オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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第1章 第九話 ハロー!!波浪騎士トリト!

前回、アンカーの試練を超えてランクアップを果たす。

それに続いて、トリトもアンカーから稽古を受けるのだが……。

 

トリト「ぐっ…まだだ!!」ダッ!

アンカー「フンッ!!」

ドガァァン!

トリト「ぐぁぁ!?」ドサァァァ…

マヨリ「トリト!!」

アンカー「はぁ……なぁトリト。このまま続けてもいいんだが、一つ聞く。『お前は何のために戦うんだ?』

トリト「えっ…?それは…オロロソから竜宮城を取り戻すため…。」

アンカー「本当にそれが理由か?」

トリト「んっ…どう言うことだよ?」

アンカー「……まだ気づいてねぇのか、今のお前には迷いが見える。自分の戦う理由が定まってないって顔だ。そんな状態で戦っても、お前は先に進めねぇぞ?」

トリト「なんだとぅ…?」

アンカー「…時間をやる。自分の戦う理由についてじっくり考えて、その答えが出たらまた稽古に付き合ってやる。」

そう言うとアンカーはその場を後にしていった。

 

夕方、海岸にて…

トリト「オレが戦う理由……か。」

マヨリ「まだ悩んでおるのか?トリトよ。」

トリト「あぁ…実を言うとさ、オレあの時クラスチェンジできた理由が、自分でもわからないんだ。あの時、オレの中で何かが変わったんだとは思う。でも、それがわからない。オレ、どうしちゃったんだろう…?」

マヨリ「ふむ……トリトも悩む時があるのだな?」

トリト「ど…どう言う意味だよそれ!?」

マヨリ「いやな、いつも其方は明るく妾達を導いてくれてたのでな、そんな其方でも、悩むのだなと。」

トリト「…そりゃ悩むよ。生きてる以上は。」

マヨリ「なぁトリトよ。其方が来てから、妾の人生は変わった。これまで兄上に…オロロソによって沈められ、妾の心は光の届かぬ深海のように暗闇に包まれていたが、其方が来てからは、そこに光が差したのだ。妾に救いの手を差し伸べるように、光が。」

トリト「マヨリ……。」

マヨリ「思えば、其方がきてから面白いことも多かったな?海溝の真上で其方が眠らされた時は、どうなることかと思ったぞ?」

トリト「そ…そのことは忘れてくれって…!」

トリト「フフッ。トリトよ、妾に楽しい世界を教えてくれて、ありがとうな。これからも、たくさん楽しませてくれ。」

トリト「…っ!」

マヨリの笑顔を見たトリトは、初めて自分の気持ちに気づいた。

トリト(そうだ…。オレは…オレが戦う理由は…!)

 

夜……

アンカー「その様子だと、どうやら戦う理由が見つかったみてぇだな?」

トリト「あぁ!おっちゃん、もう一回だけ手合わせ頼めるか?」

アンカー「へっ、あたぼうよ!お前の気持ち、俺にぶつけてきな!!」

トリトはアンカーに向かっていくと、自身の思いの丈を吐き出す。

トリト「オレは!!マヨリにずっと笑顔でいて欲しい!!マヨリの笑顔を守りたい!!マヨリを悲しませるような奴は、オレが許さない!!それが、オレの戦う理由だ!!!

マヨリ「………///

アンカー「へぇ〜、随分青臭い答えじゃねぇか!」

トリト「悪いかよ!?でも、オレは正直小難しいことはどうだっていい!!マヨリのために、オレはこの槍を振るうだけだァァァ!!!!

ザバァァァ!!

波とともに、トリトの姿が変わる。このクラスチェンジこそが、彼の覚悟が決まった瞬間である。

アンカー「へっ!立派になったじゃねぇか!さぁ、思いっきり来い!!」

トリト「ハァァァァァァ!!!」

 

ザッバァァァン!!

 

アンカー「…おいおい。ホントに立派に成長したな…。いいぜ、合格だ…!」バタッ…

トリト「か…勝っちゃったよ…。」

マヨリ「トリト、見事だったぞ!その姿、其方もクラスチェンジできたようだな!」

トリト「へへっ!カッコよかったろ?」

マヨリ「あぁ!……ところでだな。」

トリト「うん?」

マヨリ「その……な?あのようなことを…大声で堂々と言われると……その……妾でも恥ずかしくなるのだぞ…?///」

トリト「へっ?………あっ!?や…ヤベェ!いまになって滅茶苦茶恥ずかしくなってきた…!何口走ってたんだオレ〜!?」(カァー…)

アンカー「やれやれ、老いぼれに青春見せつけてくれるとはなぁ…。毎日のように愛し合ってたお頭と奥さんを思い出すぜ…。」

トリトとマヨリ「「ハッ!?これは…その〜〜///」」(もじもじ…)

アンカー「まぁいい!お前ら揃ってクラスチェンジとは、恐れ入った!それでトリト、その姿の名前はもう決めたのか?」

トリト「えっ?うーん、そうだな〜?マヨリ、なんか良い案ない?」

マヨリ「わ…妾か!?そうさな…。あっ、ではこう言うのはどうだろうか?」

ゴニョゴニョ……

マヨリ「どうだ?其方にも合ってると思うし、気に入ってくれると良いのだが…。」

トリト「おっ?良いじゃんそれ!よし採用!!」

アンカー「おっ?決まったか?じゃあ聞かせてもらうか!」

トリト「よし、じゃあ改めて……」

スゥー……

 

トリト「ハロー!オレは波浪騎士トリト!!以後よろしく!!

 

アンカー「へぇ、アイツの挨拶である『ハロー』と『波浪』を掛けたのか!嬢ちゃん、良い名前考えるじゃねぇか!」

マヨリ「そうであろう?妾がトリトのために考えた名だからな。」

トリト「これなら、マヨリのことを守れそうだ!おっちゃん、ありがとな!!」

アンカー「礼はいらねぇよ!ソイツはお前が勝ち取った力だ!…よし!今日はお前らの成長を祝って、ご馳走でも奢ってやるとするか!!」

 

こうして、揃ってクラスチェンジを果たしたトリトとマヨリ。

トリトはマヨリのために、マヨリは兄であるオロロソを救うため、決意を改めるのだった。

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