サイド6の居住区画は、夜になると光がやわらかい。
港に近い区画ほど白い照明が強く、商店の並ぶ通りは遅くまで賑やかだが、ララァの部屋がある辺りまで入ると、灯りは少し落ち着く。通路を行き交う人の足音も、港の荷車の音も、二枚ほど壁を隔てた向こうの出来事になる。
エドワウは、その静かな通路を一人で歩いた。
サイド7で書きかけた連合の運営案は、結局、机の前で止まったままだった。
どのコロニーから誰を出すか。 常設の事務局をどこに置くか。 港の調整、学校の受け入れ、病院の受け入れ、保険の不足分を、どの委員会とどの名義で回すか。
そこまでは書ける。
だが、それを本当に引き受ける人間の顔が見えていないまま決めると、必ずどこかで狂う。
立派な肩書きを持つ者ほど、いざという時に自分の区画を先に守ることがある。 逆に、席の端にいる実務者の方が、夜中に港を開け、空き教室をひねり出し、診療所の看護師を一人増やす。
それを、机の上では見分けられない。
だから、まずここへ来た。
扉を叩くと、すぐに内側で足音がした。
「はい」
聞き慣れた声だった。
扉が開き、ララァが顔を見せる。最初に驚いたのは、目ではなく口元だった。少し遅れて、ぱっと表情が明るくなる。
「エドワウ」
「夜分に悪い」
「いいえ」
ララァは扉を大きく開けた。
「どうぞ」
部屋は相変わらず整っていた。余計な物が少なく、机の上には読みかけの本が一冊、窓際には小さな鉢植えが一つ。サイド6の人工灯が窓越しに淡く差し込み、白い壁を薄く染めている。
エドワウは椅子へ座る前に、持ってきた書き付けを机へ置いた。
ララァはそれを見て、首を傾げる。
そこに書いてあるのは、たった三つだけだった。
各コロニーから誰を出すか。 常設の事務局をどこへ置くか。 港、学校、病院、保険の不足分を誰が引き受けるか。
ララァは文字を追ったあと、すぐに顔を上げた。
「まだ、ここから先が書けないのですね」
エドワウは苦く笑った。
「席だけ決めるなら今でも書ける」
「でも、それでは駄目だ」
ララァは椅子に腰を下ろした。
「サイアムさんに言われたのですか」
「次は、二、三バンチの受け皿を作る話ではなく、その上で人と荷をどう回すかを持ってこいと」
エドワウは息を吐いた。
「各コロニーの首長が、口で賛成するかどうかなら、ある程度は読める。だが、実際に手を貸すかは別だ」
「港の責任者が本当に夜の便を開けるか」
「学校の責任者が本当に教室を空けるか」
「病院の責任者が、本当に病床を回すか」
「それは会ってみないと分からない」
ララァは、その話を聞きながら、少しずつ表情を明るくしていった。
最後まで聞いてから、はっきりと言う。
「お役に立てると思います」
エドワウは顔を上げた。
ララァは、少しだけ身を乗り出した。
「言葉で賛成する人と、困った時に本当に手を貸す人は違います」
「近くで会えば分かる方がいます」
「私、見ます」
その言葉には、遠慮がなかった。
役に立ちたい、というより、役に立てると分かっている口調だった。
エドワウは少しだけ目を細めた。
「長い移動になる」
「大丈夫です」
「一か月かかるかもしれない」
「分かっています」
ララァは少しも引かなかった。
「でも、今それをしないと、後で困るのでしょう」
エドワウは短くうなずく。
「困る」
少し間を置く。
「だから最初は、サイド6で人を借りる」
ララァはすぐ理解したように言った。
「首長の紹介ではなくて」
「その前の段取りを回せる人ですね」
「そうだ」
「最初に誰へ会うかで、次が変わる」
ララァは机の上の書き付けを見下ろし、やわらかく微笑んだ。
「なら、最初に会ってほしい方がいます」
その時点で、もう旅は始まっていた。
――――――
翌日の昼、エドワウはララァと並んで、サイド6の行政区画へ入った。
相手は首長本人ではない。そこまで大きい話を、最初から正面へ出すつもりはなかった。
港湾、教育、居住管理に顔が利く有力者へ、財閥の長として礼を通しに来た形だ。
応接室は広くないが整っていた。壁に港の荷役区画図と、学校区画の配置図が並んでいる。飾りではなく、実際に使う部屋なのだと一目で分かる。
相手は五十前後の男で、出迎えの姿勢にも無駄がなかった。
「お久しぶりです、エドワウ殿」
「ご無沙汰しております」
形式的な挨拶を済ませて座る。
同席しているのは、港湾責任者、学校区画の事務責任者、居住区画の調整役、そして少し年かさの実務担当者が一人。肩書きは高くないが、席の端で黙って書記をしている。
エドワウは、最初から大きな理念は言わなかった。
「今後、サイド同士の人の行き来は今より増えます」
「その時、首長同士をいきなり会わせると、話が大きくなりすぎます」
「その前に、港、学校、病院、居住区画の間で日程と相手方を整えられる人が要ります」
「最初の一か月だけ、その段取りを回せる方をお借りしたいのです」
港湾責任者が先に口を開いた。
「顔つなぎと日程調整、という理解でよろしいですかな」
「はい」
「交流そのものの是非ではなく、まず段取りを整える人手が欲しい、ということで」
「その通りです」
学校区画の事務責任者が訊く。
「相手は、他サイドの首長級ばかりですか」
「それだけではありません」
「むしろ最初は、その手前の実務責任者へ会いたい」
「港の順番を決める人」
「教室をどこまで空けられるか判断する人」
「診療所の受け入れ数を決める人」
エドワウがそこまで言うと、居住区画の調整役が小さく笑った。
「大きな話を持ってきたようで、やることは地味ですな」
「地味なところが止まると、全部止まります」
そう答えると、室内の空気が少しだけ真面目になった。
有力者は肘掛けに手を置き、しばらく考えたあとで言った。
「その程度なら、こちらからも人を出せます」
「ただ、表へ出す名前は慎重に選びたい」
「最初から“サイド6がこの枠を握る”と見られても困りますので」
「承知しています」
エドワウはすぐ答えた。
「目立つ方より、きちんと順番を整えられる方がありがたい」
その一言に、席の端にいた書記役の男だけが、ほんの少し顔を上げた。
ララァはそれを見ていた。
会談が終わり、廊下へ出る。
窓の外には港湾区画の白い光が広がり、遠くを小さな作業艇が横切っていった。
エドワウが歩き出そうとした時、ララァが小さく言う。
「一人、お願いしたい方がいます」
「港の人か」
「違います」
ララァは振り向かずに言った。
「端にいた方です」
エドワウは思い出す。書記役のように座っていた、地味な中年の男だ。
「肩書きは高くない」
「はい」
「でも、あの人は、誰を先に会わせると話がこじれるかを知っています」
ララァの声は静かだが、迷いがない。
「港の方が喋っている時、学校の方を見ていました」
「学校の方が困る話になった時、病院の方の顔を見ていました」
「前に出たい人ではありません」
「でも、前に出る人たちをちゃんと働かせられる人です」
エドワウは立ち止まった。
大物ではない。
だが、こういう人間が一番要る時がある。
「会えるか」
ララァはうなずく。
「今なら、まだ帰っていません」
そのまま二人は、港湾管理棟の別棟へ向かった。
――――――
小さな打ち合わせ室だった。
立派な応接室ではない。壁にサイド6の港区画図と、学校区画の配置図、居住区画の簡単な地図が貼られている。毎日使っている部屋特有の、紙と金属の匂いがした。
その男は、呼ばれて入ってきてもすぐには座らなかった。
「私に、何か」
そう言って、ララァとエドワウを交互に見る。
エドワウは遠回しに言わなかった。
「首長会談をすぐ動かしたいわけではありません」
「最初の一か月だけ、会う相手の順番を整えていただきたいのです」
男の目がわずかに細くなる。
エドワウは続けた。
「どのコロニーでは港の責任者に先に会うべきか」
「どこでは学校を先に見た方がいいか」
「どこでは病院を先に通した方がいいか」
「その段取りを貸していただきたい」
男は座らないまま答えた。
「私が動けば、サイド6の手が入ったと見られます」
「大きな話になります」
「最初の紹介だけでいいんです」
エドワウは声を落とした。
「表に立っていただくつもりはありません」
男は黙る。
そこでララァが言った。
「あなたなら、困る人を後ろへ回しません」
男の眉が、ほんのわずかに動いた。
ララァは続けた。
「急ぐ方を先に出して、あとで困る方を置いていくようなことをしません」
「そこを信じています」
しばらく、誰も喋らなかった。
やがて男は、椅子に座る代わりに小さく息を吐いた。
「一か月だけです」
「紹介と日程調整だけなら」
エドワウは深くうなずいた。
「十分です」
そこで初めて、男は椅子に腰を下ろした。
「では、最初はサイド5の工業委員へ行くのが早いでしょう」
「ただし首長へ先に会うと、予算の話になりすぎます」
「先に港と工業区画の調整役へ」
「次に学校です」
「病院は、そのあとでないと構えます」
エドワウはその場で小さな手帳を開いた。
ようやく、一か月の回り方が決まり始めた。
――――――
そこから先の一か月は、速かった。
小型船での移動。
港の荷役区画。
学校の空き教室。
診療所の待合。
首長の笑顔。
その後のララァの小声。
あるコロニーの首長は、最初から協力的だった。
「交流を増やすのは結構ですな。こちらも港を一部開けられます」
会談の場では申し分ない返事だ。
だが外へ出ると、ララァが言う。
「賛成しています」
「でも、自分の港が先に使われる前提で話しています」
「他のコロニーの荷が詰まった時に、夜の便まで回す人ではありません」
エドワウはその場で手帳へ短く書いた。
港は借りられる。 だが共同運営の中心には置けない。
別のコロニーでは、教育責任者が連合という言葉に顔をしかめながらも、子どもの話になると声が変わった。
「途中編入の子が増えるなら、教員を先に二人増やさないと無理です」
会談後、ララァ。
「この人は表で大きいことを言いません」
「でも、始まった後で本当に教室を空けます」
エドワウはその人物に、あとで学校受け入れ委員の候補として印をつけた。
また別の有力者は、あまりに話が良すぎた。
「常設の事務局を置くなら、うちで構いません」
「予備費の管理もまとめて引き受けましょう」
一見、申し分ない。
だが会談後、ララァはきっぱりと言った。
「あの人は駄目です」
「理由は」
「自分の区画だけ残ればいいと思っています」
「中枢に置いたら、最後に自分の所だけ守ります」
エドワウはその人物の名前の横へ、運営中枢には置かない、と書き足した。
こうして一か月のあいだに、言葉ではなく配置が決まっていった。
誰を前へ出すか。
誰を実務に置くか。
誰を後ろ盾にするか。
誰を運営の中心から外すか。
エドワウは話し、ララァは相手の腹の底を拾った。
それだけで、最初は白かった手帳が、帰る頃には字で埋まっていた。
――――――
サイド7へ戻った時、最初に気づいたのはセイラだった。
通路の向こうで立ち止まり、次の瞬間には顔が明るくなる。
「兄さん」
それからすぐ、ララァを見て笑った。
「ララァも、お帰りなさい」
ミライも後ろから来る。
「もう、一か月よ」
「二人とも急にいなくなるんだもの」
アムロは少し遅れて現れたが、目に見えて肩の力が抜けていた。
「戻ったんだな」
ララァが微笑む。
「ただいま」
ミライはすぐに聞きたがる。
「どうだったの。うまくいった?」
「まだ途中です」
エドワウがそう答えると、セイラが兄の顔を見て言う。
「でも、途中にしては、ずいぶん決まった顔をしてるわ」
アムロは何も言わなかったが、その目は同じことを言っていた。
何かが決まったのだ、と。
その夜、エドワウの部屋に集まったのは、エドワウとララァとアムロの三人だった。
机の上には、一か月で書き込んだ手帳と、白紙ではなくなった書き付けが広げられている。
エドワウは、最初から大きい言葉を使わなかった。
「一つの政府で全部を縛る形にはしない」
「各コロニーは、自分の学校も病院も警備も持つ」
「ただ、港の融通、教室の受け入れ、薬と医療品の回し方、保険の不足分だけは、コロニーをまたいで最初から決めておく」
アムロがすぐ聞いた。
「それって、どこが決めるんだ」
「そこを今決める」
エドワウは手元の書き付けを指で押さえた。
「どこを常設の事務局にするか」
「誰が港を調整するか」
「学校の不足を誰が埋めるか」
「薬が足りない時、どこの診療所が先に受けるか」
アムロは少し考えたあとで、肩をすくめた。
「戦争中の同盟っていうより、でかい自治会みたいだな」
エドワウは少しだけ笑った。
「そう見えるなら悪くない」
「最初から国家だと構えると、みんな警戒する」
ララァが静かに補う。
「でも、本当に困った時に残るのは、こういう所です」
「港が開くとか、教室があるとか、病院が診てくれるとか」
アムロは真顔になった。
「それがないと、人は戻らない」
エドワウはうなずく。
「そうだ」
そして、旅で決めた配置を具体に話す。
「常設の事務局はサイド7に置く」
「ここなら受け入れの実務がある」
「サイド3ほど軍の色が強くない」
「サイド6ほど商業区画の都合に寄りすぎない」
アムロが聞く。
「じゃあ、港も学校も病院も、ここで全部見るのか」
「いや」
エドワウは首を振る。
「港の調整、学校の受け入れ、病院の調整は分ける」
「一つの部署にまとめると嫌がる所が出る」
ララァが旅のあいだに見た人たちを思い出すように言う。
「港の人に学校まで背負わせると、引きます」
「病院を持っている方に、薬の保険まで預けると怖がります」
「だから分ける」
エドワウがそう言って、書き付けの位置を動かす。
アムロは机へ身を乗り出した。
「それ、最初に全部決めるのか」
「最初に決める」
「後で揉めるより先に、誰がどこまで引き受けるか決める方が安い」
アムロは、少しだけ苦い顔をした。
「やっぱり自治会じゃないな」
ララァが小さく笑う。
「はい」
その夜、三人での話は遅くまで続いた。
アムロが「ここは港側が嫌がるんじゃないか」と言えば、ララァが「嫌がります」と答え、エドワウが別の置き方を試す。
ララァが「この人は表に立つと逃げます」と言えば、エドワウはその人物を実務だけに回す。
こうして、部屋の中で案がさらに削られていった。
――――――
翌朝までに、連合の運営案は初稿の形になった。
議長役は強くしない。
一人に決裁を集めると、最初から反発が出るから。
常設の事務局はサイド7。
受け入れの実務があり、サイド3ほど軍事色が強くなく、サイド6ほど商業都合に寄りすぎないから。
港湾調整、学校受け入れ、医療調整は別の委員会。
港に教室不足まで押しつけないため。 学校に薬の不足まで押しつけないため。
信用補完と保険の不足分は、表に出ない公益基金を通す。
ビストの名が表へ出すぎると、各コロニーも連邦も嫌がるから。
サイド3は治安協議には入れるが、物流と教育の最終決定を一緒には持たせない。
そうしないと、公国が全部をまとめて預かる形に変えようとするから。
サイド6は、港と学校の実務に強く関わらせる。
だが、連合全体の最終責任までは持たせない。
創設時に入るコロニーと、開始後に参加できるコロニーを分ける。
最初から全コロニーを同じ席へ座らせると、話が止まるから。
エドワウは最後の一行を書き終えたところで、ようやく背もたれへ身体を預けた。
ララァが横で見て、静かに言う。
「もう、ほとんど決まっていますね」
「会わなければ書けなかった」
エドワウはそう答えた。
少し間を置く。
「特に、誰を中枢から外すかは」
ララァは少しだけ笑った。
「はい」
――――――
翌朝、安全回線がつながる。
向こうにいるのはカーディアス。サイアムはその隣で、ほとんど何も言わずに見ている。
こちら側へ座るのはエドワウだけだった。ララァは部屋の奥で見ているが、回線の前には出ない。
カーディアスは挨拶を短く済ませると、すぐに案へ入った。
「読みました」
「まず、この部分ですが、サイド6の港湾責任者に学校の不足まで背負わせる形になります」
エドワウはすぐ分かった。
「港湾調整と学校受け入れを同じ委員会にした箇所ですね」
「ええ。それです」
「分けます」
エドワウはその場で修正を書き入れる。
カーディアスは次へ進む。
「ここは公国側が必ずまとめて持っていこうとします」
「治安協議と物流監督を一緒に置いた箇所ですか」
「そうです」
「それを一緒にすると、“ではサイド3が両方預かる”と言われます」
「分けます」
治安は別協議。 物流は共同委員会。
エドワウは迷わず書き直した。
カーディアスはさらに言う。
「ここは、我々の関与が見えすぎます」
「教育機関と医療機関の最終承認まで、公益基金側へ寄せています」
「そこまで寄せると、各コロニーも連邦も、裏で誰が資金を出しているか勘づきます」
エドワウはすぐ答える。
「表の最終承認は各委員会に残します」
「不足分の資金と保険だけを基金側で支える形へ直します」
そのやり取りを、サイアムは横で黙って見ていた。
一言も挟まない。
カーディアスが問い、エドワウが直し、また問い、また直す。
そこへ時々、サイアムの視線だけが落ちる。
その沈黙が、かえって場を引き締めていた。
一通りの修正が終わったところで、カーディアスが案を読み返す。
部屋の中が静かになる。
向こうでも、こちらでも、誰もすぐには喋らない。
やがて、サイアムが初めて口を開いた。
「ようやった」
それだけだった。
だが、その一言で十分だった。
カーディアスが続ける。
「これなら次はギレン閣下へお出しできます」
エドワウは、そこでようやく少しだけ息を抜いた。
サイド6でララァに相談した時は、まだ何も置けていなかった。
人を見て、役目を分けて、誰を前に出し、誰を外すかを決めた。
ようやく、公国へ持って行ける案になった。
「では、公国向けの説明に直します」
カーディアスは頷く。
「中身は変えず、見せる順だけを変えましょう」
回線が落ちた。
――――――
部屋の空気が、少しだけ緩む。
その時になって初めて、ララァが近づいてきた。
「ずっと、見ていましたね」
エドワウが振り向く。
ララァは少しだけ考えてから言う。
「あの方は、お金の出し方で人を見ていません」
「何人残るかで見ています」
エドワウは黙って聞く。
ララァは続ける。
「怖い方です」
「でも、自分が昔助けられたことを、今も同じ重さで持っている方です」
そこで、ほんの少し微笑む。
「だから、話が重くなっても、途中で支えを引っ込めないと思います」
エドワウは目を伏せた。
祖母が救った命は、ただ生き延びただけではなかった。
あの老人の中で、まだ形を持って残っていた。
「次はギレンだ」
そう言うと、ララァは頷いた。
エドワウは机の上の修正済みの運営案へ手を伸ばす。
ここから先は、飲み込まれずに通す話になる。