竜宮城を目指すトリト一行は、竜宮の使いギョギョによる襲撃に遭いながらも、クラスチェンジを果たしたアーケロンとトリトの活躍により窮地を脱する。そして、ついに竜宮城の前までたどり着くのだった。
竜宮城前…
トリト「この海流の渦を超えた先に、竜宮城があるんだな?」
マヨリ「うむ。出入りするには、アーケロンのバリアに守ってもらう必要がある。皆の者、アーケロンを中心に集まれ!アーケロン、頼んだぞ。」
アーケロン「キュイー!」
アーケロンにバリアを展開してもらい、トリト一行は渦の先へ進んでいく。そして、渦を抜けた先で見たものは……
トリト「うわぁー!すっげぇー!!」
アンカーからの話で聞いていた通りの豪華絢爛な城、この場所こそが竜宮城である。
シャッパ「シャッシャッシャッ!本当に豪華だな!これなら竜宮城と言われても納得いくぞ!」
トリト「それにここ、陸地みたいに海水が入ってこないし、普通に息もできる!不思議だなぁ〜!」
アズミ「おい貴様ら、何をしに来たか忘れたわけではないだろう?」
トリト「おっと、そうだった!早くオロロソをブッ飛ばして、この城を取り戻そうな、マヨリ!」
マヨリ「あ…あぁ……そうだな……。」
トリト「んー?どうしたんだ、マヨリ?なんか浮かない顔をしてるけど…大丈夫か?」
マヨリ「……何でもない。先を急ぐぞ。」
トリト「……?」
マヨリの表情に曇りを感じつつも、トリト達は竜宮城へと入り、決戦に臨むのだった。
トリト「ハロー!!オレはトリト!オロロソさんいませんかー!?」
アズミ「バッ…貴様!?敵の本丸に乗り込んでおいて、そんな愚直に挨拶する奴があるか!?」
トリト「良いだろ別に?それっぽい奴も来たみたいだし…。」
ズン…ズン…
オロロソ「フフフ…来たようだな?一応お前らのような雑魚共でも客人だ、まずはもてなしの挨拶でもしておこうか…。ようこそ、我が竜宮城へ!」
トリト「一応聞くけど、お前がオロロソだな?」
オロロソ「如何にも。オレこそが魔王オロロソ!この竜宮の主だ!」
トリト「マヨリから話は聞かせてもらった!オレ達にぶっ飛ばされたくなかったら、大人しく竜宮城を返してもらうぞ!!」
オロロソ「おやおや、人聞きの悪いことを言ってくれるなぁ…?ここはもとからオレの物だぞ?まさか、マヨリから何も聞いていないのか?」
トリト「えっ…?なぁマヨリ、それってどう言う…」
マヨリ「奴の戯言に耳を傾けるな!オロロソ、今日こそ貴様からこの竜宮を必ず取り戻す!覚悟しろ!!」ダッ!
トリト「あっ、おい!?」
トリトの言葉を遮るようにマヨリは怒号を上げ、オロロソに剣を構え先陣を切った。
オロロソ「フフフ…!せいぜい楽しませてくれよ、この魔王オロロソを!!」
マヨリ「ハァーっ!!せいっ!!」
ガキィン!
オロロソ「どうしたどうした?そんな怒り任せの剣では、このオレには届かんぞ?」
マヨリ「くっ…黙れ!!」
オロロソはマヨリの剣を長い爪で防ぎ、挑発する。そして怒りに燃えるマヨリを諭すべく、遅れてトリト達も戦いに参戦する。
シャッパ「マヨリ落ち着け!あんな野郎の挑発に乗るんじゃねぇ!」
アズミ「シャッパの言う通りです!おひい様、一度冷静になって下さい!このままでは奴の思うツボです!」
マヨリ「しかし…!」
トリト「なぁマヨリ、何か複雑な事情があるのかもしれないけどさ、今そういうことは後回しにした方がいい!今は…コイツを倒すことだけを考えるんだ!」
マヨリ「トリト…。」
オロロソ「フッフッフッ…雑魚共が群れて来るか…。いいぞ、何匹でも来るがいい!まとめて三枚おろしにしてやろう!」
トリト「行くぞ!トライデントの連撃、受けられるか!ダリャリャリャリャ!!」
ドドドドドドドド!!
オロロソ「…フン。」ガシッ!
オロロソは爪でトライデントを止めた!
トリト「なっ…!?」
オロロソ「その程度の攻撃…あくびが出る…な!」
ザクッ!!
トリト「うわぁ!?」
アズミ「トリト!!…チィッ、ならば動きを封じるまで!"弐式・護身水撃"!!」
バシャァァァ!!
オロロソ「ギョギョ達を止めた魔法か。成程、発想は悪くないな…だが。」ドス!
オロロソは爪を地面に突き立てて弐式・護身水撃を防いだ!
オロロソ「当たらなければ意味はないだろう?」
アズミ「くっ…これでも駄目か…!」
オロロソ「本当の水魔法とは…こうやるんだ!"タイダルカタストロフ"!!」
バシュゥゥゥ!!
アズミ「ぐ…あぁっ!?」
シャッパ「アズミ!!テメェよくも!ダァリャァァァ!!」
バゴン!!
シャッパ「おいおい…冗談だろ…?オレの拳を喰らって何ともねぇのかよ…!」
オロロソ「華奢な身体に見えるだろうが、これでも鱗は硬い方でな。悪くないパワーだが…!」フッ…
シャッパ「なっ!?き…消えた…?」
オロロソ「速さが足りんなぁ?」
シャッパ「!?しまっ…」
ザクッ!!
シャッパ「ぐあぁぁ!?」
仲間達が為すすべなく倒れていく中、オロロソはその目をマヨリに向ける。
オロロソ「ふむ…もう少しオレを楽しませてくれるかと思ってたが、期待外れだったかなぁ?さぁ、次はお前だ、マヨリ。」
マヨリ「オロロソ…貴様ァ…!」
オロロソ「フッフッフッ…うん?」
カンッ!
トリト「おいオロロソ…オレはまだ立ってるぞ…。マヨリに手を出すなら…まずオレを倒してからにしな…?」
マヨリ「トリト!?」
オロロソ「ほう…随分頑丈なオモチャじゃないか?いいだろう、気に入った。お前は特別甚振ってマヨリへの見せしめにでもするか…!」
ザクッ!
トリト「ぐぁぁぁ!?」
マヨリ「トリト!!」
オロロソ「おやおや…まだ一回切り裂いただけだぞ?さぁ、いつまで耐えられるかな?」
ザクザクザクザク!
トリト「ぐっ…ぐぅぅぅっ!!」
トリトの身体をオロロソの鋭利な爪が容赦なく切り裂いていく。トリトの身体から血が絶え間なく流れ、その度に傷の上からさらに傷がつけられていく。
マヨリ「も…もう良いトリト!なぜ妾のためにそこまで…!?」
トリト「だ…だってオレ、困ってる人は放っとけないから…。マヨリが困ってるなら…たとえ命にかえたって、助けてやりたいって思ってるから…!」
マヨリ「トリト……。」
オロロソ「あーあ、もうボロボロだな貴様。フン、飽きた。最期は一思いに心臓を貫いて終わらせてやる。」
マヨリ「や…やめろオロロソ!!」
トリト「ハァ…ハァ…心配すんなってマヨリ…。ここから奇跡起こして勝っちゃうから…。大丈夫だって……多分……。」
マヨリ「ば…馬鹿を言うのも大概にせよ!この状況からどうやって勝つと!?」
トリト「マヨリ!……任せとけ。」
オロロソ「おしゃべりは終わったか?なら、お前の命も終わりだな?」
ヒュンッ!
マヨリ「トリトォォォォ!!」
オロロソの爪が心臓を貫かんとしたその時、奇跡は起こった。
\バシュゥゥゥ!!/
オロロソ「!?この光、コイツ…まさか!?」
ヒュンッ!ドスッ!!
オロロソ「ぐおぉ!?」
光の中からトライデントが飛び出し、オロロソの身体を突き刺す。そして、光が晴れた。
マヨリ「トリト…其方、その姿は……。」
トリト「どうやら、ホントに奇跡が起きたみたいだな。じゃあ改めて……ハロー!!オレは波騎士トリト!!ここからは、オレの波に乗らせてもらうぜ!!」
後編へ続く…。