オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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前回のあらすじ
ついに魔王城へと辿り着いたスタン一行。
しかし、玉座の間を前にしつ現れたのは、ランクアップしたラクシャーサ。
仲間達と力を合わせ、なんとかラクシャーサを退けるも、彼は「バスカーには秘策がある」と言い残し、倒れる。
秘策とはなんなのか?一抹の不安を残しながらも、遂にバスカーと対峙。最終決戦の幕が切って落とされた…。


序章 第十話 決戦!魔王バスカー!:後編

スタン「やぁぁぁッ!!」

ガキィン!!

バスカー「フン、少しはやるようになったようだな!!だが、まだまだ始まったばかりだぞ!!」

ドガンッ!!

スタン「…っ!!まだまだぁ!!」

マナナール「ボク達もやるよ!!03!サポートお願い!!」

ボット03「オマカセヲ!!」

バスカー「うん…?あの魔法使い、魔力を溜めて、何かやろうとしてるな?ならまずはアイツからだぁ!」

03「ディフェンスモードキドウ!ボクガ、ミンナヲマモル!!」

ガァァンッ!!

バスカー「ほう…貴様、あの時ブッ壊したロボットか…。以前より強度が増したようだな?それでこそ潰し甲斐があるというもの!!」

マナナール「よし、今だ!!ウィンド…ブースト!!」

ビュォォォォ!!ザクッ!

バスカー「ぬぅっ!?」

マナナール「よし、効いてる!!これなら行けるよ!!」

スタン「あぁ!このまま一気に…」

バスカー「フフフ…フハハハハハ!!いいぞ!面白くなってきたではないか!!このバスカーをここまで楽しませたヤツは貴様らが初めてだ!!いいだろう。少し本気を出してやろう。簡単に死んでくれるなよ?」

 

スタン「ッ!?気配が変わった!!仕掛けてくるぞ!!」

バスカー「フハハハハ!!燃ゆる地獄で灰燼と化せぇ!」

ドグァァァン!!

マナナール「うわぁーっ!?」

03「ソンショウジンダイ!ソンショウジンダイ!!」

スタン「ぐぅっ…!はっ!マナナール!03!大丈夫か!?」

バスカー「よそ見してる暇が、貴様にあるのか?…灰になれぇい!」

ドゴッ!ボガァァァンッ!!

スタン「ぐぁぁっ!?」ドシャァァっ……

バスカー「どうした?そんなものか、貴様らの実力は?」

スタン「くぅっ…!くそ…!ここまで強くなっても、勝てないのか…?」

バスカー「冥土の土産だ。我が力、少しだけ見せてやる!」

キィィィィン…

バスカーは力を溜めている……。

スタン「ま…マズイ…今の状況であんなのを食らったら……。」

ゼノゴン「ゼ…ゼノ!」

ゼノゴンがバスカーの前に立ち塞がった!

バスカー「うん?貴様はオレマテリアの…」

スタン「ダメだ…ゼノゴン…お前だけでも…逃げるんだ…。」

ゼノゴン「ゼノッ!!」(強い眼差しで、バスカーを睨みつける…)

スタン「ゼノゴン…」

バスカー「ハッ!とんだ命知らずがいたものだな。良いだろう、全員纏めて焼き尽くしてくれるわ!」

スタン「来るぞ…!」

バスカー「これぞ炎獄の炎よ!!炎獄の旋風!!

ゼノゴン「ゼノーーッ!!」ビカァァ!

ゼノゴンは光と共に、炎獄の旋風へ飛び込んで行く。そして、スタン達に届く前に…ゼノゴンに炎獄の炎が襲いかかった。

バグォォォォン!!!

スタン「……ッ!!ゼノゴーン!!!」

 

シュゥゥゥゥ…カッ

爆炎の中に、ドラゴンの瞳が輝く。そこには…

ゼノゴン?「ギャォォォォッ!!

成長したゼノゴンの…いや、ゼノドランの姿があった。

スタン「もしかして…ゼノゴン…お前なのか?」

ゼノドラン「ギャオッ!」

03「ガ…ガガ……ホンヤクカンリョウ……『今はゼノドランだ』トイッテマス…。」

スタン「そうか…ゼノドランか!かっこよくなったじゃないか!!」

バスカー「チッ!悪運の強い奴め…!」

ゼノドラン「グルルァァ……」

キィィィィ…

バスカー「アレは…EX技!だが…その前に貴様を焼き尽くしてやろう!!」

スタン「させるか!!赤騎士の…聖剣!!

ズバァァァ!

バスカー「ぐぬぅ!?小癪なぁ…!!」

スタン「今だ!ゼノドラン!!撃てぇぇ!!」

ゼノドラン「ギャォォォォッ!!」(デオストームッ!!)

 

ギュンッ

ドグァァァァァァンっ!!!

 

バスカー「ぐうぉォォァァァァァッ!?」

渾身の一撃がバスカーを飲み込むと同時に、眩い光が辺りを包む。

そして次に目を開けた時には…バスカーは地に伏していた。

 

バスカー「ま…まさか…このバスカーがここまで追い詰められるとは…!!」

スタン「はぁ…はぁ…バスカー…。これで終わりだ。」

バスカー「ぐうぅッ…!」

スタン「覚悟ぉぉーッ!!」

バスカー「…(フッ)」

 

ドスッ

 

スタン「───は?」

トドメを刺そうとした瞬間、スタンが腹を見てみると、何者かによって剣で貫かれていた。

スタン「ゴフッ…!?」

マナナール「す…スターン!!」

身体から生温い血が流れ、意識が朦朧とする中、自分を刺した者の姿を見て、絶句する。

スタン「な…なんで…お前がこんなことを……?答えろ…!グレンッ!!

そこにいたのは、戦友であったはずのグレンだった。

グレン「ふぅ……悪いな、スタン。今のオレは、霧雨の将グレン。魔王バスカーに仕える将軍だ。」

マナナール「えっ…?何が…どうなってるの…?なんでグレンが…?」

03「リカイフノウ!リカイフノウ!」

スタン「グレン…お前……王国を…裏切ったのか…!?」

グレン「………。」

スタン「答えろッ!!

グレン「……オレはバスカーに襲撃された村を見て、自分の無力を痛感した。強さが無ければ、何も守れない。今のオレには力が必要なんだ…。理想を実現するための、圧倒的な力が。」

スタン「だからってこんなの…認められる…わけ……ないだろ……」

グレン「まだわからないのか?理想を謳っているだけでは何も変わらない。理想を為すための力が手に入るなら、オレは何だってやる。たとえ、血に塗れようともな。」

スタン「ち…ちくしょう……グ……グレ……ン…………。」ガクッ

マナナール「スターン!!」

グレン「……お前たち。悪いことは言わん。今すぐここから去れ。命だけは助けてやる。」

マナナール「そんなの…できるわけ…」

ゼノドラン「ギャォオッ!!」

ゼノドランは自分たちの圧倒的不利を悟ったのだろうか。マナナールと03を抱えて、飛び去っていく。…グレンの側にいて手が出せなかったスタンを除いて。

グレン「…それでいい。」

マナナール「待って!!スタンを置いてなんていけないよ!!スタン!!スタァァァァンッ!!!」

 

バスカー「よくやったぞ、グレンよ…。ところで、捕えた其奴はどうするつもりだ?」

グレン「ご心配なく。我が手でスタンは闇に染め上げますので。」

バスカー「ほう…期待しているぞグレンよ。フフフハハハハ…ハーッハッハッハァッ!!!」

 

それからしばらくして、リタニア王国にマナナールと03を抱え込んだゼノドランが帰ってきた。

グレンが王国を裏切り魔王軍に降り、スタンが囚われたという、最悪の知らせが王国中に知れ渡ったのは、そのすぐ後のことだった……。

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