ジャンプはジャンプでも 作:通りすがりの最下級大虚
章の終わりなのに短いってマ?
許してください! 何でもしますから!!
首都同時醜鬼襲撃事件報告書(一部抜粋)
発生日時
20■■年■月■日
被害者状況
・死者(重傷者・行方不明者含める)
一般人:■■■■人
魔防隊員:■■■人
・重軽傷者(死者に含まれるものは数えない)
一般人:■■■人
魔防隊員:■■■人(内■■人現場復帰不可)
建築物被害状況
道路:計■本、総距離■■㎞。
建造物:ビル■棟、その他飲食店■■軒
被害総額:■■■億■■千■百万円
詳細
当該事件は20■■年■月■日午後■■時■■分、渋谷区■■・新宿区■■・豊島区■■にて同時に発生した、一般人、魔防隊員問わず死者・行方不明者合計■■■■人、被害総額■■■億という甚大な被害を被った大規模魔都災害である。
特に豊島区は発生場所が■■駅周辺であることと、後述する醜鬼により被害が拡大している。
なお、この事件に置いて『虚』の存在が確認されたが、現在は消息不明。3区で発生した醜鬼を全て排除して魔都に帰還した物と思われる。恐らく豊島区■■駅が最後と思われるが、周辺の監視カメラが破壊されており詳細は不明である。
この一件以降虚に関連する複数の宗教団体が発足。一部は宗教法人として活動を開始している模様であり、目下日本政府下協力の元監視中。
事件の発生源の一つとなった9番組においては体制の見直しと人員配備を検討中。
「表向きの資料はこんなもんで良いじゃろ」
東海桐花は報告会に提出するためのいくつかの資料をまとめ上げると、それをファイルに保管する。
「しかし……虚が人に化けるとはの」
――使えるな。
身長に見合わぬ立派な背凭れに身体を預け思考に耽る。
東の力を強めるため、海桐花は手段を択ばずに手を伸ばした。
力――権力も武力も、そのどちらも手中に収める為の工作。
分家から優れた子供を集め、競わせ、或いは有力な家との婚姻を結び関係を強める。
しかし、まだ足りぬ。もっと、もっと、もっと――圧倒的な『武』が足りぬ。
あの虚を取り込めば、それが手に入る。
先日東の力を使って入手した報告書を眺める。
「一番良いのは奴の『血』を取り入れる事じゃが……既に取り込んだ者を迎えるのも手じゃの」
カカカ。
老獪な当主は一人嗤う。これからの権謀術数に思いを馳せなら。
一頻り思考の海に持を浸し終えると、備え付けの電話に手を伸ばしあるところに電話を掛けた。
「久しいの。それからの経過はどうだ? ――ウム。―――ウム。快調なようで何より。して、話があるんじゃが―――」
「そうかそうか! 流石は元情報部部門長。察しが良くて助かる。では日時は追って伝える故、良き返答を待っておるぞ?」
机に放ったその報告書には、一色和美の経過観察と妊娠状況が詳細に書かれたカルテが同封されていた。
―――あの日、アタシは神様ってヤツを見た。
アタシの人生は振り返ってみればクソの煮凝りみてーなモンだった。
オフクロが男作って蒸発して、残った親父はアタシを抱えながら一人で必死に生きて来た。
でもよ、世の中じゃあ男手一つで育てる事なんて難しい。どんどん憔悴していく親父は、次第に荒んでいった。
仕事のストレスを紛らわすために酒に溺れ、ギャンブルに溺れ、アタシに八つ当たりをするようになった。
―お前のせいだ、お前が浮気して逃げたせいだ、お前が悪い。
アタシがオフクロによく似ているのも悪かった。酒とギャンブルで真面な思考が出来なくなった親父にはアタシがオフクロに見えちまったんだと思う。
そんなザマだから会社にクビを切られるのも早かった。
そうして収入も無くなった親父はギャンブルにのめり込み、金が無くなったら親戚に金を無心してそれも出来なくなったら今度はロクでも無い所から金を借りた。
そんなところから金を借りたらどうなるか、結果は判り切っている。
何もかも巻き上げられ、取るもんが無くなったらアタシが借金のカタとして攫われた。
―親の不始末を押し付けられるなんざ気の毒だが、自分の運の悪さを呪うんだな。
攫った連中はそう言いながら、アタシを親父の借金返済の為にフロに沈めた。
このご時世だ、そういう仕事が少なくなったお陰で仕事には困らなかった。
店で、路地裏で、適当な駅前で。引く手数多ってやつだ。
アタシはどう思ったかって? 何も思わなかったさ。
少なくとも、親父が荒み始めた頃は色々思ったさ。
親父の堕ちる姿に情けなさを覚えたし、悲しくもなったし、オフクロを呪ったよ。
でも、借金をこさえ始めたあたりからは何も思わなくなったね。暴力を振るわれても、借金のカタに持っていかれても、もう何も思わなかった。
恨んだところで何になる?
悲しんだところで何になる?
怒りを抱いたところで何になる?
――何にもならない。
何かを考えるとか、行動した所で何も変えられられない。だったら、もう考えるのはもうやめよう。
疲れ切ってたんだ。連中が言った通り運が悪かった。
だからかな、あの日あの駅前で魔都災害にあった時も呆然と『ここで終わるんだ』て何となく思ってたよ。
魔防隊の奴等が醜鬼を倒しても、とんでもなく強い醜鬼に全滅した時も、その醜鬼がアタシに目を付けた時もその場から動かなかった。
楽になりたかった。この身体も、この命も全て投げ出して、それでお終いにしたかった。
目の前で醜鬼が腕を振り上げる。その時だけは「ああ、これで楽になれる」って気分が軽くなったな。
でも、捨てる神あれば拾う神あるっていうだろ?
アタシは、自分が捨てた命も身体も、あの神様に拾われた。
横から蹴っ飛ばしたあの神様は、最初こそやられっぱなしだった。
叩きのめされ串刺しにされ、止めを刺されそうになった時、アタシは少しだけ寿命が延びただけ。そう思っていた。
でも、あの神様は何もなかったみたいにピンピンしててさ、逆にあの醜鬼を一方的に、情け容赦なく、理不尽なまでに蹂躙して……最後の一撃を見た時、アタシの脳みそは理不尽を理不尽で押しつぶすあの光景を焼き付けちまった。
アタシは、神様に命を救われた。
救われたなら、アタシはその恩に報いなければいけない。
あの神様の傍で、一生をかけて恩返しをする。
そう思って、動こうとしたけども身体は身の危険から解放されたからかな。意識がトんじゃって、気が付いたら神様の姿は何処にもなかった。
何処に行ったのか周囲を見渡しても、姿が見つからない。
その時、血溜まりが目に映った。あの醜鬼に串刺しにされた時に、出来たものだ。
アタシは、人間だ。
人間の身体のままじゃ、神様の傍に居る事は難しい。
力が居る。でも『桃』を食うには、面倒な手続きがいるし審査に通らない。
じゃあ、どうすればいいか。
答えは目の前にあった。
アタシは地面に這い蹲って、地面に広がる
アタシの名前は高橋カンナ。神様に命を救われた「元」人間だ。
高橋カンナ
・典型的な転落ストーリを進んでいたダウナーヤサグレ美少女。雰囲気はブルアカの鬼方カヨコに近い。(NOT外見鬼方カヨコ)
虚に(結果的に)助けられてその暴力に脳を焼かれた。人間のままだと傍に入れないと思い、床ペロして血を啜った。
東海桐花
・原作知ってる方お馴染み腹に一物抱えている豪快老獪のじゃロリ。男=虚の等式を徹底的に隠蔽して自分の家に取り込む算段を目論んでいる。おや? そこに男の子供を身ごもっている元情報部部長が居ますねぇ……(野獣の眼光)
R-18 (余裕があれば)
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欲しい
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別にいいかなって……