エルフさんと語る異世界雑学   作:ゴツめかわうそ

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エルフさん 人間くんの隣の部屋に住んでる。1日の大半をスウェットで過ごす。

人間くん エルフさんの隣の部屋に住んでる。敬語なのに失礼。


エルフさんと木々の語らい

 

 

エルフとは

森に生き、自然を愛し、鳥と共に歌い、木々と語らい、高貴で美しく、高慢ながらそれにふさわしき魔力を持ち、凡俗に心を許さない異種の貴族である。

 

「って習ったんですけどそうなんですか?」

 

「うむ、まあそこそこ合ってるな。所々違うが」

 

「所々って…今まさにスウェットで過ごしてるあたりとかですか」

 

「いやいいだろうスウェットは、スウェット着てる程度で損なわれるならそれは本物の高貴さではないのだ」

 

「はぁ、じゃあどの辺が合っててどの辺が違うんですか?」

 

「そうだな、まず森には住まない」

 

「衝撃の事実」

 

「というのもな?木々と語らいの部分が問題なのだ」

 

「そこも違うんですか?」

 

「いやそこは合ってる。草とか全部は無理だがそこそこな大きさの樹木なら話ができるから森歩き自体には便利だ」

「しかしな、やつら昨日何食べた?みたいな感覚で地面に落ちてる動物のうんことか虫の死骸とかの話ばっかりしやがるのだ」

 

「えぇ……樹木ってそんな小学生3年生レベルなんですか」

 

「しかも動けないから情報の更新が遅くて同じ話題がループする。1日に4度も5度も同じうんこの話するやつの近所で暮らしていけるわけないであろう」

 

「それはそうですね……」

 

「だからエルフは基本平野住みだ。平たい土地に石造りの町を作って生活する」

 

「めちゃくちゃ人間的じゃないですか」

 

「だからこの世界のアスファルトだのコンクリだので囲まれた場所でも全然抵抗ない。歩きやすいなーと日々思ってる」

 

「それはまあ……よかったですね」

 

「あと鳥とは歌わない」

 

「ここまで合ってる部分の方が少なくない?」

 

「いやだって、鳥と歌ったり話したりできたら食べるのが気まずいではないか」

 

「鳥、食べるんですね」

 

「何を今更、割といつも肉食べてるであろう」

 

「いや、人間界の食文化に毒されただけだとばかり」

 

「いやまあ会話自体は出来なくはないのだ。翻訳魔法を使える者もいるからな」

「だがそこそこ難しいのだこれが。魔法を使いながら歌うのは小説読みながらモンハンやるくらい難しい」

 

「難易度の例えが俗っぽいなあ」

「会話はできるんだ。すごい」

 

「うん、ありがとう」

 

「でも食べるんですね」

 

「おいしいからな。そこはほら、弱肉強食というやつだ。便利だなこちらの言葉は」

 

「おいしいなら仕方ない」

「で、高慢で凡俗に心を許さないもまあ嘘と」

 

「いや高慢だぞ?フハハー愚かな人間め」

 

「すっごい棒読み」

 

「凡俗に心を許さないのも本当だ」

 

「僕には心を許していないと」

 

「違う。君は大切な友人だ。だから凡俗ではない」

 

「おぉ……ありがとございます」

 

「うん。心許してないとか言うんじゃないぞ。悲しくなるから」

 

「はいはい、気を付けますよ。かっぱえびせんいります?」

 

「食べる。麦茶も取ってくれ」

 

 

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