青い海の小さなおはなし   作:一般通過社会人

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交流

 

〜中庭〜

 

指揮官「……またか。」

 

ラフィーII「zzz…。」

 

綾波改「zzz…ん。」

 

睦月「しゅきかん…飴…zzz…。」ギュッ

 

如月「食べないでぇ…zzz…。」ギュッ

 

…ラフィー達との邂逅から一ヶ月。時々暇な時にこの中庭で昼寝しているのだが、その度に駆逐艦達が周りで寝ているのだ。睦月型は綾波と一緒にラフィーが連れてきた。最初は警戒されていたものの、今ではすっかり昼寝仲間である。…しかし、このままだとロリコンになりそうだ。

 

指揮官「おーい…そろそろ起きないと。」ユサユサ

 

綾波改「ん、んん…あ。おはようなのです。」

 

ラフィーII「……もうちょっと。」

 

指揮官「ダメに決まってるでしょ。ほら睦月達も。」

 

如月「んん…おはようございます…。」

 

睦月「ん〜…あ、しゅきかん…。」スリスリ

 

指揮官「ん゛ん゛っ。こらこら。あんまりそういう事するもんじゃありません。」

 

睦月「やめてほしかったら…飴、ちょーだい?」

 

指揮官「…。」スッ

 

睦月「ん〜♡おいしい…。」コロコロ

 

睦月の口に飴を置くと、おいしそうに舐め始める。コイツ割と図々しいよな。

 

如月「しきかん…如月にも…。」

 

指揮官「はいはい。」スッ

 

如月「ありがとうございます…。」コロコロ

 

割と高いんだぞこれ。如月はいい子だからどんどんあげちゃうけどね。

 

ラフィーII「指揮官…如月には甘い…。」

 

綾波改「はい。如月ちゃんには甘いのです。」

 

指揮官「だって可愛いんだもん。俺悪くないもん。」ナデナデ

 

如月「えへへ…。」

 

あ〜。かわええんじゃ〜。ベルはあざといし、シリアスはいい子すぎるしこれぐらいがちょうど良い。

 

綾波改「綾波は…綾波は可愛くないですか?」ウルウル

 

指揮官「2番目ってとこ。」

 

綾波改「むう…。」プク‐

 

指揮官「おー膨れた姿可愛いのぉ…ってぇっ!?」

 

綾波を堪能していると誰かに脇腹をつねられた。誰だ…?

 

ラフィーII「………。」ギュッ

 

指揮官「…ラフィーさん?」

 

ラフィーII「指揮官…綾波達を紹介したのは…?」

 

指揮官「アッ…ラフィーの姉御です!」

 

ラフィーII「その私に…何もなし…?」ギュッ

 

指揮官「いえっ!ただいま言おうとしていた所であります!いつもお世話になっております!この世で一番可愛いのはラフィーの姉御です!」

 

ラフィーII「えへへ…くるしゅうない…。」スリスリ

 

指揮官「助かった…。」

 

如月「…。」ジーッ

 

如月からの視線がヤバいが目を逸らす。すまんな如月。背に腹は代えられないのだ。

 

綾波改「指揮官って結婚したら奥さんの尻に敷かれそうです。」

 

指揮官「ひっでぇ…。」

 

綾波は割と毒舌である。

 

 

 

 

 

〜翌日 中庭〜

 

指揮官「ふぁ…ぁぁぁ。」

 

2日連続で来てしまった。書類は各施設を管理している饅頭達(あのひよこ)がある程度纏めてくれているらしく、尚且つ今はレッドアクシズ勢の利用が少ない事も相まって午前中で終わる量に収まっているのだ。

 

指揮官「今日も今日とて…おやすみ…。」

 

目を閉じる。今日は綾波もラフィーもジャベリンも出撃しているはず。久しぶりに一人でサボれる。…え?睦月型?知らんな。

 

 

〜数時間後〜

 

指揮官「……ピッ!?」

 

……目を覚ますと、目の前に見知らぬ女性の顔があった。誰…?

 

指揮官「……???」

 

ダメだ。怖いけど身体を動かして確かめねば。見たところ銀髪。俺の知っているKANSEN達の中に銀髪は居るには居るが…。腕時計を見る。

 

指揮官「…午後3時。まだ仕事してる筈。」

 

誰もこの時間はまだ仕事してる筈。エンタープライズやヨークタウンなんて警備艦隊の任務で日々出撃してるし、ベルやシリアスはメイドの仕事がある。寝起きの頭で俺が皆の顔を思い出せない事を考慮しても、俺の知っているKANSENの中で銀髪はこの場には居ない。居るはずがない。

 

指揮官「そーっと…。」

 

特に何かされた訳では無いようなのでそーっと距離を取る。

 

??「んん…。」ギュッ

 

指揮官「ふぁっ…!?」

 

やわらか…えっおっぱぃ…あたってるって…えっ待っ…。

 

指揮官「ふーっ…。」

 

よし深呼吸完了。改めて現状確認。…よし、頭が起動してきた。やっぱり俺の知っているKANSENにこんな顔の人は居ない。抱き寄せられてしまったので身体が動かせない。とりあえず頭だけ動かして情報収集。

 

指揮官「…ケモミミ、髪飾り、青い着物。」

 

着物は相当着崩している。北半球が丸見えだ。恐らく重桜のKANSENだ。

 

指揮官「……///」

 

うっわ顔良すぎだろ…直視しただけでヤバい。彫刻みたい…。

 

指揮官「……。」

 

ど、どうしよ。そもそも観察してもわかんない事に気がついた。でもこの着物相当質が良いし、身長は175の俺が並んで寝ても目線がこの人のギリギリ肩に来るか来ないかぐらいには高いので駆逐艦ではない。恐らくは大型艦…それなりに立場のある人だろう。そんな人と同衾してる…やばいやばいやばい。

 

指揮官「だ、誰か…。」

 

大声出したらバレる…誰か居ないか?

 

睦月「…あ、しゅきかん…!?」

 

指揮官「!!む、睦月…!」

 

光明…!よし何とかしてもらおう。

 

指揮官「む、睦月さん…ちょっと助けて…?」

 

睦月「…ふーんだ。」

 

指揮官「睦月さん…?」

 

睦月「しゅきかん昨日、如月ばっかり褒めてた。もう知らない。ふーんだ。」

 

指揮官「ごめん。飴2つにするから。なでなでもつけるから。」

 

睦月「ダメ。一緒におひるねも。」

 

指揮官「…うす。」

 

睦月「よし。」

 

…そんなんだから綾波に言われるんだぞだって?うっせぇ。

 

睦月「…しなのさん。おきて〜。」ユサユサ

 

指揮官「あっちょ…。」

 

助けてってそう言う意味じゃ…あ〜あ。

 

信濃「んん…睦月…?」

 

睦月「しなのさん、しゅきかん離して〜?」ユサユサ

 

指揮官「…っす。」ペコッ

 

信濃「……んぅ。」ギュッ

 

指揮官「えっ!?」

 

睦月「むむ…しなのさん…?」

 

信濃「汝の体温…心地良く…思わず抱擁を求めてしまう事…お詫び申す…。」ギュッ

 

指揮官「あっちょ…と、とりあえず起きてくださいよ!離して!?」

 

信濃「妾の抱擁…お気に召さぬか…?」

 

指揮官「お気に召しすぎてヤバいんですよっ!!」

 

わーっヤバいっ!信濃さん?の首筋がっ!柔肌が目の前にっ!!

 

睦月「むむむっ…!しゅきかん、離れてっ!」グイッ

 

指揮官「信濃さん!離れてっ!誰かに見られたらマズいっ!」

 

信濃「妾も重桜の大木を護る巫女…妾の口から話せば皆も理解してくれよう…。」ギュッ

 

指揮官「あ、なるほど。ってなるかあっ!!」

 

信濃「何故…?」

 

睦月「しゅきかんは皆のしゅきかんなのーっ!」グイッ

 

うおおおお…ダメだ大型艦のパワーでびくともしない。

 

信濃「むぅ…そのように拒否されては…妾も離さざるを得ない…。」パッ

 

指揮官「おっ…ふぅ。あ、改めまして…指揮官のアオイ・ベネットです。」

 

信濃「重桜に属す、空母信濃と申す。かの大戦では大和型の姉妹艦として戦陣にて散ることなく、斯様な結末に…。」

 

指揮官「大和型の信濃…!?まさか、あの…?そんな艦まで…。」

 

信濃ってあの短命すぎて写真が三枚ぐらいしかない艦か。大和型の船体を空母に改造したらしいが…。KANSENになってたのか…。

 

信濃「昼寝の場所を探していたら良き場所が…人肌は久しぶりだった故に、良く眠れた…。」ギュッ

 

睦月「キャッ…あ、えへへ…。」スリスリ

 

あ〜。信濃が睦月を抱きしめた。百合百合している。てぇてぇ…。

 

信濃「重桜の大型艦の者は未だに皆汝を警戒しているが…妾はそうは思わぬ…これからも良き関係を…。」ギュッ

 

指揮官「……はい。これからも、よろしくお願いします。」

 

…巻き込まれた。ハグ魔なのはどうにかしてほしいけど。

 

睦月「しゅきかん…。」スリスリ

 

指揮官「おっふ。」

 

信濃「ふふ…睦月も良く懐いている様子…。」ナデナデ

 

指揮官「えっ…。」ナデラレ

 

睦月「あっ…良いなぁ。」

 

我18ぞ…?もう撫でられるような歳じゃない…。

 

信濃「あと少し…夢の中へ…。」ナデナデ

 

指揮官「……。」

 

睦月「しゅきかん…可愛い♡」

 

そろそろ起きないと…だが、段々と瞼が落ちてきた。睡魔には抗えない…。

 

 

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