うちの両親は母方の実家をあまりよく思ってなかった。何故なら実家は宗教の家系だったから宗教と言っても大々的に信じられるような宗教ではなく、あくまで細々と個人で信じるタイプの宗教だった。だがそれを自分に教え込まなかった、またよく思っていなかったのは何かしらの意図があってのものだろう。そしてもう一つ、その土地周辺で起きた災害、高知の村の住人が全滅したという歴史もある。今では何かと都市伝説や迷信などと言われるが、何故かそれが真実だと思ってしまう。なぜだ?
実家に着いた。どうしてかひどく嫌悪感を覚える。今までこんなことなかったはずなのに。ひとまず線香をあげた。だがその部屋にはそれ以上に目につくものがある。太陽を彩った掛け軸だ。そしてその太陽の周りに人が頭を下げている。何故かそれに殺意が湧いた。ただの掛け軸だと言うのに何故かすごく破壊衝動に駆られる。それにこの掛け軸自体が異質だ。現代では基本皆、信仰対象は神樹様一択だ。なのにこの絵では太陽に対して頭を下げている。太陽信仰でもあったと言うのか。
この家は無駄に広いせいか書庫もある。西暦の時代の本があった。だがほとんど黒塗りで読めなかった。だが幸運だった。当時の新聞があった。だが文字は掠れて読めなかったが写真は見えた。一人はちぎれていて見えないがおそらく五人いたのだろう。一人に見覚えがった。乃木園子に雰囲気こそ違うが見た目はなんとなく似ていた。そしてもう一人黒髪ロングの子がいた。何故だ。非常に会いたくなった。絶対に叶わないとわかっているのに。誰の記憶だ?何故俺はこうなっている。どうしてだ?
一応近くの図書館にも寄った。当然めぼしい情報はなかったが一つ収穫があった。当時の災害で生き残った人がいるらしい。その人たちが生き残ってこの村を作っているらしい。
生き残りがいたか
俺の率直な感想がそれだった。最近俺の様子がおかしい。何故だ?あの掛け軸を見た時も、あの写真を見た時も、生き残りの写真を見た時も。ひとまずもう家に帰って寝ることにした。なんか連絡が来ているが、今の俺にまともな返事が返せるとは思えないから明日にしよう。今はとにかく眠い。寝よう。
夢を見た。
樹海にいた。
さっき見た黒髪の子がいた。
助けた。
事情を聞いた。
壊す。
殺す。
壊す。
殺す。
やろうとしたが、仲間によって止められた。
ひとまず無視することに決めた。
できなかった。
あっちからしかけてきた。
こわした。
ころした。
かんたんだった。
後悔はなかった。
仲間以外みんな責めた。
敵が来た。
めっちゃ短いで