ついに魔王城へと辿り着いたスタン一行。
しかし、玉座の間を前にしつ現れたのは、ランクアップしたラクシャーサ。
仲間達と力を合わせ、なんとかラクシャーサを退けるも、彼は「バスカーには秘策がある」と言い残し、倒れる。
秘策とはなんなのか?一抹の不安を残しながらも、遂にバスカーと対峙。最終決戦の幕が切って落とされた…。
スタン「やぁぁぁッ!!」
ガキィン!!
バスカー「フン、少しはやるようになったようだな!!だが、まだまだ始まったばかりだぞ!!」
ドガンッ!!
スタン「…っ!!まだまだぁ!!」
マナナール「ボク達もやるよ!!03!サポートお願い!!」
ボット03「オマカセヲ!!」
バスカー「うん…?あの魔法使い、魔力を溜めて、何かやろうとしてるな?ならまずはアイツからだぁ!」
03「ディフェンスモードキドウ!ボクガ、ミンナヲマモル!!」
ガァァンッ!!
バスカー「ほう…貴様、あの時ブッ壊したロボットか…。以前より強度が増したようだな?それでこそ潰し甲斐があるというもの!!」
マナナール「よし、今だ!!ウィンド…ブースト!!」
ビュォォォォ!!ザクッ!
バスカー「ぬぅっ!?」
マナナール「よし、効いてる!!これなら行けるよ!!」
スタン「あぁ!このまま一気に…」
バスカー「フフフ…フハハハハハ!!いいぞ!面白くなってきたではないか!!このバスカーをここまで楽しませたヤツは貴様らが初めてだ!!いいだろう。少し本気を出してやろう。簡単に死んでくれるなよ?」
スタン「ッ!?気配が変わった!!仕掛けてくるぞ!!」
バスカー「フハハハハ!!燃ゆる地獄で灰燼と化せぇ!」
ドグァァァン!!
マナナール「うわぁーっ!?」
03「ソンショウジンダイ!ソンショウジンダイ!!」
スタン「ぐぅっ…!はっ!マナナール!03!大丈夫か!?」
バスカー「よそ見してる暇が、貴様にあるのか?…灰になれぇい!」
ドゴッ!ボガァァァンッ!!
スタン「ぐぁぁっ!?」ドシャァァっ……
バスカー「どうした?そんなものか、貴様らの実力は?」
スタン「くぅっ…!くそ…!ここまで強くなっても、勝てないのか…?」
バスカー「冥土の土産だ。我が力、少しだけ見せてやる!」
キィィィィン…
バスカーは力を溜めている……。
スタン「ま…マズイ…今の状況であんなのを食らったら……。」
ゼノゴン「ゼ…ゼノ!」
ゼノゴンがバスカーの前に立ち塞がった!
バスカー「うん?貴様はオレマテリアの…」
スタン「ダメだ…ゼノゴン…お前だけでも…逃げるんだ…。」
ゼノゴン「ゼノッ!!」(強い眼差しで、バスカーを睨みつける…)
スタン「ゼノゴン…」
バスカー「ハッ!とんだ命知らずがいたものだな。良いだろう、全員纏めて焼き尽くしてくれるわ!」
スタン「来るぞ…!」
バスカー「これぞ炎獄の炎よ!!炎獄の旋風!!」
ゼノゴン「ゼノーーッ!!」ビカァァ!
ゼノゴンは光と共に、炎獄の旋風へ飛び込んで行く。そして、スタン達に届く前に…ゼノゴンに炎獄の炎が襲いかかった。
バグォォォォン!!!
スタン「……ッ!!ゼノゴーン!!!」
シュゥゥゥゥ…カッ
爆炎の中に、ドラゴンの瞳が輝く。そこには…
ゼノゴン?「ギャォォォォッ!!」
成長したゼノゴンの…いや、ゼノドランの姿があった。
スタン「もしかして…ゼノゴン…お前なのか?」
ゼノドラン「ギャオッ!」
03「ガ…ガガ……ホンヤクカンリョウ……『今はゼノドランだ』トイッテマス…。」
スタン「そうか…ゼノドランか!かっこよくなったじゃないか!!」
バスカー「チッ!悪運の強い奴め…!」
ゼノドラン「グルルァァ……」
キィィィィ…
バスカー「アレは…EX技!だが…その前に貴様を焼き尽くしてやろう!!」
スタン「させるか!!赤騎士の…聖剣!!」
ズバァァァ!
バスカー「ぐぬぅ!?小癪なぁ…!!」
スタン「今だ!ゼノドラン!!撃てぇぇ!!」
ゼノドラン「ギャォォォォッ!!」(デオストームッ!!)
ギュンッ
ドグァァァァァァンっ!!!
バスカー「ぐうぉォォァァァァァッ!?」
渾身の一撃がバスカーを飲み込むと同時に、眩い光が辺りを包む。
そして次に目を開けた時には…バスカーは地に伏していた。
バスカー「ま…まさか…このバスカーがここまで追い詰められるとは…!!」
スタン「はぁ…はぁ…バスカー…。これで終わりだ。」
バスカー「ぐうぅッ…!」
スタン「覚悟ぉぉーッ!!」
バスカー「…(フッ)」
ドスッ
スタン「───は?」
トドメを刺そうとした瞬間、スタンが腹を見てみると、何者かによって剣で貫かれていた。
スタン「ゴフッ…!?」
マナナール「す…スターン!!」
身体から生温い血が流れ、意識が朦朧とする中、自分を刺した者の姿を見て、絶句する。
スタン「な…なんで…お前がこんなことを……?答えろ…!グレンッ!!」
そこにいたのは、戦友であったはずのグレンだった。
グレン「ふぅ……悪いな、スタン。今のオレは、霧雨の将グレン。魔王バスカーに仕える将軍だ。」
マナナール「えっ…?何が…どうなってるの…?なんでグレンが…?」
03「リカイフノウ!リカイフノウ!」
スタン「グレン…お前……王国を…裏切ったのか…!?」
グレン「………。」
スタン「答えろッ!!」
グレン「……オレはバスカーに襲撃された村を見て、自分の無力を痛感した。強さが無ければ、何も守れない。今のオレには力が必要なんだ…。理想を実現するための、圧倒的な力が。」
スタン「だからってこんなの…認められる…わけ……ないだろ……」
グレン「まだわからないのか?理想を謳っているだけでは何も変わらない。理想を為すための力が手に入るなら、オレは何だってやる。たとえ、血に塗れようともな。」
スタン「ち…ちくしょう……グ……グレ……ン…………。」ガクッ
マナナール「スターン!!」
グレン「……お前たち。悪いことは言わん。今すぐここから去れ。命だけは助けてやる。」
マナナール「そんなの…できるわけ…」
ゼノドラン「ギャォオッ!!」
ゼノドランは自分たちの圧倒的不利を悟ったのだろうか。マナナールと03を抱えて、飛び去っていく。…グレンの側にいて手が出せなかったスタンを除いて。
グレン「…それでいい。」
マナナール「待って!!スタンを置いてなんていけないよ!!スタン!!スタァァァァンッ!!!」
バスカー「よくやったぞ、グレンよ…。ところで、捕えた其奴はどうするつもりだ?」
グレン「ご心配なく。我が手でスタンは闇に染め上げますので。」
バスカー「ほう…期待しているぞグレンよ。フフフハハハハ…ハーッハッハッハァッ!!!」
それからしばらくして、リタニア王国にマナナールと03を抱え込んだゼノドランが帰ってきた。
…グレンが王国を裏切り魔王軍に降り、スタンが囚われたという、最悪の知らせが王国中に知れ渡ったのは、そのすぐ後のことだった……。