<風呂>
訓練も終わり旅館の風呂に入っていた。自分だけは男なので男湯にいた。さすがに男湯に一人は寂しい。
銀『鷲尾サン家の須美も体を見せなさい』
須美『なんで?』
銀『クラス一の大きいお胸を拝んでおこうかな〜と。まるで果物屋だ!親父、その桃をくれ!』
須美『ちょっとダメ〜!』
健介「・・・」
ゆったり温泉に入っていると、訳の分からない会話が聞こえてきた。会話だけでも銀が須美のマウンテンにビバークしようとしていたのがわかる。
健介(制裁ダナ)
そんなこんなゆっくりしていると黒い猫が一匹、温泉の敷地内に入ってきた。
猫[(o_o)]
なんかすっごいコチラを見てきていた。なんだコイツ。何をするでもなくただコチラを見るだけだった。
健介「あっ」
その猫はそのままドッカに行った。まじで何しにきたんだ?アイツ・・・、アイツ?
<部屋>
銀「お前ら、合宿の最終日に簡単に寝られると思ってる〜?」
園子「自分の枕を持ってきてるから簡単に寝られるよ〜」
銀「それ、名前タコスだっけ?」
園子「サンチョだよ〜」
健介「一文字もあってねえ」
銀「で、園子さんその服は?」
園子「鳥さん!私焼き鳥好きなんよー」
銀「うん、美味いよね〜」
須美「とにかくダメよ。夜更かしなんて。」
銀「マイペースダナ須美。」
須美「言うことを聞かない子は、迎えに来るよ〜」
園子「迎えに来る?!」
銀「そんなホラーはやめて、好きな人の言い合いっこしようよ」
須美「好きな人って・・・、三ノ輪さんはどうなの?」
銀「そうだね〜、弟!何がなんでも守りたいね!」
園子「家族はずるいよ〜」
銀「健介はどうなんだ?」
健介「さア、どうでしょう。いるかもしれないし、いないかもしれない。」
須美「私はいないわね。乃木さんは?」
園子「私はいるよ」
銀「おお!恋バナきたんじゃない!」
須美「誰?!クラスの人?!」
園子「ワッシーとミノさんと介っち!」
三人「でしょうね」
園子の性格についてある程度わかっていればこうなるのは自明のりだった。
銀「これでいいのかね〜」
須美「これでいいのよ!私たちには神聖なお役目があるのだから!明日も励もう。家に帰るまでが合宿よ!」
銀「へーい」
須美「消灯!」
そんなこんなで全員が寝る体制に入った。電気を消していざ寝ようとした時、天井に星が見えた。
銀「なんだこれ!?」
健介「ワーオ」
園子「プラネタリウム」
犯人は案の定園子だった。
須美「なぜここに・・・?」
園子「綺麗だから持ってきたの〜」
須美「消しなさい!」
案の定須美には消せとのご指令が出てきた。園子は悲しみながらもプラネタリウムを消そうとした。
銀「健介、どうした?」
健介「いや、ちょっとな」
健介がプラネタリウムの星をまじまじと見ていたのに気づいて、銀が声をかけた。一方で健介にも引っかかる部分があった。
健介「(星・・・。別に銀と見たわけでもないのに・・・、なんだっけ。アイツらと見たのか・・・、アイツらって誰だ?)なんかな〜・・・」
銀「?」
回答になってない回答に銀は疑問を抱いた。銀は本人が話す時に聞こうともいつつも寝る準備を始めた。
園子「つけとく?」
健介「いや、消してどうぞ」
園子「しょぼ〜ん」
健介に思い当たる節がありつつも、それを無視して寝ることにした。
<バス>
園子「zzzzzzzzzzzz」
須美「遅い。」
初日でも見た光景、それは三ノ輪姉弟がバスの出発時刻になっても来ないこと。そんなこんなしていると二人が来た。
銀「ごめんごめん、野暮用で。」
須美「野暮?」
その言葉に須美は引っ掛かりを覚えた。
健介(絶句)
そして後から乗ってきた健介の顔は死んでいた。
須美(なんか、怪しい。)
<学校>
銀「ギリギリセーフ!」
健介「アウトでしょ。」
三ノ輪姉弟は遅刻しながらも学校に来た。
安芸先生「セーフじゃありません。」
銀「うげ、すいません。」
当然安芸先生が許すはずがなく、出席簿で頭を軽く叩いた
健介「だろうな。」
安芸先生「あなたもです。」
健介「なんで俺まで・・・」
おそらく原因は銀にあるのだろうが、遅刻は遅刻ということで健介も叩かれた。
須美(三ノ輪さん達は遅刻が多すぎるわ。でも理由を話そうともしないし。何か事情があるのかもしれない。)
そんなとき銀のランドセルから猫の頭が出てくる
銀「ああこらダメだって〜!」
健介(絶句)
疲れ切った健介の表情を見るに遅刻の原因はアレなのだろうが、どうしたらそうなるのかまるでわからなかった。
須美(なぜ猫?怪しすぎる。)
<放課後>
須美と園子はなぜこんなにも三ノ輪姉弟が遅刻するのかを調べるために三ノ輪姉弟の家に行こうとしていた。
須美「そろそろね三ノ輪さんたちの家に到着するわ、乃木さんってあれいない?!」
気づいたら園子の姿がそこにはいなかった。少し後ろを見ると園子はしゃがんで何かに手を振っていた
園子「蟻さんだ〜、へいへい元気?」
どうやら蟻にうつつを抜かしていたようだ
須美「フラフラしないの!」
園子「しょぼ〜ん」
園子は須美に捕まれ引きずられながら、三ノ輪家に向かった。門先が少し落ち葉があるのが見えた。
須美「ここが三ノ輪さんたちの家ね。さっそく様子を・・・」
園子「ピンポンダッシュ?」
須美「そんな恐ろしいことはだめよ!こっちにしましょ、こんなこともあろうかともってきたの。」
そう言って須美は明らかに『こんなこともあろうかと』で持ってこないであろう覗き用の道具を出した。
園子「おー本格的〜」
そして覗き始めた。そんな時家からある人が出てきた。
健介「・・・お前ら、何やってんの?人の家覗いて?」
家から出てきたのは健介だった。落ち葉を掃くための道具を持っての登場だった。
須美「実は・・・」
そして須美は健介に事情を話して
健介「あーそう。まあ見ていればわかる。」
そう言って健介は落ち葉を掃き始めた。そして須美は家の覗きを始めた。
銀『おい泣くな〜、お前この銀様の弟だろ〜。泣くなって。泣いていいのは母ちゃんに預けたお年玉が返って来ないって悟った時だけだぞ』
銀は末っ子あやしながら話しかけていたが、さらにぐずってしまった。
銀『ミルクやおしめじゃないだろうし・・・、ほーらほらほらほら。』
銀は音の出るおもちゃを使い赤ちゃんの相手をしていると、赤ちゃんのぐずりは止まった
銀『全く甘えん坊の弟だよな。大きくなったら舎弟にしてやろうしてコキ使おう。お前は家に慣れたか?』
そう言って出てきたのは学校の時銀のランドセルの中にいた猫の姿だった。
鉄男『姉ちゃん買い物はー?』
銀『はーい!ちょっと待ってねー!』
園子「わー!みのさんワンダフル!子守とかお手伝いとかしてるよ」
須美「あんな小さな弟達がいたのね。世話が大変と言うことなのかしら?」
そんなこんなしてると玄関から銀が出てきた。
健介「行ってらー」
銀「ああ、行ってくるわ!」
健介「ほんで、お前らはどうするんだ?」
銀が離れたのを確認して須美達に話しかけてきた。
須美「追うわ!」
健介「でしょうね。」
あるところでは
園子「あ!わっしー見て見て!」
須美「道を尋ねられたのかしら?」
またあるところでは
須美「まただわ・・・」
園子「ミノさんヤサシー」
人がいなくても
園子「自転車起こしてる」
ペットの暴走にも介入する
園子「次から次だよ〜。ミノさんって事件に巻き込まれやすい体質なんだね」
須美「これも勇者だからかしら」
健介「いんや、銀はお役目関係なく首を突っ込むのさ」
イネスの中に入っても
園子「今度は迷子だよ。」
須美「喧嘩の仲裁?」
そして果物を落とした人にも銀は助けようとする
須美「巻き込まれてるっていうかほっとけなのね。」
健介「チョッチ行ってくるわ。」
須美「私ももう見てられないわ。」
健介「銀ー」
銀「健介?!だけじゃないなんでみんなここにいるんだ?、」
健介「それはおいおい。」
そして4人は問題を解決し、イネスのフードコートに行った
銀「じゃあ三人とも家の前から見てたの?」
健介「そそ。」
銀「なんか恥ずかしいなそれ。」
健介「いいじゃん人のためになることしてるんだし。」
園子「恥ずかしくないよ、偉いよ。」
須美「いつも遅れる理由はこれだったのね。」
園子「言ってくれればいいのに。」
銀「それはなんか他の人のせいにしてるで・・・。何があろうと遅れたのは自分の責任だしさ。」
園子「昔からそういう体質なの?」
銀「ついてないことが多いんだ〜、ビンゴとか当たったことないし。」
その時世界が止まった。お役目の時間になった。
銀「ほらな、日曜台無し。」
健介「呪いかよ。」
須美(今度こそ私が。)
<樹海>
銀「ビジュアル系なルックスしてるな」
健介「ああゆう見た目に限ってめんどい能力持ってるのが王道だが・・・」
須美「まずは私が、様子を見る!」
バーテックスは地面に降りたと思ったら地震を発生させてきた
銀「なんだなんだ?!」
園子「あの敵のせい?!」
地震のせいで下手に身動きができなくなっていた。そして四人の中で唯一遠距離攻撃を仕掛けることができる須美が攻撃を仕掛けようとした。
須美(今度こそ・・・、今度こそ・・・!)
銀「落ち着けって須美」
焦っている須美に銀が声をかけて動きを止めた
須美「銀さん・・・」
園子「私たちと一緒に倒そう!」
須美「乃木さん・・・」
健介「俺たちはチームなんだ。一人で焦っても仕方ないぜ」
須美「健介さん」
銀「合宿の成果を出す。そうだろ!」
須美「みんな・・・」
そうやって話あっている間にも敵は攻撃を仕掛けようとしてきた。触覚のうち一つをこちら側に向け回転させながら迫ってきた。
園子「はあ!」
園子の傘によって防ぐしかし地震で弾くまでには至っていない。そこで健介が莫耶で上に弾いた。
健介「・・・?」
健介は敵を見た。今使われた触覚は一つ。それなのにもう一本なかった
健介「!全員上に飛べ!」
その直後地面から敵の触覚が出てきた。
健介「斬撃の範囲外なら!」
巨大化させた莫耶を全力で敵の元に投げた。相手はその攻撃に対して上に飛んで避けた。
銀「見た目のわりに軽やかだな!」
敵はそのまま触覚を上から撃ち下ろすように落としてきた。流石に上からだと受け止められないから園子達は避けた。
須美「制空権を取られた!」
須美の矢も届かない位置に居てこちらからは手出しの仕様がなかった
銀「降りてこいゴラー!」
敵は一回一回攻撃を仕掛けるのが面倒に感じたのか4本の触覚を一度に束ねそれを高速回転させて落とした。標的は銀だった。この攻撃を地面に落としたら現実の被害はとんでもないことになると直感で理解し、銀がこの身一つで受け耐えていた。
銀「根性!!!」
園子「ミノさん!」
銀「一分は持つ!上の敵を、やれぇ!」
園子「私たちで敵を叩くよ!」
園子の槍が階段を作り出した。
園子「わっしー、うえ!」
須美「了解!」
園子「ミノさん!」
そうこうしてる間にも銀は傷つきつつも耐えていた
須美「届け!」
階段で高さを稼いだおかげで須美の矢は届いた。そしてその矢が爆発し敵の体勢は崩れて地面に墜落していた。
園子「突撃!」
園子が着地を犠牲にした攻撃により敵に風穴が空いた。
園子「ミノさん!」
銀「三倍にして返してやる!釣りはとっとけぇぇぇぇえ!」
しかし敵は最後の足掻きと言わんばかりに再度上昇を始めた。この調子で上がったら銀の攻撃は届かなくなる。
健介「逃さねえよ」
バーテックスの上に健介がいた。園子が形成していた階段から飛んで、バーテックスよりも上空にいた。
健介「墜ちろ」
莫耶で銀の方向に叩き落とした。
銀「くらえぇぇ!」
その後は銀が敵を何枚にもバラバラにし、バーテックスを倒した。
<現実>
銀「あ〜痛てて。」
現実に戻ると四人が木の下で仲良く寝転がっていた
健介「銀大丈夫か?」
銀「疲れたよ。腰にくる戦いだった。」
園子「でもすごいよミノさん。あーして攻撃を受け止めてくれたから私たちが攻め込めたんだよ。ありがとうねミノさん。」
銀「そっちこそすごかったじゃん。」
園子「だってミノさんが一分もつって言ったんだから、一分は持つじゃない。それくらいあればなんとかなると思って、長引かせると危険だもんね。」
須美(あー、先生は見抜いていらしたんだ。乃木さんのいざという時のひらめきを。私は迷ってるだけだったそれなのに家柄のせいで乃木さんがリーダーに選ばれたと思い込んで。大馬鹿だ。自分がしっかりしなくちゃと思ってたけどただ足をひっぱていただけなんだ。)
銀「あーあ、お腹すいた。」
園子「うどん食べてる途中だったもんね。」
健介「そういえば銀、買い物どうした?」
銀「やべ、忘れてた!」
須美(泣)
三人「ん?」
須美(泣)
銀「ああどうした須美!どこか痛いのか?!」
須美「違うの、私、ごめんなさい。次からは初めから息を合わせる、頑張る。」
銀「ああ頑張ろうな。」
園子「はいわっしー。」
須美「ありがとう。そのっち。」
園子「もう一回言ってわっしー。」
須美「そのっち。」
銀「アタシは、アタシは?!」
須美「銀。銀!」
銀「嬉しいな。なんかようやく須美とダチになれた気がする。」
健介(はぁ、疲れたな。全く。やっぱり平和が一番だな)
スターク「・・・」
遠くから四人を眺める人物が一人。
雪花「どうよ、訓練の成果出てたでしょ!」
スターク「及第点かな。」
雪花「相変わらず厳しいねー。もう少し優しくしたら?」
スターク「アレじゃあ世界は救えん」
雪花「はぁ・・・、面倒だね、相変わらず」
スターク「今更だろ?」
雪花「ま、確かに」
スターク「・・・」
猫「にゃー」
スターク「いや、何してんの?」
猫「にゃーにゃー」
スターク「・・・マジで何言ってんのかわからん」
猫「シャー!!」
スターク「いやなんでぇー」