安芸先生「ゴリ押しにも程があるでしょう。」
四人「はい・・・」
俺たち勇者一行は怒られていた。原因は先の戦闘にある。
初めてのお役目から半月後2体目のバーテックスが現れた。そして苦戦していた。
銀「身動き取れねえよ!」
健介「だーもう!!風が強すぎる。迂闊に近づけねぇ!!」
相手は天秤座の名を持つバーテックス。分銅を高速回転させて風を発生させている。銀と健介は近距離型の勇者だが、今回の相手とは非常に相性が悪く、そもそも近づけなかった。かといって須美の矢も風で弾かれて攻撃ができなかった。
園子「あのぐるぐる!上から攻撃すると弱そうだけど!」
銀「どうしようもない!ハメはずるいよな!」
健介(援護しようにも動けん!)
現在健介は三人からは少し離れたところにいる。莫耶を地面に突き刺しているおかげで吹き飛ばされはしないが、下手に身動きができなかった。もう一本あれば話は変わるのに
須美(まずい。なんとかしないと!)
そんな時須美が抱きついている二人から離れて上空に上がり矢を放った。しかしここは戦場、焦ったやつから命を落とす
須美「南無八幡大菩薩!!」
健介「あのバカ!生き急ぎすぎだ!」
当然そんなヤケクソに近い攻撃などバーテックスに効果があるはずもなく、風にのって吹き飛ばされる
園子「危ない!」
相手の分銅がこちら側に攻撃を仕掛けてきた。園子達は槍を傘に展開して攻撃を防ぐ。しかしそんな防御を持たない健介はピンチになっていた。
健介「うざったい!」
剣を巨大化させ、盾のように攻撃を受け流していた。今までは剣先を地面に突き刺していたが、今は持ち手部分をなんとか突き刺して風に対抗している
銀「!」
銀は何かに気づいたように園子から手を離す。風にのって吹き飛ばされるところを逆に利用し、相手の上空を陣取る。そしてそのまま自分の斧剣によるゴリ押し攻撃をした。上空にも風自体は発生しているが程度の低い上昇気流であるため、攻撃して飛んでまた攻撃を繰り返した。
健介「え〜・・・」
しかしその攻撃の連続によりバーテックスは崩壊した。そして世界は崩壊した
安芸先生「これじゃあなた達の命いくつあっても足りないわ。お役目は成功して現実への被害も軽微なもので済んだのは、よくやってくれたけれども」
須美「それは他三人のおかげです。」
安芸先生はため息をつきながら言う
安芸先生「あなた達の弱点は連携の練習不足ね。まず四人の中で指揮を取る隊長を決めましょう。」
須美(隊長・・・、私だわ・・・)
須美はまだ三人のことを完全に信用していなかったのもあるのだろうが、この中で一番真面目な自分が適任だと考えていたのだろう。園子は未だによくわからない。健介は銀の影響でどこかふざけているイメージがある。銀は・・・言わずもがな。
しかしその期待とは裏腹に安芸先生は別の人物を指名する
安芸「乃木さん隊長を頼めるかしら。」
園子「っえ、私ですか?」
園子は想定もしていなかったのだろう。その証拠にあたりを見回す
銀「アタシはそういうの柄じゃないから、アタシじゃなければどっちでも。」
健介「そもそも指揮取るのが苦手だから誰でも。」
須美「(そっか。乃木家大赦の中でも大きな力を占めている。こういう時もリーダーに選ばれるべき、家柄なんだ)私も乃木さんが隊長で賛成よ。」
自分の本心を押し殺して、嘘偽りを述べる
園子「ワッシー・・・」
須美(でも実際は私がまとめないと、頑張ろう)
安芸先生「決定ね。神託によると次の襲来までの期間わりとあるみたいだから、連携を深めるために合宿を行おうと思います。」
四人「合宿?」
そして合宿の日
園子「zzzzzzzzzzzz」
須美「遅い!三ノ輪姉弟、両方とも遅い。」
バスの中で、寝ている園子に寄りかかられながら須美が怒っている原因。それは三ノ輪姉弟が時間になっても来ないからである。
銀「悪い悪い遅くなっちゃって。」
須美「遅い、あれだけ張り切ってたのに十分遅刻よ。どういうことかしら。」
健介「1時間前に出たのに、どう゛じでご゛う゛な゛る゛の゛」
銀「いろいろあって、いや悪いのは自分だけだけど、とにかくごめんよ、須美。」
須美「この際だから注意させてもらうけど銀さんは普段の生活が少しだらしないと思うわ。勇者として選ばれた自覚を」
そんな時園子は起きた。
園子「あれ、お母さんここどこ?」
ただ未だに寝ぼけているようだ。
須美(やっぱり私がしっかりしないと。この美しい国を守るために!)
そして合宿先のビーチに到着。
安芸先生「お役目が本格的に始まったことにより、大赦は全面的にあなた達を勇者をバックアップします。家族のことや学校のことは心配せず頑張って。」
四人「はい。」
安芸先生「それじゃあまず連携を高める訓練をしようと思ったのだけれども、ある人の助言によりまずあなた達個人個人の弱点を探すことにしました。」
銀「どうやって探すんですか?」
安芸先生「戦って見つけるのよ。」
健介「誰がその相手をするんすか。」
安芸先生「その人は本来ならもう来てもおかしくないはずなんだけど。」
健介(なんだ?この気配・・・?)
そんなんとき銃声が響いた。
STEAM ATTACK
その攻撃を銀が防御体勢を取り、それに補助するように健介も剣を巨大化させ攻撃を防いだ。
???「へぇ、これを防ぐとはなかなかやるねぇ。」
銀「お前、何者だ?!」
スターク「これは申し遅れた。俺の名はブラッドスターク。お前らの訓練の相手だ。以後お見知り置きを。」
そう悪びれる様子もなく自己紹介をした。
健介「安芸先生ほんとにの人?が相手なんですか。」
安芸先生「ええ。姿は見たことないけど声も同じだし、カムイの使者様も予想も的中してるわ。」
予想ということは、安芸先生はこの奇襲の事実を知っていたことになる
健介「でも・・・」
四人「これが人間?」
四人が困惑するのも無理はない。なぜなら形こそ人型だが、全身に赤い装甲を纏っていて、それで尚且つ、胸元にはコブラを想起させる、デザインだった
スターク「失敬な、こんな見た目でも中見はれっきとした人間だ。訳あって人前ではこの姿をしている。」
安芸先生「なぜわざわざ不意打ちをしたのですか?」
スターク「この程度の不意打ちを防いでもらわないと困るんだがなぁ。まぁいい、さっさと訓練を始めるぞ。全員武器を出せ。」
安芸先生「みんな、不審は残るかもしれないけど彼に従って。」
四人は渋々従って武器を出した。
スターク「それじゃ全員、軽く名前を教えてくれ。一応名簿は見たが覚えるのはあまり得意じゃないんでな。」
須美「鷲尾須美です。」
園子「乃木園子です。」
銀「三ノ輪銀です。」
健介「三ノ輪健介です。一つ質問いいですか?」
スターク「いいぞ。」
健介「(この気配・・・、どこかで)どこかでお会いしたことあります?」
その場にいた誰もが気づかなかったが一瞬彼は動揺した。
スターク「(まさかこいつ・・・あの出来事覚えているのか?三年前かつ、死にかけの状態で、だぞ?まさかこいつの・・・いやないない。もしそうなら非常に面倒くさい。)なぜそう思った?」
健介「どこかで見たことがる気がするからです。」
スターク「気のせいだろ。それじゃまず三ノ輪銀から始めるぞ。こっちに来い。」
他の勇者から少し離れた場所まで移動して、スターク対三ノ輪銀の戦闘が始まった。
銀の武器に対して、スタークの武器は非常に小さくまともに相手ができないように見えた。しかし、その予想は簡単に裏切られることになった。
雪花「あなたねぇ。もう少し優しくしなさいよ」
スターク「無理。最終的な目的考えたら、これが最適だと思った。」
雪花「確かに目的のことを考えたそうなるけど・・・。嫌、だとしてもねぇ」
スターク「お前も俺に中途半端に関わるなよ。どうせ敵対せにゃあならんのだからな。」
雪花「それ、彼女にも同じこと言えるの?」
スターク「・・・・・・それはずりいよ・・・」