青い海の小さなおはなし   作:一般通過社会人

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後始末

 

〜会議室〜

 

指揮官「………ふぅ。」ズズ

 

クイーン「…よくソレ飲めるわね。」

 

イラストリアス「……。」

 

シリアス「すみません…。」シュン

 

悪かったなバカ舌で。シリアスが淹れてくれた紅茶を啜りながら、会議室の椅子に座る。

 

武蔵「…勝利おめでとう、汝。」

 

三笠「見事な手腕だった…本当に軍歴数ヶ月か?」

 

指揮官「軍歴どころか人殴った事も銃撃ったこともないッスよ。」

 

本当である。いや、艦に関しての知識はそれなりにあったが。

 

指揮官「……さて。どうしようか…。」

 

クイーン「……一応聞くけど。何が?」

 

指揮官「どうやって謝るか…。」

 

シリアス「……?」

 

クイーン「はぁ?」

 

武蔵「……何故汝が謝る必要が?」

 

指揮官「いやぁ…流石にマズいでしょ。初代を種馬呼ばわりは…。」

 

いや〜…エライこと言っちゃった。もう俺殺されるんじゃなかろうか。

 

クイーン「……まあ確かに良くはないけど、でも。」

 

三笠「指揮官が謝る必要は無い。元はと言えば天城達が起こしたことだ。それに…本心ではないだろう?」

 

指揮官「それは…はい。」

 

武蔵「ならば良いじゃない。そこを理解できぬ皆ではあるまいよ。」

 

指揮官「……はい。」

 

一応後で頭は下げるけどね。

 

クイーン「って、そうじゃないわ。ベル達よ。どうするつもり?」

 

指揮官「無罪放免…って訳にはいかないッスよね…。」

 

三笠「軍だからな。信賞必罰だ。」

 

クイーン「ええ。……下僕が望むなら内乱の罪で解体…死刑にもできるけど…。」

 

うーん…でもなぁ。

 

指揮官「全員吊るしちゃマズい立ち位置でしょ。」

 

三笠「……そうだな。」

 

クイーン「そうなのよねぇ…ベルなんてメイド長だし、天城や一航戦の二人は重桜の重鎮だし…。」

 

首謀者全員立場がある人達だからなぁ…。他のKANSEN達の反発もあるだろうし、安易に吊るすわけには行かない。

 

指揮官「それに個人的にもしたくないし。」

 

武蔵「……優しいわね、汝は。」

 

指揮官「……まあ、今回は未遂で済みましたから。」

 

嫌だ。流石に昨日まで一緒に過ごしてた人を殺す度胸は無い。もう骸を見るのは勘弁だ。

 

指揮官「……なーんも思いつかない。」

 

クイーン「……しょうがないわ。ベルに関しては任せなさい。こっちで決めてあげる。」

 

指揮官「あざっす…。」

 

天城達は…どうしよ。

 

武蔵「汝、提案があるのだけど…。」

 

指揮官「え、是非聞きたいです。」

 

武蔵「ふふ…天城、赤城、加賀を汝の秘書官にするのはどうかしら?」

 

指揮官「え?……殺されないッスよね?」

 

三笠「安心しろ。重桜は科学以外の術にも長けている。…あまり良い物では無いが、人を強制的に服従させる術もある。」

 

指揮官「はぁ…。」

 

シリアス「御安心ください!万が一があろうと、今度こそシリアスが指揮官様を守ってみせます!」

 

指揮官「……なら良いか。お願いします。」

 

三笠「良し。ならば、準備を始めるとしよう。……今日は疲れただろ。休め。」

 

指揮官「あざっす。じゃ、失礼します。」

 

イラストリアス「…あ、指揮官様。」

 

イラストリアスさんに呼び止められる。何だ?

 

イラストリアス「暇な時に、お茶会に付き合ってください。…私、貴方ともっと話したいです。」

 

指揮官「……分かりました。」

 

まあお世話になったしな。そのぐらいは…。

 

指揮官「それでは…。」

 

クイーン「ゆっくり休みなさい。」

 

執務室を出た。

 

 

〜廊下〜

 

指揮官「……ん、何してんだラフィー?」

 

ラフィーII「別に…指揮官と一緒に帰りたくなっただけ…。」

 

指揮官「はぁ…?いや良いけどさ。」

 

急にどうした。

 

ラフィーII「指揮官…あとこれ…。」スッ

 

指揮官「……あー…うん。受け取っておく。」

 

ラフィーが書類の束を渡してくる。そこには、多くのKANSEN達の名前と少しの文が書いてあった。『天城様の処遇についてのお願い』か。

 

指揮官「……やっぱり、愛されてるねぇ。」

 

ラフィーII「うん…天城様、初代の頃はあんな人じゃなかった…。ラフィー達駆逐艦にも優しかった…天城様に居なくなってほしくない…だから…。」

 

指揮官「分かってるよ。三笠さんに渡してくる。」

 

ラフィーII「うん…。」

 

〜数分後〜

 

指揮官「完了っと。」ガチャ

 

ラフィーII「ありがと…。」

 

署名活動とは…ま、元々生かすつもりだったけど。

 

ラフィーII「指揮官…今日、もうヒマ?」

 

指揮官「…ん?うん。」

 

ラフィーII「良かった…。指揮官、ラフィー達頑張った。ご褒美欲しい…。」

 

指揮官「ご褒美…?いや、何すれば?」

 

ラフィーの欲しいものってわからない。枕かな?

 

ラフィーII「今日、1日一緒に居たい…。」モジモジ

 

指揮官「……おっ。」

 

かわええのぉ…。

 

指揮官「ラフィーがデレた。」

 

ラフィーII「…やっぱり良いもん。」プクッ

 

指揮官「ジョーダンだって。」

 

ラフィーが頬を膨らませながら寄り添ってくる。前もこんなくだりやったな。

 

ラフィーII「……おやつ、買いに行く。」

 

指揮官「おやつにしては遅いだろ…まあ良いけどさ。」

 

購買部に向かった。

 

〜購買部〜

 

ラフィーII「ん…来たよ不知火…。」

 

不知火「お…ラフィーさんに指揮官さん。いらっしゃいませ。」

 

指揮官「…相変わらず眠たそうな目だな。」

 

不知火「この目はデフォルトですので…。」

 

眠たそうな目をしたKANSEN…不知火が出迎える。購買部はデカめのコンビニみたいな店だ。まあ戦術教本や何処から仕入れているのか知らないがメンタルキューブも偶に売ってるのでそこら辺はちゃんとアズールレーンの母港っぽい。

 

ラフィーII「……秘伝冷却水。」

 

指揮官「…明らかにカップ酒だけど。」

 

ラフィーII「秘伝冷却水。」ズイッ

 

指揮官「アッハイ。」

 

酒カスだったのか…。ラフィーが大量にカゴに入れる。

 

ラフィーII「指揮官の分も…。」

 

指揮官「未成年です。」

 

ラフィーII「そうだった…ラフィーの方がお姉さん…。」

 

指揮官「こんな酒カス姉貴嫌だ。」

 

ラフィーII「残念…。」

 

酔っぱらった女性程恐ろしい物はない。孤児院のシスター達の密会を目撃して以来、トラウマだ。ラフィーは…見た目が幼いから大丈夫。…大丈夫。

 

ラフィーII「指揮官は…ジュース?」

 

指揮官「100%オレンジ。」

 

ラフィーII「こだわり強い…。」

 

オレンジは100%が一番だ。これはマジ。

 

ラフィーII「…ラフィーも。」

 

指揮官「そんな合わせなくても。」

 

ラフィーII「おそろいが良い…。」

 

指揮官「さいですか。」

 

ラフィーって変な所でデレるから反応し辛いんだよな。その後は適当にスナックと甘い物を詰め込んでレジに向かった。

 

不知火「……デートですか?」

 

指揮官「デート……なのか?」

 

ラフィーII「デート。」

 

指揮官「ならデートだな。」

 

不知火「適当ですね…まあ良いですけど。5000コインです。」

 

指揮官「カードで。」

 

支払いを済ませる。不知火がレジ袋に詰めてくれる。

 

不知火「まいど。」

 

ラフィーII「早く行こ…。」

 

指揮官「はいはい。」

 

店を出た。

 

〜自室〜

 

ラフィーII「…指揮官の部屋、初めて。」

 

指揮官「あーそういえば。」

 

招くのは初めてだな。

 

ラフィーII「指揮官も、初めて?」

 

指揮官「誰かを招くのは初めてだな。一部不法侵入してる奴がいるけど。」

 

ラフィーII「むぅ…一番乗りが良かった…。」

 

指揮官「拗ねるなよ。」

 

おい重桜の装甲空母。時々侵入して私物置いてるのバレてるからな。もう注意するのも面倒くさいから放ってるけど。

 

ラフィーII「……指揮官のにおい。」スリスリ

 

指揮官「普通に恥ずいからやめてくれ。」

 

ラフィーがベッドに顔を擦り付ける。ちなみに間取りは1LDKだ。

 

ラフィーII「ん…。」スゥーッ

 

指揮官「おーい吸うな吸うな。」

 

ラフィーII「吸わないとイライラする…。」

 

指揮官「俺ニコチン扱い?」

 

嫌だよヤニカス酒カスロリなんて…属性過多だろ。

 

ラフィーII「……補給完了。」

 

指揮官「何の補給ですかねぇ…まあ良いや。」

 

ラフィーII「ゲームしたい…。」

 

指揮官「スカブラ?」

 

ラフィーII「うん。」

 

その後はラフィーとゲームを楽しんだ。ラフィーは割と強かった。

 

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