⬜︎⬜︎⬜︎⬜︎は人類の裏切りものである   作:橘花改

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健介の精霊を火車から九尾の狐に変更
やっぱあの人の精霊は九尾(玉藻前)じゃないとね


10話真相

健介「それでなんでこの事実を隠してたんだ?」

 

園子「これも優しさだと思うね。でも私はそういうのちゃんと言って欲しかったな。」

 

 誰も何も言えない。

 

園子「そろそろ返してあげて。あっでも介っちはここに残って。」

 

健介「りょーかい。」

 

 友奈と東郷、大赦の神官も一人を除いて全員が去った。

 

健介「それで話ってなんだ。」

 

銀「それはアタシからだ。」

 

健介「銀から?」

 

銀「と言ってもここでは話はしない。明々後日15時、この紙の場所に来てくれ。」

 

健介「わかった。それにしても、だーいぶ雰囲気変えましたね。」

 

 そう言って残っている神官に向いた。

 

健介「そうですよね、安芸先生?」

 

 そこにいる神官は何も答えない

 

健介「まあでも、安心しましたよ。俺との約束守ってくれてそうで。これで守ってくれなかったら、あなたのことを幻滅してましたよ」

 

 またしても答えない。

 

健介「ダンマリですか、まあいいでしょう。何も知らない俺がいうことではないですから。」

 

 そのままどこかに去った。

 

安芸「報告の通りですね」

 

銀「なんとかしないとな」

 

園子「だねー」

 

 明々後日 朝

 

東郷宅

 

風「どうしたの東郷?急に呼び出して」

 

 そこには健介、友奈、風がいた。

 

美森「3人に見てもらいたいものがあって」

 

友奈「なに?」

 

 東郷は短刀をとり、それを引き抜き

 

友奈「東郷さん?」

 

 それを首に勢い良く当てた

 

二人「!」

 

健介「!」

 

 本来なら首から大量出血するところ精霊が守り大事には至らなかった

 

風「何やってんのよ東郷!あんたいま精霊が止めなかったら」

 

美森「止めますよ、精霊は確実に。この数日間私は十回以上自害を試みました。切腹、首吊り、飛び降り、一酸化炭素中毒、服毒、焼死。すべて精霊に止められました」

 

風「何が言いたいの」

 

美森「今私は勇者システムを起動させていませんでしたよね」

 

友奈「そういえばそうだね」

 

美森「それにも関わらず精霊は動き勝手に動きを止めた。精霊が勝手に」

 

風「だから何が言いたいのよ」

 

健介「つまりコイツらは、俺等の意思とは無関係に動く独立した存在ってことだ」

 

美森「ええ、私は今まで精霊は戦うという意思に従っているんだと思っていました。でも違う。精霊に勇者の意思は関係ない。それに気づいたらこの精霊という存在は違う意味を持っているように思えたんです。精霊は勇者のお役目を助けるものなんかじゃなく、勇者をお役目に縛り付けるものなんじゃないかって。死なせず、戦わせ続けるための装置じゃないかって」

 

友奈「でも、精霊が私達を守ってくれるってことなら、悪いことじゃないんじゃないかな」

 

美森「そうね。それだけじゃ悪いものじゃないかもしれない。でも精霊が勇者の死を必ず阻止するなら、乃木さんが言っていたことは当たっていたことになる」

 

風「勇者は決して死ねない」

 

美森「彼女が言っていたことが真実なら、私たちの後遺症は治らないということ」

 

風「そんな」

 

美森「大赦は勇者システムの後遺症を知っていたはず。私たちは何も知らされず騙されていた」

 

風「待ってよ・・・じゃあ樹の声は・・・もう二度と・・」

 

健介(不味いな)

 

 健介は部屋を出て誰かに電話をかける

 

健介「すまない、今日は暇か?」

 

夏凛『午後は暇だけど、どうしたの?』

 

健介「風先輩を見張ってくれないか」

 

夏凛『いいけど、何よ急に』

 

健介「悪いが事情は話せない、最もおそらく夏凛もいずれ知る事実さ」

 

夏凛『よく分かんないけど、わかったわ』

 

健介「任せた」

 

 健介はそのまま東郷宅を出た

 

健介「来たぞ」

 

 眼前には銀がいた。

 

銀「来たな」

 

健介「それにしても3年前に来たここを指定するなんて粋だな」

 

 ここは三年前、四人で遊んだ遠足先だったから

 

銀「健介と最後に遊んだのはここだからな」

 

健介「それで話ってなんだ?」

 

銀「世界の真実さ」

 

健介「真実?」

 

銀「そう。恐らく今頃、須美はそれを確認してるんだろうな」

 

健介「東郷が?」

 

銀「そう。疑問に思わなかったの?」

 

健介「何にだ?」

 

銀「バーテックスと世界のことだ」

 

健介「それは言っていい内容なのか?」

 

銀「ああ、大赦の箝口令も解除されたし」

 

健介「大赦ねぇ」

 

銀「ッと行きたいところだが、一つ聞かせてくれ。どれぐらい記憶は残っている?」

 

健介「急に話変わったな。記憶?全部あるはずだが」

 

銀「じゃあ質問の仕方を変えよう。お前は本当に雨木健介か?」

 

健介「どういう意味だ?」

 

銀「誰かの記憶が流れてるだろ」

 

健介「…誰にも言ってないのになんでわかった」

 

銀「スタークが言ったんだよ。健介には別の誰かの記憶が流れてるって」

 

健介「わけわかんねぇーな、スターク」

 

銀「そいつは同感だ」

 

健介「それで世界のほうはなんなんだ?」

 

銀「バーテックスはウイルスから生まれた存在ってのは知ってるよな」

 

健介「ああ、そう習うな」

 

銀「おかしいと思わないか。ウイルスは基本単独で生存できない。なのに300年たった今でも存在し、かつバーテックスを出し続けている」

 

健介「言われてみると確かにってなるがそのウイルスが特別な存在になったって可能性はないのか?」

 

銀「確かにその可能性もあるただそれはウイルスとはすでに呼べない、一種の生命体だ」

 

健介「つまり何が言いたいんだ?」

 

銀「この世界はもう滅んだ。外の世界なんて存在しないし、人類を滅ぼす未知のウイルスも存在しない。あるのは神とその尖兵、バーテックスだけだ」

 

 何故かそこまで驚きがなかった

 

健介「そうか、神か」

 

銀「あまり驚かないんだな」

 

健介「たぶんこれも誰かの記憶のせいだな」

 

銀「誰の記憶なんだろうな、それ?」

 

スターク「ホント誰のだろうなぁ」

 

 また突如スタークが現れた

 

健介「今度は何の用だよ」

 

スターク「いやぁ、お前にプレゼントがあってなぁ」

 

 そう言って薬を投げ渡してきた

 

健介「これは?」

 

スターク「その記憶の発生を抑えるものだ。それを使えば少なくともこれ以上記憶が出てくることはなくなる」

 

健介「どうやって誰かの記憶が流れてることを知ったんだ?」

 

スターク「2年も記憶が流れていれば嫌でも気づくさ。お前、自分でも気づいてないんだろうけど行動が少し凶暴化してるぞ」

 

健介「よく見てるんだな」

 

スターク「そりゃぁ人類を守る勇者だぞ。監視ぐらいするだろ。まぁもっとも確信をしたのはお前にコーヒーを飲ませたときだがな」

 

健介「なんでそれでわかるんだ」

 

スターク「あれは普通の人間に飲ませたら不味くて飲めないものだ。だがお前は飲めた」

 

 そしてそのまま踵を返して去ろうとして

 

銀「待て」 

 

スターク「なんだ?」

 

銀「アタシの兄は本当に死んだのか?」

 

スターク「それを俺が答える義務があると思うか?」

 

銀「いいから答えろ」

 

スターク「それを知ったら、お前はおそらく絶望するぞ。それでも知りたいのか?」

 

銀「ああ、教えてくれ」

 

スターク「いいだろう教えてやる。お前たちはそのボトルは何からできているか知っているか?」

 

銀「知っているわけないだろ」

 

スターク「まあそうだろうな。知っていたら怖いくらいだ。そいつらボトルは一部例外を除いて神が作る。だがある条件が整えば人間から成分を取ることもできる。一つは人間にネビュラガスというのをぶち込むことだ。」

 

健介「なんだそのネビュラガスって?」

 

スターク「人間には理解できないガスさ。話を戻すぞ。もう一つ成分を取る方法がある。それは天の神に魅入られることだ。」

 

二人「は?」

 

スターク「そりゃその反応するだろうな。雨木、お前の地元の災害もその天の神側の勇者とも言える存在がやったことだ。そして基本的に天の神に魅入られたら人間とは到底思えないほどの力が手に入る。だが成分さえ抜き取れば普通の人間に戻れる。三ノ輪兄は後者だった。本来なら成分を抜き取って終わりのはずだった。だが失敗した。天の神が介入してきた。おかげで三ノ輪兄は暴走した。だから殺した。」

 

銀「助けられなかったのか」

 

スターク「無理だな。それにあのまま放置したら災害の再来だ。後、今の説明からわかると思うが三ノ輪、お前の使っているボトルは兄から成分を取って作られている」

 

銀「そうか」

 

スターク「恨まないのか?」

 

銀「恨まないさ。だって兄を人としての尊厳を保ってくれただろ」

 

スターク「…」

 

 そんな時いつもとは様子がおかしいアラームが鳴った

 

二人「なんだ!」

 

スターク「・・・はぁ」

 

 樹海

 

 とりあえずみんなと合流しようとしたらスタークが二人を

 

スターク「待て」

 

 急に引き止めた

 

スターク「三ノ輪、お前にプレゼントだ」

 

 そう言ってナックルみたいなものを渡してきた

 

スターク「そいつはお前の兄が本来使うはずだったものだ。大事に使えよ」

 

 そう言ってどこかに消えた




千景「わざわざ好きでもない男についてあげたのに、なんてことを」
まぁスタークはその目的を知らないんだけどね
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