預言者兄妹大家族計画   作:〇〇総統

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最近フェス限ラディッツの極限が大成功してドッカン熱が再燃してる人(少なくともブルアカで話す内容ではない)


人と関わる姉妹達
アイン、出会う


「おい、大丈夫か?」

 

「……えぇ、大丈夫…だと思うんですが…」

 

いつものように働いていたキムラヌート、だが傍から見れば分かりやすく体調不良の様子にサオリは声をかけた。

 

「最近、目眩…と言うんですかねこれ…クラクラするというか…」

 

「……少し休め、働きすぎは自分だけじゃなく周りにも迷惑だぞ」

 

「そう、ですかね…」

 

「あぁ、それと最近お前は少し気が緩みすぎだ。何かあったのか?」

 

「……秘密にしてくださいよ?」

 

キムラヌートは周りを見てから分かりやすく肩を落とした。

 

「妹達にもですね、交友関係が出来て…」

 

「は?」

 

「別に関わるなとは言わないんですが、ちょっと気になる…」

 

キムラヌートの独白にサオリはキムラヌートにゴミを見るような目を向けていた。

 

「…心配して損した」

 

「えぇ!?」

 

キムラヌートが反論しようとするがサオリはさっさと働けとケツを蹴り上げる始末、キムラヌートは半泣きになりながら妹達は今何をして過ごしているのかを想像していた。

 


「…あぁ、もう足りなくなってしまいました」

 

マルクトが棚に幾つか足りない物がある事を確認し、メモを取る。

 

「アイン、ソフ、オウル」

 

「どうかしましたお姉さま?」

 

アイン達がひょっこりと扉の隙間から覗き込む。仲良くゲームをして遊んでいた3人にマルクトは言った。

 

「これから買い物に行くのですが、我の手伝いをしたいと思ってる子はいますか?」

 

「「「はい!」」」

 

3人同時に手を挙げる、マルクトは笑みを浮かべた。

 

「では、皆で行きましょうか」

 

4人は近くのスーパーマーケットに足りない物を買いに出かけた。

 

「じゃあ、今日の夜は何がいいですか?」

 

「ハンバーグがいいです!」

 

「カレー!」

 

「カツが食べたいです!」

 

見事にバラバラな意見にマルクトは少し困った表情を浮かべる。

 

「困りましたね。では、じゃんけんで勝った子から順番で作ってあげます」

 

マルクトの言葉にアイン達は睨み合いを始め、一触即発の雰囲気が流れる。

 

「「「さーいしょはグー!じゃんけん、ポン!」」」

 

結果、カツが食べたいオウルが最初で、カレーのソフ、ハンバーグのアインと順番が決まった。

 

「うおー!やりましたー!」

 

「ありゃりゃ…」

 

「ひぃん…」

 

「では、今日はカツにしましょう」

 

話しながらスーパーに着いたマルクトがカートを押し、その後にソフとオウルが着いていく。アインは気を落としながら後を付いて行った。

 

しばらくすると、食玩コーナーに着きアインは視線を食玩コーナーに向けていた。

 

「…アイン?どうかしましたか?」

 

「い、いえなんでもありませんお姉さま!」

 

アインは首をブンブンと振るがマルクトはアインの視線の先が食玩コーナーだと知るとにっこり笑ってアインの頭を撫でる。

 

「気になるなら、見てきてもいいですよ?」

 

「そ、そんな!お姉さまの手伝いに来てるのに私だけ…」

 

「ふむ、アインだけじゃないですよ?ほら」

 

「え?」

 

マルクトが指さすと既にソフとオウルがお菓子を見ていた。

 

「我はもう少し時間がかかりますし、3人ここから離れないなら待っててもいいですよ?」

 

「じゃ、じゃあ私も…」

 

アインが素直に答えて食玩コーナーに向かう、マルクトは見送ってから残りの買い物を済ませに行った。

 

買い物が終わり、家に帰った後マルクトが買い物時に獲得した福引券がトリニティにあるようだったのでそのまま4人はトリニティに向かう。

 

マルクトが外で福引を引いている間、3人はガラスに展示されてあるケーキを見ていることにした。

 

「わー…あ、これ…」

 

アインはケーキに視線を向ける。店はずっと道なりに続いており離れていることに気が付かないままアインは歩いた。

 

「これとか美味しそうじゃない?」

 

「私は最近甘いのより塩っぽいのがいいです」

 

「ねーアイン、アインはどっち…アイン?」

 

ソフが視線を向けると、そこにアインらしき人影は見えなかった。

 

「え!?アイン!?どこ!?」

 

「ちょっ、ソフ!なんで見てなかったんですか!」

 

「あんただって見てなかったじゃん!ど、どうする!?お姉さまに言う!?」

 

「お姉さまは私達もここから離れるなって言ってました!」

 

「うあー!アインー!どこ行っちゃったのー!?」

 

ソフが頭を抱えて絶叫した。

 


「あ…」

 

アインは気がつくと、先程いた店から離れた場所にいた事に気がついた。

 

「も、戻らなきゃ…!」

 

アインは急いでさっきいた場所へ帰ろうとする。

 

だが、初めて来た土地にどうやって戻るのか分からず、その場でウロウロとどうすればいいのか分からなかった。

 

そしてただ買い物をするだけだったのでアインは何も持ってきていなかった。

 

「お、お姉さま…ソフ…オウル…!」

 

アインは姉妹達の名前を呼んでみるが返事は帰ってこない。

 

「ふ、ふぇぇぇ…」

 

次第に目はコンピューターがロードするようにぐるぐる回る表示になり、涙が貯まり頭を抱えてその場にへたり込んでしまった。

 

「お兄さまぁ…お姉さまぁ…ソフぅ…オウルぅ…」

 

ただ助けを待つしか出来ない状況にアインは名前だけ呼び続けた。

 

「ねぇ、大丈夫?」

 

そんなアインに、声をかけた人物がいた。

 

「あなた、こんな所で座り込んで、もしかして迷子?」

 

「ふぇ…?」

 

「ねぇそんな所で座ってないで、他の人にも邪魔でしょ?」

 

少女はアインを立ち上がらせて近くのカフェに連れていく。

 

「えっ…えっと…」

 

「いい?あなたがあんな所で泣いてたら、その傷ついた心につけ込んで、あんなことやこんな事をする人が…!」

 

「な、なんの事ですか?」

 

「………コホン」

 

少女は咳払いをすると、真面目な顔をしてアインと向き合う。

 

「とにかく、私は泣いてるあなたを助けたいの、何があったの?」

 

「えっと…家族と、はぐれちゃいました…」

 

アインが少し躊躇い気味に言うと、少女は一大事だと思ったのか大袈裟な反応が帰ってきた。

 

「そ、それは一大事じゃない!どこではぐれたのかわかる?」

 

「えっと…分からない…です。ここに、来たの、初めて…だったので…」

 

アインがたどたどしく言葉を発していく。少女は緊張してるのか、何かまずい事でもあるのか冷や汗までかいていた。

 

「えっと…こういう時どうすればいいんだっけ…えっと、そうだ!ねぇ、一緒にいた人は何しに来たか覚えてる!?」

 

「え?」

 

アインは自分の記憶ではお姉さまが買い物で手に入れた福引券を使いにやってきた事を思い出した。

 

「福引…福引をしに来てました」

 

「福引…じゃ、じゃああそこかも!」

 

「あっ!」

 

少女がアインの手を引いてその場所まで走っていく。

 

少し走ると、アインがマルクト達とはぐれた店の前まで着いた。

 

「アイン!」

 

「どこ行ってたんですか!?」

 

「ソフ!オウル!」

 

ソフとオウルがアインに抱きつき、アインも少女の手を離してソフとオウルに抱きついた。

 

「お、お姉さまは?」

 

「アインを探しに飛んで行っちゃったよ!もうそろそろで帰ってくると思うけど…」

 

「……そこの人」

 

「な、何よ…」

 

オウルが少女に近づき、少女はオウルに突然指名されて少し後ずさる。

 

「……アインをここまで連れてきてくれてありがとうございました」

 

オウルが少し複雑ながらも礼を言う。ソフも頭を下げて感謝を示した。

 

「…ありがとう、ございます」

 

「……どういたしまして、これくらい私ならどうってことないわよ」

 

少女はオウル達の礼を受け取ると、空から凄いスピードで何かが接近してきた。

 

「……アイン」

 

マルクトだった。

 

「お、お姉さま…その…ごめんなさい…」

 

アインがマルクトに謝ると、マルクトはアインと目線を合わせる。

 

「目を離してた我も悪かったです。でも勝手に遠くに行っちゃめっ、ですよ。ですが、アインが無事で良かったです」

 

マルクトが頭を撫でるとアインはまたも涙腺が崩壊し泣きながらマルクトに抱きつく。マルクトはそんなアインを抱きしめ返した。

 

「…本日はご迷惑をおかけしました」

 

「だ、大丈夫です!それに見つけたのが私で良かったです。もし、私じゃない悪い人だったら…その子を人質にして無理やり…要求を…

 

「??どうかしましたか?」

 

「!!いえ!なんでも!!じゃあ私はこの辺で!」

 

「ま、待ってください!」

 

少女がその場を去ろうとしている所をアインが引き止める。

 

「あ、あなたの名前…聞いてもいいですか?」

 

それは、初めてアインが自分から相手に名前を聞こうとする行動だった。

 

「えっと…」

 

「ダメ、ですか?」

 

「…下江コハル」

 

少女…コハルは少し照れくさいのか赤面しながら言った。

 

「下江コハル………いえ、コハルさん。ありがとうございます。私、アインです」

 

「…また困ったら、私を頼ってもいいわよ!」

 

コハルがそう言って走り去るとマルクト達も家に帰ることにした。

 

「アイン〜?もしかして、あの人のこと気に入っちゃった〜?」

 

「え!?そ、そんなんじゃないですよ、ちょっといい人だったな〜と思っただけです…」

 

「ほんとですか?その割には名前とか聞いちゃってたりしましたけど?」

 

アインの言葉にオウルが訝しむ。

 

「お、お兄さまが言ってたんです。人の社会に馴染むなら人の名前を覚えろと」

 

「だから、名前を聞いたと?」

 

「も、勿論理由はそれだけじゃないです。……ホントですよ?」

 

「…ふふ」

 

「お姉さま?どうしたんです?」

 

妹達の会話を聞いていたマルクトは笑い、アイン達は不思議がる。

 

「いえ、ただ我もあなた達も、あの鋼鉄大陸から変わってきていると思っただけです」

 

_______________________

 

次の日、コハルは補習授業部のメンバーと話をしている時、突然背後から迫る浦和ハナコに話しかけられた。

 

「コハルちゃん、ご機嫌ですねぇ。一体どうしたんです?」

 

「えっ!?な、なんでもない!何も無いったら!」

 

「まさか…コハルちゃん、私達に言えない秘密が出来てしまったんですか?」

 

「えっ!?ち、違う!そんなんじゃなくて…!」

 

「ふふ…それじゃあ教えて下さいそのヒ、ミ、ツ♡」

 

(絶対に、アインにハナコを紹介出来ない…!)

 

コハルはアインの純粋な心を絶対穢さないよう誓った。




キムラヌート「もしかして、俺の出番少ない?」

ワイ「しばらく少ないと思うで」
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