オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

14 / 53
第1章 第二話 乙姫様に会いに行こう!

『魔海』海中…

シャッパ「おぉー、これはすごいな!このカメがバリアのようなものを出してるおかげか、海中のはずなのに息ができるぞ!」

トリト「すごいなそのカメ…。やっぱり、普通のカメじゃないのかな?」

カメ?「アケ?…!アケー!」

シャッパ「おっ、ついたのか?にしては、豪華絢爛な宮殿などないが…。」

トリト「あそこに洞窟があるし、あそこの奥に竜宮城があるとか?…にしても小さすぎるような…。まぁ入ってみるしかないか。」

 

洞窟の中…

トリト「ハロー!!オレはトリト!どなたかいませんかー?

シャッパ「トリト、声がデカい。洞窟に響く。」

トリト「あぁ、ごめん……。にしても、この洞窟普通に息ができるし、海水もない。海底のはずなのに、陸地にいるみたいだ…。」

そうして洞窟を進んでいると、トリト達は一際明るい場所を見つける。そこから誰かが飛び出してきた。

???「何者だ、貴様ら?さっきのバカデカい声は貴様か?それに、どうやってここへ…?」

カメ?「アケー!」

トリト「あっ、おい!」

???「んっ?アケロンではないか!?お前、今までどこに行っていたのだ?おひい様が心配しておられたぞ!」

アケロン「アケー…。」

トリト「実は陸地でいじめられてたソイツを見かけて、助けたらここまで案内してくれたんだ。もしかして、アンタのカメか?」

???「身共の…と言うよりは『我が主の』というのが正しいか。そうか、アケロンよ、この者達に助けられたのだな……。まずは感謝する。」

シャッパ「あぁ…どうも…。それで、ここが噂の竜宮城か?随分と陰気なところだな?」

???「まさか。これには海よりも深いワケがあってだな…。ここで立ち話もなんだ、奥に案内してやる。ついて来い。」

 

そうして女に案内され、洞窟の奥にたどり着くとそこには、美しい女性がいた。

???「マヨリ様、陸よりご客人です。この者達が、陸でアケロンを助けてくれたそうです。」

アケロン「アーケー♪」

マヨリ「そうか…感謝せねばな。妾は乙姫マヨリ。竜宮城の主である。其方の名を聞かせてもらえぬか?」

トリト「……。」(ポーッ)

シャッパ「トリト、顔赤くなってんぞ?まさか…惚れたのか?」

トリト「…ハッ!?す…すみません!は…ハロー!オレはトリト…よろしく…お願いします…。」

シャッパ(あっ、これ絶対惚れてんな。)

???「おい…。」

トリト「ん?どうしたんです…かぁ!?」

女は珊瑚の杖を突きつけて脅してきた!

???「貴様…少しでもおひい様に手を出してみろ?いくらアケロンの恩人だからと言っても身共が容赦せんぞ覚悟しておけ…!!」(早口)

マヨリ「良い、アズミ。少し下がっておれ。妾はこの者と話がしたい。」

アズミ「はっ。申し訳ありません。…自己紹介が遅れたな。身共はアズミ。マヨリ様に仕える側近アズミだ。トリトよ、貴様のことはいつでも身共が見張ってるからな?変な気は起こすんじゃないぞ…!」

トリト「はいはい…。アイツ怖ぇ〜……。」

マヨリ「あれでも根はいい忠臣なのだ。多めにみてやってはくれぬか?」

トリト「はぁ…まぁオレは全然いいんですけど…。あっ、そうだった!えっと、竜宮城の主様が、こんな洞窟を何をしてるんです?何があったか、聞かせてくれませんか?」

マヨリ「…良いだろう。其方にはアケロンを助けてもらった恩もある。では聞かせてやろう。妾たちの竜宮城に、何があったかを……。」

 

妾たちはかつて、竜宮城にて誰にも邪魔されぬ海の底で、平和に暮らしてきた。

だがそんなある日…奴が現れた。

???「フッフッフッ…この竜宮城はオレの物だ。安らぎを脅かす雑魚(じゃこ)共には出ていってもらおうか…!」

奴の名は魔王オロロソ。オロロソは妾の竜宮城を占領し、我が物としてしまった。妾たちも力の限り抵抗しようとしたのだが、力及ばす…。居場所を追われた妾達は、この洞窟を隠れ蓑とし、反撃の機会を窺っていたという訳だ。

 

トリト「魔王……。オレ達の知らないところで、そんなことが…。」

マヨリ「うむ。トリト達よ、来てもらった手前すまないが、其方達は陸に戻ってくれて構わない。これはあくまで妾たちの問題。見ず知らずの者を危険な戦いに巻き込むわけにはいかん。」

トリト「……いえ、オレ達にも竜宮城の奪還、手伝わせてください!」

マヨリ「良いのか?下手すれば死ぬかもしれんのだぞ?」

トリト「そんなの関係ありません!竜宮城がそんな状態になってるってのに、放っとくわけにはいきませんから!!シャッパも、それでいいよな?」

シャッパ「シャーッシャッシャッ!!トリトならそう言うと思ったぞ!そのオロロソとか言うヤツ、強そうだしな!ちょうど腕が鈍っていたところだ!久しぶりに暴れさせてもらうぜ!!」

マヨリ「フッ…其方達、すまないな。では、トリトにシャッパよ、頼りにさせてもらうぞ。」

トリト「はいっ、おまかせください!マヨリ様!」

マヨリ「フフッ、マヨリで良い。妾は其方が気に入ったのでな。何なら呼び捨てでも構わんぞ?」

トリト「そっか!ならこれからよろしくな!マヨリ!!」

アズミ「ハッ!?無礼の気配!貴様ァァ!!おひい様に対して、初対面の癖に馴れ馴れしいにも程があるぞ!!身の程知らずめぇ、万死に値する!万死に値する!!」(超早口)

トリト「うわ出た!?」

シャッパ「はい、今ちょっといい雰囲気なんでお静かに!」

ゴスッ!

アズミ「うっ…」ガクッ

 

こうして、マヨリ達の竜宮城奪還に手を貸すことになったトリト達。

果たして、オロロソの魔の手から、竜宮城を取り戻すことはできるのでしょうか?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。