前回、コッパミジンコの機雷原地帯を切り抜けたトリト達。
後は海溝を越えれば、竜宮城は目と鼻の先だ!
海溝前…
トリト「うわー、深いなぁ…。どこまで続いてるんだ、これ……。」
アズミ「確か、余裕で深海には到達できる深さではあったはず。落ちたら二度と戻って来れないと考えて良いだろうな。」
シャッパ「まーた物騒な…。マヨリ達は、どうやってここを渡ったんだ?だいぶ幅も向こう側までの距離もあるし、泳ぐには少し無茶だろう?」
マヨリ「妾たちのみの時は、このアケロンの親である守護竜アーケロンに乗ってここを渡ったのだが…渡る時にアーケロンがオロロソの攻撃を受けてしまってな…今ではもう海溝の底に……。」
トリト「……そっか。辛いこと思い出させて、悪かったな…。」
マヨリ「いやいいのだ…。それより今はここを渡る方法だったな。何か良い方法はないか?」
トリト「うーん…。あっ、そうだ!オレに良い考えがある!」
数分後…
トリト「よーし、みんな!準備はいいな?」
シャッパ「オレはもう準備出来てるぜ!」
アケロン「アケ!」
アズミ「おい、本当に大丈夫なんだろうな…?おひい様に何かあったら容赦せんぞ…!」
トリト「大丈夫大丈夫!任せとけって!」
マヨリ「ではトリトよ、頼んだぞ。」
トリト「お任せをってね!それじゃあ行くぜ、しっかり掴まってろよ?波よ、来い!!」
ザァァァァァ!!
海流がトリト達の方に迫ってきた!
トリト「来た来た!ヒャーッホゥ!!」
トリト達は海流に乗った!
トリト「フゥーッ!!みんな、振り落とされるなよ!」
アズミ「こ…これは中々……!おひい様、大丈夫ですか!?」
マヨリ「妾は平気だ!どうだトリトよ、無事海溝を越えられそうか?」
トリト「バッチリ!これなら問題なく…。」
シャッパ「おい待て!?対岸に誰かいるぞ!?」
トリト「えっ?」
???「コノさき…オロロロサマのシロ…イかせナイ…!」
そこにいたのは、竜宮の使いギョギョ。オロロソによって特別な力を与えられたギョギョである。
竜宮ギョギョ「ギョギョーー!!」
ドドドドドドドド!!!
彼が叫ぶと、海溝の底から大量のギョギョが飛び出して、トリト達に襲いかかってきた!
トリト「うわっとぉ!?アイツ、こっちの邪魔する気か!みんながいる以上、あの群れに真っ向から突っ込むわけにはいかないな…。なら何とか回り道してアイツを叩く!すまない、オレは海流の制御で手一杯だ!誰か、この中で魔法使えるやつは!?」
アズミ「なら、身共に任せてもらおう!」
トリト「そうか!アズミ、オレは何とかして対岸に着かせる!アイツらの足止め頼んだ!!」
アズミ「承知した!おひい様に手は出させん…!"弐式・護身水撃"!!」
バシャァ!!
アズミの攻撃により、ギョギョ達の動きが抑えられた!
トリト「やるなぁ、アズミ!助かったぜ!」
アズミ「気を抜くな!まだ来るぞ!!」
竜宮ギョギョ「アイツ…ジャま…!オマえタち、ニガすナ!!」
シャッパ「前からも来るぞ!!」
マヨリ「アケロン!バリアを!」
アケロン「アケー、ローン!!」バリリリ!!
トリト「すまない、アケロン!対岸までもう少しだ!耐えてくれ!」
竜宮ギョギョ「メザワりなヤツ…ナラねむレ…!"アビサルレプシー"!!」
ドシュウン!!
トリト「!?しまっ……」
トリトは眠った!
アズミ「おい待て!?今眠られたら…!」
トリト達は海流から振り落とされてしまった!!
一同「うわぁーーー!?」
竜宮ギョギョ「シズんでケ…フカいウミのソコへ…!」
アケロン「ア…アケー!!」
アケロンは海溝へ落ちていくトリト達を助けに向かう。だが、身体が小さすぎる故に、助けられる訳などなかったのは明白。ギョギョは勝ちを確信した。
竜宮ギョギョ「カッた!カッた!!コレでオロロロサマにホメてモラエる!」
……その時だった。
\バシュゥゥゥ!!/
直後、海溝から光が迸る。
竜宮ギョギョ「な…ナンだ…!?ナニカ…くル…!」
ゴゴゴゴ…
アーケロン「キュイー!!」
海溝から現れたのは、アケロンがクラスチェンジしたアーケロンだった。大きくなったアーケロンの背には、先程落とされた全員が乗せられていた。そしてその中には当然、目を覚ましたトリトも……。
トリト「おいお前…危ないことしてくれるじゃないか…。このお返しは、キッチリさせてもらうぜ!!」
竜宮ギョギョ「な…ナメるナ!ディープミラージュ!!」
ギョギョは分身して襲いかかってきた!!
トリト「何人に増えようが関係ないね!全員押し流してやる!!トライデントオブウェーブ!!」
ザァァァァァァァァ!!
竜宮ギョギョ「ナに!?ウワあァァァ!?お…オロロロサマァァァ!!」
ギョギョ達は背後からまとめて押し流され、海溝の奥底へと消えていった。
トリト「ふぅ…間一髪だったなぁ…。」
その後、対岸にて…
ゴスッ!ゴス!ゴスッ!ゴスッ!
アズミ「貴様ァ!あんな!タイミングで!眠りにかけられるとは!どういう!了見だ!?危うく!おひい様だけでなく!身共たちも!死ぬところだったんだぞ!?」
トリト「イテテ!?悪かったって!!でもアイツが眠り魔法使えるなんて知らなかったんだよ!許してくれよー!!」
マヨリ「アズミ、もう良い。トリトも反省しているのだ、その辺にしてやってくれないか?」
アズミ「ふぅ…ふぅ…まぁ今回はこのくらいにしてやろう!おひい様と、ランクアップしてくれたアーケロンに免じてな。」
アーケロン「キュイー!」
トリト「おぉイッテぇー……。みんな、ホント悪かった!みんなを危険に晒すような真似して…ゴメン!!」
マヨリ「もう良いトリト。今は全員無事で海溝を渡れたことと、アーケロンの成長を喜ぼうではないか。」
アーケロン「キュイー♪」
トリト「ま…マヨリ様ァ…(感涙)」
シャッパ「そうだな!それに……あの海流の先が竜宮城なんだろ?こんなとこで油売ってる暇はないと思うぜ?」
渡った先を見るとそこには、激しい海流の渦があった。オロロソとの対決の時は、刻一刻と近づいていた。
竜宮城…
オロロソ「フフフ…来たか、