そして残すは、アラキシュのみ。遂に最終決戦の幕が開こうとしていた…。
アラン「アラキシュ、お前の支配もここまでだ。」
アラキシュ「一度敗れた身でよくそこまで吠えるものだな。言ったはずだ。所詮この世は弱肉強食。弱者は虐げられ、強者の下に支配されるが定めよ!」
ダルタン「なら誤算だな。ここには少なくとも、お前の言う弱者はいない!部下を次々倒されたんだ、少しは危機感を持ったらどうだ?」
アラキシュ「その必要はない。貴様らを倒し、立場をわからせてやればそれで済む話だからな…!」
アンヴィル「はぁ…これで分かったろ?この野郎は話の通じる相手じゃねぇ。もし奴を止めたいなら、こっちも奴の流儀で応えなきゃいけねぇわけだ!!」
イブリス「みたいだねー。話で聞いてたより石頭じゃないか。で・も〜、この砂縛はボクの遊び場だからね〜。邪魔するなら消えてもらわないと!」
アラキシュ「うん?貴様、このワシに対して随分不遜な態度だな?」
イブリス「これでも昔は砂縛でも恐れられていたからね〜♪恐怖の支配者歴は、少なくとも君よりは先輩だよ?」
アラキシュ「ガッハッハァ!!これはまた面白い奴が来たものだ!!いいだろう、もうおしゃべりは十分だ。ここで貴様ら全員、砂塵に還してくれよう!!」
アラン「オレ達はもう逃げる気はない……。来いッ!!」
アラキシュ「ではまずはギアを上げていくか…!グラトラクト・クエラプト!!」
ドガァァァァン!!
ダルタン「同じ手は二度も…食わねえぜ!!」バキュン!!
ダルタンは見切ったように技をかわすと、同時にアラキシュの左のガントレットに銃弾を撃ち込む。ブレイクの装甲に傷をつけた銃弾を受けきれるはずもなく、ガントレットにヒビが入る。
アラキシュ「ほう…少しはやるようではないか…!!」
アンヴィル「やるじゃねぇかダルタン!ガントレットさえ壊しちまえばこっちのものってわけか!!なら一気に行くぜ!金筋斬り!!」ズバァァ!!
ガキィン!!
アラキシュ「ふむ…。ただの鍛治師と思っていたが、存外やるではないか!!フン!」ドゴッ!
アンヴィル「がふっ!?…うらぁっ!!」ドスっ!
アラキシュ「ぐっ!…舐めるなぁ!!」ブォン!
斬撃は入るが、カウンターで腹に重い一撃を受ける。だが、アンヴィルも負けじと右の二の腕に刀を突き刺し、腕の動きを封じようと試みるが、同時に振り落とされる。
アラキシュ「この程度でワシを止められると思ったら、大間違いだ…!」
イブリス「ならこれでどうかな?それ点火っと!」パチン!
ドガガガガガガン!!!
アラキシュ「チッ!粉塵爆発か…!だがその程度では…!」ザクザクッ!
アラン「掛かったな。」
アラキシュ「ぐっ……身体が……。」
粉塵爆発は目眩し、本命はアランの仕掛けた罠。見事に痺れナイフが腕に突き刺さり、動きを封じられる。
ダルタン「今だ!一斉攻撃を仕掛けるぞ!!オレに続け!!」パァァァ…
アラン「?…これは…身体に力がみなぎってくる…!」
アンヴィル「成程な…これで一気に決めろってことか!!おうよ、任しときな!!」
イブリス「とりあえずありがとねー!トドメは君に譲るよ!!」
ガガガガガガガガガガ……
怒涛の連続攻撃が痺れて動けないアラキシュの体力を着実に消耗させていく。
アラキシュ「チッ!小癪なぁぁ!!グラトラクト・クエラプト!!」
ドガァァァァァァン!!
アラン・イブリス・アンヴィル「ぐぁぁぁぁ!?」
3人は痺れがとれたアラキシュの手痛い反撃を受ける。だが───
ダルタン「隙を見せたな?アラキシュ!!」
アラキシュ「!?しまっ……」
ダルタンがアラキシュの目の前に接近する。技を発動したアラキシュは咄嗟に反応できない。そして─
ダルタン「キミは…もう、ここにはいられない。」
バキューン!
ダルタンの銃弾が、アラキシュの身体を撃ち抜く。アラキシュも油断していたようで、この一撃で致命傷を負ったようだ。
アラキシュ「ハッ…ハッハッハッ…ガッハッハッハァ!!まさか貴様らがここまでやるとはなぁ!ワシがここまで追い詰められたのは…魔王になる前、不毛の砂漠で足掻いていた時以来だ…!!」
ダルタン「驚いた。まだ動けるとはな…。」
アラキシュ「よろしい、では貴様らに敬意を評して……"リミッターを外すとしよう!"ハァァァアア…!!」ゴゴゴゴ……
アラン「なんだ…!?アラキシュの様子が…!?」
アラキシュの魔力が溢れ出す。それと同時に、アラキシュの放つ魔力と覇気に耐えられず、要塞が崩壊を起こす。
アンヴィル「マズい、崩れる!!早く脱出するぞ!!置いてったフランケン達も回収だ!!」
ガラガラガラ…ドォーーン!!!
ダルタン「ふぅ…何とか間に合ったか…。」
フランケン「みんな無事かい?すぐに手当を…。」
アラン「いや、その暇はなさそうだ…!」
イブリス「はぁ?何言ってんのさ?いくらアイツでも、あんなデカい要塞の崩落に巻き込まれたらひとたまりも……」
……ドガァン!!
アラン「ほらな…!」
かつて要塞だった瓦礫から腕が突き上げてくる。それは他でもない、アラキシュの腕。だが、その腕は紫色に変色しており今までにない覇気を放っていた。そして、瓦礫を払いのけ全貌を現す。
ダルタン「その姿…!貴様、邪神に到達したか…!!」
アラキシュ「その通りだ…!では、改めて名乗らせてもらおうか…!ワシは邪神アラキシュ!!貴様らを支配する者!!さぁ…第2ラウンドといこうではないか…!!」