゴッ!!」と言う音がしたため、そちらの方を向くと大きな魔法陣と共に、黒色のレーザーが飛んできているのを見た。

 

エシュ「えっ?」

 

 そのレーザーはこの館の一階から3階に通るように斜めに発射されていた。気付いたのが少し遅くそのレーザーをうったのが、歩田だと気づく頃にはもう館の目の前にレーザーがあった。直後

 

ダァァン!!!!

 

 と言う音が鳴り、屋形が斜めに傾いた。

 

エシュ「えっ?やば...」

 

 館は山の上に建っている。そう『山の上』しかも結構高い山だ。館が山を転がるように落ちたら、民間にも被害が出る。

 それはさけまいと、穴から外へ出た。館は少しずつズリズリと言う音を立てて、滑り落ちようとしていた。

 

エシュ「させん!石魔法 ディアハッバァディスタチィ!」

 

 大きな壁が現れて館の崩壊を止める。多分これで少しは大丈夫だ。

 館は大丈夫になったところで、歩田の元へと向かう。

 

エシュ「確かここら辺から」

 

 魔法陣があった場所を探るが、そこには歩田の姿はなく民間人が騒いでいた。早く見つけるために、そこらへんにいる人に聞き込みをした。

 

エシュ「すみません。あの眼鏡をかけた、目が赤い青年を見かけませんでしたか?」

 

民間人「その人なら、空へと飛んで行きましたよ?」

 

エシュ「空?真上に飛んで行ったんですか?」

 

民間人「いいえ?あの山の天辺にある館の方よ。」

 

エシュ「...ありがとうございます。」

 

 なんだろう、すごく嫌な予感がする。

 不安を抱えながら館方へ向かうと、館の中から誰かが暴れているかのような騒音が鳴り響いていた。多分歩田だろう。

 館の中はすごくうるさかった。叫び声が絶え間なく響いている中、ドォォン!だの、ガァァン!だのという、歩田が暴れている音もあった。歩田の暴れている音のする方向に行ってみると、だれかとたたかっているようだった。

 

??「波動砲!」

 

ゴゴッ!

 

 私は目が少し悪いからよく見えないが、波動砲を使っているあたりからしておそらく、乃愛だろう。すごくいい試合をしているように思える。歩田も波動砲に負けじと見よう見まねで作ったであろう波動砲で応戦していた。

 しかし、なぜあの魔法を喰らって歩田は生きているのだ?あれだけの威力のものをモロに喰らえば、とんでもない体の硬さをしていない限りは、死んでいるだろう。

 何かがおかしい。

 そんな考え事をしている間にも、乃愛と歩田は戦っていた。もうすでに壊れている館かさらに壊れていた。乃愛の波動砲の威力はとんでもない。それとやり合えている歩田は暴走しているとはいえどすごい。歩田の暴走した時の力は魔法使いと同じくらいだろう。

 

乃愛「目潰し!」

 

 どうやら、歩田は乃愛と少し目が合ってしまったらしい。歩田は再生能力があるけれども、乃愛の能力によって体が壊されると、治るのにとても時間がかかるらしい。

 

歩田「クソ!ナニモミエナイ!」

 

乃愛「超!波動砲!」

 

 通常の波動砲よりも大きい魔法陣が出る。魔法陣がデカくなるだけ範囲が広がり、威力が高くなるなだ。歩田は松原をされ何も見えていないのだから、それを避ける手段はない。

 

ドォォン!!!

 

 歩田は波動砲と直撃した。乃愛のことだから加減はできているはずだ。

 波動砲が終わり、歩田がいた場所に走っていくとそこには気絶した歩田の姿があった。

 

エシュ「乃愛、歩田どんな感じだった?強かった?」

 

乃愛「はい。結構強かったですよ。魔法とかの発射速度がすごくて避けるのが大変でした。」

 

エシュ「そうか。」

 

 もう一度歩田の方を見ると禍々しいオーラは消えていた。どうやらいつも通りに戻ったらしい。

 

これで今回の騒動は終わり!

 

めでたしめでたし〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

館の修理費、どうしよう?

 

...歩田の借金でいいか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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