黒江真由に一目惚れした三年生男子吹奏楽部員の話   作:日向陰陽

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第6話 真「自信を持つ女子、黒江真由」

―――8月14日、プール場。気づけばプール場で着替えてスマホを片手に立っていた。ハッと我に返る。今日は水着姿の真由さんを写真に撮りまくる大事なイベントの日だ。ボーっとしている場合ではない。視界にパーカーを羽織った真由さんの姿が映りこちらにやってくる。

 

真優「どうしたの?さあ、パーカー脱いで。」

 

真由「だって…やっぱり恥ずかしくて…。」

 

真優「恥ずかしいことなんてないよ。彼氏に見せつけるつもりで…お願い!」

 

真由「そう言ってくれるなら…。」

 

真優「おおお…!」

 

真由さんがゆっくりとパーカーを脱ぐ。白い素肌に黒いビキニ姿が良く映えている。最高に美しい。例の如く前後左右に亘って撮りまくった(特にお尻を)。色々なポーズをとってもらい写真に収めた(特にお尻を)。座って開脚ポーズもしてくれてスマホでズームして撮った。サービス精神旺盛な彼女を持てて幸せだと思った。女子集団に会った気がするがよく覚えていない。プールで持ち上げる隙にお尻を鷲掴みにした気もするがよく覚えていない。気が付けば帰りの電車に乗っていた。

 

真由「もう…!恥ずかしかったんだからね!」

 

真優「どうして?部屋の中ではあんなに積極的だったのに。」

 

真由「それはそれ、これはこれ。」

 

真優「そういうものなの?」

 

真由「そういうものよ。」

 

真優「明日も勉強会だから真由さんの家に戻っていい?」

 

真由「始めからそのつもりだから気にしなくていいよ。両親にもそう伝えてあるから。泊っていってね。」

 

真優「お言葉に甘えさせていただきます。」

 

真由「うん!こういう時はどんどん甘えてね!」

 

真由さんの家に戻り、改めてお母様に挨拶をしてから真由さんの部屋に籠って勉強を始めた。夜になるまで勉強を続け、晩御飯をご馳走になっている最中にお父様が帰宅なされ改めて挨拶をしお風呂もいただいて歯磨きもして勉強を続け睡魔に抗いながらも勉強を続けて真由さんにベッドで眠るように言われて情熱的なキスをしてから眠りについたところまでは覚えている。朝、目が覚めて真由さんのパジャマが乱れている気がしたが考えるのはやめた。

 

8月15日、予定通り、勉強会が続いた。朝ごはんもご馳走になりお父様を見送った。世話になりっ放しも申し訳ないと思い食後の食器洗いをお母様と一緒にやった。「真由のこと、よろしくお願いね。」と言われ「はい!」と返事をした。歯磨きをして気合いを入れた。真由さんの部屋に戻り勉強を続けた。

 

真優「あっ忘れてた。」

 

真由「どうしたの?」

 

無言で立ち上がり彼女の隣に跪いて抱きしめてキスをした、彼女も俺を抱きしめる。思わず片手が豊満な胸や下半身に向きそうになるが我慢して抱きしめ続けた。何分か経過して彼女の動きが止まる。

 

真優「ビックリした?」

 

真由「うん…でも…嬉しい…!」

 

真優「それは良かった、毎日でもしないと落ち着かなくてね。」

 

それからお昼ご飯もご馳走になり朝と同じく食器洗いを手伝った。そして歯磨きをして気合いを入れ直した。真由さんの部屋に入る、直後に真由さんがキスをしてきた。彼女が満足するまで続けた。

 

真優「朝のじゃ足りなかった?」

 

真由「一日に何度もこういうのするのも最後だと思うと寂しくて…。」

 

真優「じゃあもっとしよう。」

 

俺からキスをした。彼女の動きが止まるまで続けた。

 

真優「満足した?」

 

真由「うん…!」

 

それからは勉強が捗った。気づけば夕方だった。名残惜しいがこれで最終日だ。家に帰る準備もした。彼女が寂しそうな顔をする。また明日、いつもの場所で会おうねと告げた。

 

真優「っと、その前に…。」

 

俺から抱きしめキスをした。俺の舌の味を覚えさせるかのように絡め続けた。忘れずにお尻も揉みしだいた。彼女の息が荒くなる。

 

真優「満足した?」

 

真由「うん…!」

 

真優「それじゃあまた明日!」

 

真由「うん!」

 

お母様にも「お世話になりました」「また来てね。」「はい!」というやり取りをした。お礼を伝え別れを告げた。本当に名残惜しいが充実した3日間だった。黒江邸に向かって一礼して今度こそ立ち去った。いくらかの練習日を過ごして合宿に入った。長距離バスに揺られてもうお馴染みの宿泊所に着いた。今日の夜にオーディションだが全く緊張はない。外部指導員の橋本先生と新山先生も見慣れた顔ぶれだ。1年生、ましてや初心者ともなればキツい練習だろうが俺はもう慣れた。真由さんと一緒にカレーライスを平らげ彼女を食堂から連れ出す。誰も見ていないことを確認して舌を絡める。扉が開いてすぐに離した。

 

真優「今日はまだしてなかったと思ってね。」

 

真由「私も早くしたかったから…。」

 

真優「緊張してない?」

 

真由「してないよ。」

 

真優「良かった、オーディション頑張ってね。」

 

真由「真優くんこそ頑張ってね。」

 

真優「うん。」

 

そこで真由さんとは別れて歯磨きをして風呂に入った。オーディションの時間に入り静かに待った。学年と名前を名乗って椅子に座った。指定された箇所を吹き続け、あっさりと終った。男子部屋に戻り柔軟体操をしてさっさと寝た。翌日、朝、オーディション結果が発表された。俺の名が呼ばれ気合いが入った。ソロメンバーに代わって真由さんの名が呼ばれた。心の中でガッツポーズした。少しコンクールメンバーが変わり合奏の準備に入る。

 

真由「久美子ちゃん、場所…変わろっか♪」

 

久美子「え…?どうして…?」

 

まだソロから外されたことが認識できていないらしい久美子に真由さんが話しかける。彼女は決して嫌味で言っているわけではない。ただ思ったことを口にしている。

 

真由「だってソロが変わったんだから場所も代わるのは当然でしょ?違った?」

 

満面の笑みでそう伝えた。

 

久美子「あ、うん、そうだね。」

 

ようやく久美子が場所を代わる。心の中で「チンタラしてんじゃねーよ馬~鹿」と思った。合奏練習に入って一曲終わった後、橋本先生に思う所があるようで話を始めた。

 

橋本「何ていうか…今年はみんな…無茶苦茶!ピリピリしてるんだよ。ガッチガチに固まってるというか…固い!まあ完全にカチカチ山のたぬきさんだな!一度おっぱいでも飲んで寝んねでもするぅ~?」

 

場が静まり返った。

 

橋本「あれ?もしかして僕、ド滑りした? すみません‼」

 

ささやかだが笑い声がした。

 

橋本「そうそうその気持ち~!心は柔らかく上級生は耳にタコかもしれないけど音を――。」

 

滝「楽しむ、と書いて音楽…ですね。」

 

橋本「本当に分かってるぅ~?」

 

滝先生は頷き

 

滝「分かっていますよ。」

 

と答えた。橋本先生と同意だった。

 

夜、花火大会の時間になる。真由さんと一緒に花火を楽しむ。背後から声を掛けられた。

 

真優「求くん、どうしましたか?」

 

求「すみません、あの…―――。」

 

真優「なるほど…。はあぁーっ!世話が焼けるねぇ…。真由さんごめん、ちょっと行ってくる。求君もごめんなさい、こんな先輩で。」

 

求「いえ!謝らないでください。それでは…。」

 

全力ダッシュで久美子と麗奈を探す、見つけたが様子がおかしい。

 

麗奈「そこの3人!大事な話があります。22時に娯楽室に来てください。」

 

真優「その必要はありませんよ、そこの御三方、どうぞ行ってください。」

 

麗奈「真優!幹部の命令よ!邪魔しないで!」

 

真優「幹部のお前が部員動揺させてどうすんだよ、副部長は拗ねるし…しっかりしろよ。あ、すみません、そこの御三方、どうぞ行ってください。」

 

麗奈「……どういうつもり?」

 

真優「あ、久美子。今頃愛する副部長サマは拗ねて男子部屋に引き籠ってるだろうから慰めに行ってやれよ。」

 

久美子「『愛する』って私と秀一はそんなんじゃないから⁉」

 

真優「『今は』だろ?とにかく早く行け。それから麗奈…『滝先生に説明してもらうべきなんじゃねえか?3回制オーディションに至った経緯とか理由とか。もう既に不信感広がってんぞ。』って警告したよな?あと『3年間頑張って信頼積み上げてきた部長サマが、3年生のトランペットのエースと固い友情で結ばれている部長サマが次の大会も次の次の大会も、ソロから外れて部員たちが動揺して演奏が乱れたり空気悪くなったらどう責任取るつもりなんだよお前ら。』って言ったの覚えてる?」

 

麗奈「……覚えてるわよ。」

 

真優「じゃあどうにかしろよ。副部長サマは拗ねて後輩に迷惑かけて今だって後輩3人呼び出して説教でもしようってのか?滝先生もお前も元凶のひとりだって理解してんのかよ?」

 

麗奈「……。」

 

真優「ドラムメジャーとしては優秀なんだろうけど、人間関係については無能だぞお前。滝先生と似た者同士かもな。」

 

麗奈「滝先生を馬鹿にしないで⁉顧問が一々部員に気を遣っていたら顧問の信頼が揺らぐ…!」

 

真優「もう揺らいでるよ。信頼は四捨五入したらゼロになるかも。滝先生信者でガチLove勢のお前は鈍くて分からないだろうけどな。」

 

麗奈「……。」

 

真優「もういいよ。お前はアテにしない。俺が先生と話付ける。」

 

無言を貫く麗奈を置き去りにして滝先生を探して話した。3回制オーディションに至った経緯やコンクールメンバーやソロが代わった理由を部員たちに説明してほしい、部全体が動揺している旨を伝えた。もう少し人間関係にも気を遣ってほしいとも訴えた。

 

滝「……分かりました。私の至らなかった点をお詫びします。」

 

真優「まあ…後は部員次第ですね。納得するかは個人の問題です。」

 

俺の言いたいことは全て伝えた。後は言った通り個人の問題だ。翌朝、部員全員を集めてミーティングが行われ滝先生の説明が始まった。時には橋本先生や新山先生のフォローも入った。長距離バスに揺られ帰宅途中、隣には真由さん。

 

真優「あ~何か精神的に疲れた気がする。」

 

真由「お疲れ様、見てたけど真優くんの方が幹部っぽかったよ。」

 

真優「どうしてメンバーが代わったくらいで動揺するかね?普通に出来ないのかな普通に、俺みたいに。府大会で真由さんがソロにならなくても別に動揺なんてしなかったぞ。」

 

真由「本当だね、真優くんみたいに普通にすればいいのに。変だね。」

 

こうして合宿は無事?乗り切った。

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