オレカバトル2 ストーリーズ   作:セッツァー

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第2章 第五話 導きの精霊

前回、フランケンとアンヴィルと出会ったアラン。戦力を整えるために向かったのは、とある小さな遺跡だった。

アラン「見つけた。この場所はオレもよく覚えているからな。レジスタンスの拠点が近くて良かったよ。」

フランケン「本当にここで間違いないのかい?」

アラン「あぁ。オレは昔、ここで"あるモンスター"に負かされてな。ソイツに力を借りようと思う。」

アンヴィル「ふーん、ま、オレはソイツの切れ味を見ておきたいからついてきただけだがな。試し斬りってヤツだ。」

アラン「それで構わない、行くぞ。」

 

遺跡・祭壇にて…

アラン「着いたぞ、ここだ。」

フランケン「うん?誰もいないようだが…?」

アラン「まぁ見ていろ。」

そう言うとアランは、祭壇に祀られていた石…『オレマテリア』に手を伸ばす。すると、祭壇を中心に魔法陣が展開され、オレマテリアの中から何かが出てくる。

???「……ジャジャーン!!ボクを開封しようとするのは……ってなんだキミか。なんの用?つまんないヤツには興味ないよ?」

彼は導きの精霊イブリス。かつて好き放題してオレマテリアに封じ込められたというイタズラ好きの精霊である。

アラン「今日ここにきたのは他でもない。イブリス、お前の力を貸してほしい。倒したい奴がいる。」

イブリス「なるほどねぇ〜…。で・も〜?ボクを従えたいならどうすればいいかは、もうわかってるよねぇ?」

アラン「あぁ、あの時とは違うということを教えてやる…!」

 

イブリス「それじゃあ行くよー?まずは…火の輪くぐりでもどうだい!」

イブリスは浮いている輪っかに炎を纏わせぶつけてきた!

アラン「甘いな!フッ!」ヒュンッ ドスッ!

アランは火の輪を潜ると同時にナイフを投げつけた!

イブリス「へぇ〜?前より強くなってるって言うのはハッタリじゃないみたいだね?でも、これは避けられないでしょ?」サラサラ…

イブリスはアランの周囲に砂塵を撒き散らした。

アラン「まずいっ!」

イブリス「そーれ、点火!」パチンッ

ボカンボカンボカン!!

フランケン「アラン!粉塵爆発とはなかなかやるな…。」

イブリス「アハハ!さーてどうなったかなー?黒焦げかなー?…ってアレ?いない…?」

アラン「こっちだ。フッ!」ヒュンッ!ドスッ!

イブリス「ボクの後ろを取るとは…やるねぇ?」

ピリッ

イブリス「うん?なんだこの感覚…動きが……。さてはキミ、ナイフに何か仕込んだな?」

アラン「このナイフは、薬を仕込めるようになっているらしくてな、マヒ薬を仕込ませてもらった。」

アンヴィル「おう!そのナイフは鉄をも切り裂くだけでなく、ナイフに細かい溝を入れて薬を仕込めるようになってんだ!お前にゃピッタリだろ?」

アラン「あぁ、全くな!次はこれだ!」ヒュン ドスッ!

イブリス「ゲホッ!?今度は毒かい…。キミ、初めて会った時から思ってたけど、こういう搦手大好きだろ…?」

アラン「そうだな。なので……さっき粉塵爆発で視界が悪くなった時に仕掛けさせてもらった。」

イブリスの周囲には、幾つものナイフがワイヤーを通して張り巡らされており、脱出不可能な状態となっていた。

イブリス「へえー…ボクを出し抜くなんて、やるじゃん…!」

アラン「…これで終わりだ。……千刃の牢。」キュッ

ザクザクザクザクザクザクザク!!!

アランがワイヤーを引いた瞬間、無数のナイフがイブリスに襲いかかる!

 

イブリス「いって〜…。やってくれるじゃん…。」

アラン「どうだ、少しは認めてもらえたか?」

イブリス「うーん…。ま、ギリギリ及第点ってトコかな?いいよ、キミの力になってあげようじゃないか!」

アラン「それは助か…」

イブリス「た・だ・しー、ボクの力を借りるんだ、一つ契約をしておこうか。『キミに力を貸す代わり、キミが死ぬ時になったら、キミのいーっちばん大切なものを奪ってやる。』どう?これでも契約するかい?」

アラン「……構わない。」

イブリス「おやアッサリ…。大切なものを失うのが怖くないのかい?」

アラン「あぁ。オレには、自分が何を大切にしているのかがわからない。だからオレが死ぬ時は、それを教えてくれ。」

イブリス「成程ねぇー…。ふん、キミが死の間際に大切なものに気づいて、絶望しながら死んでいくのを見るのも悪くなさそうだ。よし、契約成立だ!」

アラン「ありがとう、心強い。…2人とも、付き合わせて悪かった。フランケン、一応応急処置を頼めるか?さっきの戦い、流石に無傷では済まなくてな…。それに、イブリスもさっきの戦いで怪我してる。」

フランケン「任せてくれたまえ、すぐに治そう。」

イブリス「あっそうだ!ボクに勝ったんだ、頑張ったキミに一つご褒美をあげようか!それっ!!」

ピカー!!

光がアランを包むと、彼は少し大人びた姿になっていた。

アラン「これは…。」

イブリス「キミをクラスチェンジさせてあげたんだ!どうだい、褒めてくれて構わないよー?んー?」

アラン「…ありがとう。これで奴とも戦える…。」

イブリス「んー?なんだってー?声が小さくて聞こえなかったなー?大きな声で、もう一回言ってくれない?」

 

こうして、イブリスを従えることに成功したアラン一行。心強い仲間を見つけ、さらにアランが発見者アランへとクラスチェンジを果たし、一向はレジスタンスの拠点へと帰るのだった。

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