オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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第2章 第二話 脱獄作戦

前回、アラキシュの罠により地下牢へと落とされてしまったアランとシャール。

彼らは武器を没収され、それぞれ別の牢へと収監されたのだった…。

 

地下牢…

シャール「すまない…オレが油断したばかりに…。」

アラン「いや、別に気にしてない。オレもまだまだのようだな。」

シャール「それで、これからどうする?まずは脱獄するとして、その後は?」

アラン「ハッキリ言って、出直した方がいいとオレは思っている。あの機械のドラゴンを見ただろう?今の戦力でアレを完全無力化するのは難しい。それに、アラキシュはまだ、アレと同様の兵器を隠し持っている可能性が高いからな。」

シャール「同感だ…。どうやら、今の戦力でアラキシュを倒そうというのは、早計だったらしい。なんとかこの要塞を脱出して、また戦力を整えよう。」

ステゴ「おいお前ら!ちょっとうるさいぞ!!痛い目みたくなかったら大人しくしてるんだぞ!!」

シャール「はいはい。」

地下牢を見張っているのは、恐竜戦士ステゴ。このアラキシュ要塞では珍しい生身の戦士で、彼の他にも恐竜戦士があと2人はいる。全員もれなくアラキシュの配下で力自慢である。

アラン「……行ったか。」

シャール「それで、脱獄はできそうか?武器は没収されてるが……。」

アラン「……安心しろ、オレに良い考えがある。」

シャール「信じていいんだな…?」

アラン「あぁ、任せておけ。」

 

数十分後…

アラン「……。」

ステゴ「うんうん、寝ているみたいだぞ。そうやって大人しくしていればいいんだぞ。」

そう言ってステゴがアランの牢屋を通り過ぎようとすると……

ビィンッ

ステゴ「ギャ…ギャオッ!?」ドシーン!!

足に妙な感触を感じるとともに転ばされる。

ステゴ「い…一体、何が……。ギャオ!?」

そして戸惑っている暇もなく、今度は首元に同じ感触を感じ、アランの牢に引っ張られる。

ステゴ「ぐぐ…っ!?く……苦しい…ぞ…!?」ギギギギ…

アラン「……ボディチェックが甘かったな。」

アランは密かに、ワイヤーとナイフ2本を没収されないよう隠し持っており、それを使って罠を仕掛けていた。

そして、首が締まって動けないステゴを尻目に、彼から牢屋のカギを奪い取り牢を開ける。

ガチャン!

アラン「ありがとうな。馬鹿正直にカギを持っていてくれて。もう用済みだ。しばらく眠っていろ。」ドンッ

ステゴ「ギャオッ…!?」ガクッ

アラン「安心しろ、当て身だ。…シャール、今助けるぞ。」

シャール「どこまでも抜け目ないな…。君のセンスをみてると、つくづく敵じゃなくて良かったと感じるよ。」

ガチャン!

アラン「よし、後は武器を回収して、ここから脱出するぞ。」

シャール「あぁ、わかった!」

 

要塞、正門前…

武器を回収したアランとシャールは、要塞からの脱出を図る。しかし、門の前には行手を阻む者がいた。

アンキロ「お前ら、地下牢の方から出てきたということは、さては脱獄者だなぁ!?」

トリケラ「こっから先は、通さんどー!」

そこにいたのは恐竜戦士アンキロ恐竜戦士トリケラ。要塞の門番を勤めている恐竜戦士である。

アラン「ハンマーを持ってる方はオレがやる。シャールは盾を持った方を頼む!」

シャール「あぁ、任された!」

2人はそれぞれの相手と対峙する。

アンキロ「オイラのハンマー、受けてみろぉ!!」

ドガァン!!

アンキロ「チッ…すばしっこい奴め…!」

アラン「フッ!」ヒュンッ!ガキン!

アンキロ「へっ、そんなナイフ、屁でもないぞ?」

アラン「流石に倒れないか…。だが…!」

アランはひたすら避け続けるが、アンキロにはダメージを与えられそうにない。一方シャールは…。

トリケラ「うぉぉ!!トリケライザーだどぉ!!」ドシドシドシドシ!

シャール「動きが単調だな…!フッ!」

シャールはそう言うと、突進してくるトリケラを飛び越え背後を取る。

トリケラ「コイツ…オレを踏み台にしたど!?」

シャールな素早い動きでアンキロを翻弄しつつ、レイピアでダメージを与えていく。

アンキロ「チッ、二人してすばしっこい奴らだな…!けど、避けてばかりじゃ、オイラ達は倒せないぞ?」

アラン「そうだな。…こちらは元々勝つ気はないのでな。」

アンキロ「あぁ?何言って……ん?なんだこれ?」

アンキロは不自然に張り巡らされたワイヤーに気づく。

シャール「アラン!今だ!」

アラン「フッ!」キュッ!

トリケラ「お…おぉ!?」グイッ!

ゴチィィン!!

アンキロ・トリケラ「「ギャフン!?」」

アランがワイヤーを引っ張ると、アンキロとトリケラの周囲のワイヤーが締まり、勢いよく2人を激突させるとともに拘束する。

アラン「しばらくそのまま眠ってるんだな。」

シャール「よし、ここから出るぞ!」

そう言って門を開け、要塞を出ようとするが……。

 

アラキシュ「ふん、待っていたぞ?水袋ども。」

アラン「何…!?待ち伏せされていた…!?」

そとにいたのは、他でもない魔王アラキシュ。アラン達の動きは全て読まれており、先に行って待ち伏せしていたのだ。

シャール「マズいな…。魔王が直接やってくるのは、流石に想定外だ…!この状況では逃げられそうにもない…。アラン、覚悟を決めろ!」

アラン「くっ…!」

アラキシュ「さぁ…圧倒的な力の前に、ひれ伏すがいい…!」

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