全くありふれてない職業HEROは地上最強   作:びよんど

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エヒトさん「よしよし、召喚成功したぞー。
これで我が盤面が面白くなるー。いえーい」

〝神〟「よくやった!」

エヒトさん「えっ?」


本編
一礼目 異世界に召喚されちゃった。タハハ…


 

 

<<< ??? >>>

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

くっ、目がァァァ目がァァァァァァ!!……あれ?光収まった?

ここは何処?俺は誰?

 

あの壁画は何?……ちょっと薄気味悪いなぁ。

それより何なんだ、この異国情緒あふれる建物は?

俺確か教室にいたはずなんだけどなぁ……?

……ん?なんかこのシチュエーション見覚えがあるな?

 

……あっそうだ!教室にいた子達は!!?

良かったぁ、全員無事そうだねぇ。ε-(´∀`*)ホッ

 

さてと、この状況を冷静に整理せねば。

俺ことレイタロウと、さっきまで教室にいたアイコ先生と生徒達は謎の光に包まれて教室ではない別の場所に来てしまった。

原理は全く分からないけど、事情説明してくれそうな人達には心当たりがある。

 

それがさっきから俺達に向けて祈りのポーズを取っている30人そこらの人達だ。

格好から推し量るに宗教関係者ではなかろうか。たぶん。

 

その中でも際立って金ピカで威厳あふれるお爺さんが進み出てきた。

シワがなければ50代でも通りそうなそのお爺さんは、錫杖を鳴らしながら深みのある声で話しかけてくる。

 

……あっ、思い出した。

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

「ようこそトータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様、歓迎致しますぞ。私は聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」

 

 

これ〝ありふれた職業で世界最強〟じゃん!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい、というワケで来ました異世界!というか大広間!

例のごとく随分キラキラしたところだ。普段はここで晩餐とかをするのかな……?

 

……いやね、こうポジティブに物事を捉えてないと心が折れそうになるんですよ。

異世界転生を経験した身としては、こうなることも考えなかったワケじゃなかった。

でもまさか自分が異世界転移に巻き込まれるなんて誰が予想できるよ!?

 

しかし……ありふれ、かぁ。

前世の記憶を掘り起こす限りだとあんまり気分のいい小説じゃないんだよなぁ……。

 

 

「キ、キングさん、僕達どうなっちゃうんですか……?」

 

「……大丈夫だ、俺がいる」

 

 

思わず溜息が出そうになっちゃう。我慢我慢。

不安そうな表情で隣に座る俺を見つめる黒髪の少年ハジメ君こそ、俺の目下の最大の不安なの……。

 

ハジメ君は分かりやすく言えば、味方に裏切られて奈落に落ちて左腕を失って火事場の馬鹿力でトンデモ武器を作ってシンデレラみたいに人生の絶頂まで駆け上がって最後にはヒロインと一緒にハッピーエンドを迎える典型的なろう主人公だ。

 

……でもそこまではいいんだよ。そこまでは。

問題なのはヒロインを攫われて絶望したとはいえ、そのやるせなさを無抵抗の人にぶつけてしまう子供が最強の実力を身に付けてしまっていることなんだ。

 

まぁ俺も人のことは言えない。

怪人協会によるサキ氏誘拐計画を知った時なんか頭に血が昇りかけたからね。

敵を血祭りに上げたという点では紛れもなく同類だ。

だからこれは同族嫌悪、なのかもしれない。

 

これは身勝手極まる個人的な願望だけど、ハジメ君みたいな子には身に余る力を持ってほしくないと思っている。

ハジメ君の分まで俺メッチャ頑張るから大人しくしててねと心の底から願うばかりだ。

 

おっと、今の状況を伝えなきゃね。

この大広間に連れてこられるまでの間、生徒達にこれといったパニックは起きなかった。

道中殆どの子が(アイコ先生ですら)俺の傍から離れようとしなかったけど、つまりはそういうことだよね……。

頼りにしてくれるのは嬉しいけど、俺もぶっちゃけいっぱいいっぱいなのよね……。

 

……大柄な青年リュウタロウ君の肩を借りながら歩いていたコウキ君に親の仇を見るような目で睨まれてスゲー居心地悪かったッス。……俺何かしましたぁ?

 

で、今はと言うと、上座に近いところにアイコ先生とコウキ君が座って、俺とハジメ君は最後方に座ってる。

出来る限り目を合わせないように仕方なくね。

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

……メッチャ睨んでくるぅ〜〜!!

俺もしかしてコウキ君の親を殺しちゃったのかな?

人を殺した覚えはないから怪人として?

ま、まぁ、それは追々聞けばいいしな(汗)

 

 

「どうぞ」(^^)

 

「どうも……」

 

 

はえ〜、分かっちゃいたけど美人なメイドさんだらけで眼福だねぇ。

まっ、うちのサキ氏のほうがよっぽど可愛いけどな!

 

 

「さて、あなた方においてはさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますのでな、まずは私の話を最後までお聞き下され」

 

 

要約すると―――

 

・個々の強さに優れる〝魔人族〟が魔物を使役したことで量も多くなり、数でゴリ押ししていた人間族を追い詰める事態に発展した。

・人類はいま滅亡の危機に瀕しているから異世界から救世主を呼ぶとしよう。

・世界を救ってください勇者様〜! ←今ここ!

 

……勘弁してくぁさい。

俺ヒーローだけど英雄ってワケじゃないのよ。

そもそも俺は戦争なんてやりたくないゾ!

後お爺さんのイッた顔なんて見たくなかったゾ!!

 

 

「ふざけないで下さい!結局この子達に戦争させようってことでしょう!そんなの許しません!ええ先生は絶対に許しませんよ!私達を早く帰して下さい!きっとご家族も心配しているはずです!あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」

 

 

そうだそうだ言ってやれアイコ先生ー!

その勢いのまま蹴り飛ばせー!

 

 

「お気持ちはお察しします。……しかし、あなた方の帰還は現状では不可能です」

 

「ふ、不可能って、ど、どういうことですか!?喚べたのなら帰せるでしょう!?」

 

「先程も言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」

 

「そ、そんな……」

 

 

うん、分かってた(泣)

何処の世界でも神様ってのはクソばかりなもので、試練と称して人の人生を弄んでくるから信用なんてできようはずもないのよ。

それにしても残酷なことをいとも容易く言うもんだ。

見なよ、生徒達の悲痛そうな面持ちを!

なんなら俺も悲しみのあまり胸が張り裂けそうだよ!!

 

 

「うそだろ!?帰れないってなんだよ!」

 

「いやよ!なんでもいいから帰してよ!」

 

「戦争なんて冗談じゃねぇ!ふざけんなよ!」

 

「なんで、なんで、なんで……」

 

 

ホントだよ全く、一方的に喚んでおいて無責任にもほどがある!

そんな軽蔑の眼差しを向けてきたところでダメなものはダメなんだからねッ!!

 

 

バンッ

 

 

「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん?どうですか?」

 

「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」

 

「俺達には大きな力があるんですよね?ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」

 

「ええ、そうです。ざっとこの世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」

 

「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」

 

 

シ――――――ン……

 

 

……む?なんで皆黙ってるの?なんか言ってあげなよ?

ちょ、ちょい、なんで皆して俺を見るの……?

 

 

ドッドッドッドッドッドッ

 

 

「……キングさん、私達はキングさんの意見を聞きたいです。キングさんもコウキと同じように考えているんですか……?」

 

シズク!!そんなケダモノの言うことなんて聞く必要はない!」

 

「キングさん、俺達はどうすりゃいいんだ……?」

 

「おいよせリュウタロウ!!」

 

「コウキ君は黙ってて!!キングさんが話すに話せないでしょ!!?」

 

「カ、カオリ……!!」

 

 

皆してコウキ君をイジメちゃダメよ……?

……うん、でもそうだね、一応俺の考えも言っとかないと示しがつかないよね。

 

 

「キング殿……でよろしいですかな?」

 

「えぇ、それでは俺の考えを述べさせていただきます。

ここには戦争を知らずに平和に育った人間しかいません。正直なところ、あなた方の期待に応える働きは出来ないと思います」

 

 

というか、世界を救いたいなら完全に人選をミスってるよあなた達の神様。

一般高校生達に多少の力を上乗せするより素のS級ヒーロー四人くらい召喚したほうがよっぽどマシだと思う。

まっ、その神様が中々に愉快なクソ野郎だってことは原作読んで知ってるかんね。

 

 

「っ、そ、そんなはずは……!!」

 

「加えて、元の世界に帰還できるかどうかは完全に神頼みになるワケですよね?……確約がない以上あまりにも割に合わなすぎる」

 

 

……実は結構綱渡りをしている自覚はある。

さっき俺に笑顔でお茶くれた銀髪の女の子、この場で()()()()()()()規格外の強さを内に宿しているの。

たぶんそういうことだよねぇ。

今その娘が俺の後ろでジィ〜っと俺を見てんのよねぇ。

マジやばくね、俺洗脳されちゃう!?

 

 

「故に、戦争への参加は志願制にしてもらい、志願しなかった者には戦闘以外の選択肢を与えてもらいたいのです。後、この世界の知識を得る機会も与えてくだされれば言うことはありません」

 

 

前向きに検討はするよ。でも決定はしません。

現段階で取れる最善手は取れた気がする。

というかこれ以上を望んだらヤバいと判断したお。

 

 

「……ふざけるな、ふざけるなこの怪人がァ!!

 

「っ、黙りなさいコウキ!」

 

「皆ッ!イシュタルさんも聞いてくださいッ!!そこにいるキングは、人間でもなければヒーローでもない、人類の天敵怪人なんだッ!!」

 

 

……ここでぶっちゃけられるのかぁ。

マズいなぁ、これは非常にマズい。

でも否定は出来ないんだよなぁ……。

 

 

「……コウキ殿、詳しく聞いても?」

 

「はいイシュタルさん!そこにいる化け物は普段から人の皮を被って人間社会に上手く潜伏していますが、いざ本性を表すと身の毛もよだつ悍ましい怪物に変貌するんです!これこそが奴の正体ッ!!」

 

「こ、これは……!!?」

 

 

その写真、宇宙船を蒸発させてる時のベストなショットじゃないですかヤダー。逆にどうやって撮ったん?

 

 

「怪人は怪人であると認定された時点で法の庇護下から外れる。それはつまり世に仇なす邪悪として駆除しなければならない存在なんです!……それなのにあの化け物は今ものうのうと日の下を平然と闊歩しているッ!自由を謳歌しているんだッ!こんなのおかしいッ!」

 

「――って」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()なんでヒーロー協会はキングを守る?それはもうキングがヒーロー協会を裏から操っているからにほかならないッ!」

 

「―まって」

 

「だから俺はネオヒーローズに入って正義のサイボーグ化手術を受けたんだッ!キングを甘やかすこの間違った世界を正すためにッ!俺がヒーロー協会を再起不能なまでに打ち倒してみせる―――」

 

 

バチィィィィィィン

 

 

コウキ君、もう黙って

 

「っ〜〜〜!!?!!?!!?」

 

 

うへぇ!!? Σ(゚∀゚ノ)ノキャー

……カ、カオリさんのグーパンが炸裂したお!!?

こ、怖い!怖すぎる!!般若の面が見えおるぞぉ!!?

 

 

「……イシュタルさん」

 

「は、はい!?……何でしょう?」(・.・;)ビクッ

 

「コウキ君は、ハッキリ言って()()()()()()ので、さっき口走ったことはあまり当てにしないでください」

 

「は、はぁ……」

 

 

……そんな病んだ目で言うことじゃないんよ。

いやまぁメチャクチャ嬉しいよ、俺を庇ってくれるなんてカオリさんは凄くいい娘なんだねぇ。

 

 

「キングさんの変身姿は誰が見ても恐ろしいほどに完成されているんです。そこに畏怖の念を抱くのは至って正常な反応、至って常識的なことなんです」

 

 

……………………ん?んん?

 

 

「カ、カオリ、そのくらいにしなさ―――」

 

「キングさんが人間に収まる存在でないことは認めます。ですが、その心には弱くとも正しく生きようとする人々を温かく導く希望の大火が燃え盛っているのです」

 

「……カオリさんの言う通りです!」

 

「僕達はキングさんに命を救われたんだ!」

 

「キングさんを化け物扱いするってんなら、それこそ協力なんて出来ねぇよ!」

 

「キングさんは私達のヒーローなのよ!」

 

 

一人、また一人と席から立ち上がって抗議の声を上げる生徒の子達。

い、いやね、それは素直に嬉しいんだけど、カオリさんのさっきの雰囲気と口ぶりがどうにも不穏で話に全く集中できないの。

カオリさん、君もしかして―――

 

 

()()()()()()()()()キングさんを〝悪〟とする考えには断固として反対・抗議します。彼を受け入れてくれなければ私はあなた方に協力できません」

 

「む、むむ……!」

 

 

隠れ〝親衛隊〟はっけ〜ん……。

俺は異世界に来ても自分のファンから逃げられないのね。

 

でもまぁ、そこから話の内容は好転したよ。

生徒の殆どが俺の人権を保障してくれたおかげで一応人間族として扱ってくれることになった。

尖った耳も個性だと無理矢理分からせたしね。

 

戦争への参加も志願制にしてもらったけど、一度くらいは戦闘訓練を受けてほしいと言われたため了承した。

後、座学のほうはあらかじめ予定していたっぽい。

抜かりがないね。

 

アイコ先生は自分の頼りなさに泣いていた。

……が、頑張れアイコ先生!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<<< 〝ハイリヒ王国〟 >>>

 

 

「私は教師失格です……」

 

「いやいや、あの状況で落ち着けるほうがおかしいんですよハハハ……」

 

 

兎にも角にも話は纏まったため、聖教教会本山がある〝神山〟の麓のハイリヒ王国に案内された俺達は、そのまま城内の王の間にまで通されこの国の王様と謁見したお。

……いやまぁ、うん、原作読んでて分かっちゃいたけどこの国を動かしているのは王じゃなくて神様なんだなぁってのを改めて痛感した。

 

んで、そっからはただの自己紹介。

国王の名前はエリヒド・S・B・ハイリヒ様。

王妃はルルアリア様、王子はランデル様、王女はリリアーナ様というらしい。

後は騎士団長や宰相などの要職に就く人達を紹介され、親睦会を兼ねた盛大な晩餐会が開かれた。

 

異世界料理も中々美味しかったけど、今まで小説や漫画、アニメでしか見たことがなかったキャラ達と生で会話できたのは凄く新鮮で楽しかったッス。

 

……こういう人達を死なせたくない気持ちも、ないワケじゃないんだよなぁ……。

それも今後の俺の動き次第で決まるかもしれないな。

よ〜し頑張るぞい!

 

……なけなしの勇気を振り絞ってやる気を奮い立たせたその日の夜、急に俺の部屋に押しかけてきたアイコ先生を迎え入れて冒頭に至る。

 

 

ガロウ君を巻き込まずに済んだのは不幸中の幸いでしょうか……」

 

「それは……そうですね」

 

「キングさん、私はあまりに頼りないチビ教師です」

 

「………」

 

「どうか私の代わりに生徒達を守ってあげてくれませんか。どうかお願いします……!」

 

 

……聞き耳立てられてるな。

この音、匂いは―――銀髪のあの子か。

しょうがあるまい、俺の手札を一つ切りますか。

 

 

〝夢空間 展開〟

 

 

「えっ―――……ここは?』

 

『ここはいわば精神が交わる場。俺は便宜上〝夢空間〟って呼んでます』

 

『えっ、えっ、視界の全てがモノクロに……!?』

 

『害はありません。早速ですみませんが俺の今後の行動指針をアイコ先生()()()打ち明けようと思います』

 

『っ、わ、分かりました……!』

 

 

ホントにごめんねぇ……?

急すぎて頭が追いつかないだろうけど許してちょ。

 

 

『俺はしばらくしたら生徒達の元を離れようと思います』

 

『っ!!?』

 

『勿論、すぐに離れるつもりはないですが、この国に留まったところで地球に帰還する手段は得られそうにないので外で手がかりを見つけるつもりです』

 

『そ、それは……』

 

『危険と隣り合わせの旅であることは十分承知してます。なぁに、そんな生活を元いた世界でも四六時中送ってきたから慣れっこですよ』

 

『その、まさかお一人で……?』

 

『えぇ、むしろ自分に合わせられる人がいれば仲間に欲しいくらいですがね。ハッハッハ』

 

『……そう、ですね。分かりました。いつまでもキングさんに甘えてちゃいけないですもんね……』

 

 

……そんな顔しないでぇ、心が痛むよぉ……。

でも仕方ない、この旅はマジで危険だから、可能なら強い仲間を募っておきたいけど最悪ボッチでもやっておかないといけないんだ。

 

……ボッチだと〝ハルツィナ樹海〟を攻略できんな。

さてどうするか―――あっ閃いた!俺天才〜!

 

 

『ありがとうございます。手がかりを掴んだらいの一番にお伝えしますよ。……おっとそうだ。ここで話したことは他言無用ということで』

 

『は、はい!分かりました―――うぇ?」

 

「勿論ですアイコ先生、この命に代えてでもあの子達の命を守ります!……だから安心して休んでください」

 

「……あっ、はっ、はい!……ありがとうございますキングさん、失礼しました、お休みなさい……!」

 

 

……行ったか。

やれやれ、俺の小賢しい思惑が上手く行けばひと月くらいで全ての神代魔法が手に入ると思うけど、一体全体どうしたもんかねぇ……。

 

いや〜こんなに明日を待ち遠しく思うなんてホント久方ぶりだなぁ!

 

早く欲しいよ―――ステータスプレート。

 




オスカーさん「……なんだろう、何故だが我々解放者達が用意した迷宮の試練に対する冒涜を感じ取った気がする。ま、まぁ気の所為だな……」
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