魔王オロロソから竜宮城を取り戻すべく、洞窟を出発したトリト達。
そこでマヨリから道すがら、竜宮城までの道のりを聞かされる。
マヨリ「この珊瑚礁を越えたら沖に出る。そこからしばらく進むと広がる海溝を越えていけば、もう竜宮城はすぐそこだ。」
トリト「なんかそうやって聞くと、随分と近そうに聞こえるな?もしかして、そこまで遠くになかったり?」
マヨリ「まぁそうだな。竜宮城は特殊な魔法の海流に守られていてな、自力で見つけようとしても、認識阻害の魔法がかかっておるからアケロンがいなければ辿り着けぬようになっておる。」
トリト「へぇー、お前ホントにすごいんだな!」
アケロン「アケー!」(えっへん!)
シャッパ「ならなんで、オロロソは竜宮城に辿り着けたんだ?まるでオロロソのヤツが元からそのことを知ってたみたいじゃねぇか?」
マヨリ「……それは…。」
アズミ「おい、おしゃべりはここまでだ。もうそろそろ珊瑚礁を出る。ここからはモンスターも凶暴になるから、警戒は解くなよ。」
珊瑚礁を抜けて沖に出ると、小さなモンスターの大群が漂っていた。
???「ミジ…ミジ…ミジ…ミジ…」
トリト「コッパミジンコだ……。アイツら、ちょっとちょっかい出したらすぐ自爆するから、波に乗る時もアイツらがいる海域は避けるようにしてるんだ。でもこの辺りってコイツらの生息域だったかな…?」
アズミ「フン、大方オロロソが配置したんだろう。アケロンのバリアで守りながら突破すればこの程度、難なく突破できる。なら何も問題は……。」
マヨリ「待て、アズミよ。……おそらくこれは、妾達が来たことを知らせる罠ではないか?」
アズミ「はぁ…と、おっしゃいますと?」
マヨリ「うむ、あれを見てみよ。」
マヨリの指差した方向には、コッパミジンコより少し離れたところに巨大なカニがいた。
トリト「あれってカニクラブ!?魔海の中でも危険なモンスターの一体じゃないか!!もしかして…。」
マヨリ「うむ、コッパミジンコの自爆に反応したカニクラブをけしかけるつもりなのだろう。ここはコッパミジンコの隙間を縫って進もうぞ。」
そうして、コッパミジンコ達を刺激しないよう、慎重に進むトリト達。そしてコッパミジンコの機雷地帯も終点に差し掛かった頃…。
トリト「ふぅ…何とかここは突破できそうだな…。そろそろ終わりも見えてきた。」
シャッパ「……うん、あれは…?」
プチーカ「プチー?」
そこにやってきたのは、野生のプチーカ。あろうことか、コッパミジンコの一体にちょっかいを出そうとしてるじゃありませんか!
シャッパ「おいおいおいおい、待て待て待て待て!?」
プチーカ「プチー…プチッ!」ベシッ!
コッパミジンコ「!?…ミジミジミジミジミジミジミジミジ!!」
シャッパ「マズイ…!みんな走れ!コッパミジンコが連鎖爆発を起こすぞ!!」
トリト「マジか!?うぉぉお!間に合えぇぇ!!」
コッパミジンコ「ミジミジミジミジミジミジミジミジ…!!」
カッ──
ドガガガガガガガガガァァァン!!!!!
トリト「ふぅ…危なかった…。みんな、無事かー?」
マヨリ「わ…妾は何とか…。」
アケロン「ア…アケー…」
アズミ「身共も問題はない。全く、おひい様に何かあったらどうするつもりだ…!」
シャッパ「全く…。あのプチーカ余計なことをしやがって…。」
ドドドドドドドド…
トリト「あっ、そうか…。コッパミジンコが爆発したから……。」
マヨリ「奴め…来たか!」
向こうからカニクラブが爆走してきた!!
アズミ「チィッ!来たか!ここは身共が…。」
シャッパ「いや!オレに任せとけ!!アイツの甲羅はバカ硬い!生半可な攻撃は効かねぇ!だが…オレの拳なら話は別だ!」
アズミ「…任せてよいのだな?信じてるぞ!!」
シャッパ「あぁ、期待しておけ!……さぁ来い!トレーニングの成果、見せてやる!」
カニクラブ「プクプク!!」
ドドドド……
シャッパ「……行くぜ?シャイン・パンチ!!どりゃぁぁっ!!」
バゴォォン!!
カニクラブ「!?!?」ズズゥゥン!!
アズミ「は…速い…。あやつの拳、一瞬見えなくなったぞ…?」
トリト「これがアイツのバトルスタイルさ。力を目一杯溜めて、一気に加速させてパンチをぶつける。シャッパの拳なら、大体の物は砕けると思うぞ?」
アズミ「なるほど…本当にシャコみたいなヤツだな…。」
シャッパ「フン!どんなもんよ!!」
マヨリ「其方もなかなかやるようだな…。」
カニクラブ「……プ…プクプク!!」ブンッ!
カニクラブは起き上がり、マヨリに向かってハサミを振り回してきた!
シャッパ「コイツ…まだ!?」
アズミ「ハッ!?おひい様!?」
アケロン「アケー、ローン!!」バキィィィィン!
アケロンのバリアがカニクラブのハサミを防いだ!
マヨリ「す…すまない、助った…。」
トリト「ナイス!アケロン!!それじゃあ、オレもイイトコみせないとな!!波よ!!」
ザァァァ!!
アズミ「な…何だ?海流が!?」
トリト「これがオレのトライデントの力さ!ヒャッホゥー!!」
トリトは海流に乗った!!
トリト「残ってるとしたら多分この辺に…。あっ!」
コッパミジンコ「ミジ…ミジ…」
トリト「みっけ!ちょっと手伝ってもらうぜー?」
コッパミジンコ「ミジミジ!?」
トリトは海流にコッパミジンコを巻き込み、カニクラブに向かっていく!
トリト「これでも…くらえぇー!!」
コッパミジンコ「ミジミジミジ〜!?」
コツン。
ドガァァァァァン!!
カニクラブ「プクプク……プク………」ズズゥゥン!!
カニクラブを倒した!
トリト「よし!狙い通り!!」
マヨリ「驚いた…海流に乗せてコッパミジンコをぶつけるとは…。その槍、海流を操れるのだな?」
トリト「うーん、本来は波を操るものなんだけど…なるほど、海中だと海流を操れるのか。まぁ、細かいことはいいか!大丈夫、マヨリ?」
マヨリ「あ…あぁ…。フッ…其方達なら、本当にオロロソを倒せてしまうかもしれんな。さぁ、先を急ごうぞ。」
こうして、コッパミジンコの機雷原を突破したトリト達。
中々に狡猾なオロロソの罠にも怯まず、竜宮城へと歩みを進めるのだった。