〜執務室〜
指揮官「あ〜…終わった。」ポキポキ
ベル「お疲れ様でした。」
着任してから一ヶ月。執務室に籠り書類を捌き続け、ようやく改装が終わった。
指揮官「……これでマシにはなるか?」
ベル「既に購買部や食堂の方は人気が高いですね。食堂はメニューが増え、各陣営の料理が食べられるようになりましたから。」
指揮官「ふーん…。」
ベル「あの、ご主人様。ご主人様は食堂の方はご利用にならないので?」
指揮官「ん〜…まあ、うん。」
俺が行って雰囲気壊したくないし。そもそも隣にキッチンあるからそこで作れるし。
ベル「そうですか…。」
指揮官「…それよりもやるべき事があるからな。」
ベル「やるべき事…とは?」
指揮官「挨拶だよ挨拶。とりあえず各陣営のリーダー格にはな。」
ベル「なるほど…。」
この一ヶ月書類に追われてたからな。いい加減しないと。何時までもすっぽかして要らん悪感情呼びたくないし。
ベル「それでしたらご主人様。まずは…我々ロイヤルのリーダーにご挨拶を。」
指揮官「挨拶と言っても俺そのリーダーも知らないんだよな…ロイヤルのリーダーって誰?」
ベル「我がロイヤルのリーダーは…敬愛すべき我が主君、クイーン・エリザベス級戦艦の1番艦、クイーン・エリザベス様でございます。」
指揮官「お、おぅ…ビッグネームが…。クイーンエリザベス級か…。」
クイーンエリザベス級…ウォースパイトの方が有名っちゃ有名だが、それでも旗艦任務が多かった艦には違いない。
ベル「ご存じでございますか?」
指揮官「あー…いやカンレキの方ね。それもそんなに詳しくはないし。」
ベル「なるほど…。」
ベルが顎の下に手を当てて少し考え込む……って。
指揮官「…ベルってケッコンしてたの?」
ベル「ぁ…は、はい。ケッコン…していました。」
指揮官「…あ〜…ごめん、デリカシー無かった。」
ベル「い、いえ…もう終わった事です。」
左手薬指に指輪があったから思わず聞いてしまった。ベルの悲しそうな顔を見るに……無遠慮だったな。
指揮官「…と、とりあえずアポ取らないと。」
ベル「…その必要はありません。」
指揮官「何故?そんな暇って訳でもないでしょ。ロイヤルなんて大所帯だろうし。」
ロイヤルネイビーは伊達ではない。所属KANSENも相当いるだろう。
ベル「実は、こんな事もあろうかと事前に許可を頂いておきました。」
指揮官「お…ありがと。」
ベル「いえ。今からでも大丈夫ですが、いかが致しましょう?」
指揮官「…早めに済ませたいからよろしく。」
ベル「かしこまりました。」
ロイヤル寮に向かった。
〜ロイヤル寮 玉座の間〜
ベル「…申し訳ございません。」
エリザベス「貴女には言ってないわベル!私はこの下僕に言っているのよっ!!」
ロイヤル寮に着いたら何かいきなり玉座の間に通された。そしたら開口一番コレである。…とりあえず。
指揮官「…申し訳ございません陛下。書類の処理に手間取ってしまい、ひと月の間ご挨拶に伺うこともできませんでした。今後は再発防止に努めますので、何卒ご慈悲を。」スッ
エリザベス「へぇ…今回の下僕は礼儀を弁えているようね。良いわ。許してあげる!」
指揮官「有難き幸せ。」
片膝を床につき跪く。うーんやっぱり良くは思われてなかった。寛大な女王様で助かったな。
エリザベス「私がロイヤルネイビーを統べる主にしてリーダー!クイーンエリザベス級一番艦、クイーン・エリザベスよ!」
指揮官「ひと月前より着任しました、アオイ・ベネットです。よろしくお願い致します。」
エリザベス「あらハーフ?」
指揮官「はい。父が重桜で母がユニオンです。」
エリザベス「そこはロイヤルであってほしかったけど、良いわ!これからこのエリザベス様の為に頑張りなさい!」
指揮官「誠心誠意尽くさせていただきます。」
エリザベス「うんうん!良い下僕ね!」ニコッ
…相当ご機嫌だな。チョロい…のか?会って数分じゃ分からん。
指揮官「…それでは、今回はご挨拶に向かっただけですので失礼させていただきます。」
エリザベス「うん!また来なさい!貴方なら何時でも歓迎よ…あっ!」
?何か思い出したかのようにクイーンが立ち上がる。
エリザベス「そうだわ!下僕、秘書官もう一人増やさない?」
指揮官「…もう一人、ですか?」
エリザベス「ええ!貴方の所で学ばせたいのが居るのよ!ちょっとメイドとしてはアレだけど、腕っぷしは保証するわ!」
メイド…ベルと同じロイヤルメイドか?
指揮官「はぁ…大丈夫ですが。」
エリザベス「ならお願いね!入ってきなさい!」
…玉座の間の扉が開き、誰か入ってくる。…うわ。
????「失礼致します。」