パンドラ「…っと!また話につき合わせちゃって悪いな!それじゃあ第2章、始まりだぜー!!」
第2章 第一話 砂縛の反逆者たち
オレカ界、西の大陸。
ここは、『砂縛』と呼ばれる砂漠地帯が大半を占めており、水等の資源も極限状態の不毛の地である。昔は沼地があったらしいが、何があったのか一夜にして砂漠と化してしまったという。
そして、資源が限られている故に、それを独占しようとする者も現れる。
現在砂縛では、魔王アラキシュによる独裁が行われており、アラキシュは自ら建造した巨大な要塞を拠点にし水を独占。砂縛に住む者たちは苦しい生活を強いられていた。
何人か立ち向かって行った勇気ある者もいたが、アラキシュの圧倒的な力と頭脳の前に、一人残らず返り討ちにされたという。
そして、そんなアラキシュによる支配からの解放を望む戦士達が、今まさに要塞に乗り込もうとしていた。
要塞前…
???「よし、今なら警備も手薄だな。手筈通りに行くぞ、アラン。」
アラン「…あぁ、行くか。」
彼らは旅人アランと旅人シャール。彼らもまた、砂縛を魔王アラキシュの魔の手から解放せんと戦う戦士であり、要塞への侵入を試みていた。
シャール「奴の兵士たちに真正面から立ち向かってもまず勝ち目はない。なるべく最短ルートでアラキシュの元へ向かうぞ!」
アラン「分かっている。オレ達には決定打がないからな。露払いは任せろ、罠は確実に仕掛ける。」
そうして手筈を確認した2人は要塞へと侵入していった。
要塞内部…
ウィーンウィーン…
シャール「やれやれ…中はタレットだらけか…。どうにかして、あそこの扉まで行きたいが、タレットが邪魔だな。」
アラン「任せろ、フッ!」ヒュンッ ドスッ!
アランの投げたナイフは見事にタレットに命中し、機能を停止させた。
アラン「よし、行くぞ。」
シャール「気をつけろ。奴のことだ、どこに罠が仕掛けられているかわからないぞ。」
要塞管制室…
アラキシュ「ほう…またワシに逆らう愚か者が現れたようだな。どれ…ついこの前完成させたアレを試してみるか…。」
ピッピッピッ
アラキシュは不敵な笑みを浮かべながら、玉座に備えられたボタンを操作する。アラキシュは体躯が大きく、物理戦も得意だが、真に恐ろしいのはそのメカニックに関する頭脳。タレット等のトラップを作ったのも、アラキシュの主導あってのものである。
機械音声[機竜ドラコマキナ、出撃準備完了しました。]
アラキシュ「さて…抵抗するだけ無意味だということを教えてやろう!」
要塞中庭…
アラン「随分広い場所に出たな。」
シャール「何か嫌な胸騒ぎがする…。警戒を怠るな!」
そうシャールが警戒を促した瞬間、警報が鳴り響く。
機械音声[ビーッ!ビーッ!ビーッ!ビーッ!機竜ドラコマキナ起動!兵の皆様は直ちに該当フロアから避難してください!繰り返します。兵の皆様は直ちに該当フロアから避難してください!]
ゴゴゴゴ…
アナウンスが流れると同時に中庭の床が開き、何かが迫り上がってくる。
ビコーン!
ドラコマキナ「ギャシャー!!」
アラン「これは…機械のドラゴンか!?」
シャール「アラキシュめ…こんな化け物まで用意していたとはな…!まともにやり合っても勝ち目はない!搦手でいくぞ!」
アラン「搦手なら得意だ!フッ!」ヒュンヒュンッ
キンキンッ!
そう言うとアランは、ドラコマキナの攻撃を避けつつ、ナイフを次々と投げていく。しかし、小さなナイフは鋼鉄の身体には有効打にはなり得ない。
シャール「オレが注意を引きつける!アランは準備を!」
アラン「分かっている…!」
シャール「ハァァァ!」
キン!キン!
シャールはヒットアンドアウェイでドラコマキナの注意を引きつける。…罠を仕掛けていたアランに繋げるために。
アラン「……よし、今だ!」ピィンッ
ドラコマキナ「ギャシャッ!?」ギギギギ…
アランはナイフに括り付けていたワイヤーを引くと、ドラコマキナの足元に仕掛けられていたワイヤーが締まる。ナイフを投げていた狙いは直接撃破ではなく足止め、バランスを崩し動きを封じようというものだった。そしてその狙い通り…。
ドラコマキナ「ギャシャー!?」
ズズゥゥン!!
ドラコマキナの巨体が地に倒れ込む。足にはワイヤーが絡まっており、しばらくは動けそうにない。
アラン「まともに相手しても無駄だな。先を急ぐぞ。」
シャール「あぁ、やはり君のナイフの腕は流石だな。」
そうして、次のフロアへ進もうとした…その時だった。
パカっ!
シャール「なっ…落とし穴!?」
アラン「フッ!」ヒュンッ! ザクッ!
ピィーン…
アランは落ちる寸前でワイヤー付きナイフを投げ石壁に刺し、シャールを抱えつつなんとか持ち堪えようとするが…。
アラン「くっ…流石に限界か…!」
2人分の自重に耐えられず、ナイフが壁からすっぽ抜ける。そして2人は、落とし穴へと落下していった…。
アラキシュ「ガッハッハッ!!ドラコマキナはブラフだ!本命は扉前の落とし穴!落ちた先は地下牢。なかなかやる侵入者どもだったが、少々頭を冷やしてもらうとしよう…!」
こうして、アラキシュの罠にかかってしまい、捕らえられてしまったアランとシャール。果たして、地下牢から脱出しアラキシュを倒すことはできるのか…。